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2月26日 : 東京CESセンター会場 2月27日 : 加古川本社会場
2008年2月26日(火):東京CESセンター会場、2月27日(水):加古川本社会場にて開催されましたVACUUMIZER(真空蒸気加熱・気化冷却システム)技術説明会のご報告です。ご参加いただきました皆様にはこの場を借りて、お礼申し上げます。
VACUUMIZERはファインケミカル分野を中心に多様なプロセスでの採用が広がっており、製品の高機能化・高品質化、あるいは収率の向上やバッチ時間の短縮などエンドユーザー様のハイレベルなご要望に応えることができる可能性を秘めた蒸気の新しい利用技術といえます。
当社講師による技術解説に加えて、今回もご使用者の観点からの生の声を届けられますように、実際に導入頂いているユーザー様を講師としてお招き、導入効果事例についてお話いただきました。
技術解説
■真空蒸気加熱システム
通常100℃以下の温度域の加熱には温水が多く使用されますが、真空技術を利用すると、熱源である蒸気の温度そのものを60℃や90℃にすることができます。この蒸気で加熱を行うためのシステムが真空蒸気加熱システムです。
■真空蒸気加熱システム
従来、冷却水を使用する冷却工程も真空技術を用いて冷却することができます。冷却水を循環させるのではなく、吹き付けた水が真空下で蒸発するときの蒸発潜熱で冷却を行います。これが真空気化冷却システムです。
VACUUMIZERデモプラント見学
当社ショールームでは下記のデモンストレーションが行えます。当日は水を被加熱物/被冷却物として、温水による加熱と真空蒸気による加熱の比較や設定値変更のパターン運転などを行いました。デモプラントがない東京会場ではインターネットを使った生中継で運転の様子をご覧いただきました。
■加熱源の違いによる昇温速度・U値の比較
1. 温水による加熱
2. VACUUMIZERによる加熱
3. 正圧蒸気による加熱
■冷却源の違いによる冷却速度・U値の比較
1. 水による冷却
2. VACUUMIZERによる冷却
■再現性テスト
■外乱影響テスト
■設定値変更によるパターン運転
ユーザー様からの事例紹介
■真空蒸気加熱システム導入効果事例
アステラス富山株式会社 富山工場 技術部 設備課 主任 宮川 強志 様
TOTOプラテック株式会社 豊前工場 生産技術グループ 安成 義広 様
システム実績、事例のポイント紹介
当日はゲスト講師であるユーザー様からの事例紹介のほか、いくつかの有効事例解説がありました。その中の一つ、乾燥工程における有効事例を紹介いたします。
■濃縮時間短縮による生産性の向上
業種:ファインケミカル 装置:ジャケット式攪拌槽(10m3、GL釜) 工程:濃縮工程
■改善前の課題
生産量が多いため、濃縮時間を短縮して生産性を向上させたい。しかし、製品が95℃以上の熱に触れると融解してしまうため、温水(熱源)の温度をこれ以上高くすることができない。
■導入後の効果
濃縮時間を従来の約2/3に短縮し、生産量を増加させることができた。
| 伝熱速度向上の原理 | |||
| 外面境膜伝熱係数の向上 | U値向上 | 濃縮時間 | |
| 温水 | 500W/m2K | 213W/m2K | 10h |
| VM | 10000W/m2K | 356W/m2K | 7h |
質疑応答・情報交換会
セミナーの途中や終了後にも活発な質疑応答もあり、「導入事例が多く紹介されて、興味深く聞くことができた」「大変興味があるが、どのように応用できるか社内での検討が必要だ」「実際に、真空蒸気と温水の加熱の加熱速度の違いを感じることができました」などの感想もいただきました。
また情報交換会では、将来に向けての取り組んでみたい具体的な展望をもっている方の発言をきっかけに、楽しい雰囲気で活発な意見交換が行われました。
