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ドレン回収 前編(ドレン回収の種類)
ドレン回収とは?
蒸気で加熱を行う場合、多くはその潜熱を利用しています。スチームトラップから排出されるドレンは仕事を終えた蒸気が姿をかえたものですから潜熱は持っていませんが、温度は100℃以上と、顕熱を十分に保有しています。ドレン回収とは、このドレンをそのまま捨ててしまうのではなく、何らかの形で再利用することです。顕熱を利用する熱回収だけでなく、水としての回収価値もあります。
ドレン回収の種類(オープン回収とクローズド回収)
回収方式で分類すると、ドレン回収は大きく2つに分けることができます。オープン回収とクローズド回収です。 オープン回収は一旦大気開放雰囲気にさらして回収するため、回収可能な温度の上限が100℃になります。しかし比較的低コストでシステム構築できるメリットがあります。 クローズド回収は、回収ドレンに圧力をかけて回収するため、100℃を超える高温のドレン回収が可能となり、より大きな熱回収メリットが期待できます。
■オープン回収とクローズド回収のどちらが適していますか?
「オープン回収」と「クローズド回収」、「自圧で回収」と「ポンプで回収」のいずれに適しているかは「ドレン回収率」と「ドレン圧力」から判断できます。下記のグラフの表示ボタンをクリックして適した条件をご確認ください(消したい場合は非表示をクリックしてください)。
それぞれの方式をもう少し詳しく説明しますと以下のようになります。
| オープン回収 | クローズド回収 | |||
| 回収温度 | 100℃が上限 | 180℃が上限 (CP-Nの耐温上限) |
||
| システム構成 | 簡素 | 複雑 | ||
| イニシャルコスト | 低 | 高 | ||
| ランニングコスト | システムによって異なる | システムによって異なる | ||
| 回収メリット | 回収温度上限が100℃ であるため限定的 |
高温で回収できるため大きい | ||
| 配管腐食 | 空気と接触するため多い | 空気と接触しないため少ない | ||
| 湯気 | ドレン温度が高い場合 多く発生 |
最低限の量 | ||
| 回収用途 | 給水タンク 温水加熱原 洗浄用水 |
主としてボイラーへの 直接給水 |
■オープン回収のフロー図

■クローズド回収のフロー図

