蒸気の知恵袋

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スチームトラップは何でできている?

スチームトラップ本体として多く使われている鋳鉄は、硬くて複雑な形状でも作りやすいという性質があり、岩手特産の南部鉄器や自動車のブレーキディスクなど、世の中で広く使われている身近な材質です。
トラップに使用されている材質は鋳鉄だけではなく、様々な製法で作られた材質が、条件や用途に応じて使い分けられています。
本稿では素材の製法と主な材質の特徴について解説します。

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素材の製法について

鋳造

製品の形状をした鋳型(雌型)に高温で溶かした材料を流し込み、冷却した後型から取り外す製法です。
製品に近い複雑な形状の素材を大量に作る事ができ、切削・穴あけなどの加工が最低限で済む長所があります。

鍛造

鋼の棒材をハンマやプレスなどで叩いて(加圧して)成型する製法です。
高圧用のバルブや一部のディスク型トラップ、一部の高圧用フロートトラップの蓋部分などがこの方法で作られています。
鍛造の長所は緻密な内部組織が形成され、内部欠陥が少ないことですが、複雑な形状を成型しにくく加工代(かこうしろ)が多いなどの短所もあります。

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TLV製品が主に使用している各材質の特徴

鋳鉄

2%以上の炭素を含有する鉄です。硬い反面粘りがなく脆い性質を持ちます。
組織中に化合物でない炭素が析出しており、この炭素の形状で性質が異なります。例えば一般的な鋳鉄であるねずみ鋳鉄は炭素が片状に析出していますが、ダクタイル(球状黒鉛)鋳鉄は炭素が粒状に析出しています。
当社のJ3Xなどのスチームトラップに採用しているCV(コンパクテッドバーミキュラ)鋳鉄は、現在JIS規格化されていませんが、ねずみ鋳鉄とダクタイル鋳鉄の中間の特性を持つ材料です。ダクタイル鋳鉄に近い強度を持ち、鋳造性・機械加工性等はダクタイル鋳鉄よりも優れているという特性があります。
いずれの鋳鉄品も溶接修理は高度な技術を必要とするため避けるべきです。

炭素鋼・合金鋼

炭素を少量(2%以内)含有する鉄を炭素鋼といい、硬い上に粘り強い性質を持ちます。
耐熱性や耐食性の向上のため、他の金属を添加した鋼が合金鋼です。これらを鋳造したものは鋳鋼品と呼ばれます。ステンレス鋳物も溶融したステンレス鋼を鋳型に流し込んだ鋳鋼品です。
鋳鋼品は鋳鉄と異なり鋼であるため、溶接修理なども可能です。
炭素鋼・合金鋼を鍛造で成型したものが鍛鋼品です。

銅系合金

銅と錫(すず)、銅と亜鉛などの合金で、黄銅や青銅などとも呼ばれます。
鍛造品、鋳造品の両方があります。耐食性が高く、精密な加工にも向いている材料で、主に低圧で使用する小型の製品に使用されています。
青銅は主に鋳造品に使用され、黄銅は鍛造品や棒材からの削り出し加工品に使用されます。
加工性を良くするために鉛を含有するものがありますが、水道用途などでは鉛フリー化が進められてきており、近年そのような用途には使用されません。

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材質を詳しく見てみましょう

それぞれの項目でTLV製品に使用されている材質の詳細が検索できます。

TLVで使用している材質の記号

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TLVで使用している材質の呼び方

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分類

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