ドレン回収機器-選定のポイント
Condensate Recovery System Selection Points
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ドレン回収は、スチームトラップから排出される高温のドレンの再利用により、ボイラー燃料や水の節約による省エネルギー、CO2・NOXの低減による環境保全、湯気の解消による作業環境の改善などに大きく貢献することにより、益々注目されています。

TLVでは、ドレン回収の用途や容量に応じた最適なドレン回収機器として、高温ドレン(180℃)を回収できるエゼクター方式のポンプ、電気を使用できない用途にはメカニカルポンプ(パワートラップ)など、豊富な機種を品揃えしています。

最適なドレン回収システムを提案するにあたり、現場診断、水質対策、システム設計、配管施工、効果確認など、トータルなコンサルティングサービスを行っています。

また、空調機、乾燥機、加熱器などの熱交換器におけるドレン排出不能トラブル(ストール現象)には、メカニカルポンプとスチームトラップを融合したパワートラップ(GTシリーズ)が有効です。特に小型の熱交換器には専用開発されたGT5Cが最適です。

INDEX

CP-N/CP-Sによるドレン回収

ボイラー直接
回収事例
TLV ドレン回収ポンプCP-N ボイラープラントの近くに設置し、高温ドレンをボイラーへ直接回収します。
現場からの
ドレン移送との
組合せ事例
TLV ドレン回収ポンプCP-N/CP-S 蒸気使用装置の近くに設置し、低圧ドレンを給水タンク、脱気器、フラッシュタンクまたはボイラープラントの近くに設置されたドレン回収ポンプなどへ圧送します。

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パワートラップによるドレン回収

次のような場合にパワートラップは、威力を発揮します。

  • ドレン回収を行いたい場所に電気設備が無い。
  • 防爆地域なので電気設備が高額になる。
  • 電気設備の老朽化で漏電や感電が心配になる。
  • 現場に放流しているドレンの湯気立ちを無くしたい。
  • 蒸気使用設備にウォーターハンマーが発生する。
  • 散在している少量ドレンを集合して移送したい。

パワートラップは現場にある蒸気または、圧縮空気を利用して簡単にドレンを移送・回収できます

パワートラップGT10は、ポンプ機能とスチームトラップ機能を内蔵しています。

  • 装置内圧が、背圧(回収管内圧)より上下に変動する用途に最適です。
  • 現場の湯気立ちを防止できます。
  • 装置のウォーターハンマーを解消できます。

パワートラップGP10は、ポンプ機能によりドレンを簡単に移送・回収できます。

  • 大気へ放流している少量ドレンを集合して圧送できます。
  • 装置のウォーターハンマーを軽減・解消できます。

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ドレン回収ポンプの概略選定ステップ

(1)
動力源
(ポンプ種類)
(2)
用途
(3)
回収先
(4)
回収元圧力

(使用圧力)
MPaG
(5)
揚程
m
(MPaG)
(6)
最高
使用
温度
(7)
トラップ
内蔵

最大
排出量
(t/h)
(8)*
最大
回収
ドレン量
m3/h
(t/h)
型式
pdficon
 
電気
(エゼクター
ポンプ)
ドレン回収 高圧ライン(タンク)へ
(ボイラーへの直接回収)
0〜1.0 〜200 180 15 CP-N CPシリーズの最適型式選定は、当社がアドバイスさせていただきます。詳細はお問合わせください。
大気圧または
低圧ライン(タンク)へ
(給水タンクへの回収など)
0〜0.1 30 120 3 CP-S
真空〜0.1 CP-V1
蒸気、
エア、
その他
(メカニカル
ポンプ)
ドレン回収

ストール
対策
大気圧または
低圧ライン(タンク)へ
(給水タンクへの回収など)
但し、操作気体圧力に
より異なる
真空〜1.05
システム
により
異なる
(〜1.0) 185 トラップ
内蔵
(約40)
(約 7) GT10 GP/GTシリーズの使い分けは、下記を参照ください。
トラップ
内蔵
(約12)
(約 1.5) GT10L
ドレン回収 (約 7) GP10
(約 1.5) GP10L
蒸気
(メカニカル
ポンプ)
ストール
対策
(真空〜0.5)
システム
により
異なる
(〜0.45) トラップ
内蔵
(約1)
GT5C GT5Cを使用したストール解消策は、GT5C標準配管例を参照ください。

*

最大回収ドレン量を超える場合、回収機器の複数利用で対応可能

パワートラップを使用した2種類のドレン回収システム

システム種類 クローズドシステム オープンシステム
システムの
概略構成

クローズドシステム

オープンシステム

有効な
ポイント

スチームトラップは不要
(パワートラップGT型にはトラップ機能が内蔵)

フラッシュ蒸気の発生なし

ドレンヘッダーが小型

装置側が真空の場合でも圧送可能

複数装置のドレンを集合して圧送可能

低い位置の装置にも利用可能

留意する
ポイント

装置1台に1つのシステムが必要

装置ドレンを自然流下させるため、
ある程度の装置高さが必要
 GP10/GT10:約1m GP10L/GT10L:約0.5m

装置には、個々にスチームトラップが必要

フラッシュ蒸気を外部に排出するためベント管が必要

最大圧送量

7t/h以下のドレン量

7t/h以上のドレン量
の場合は並列設置

1.5t/h以下のドレン量

7t/h以下のドレン量

7t/h以上のドレン量
の場合は並列設置

1.5t/h以下のドレン量

パワートラップ
型式
トラップ内蔵
メカニカルポンプ
GT10
トラップ内蔵
小型メカニカルポンプ
GT10L
メカニカルポンプ
GP10
小型メカニカルポンプ
GP10L
装置側圧力より背圧の方が常に高い場合
(真空装置など)は、GP10/GP10Lが使用可能
主な用途

リボイラー

大型熱交換器など

暖房用ヒーター

小型熱交換器など

吸収式冷凍機

シリンダードライヤーなど

トレースドレン回収

主管ドレン回収など

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パワートラップの作動

  流入工程 排出工程
GT型

流入工程(GT型)

装置内圧力>背圧の場合は「トラップ」として、流入量に応じてドレンを連続的に排出します。
装置内圧力<背圧の場合はドレンは本体内に貯留され、フロートを上昇させます。

排出工程(GT型)

フロートがさらに上昇すると、スナップアクションにより排気弁を閉め、給気弁を開きます。
操作気体が本体内圧を上昇させ、ドレンを圧送します。
フロートが下降するとスナップアクションが再作動して、流入工程に戻ります。

GP型

流入工程(GP型)

本体内の気体は、排気弁口から大気、またはドレンヘッダーに抜けます。このためドレンは本体内へスムーズに流入して、フロートを上昇させます。

排出工程(GP型)

フロートがさらに上昇すると、GT型と同じ動作によってドレンを圧送し、 流入工程に戻ります。

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設置配管図

※ここに示す配管図はシステムの概要を示すためのものであり、工事施工目的の図ではありません。

クローズドシステム配管例

クローズドシステム配管例

*

スチームトラップの出口Aは、ドレンヘッダーかドレン回収管へ接続されます。
装置のドレン温度が80℃以下の場合は、ドレン回収管へ接続することをお勧めします。

(1) 逆止弁(CK3MG, CKF3MG)
 パワートラップには、出入口逆止弁が付属しています。
(4) 仕切弁またはボールバルブ
(2) ストレーナー40メッシュ以上 (5) エアベント
(3) 仕切弁またはニードル弁 (6) スチームトラップ

注意

  • クローズドシステムの場合、操作気体は蒸気をご使用ください。蒸気以外の気体の場合は、TLVにご相談ください。
  • 装置のドレン出口高さは、流入水頭+ドレンヘッダー径以上が必要です。
  • 安全のため、必ず取扱説明書をお読みください。

オープンシステム配管例

オープンシステム配管例

装置のドレン出口は、ドレンヘッダーよりも高い方が良く、更に、真空破壊弁を取付けることをお勧めします。

(1) 逆止弁(CK3MG, CKF3MG)
 パワートラップには、出入口逆止弁が付属しています。
(3) 仕切弁またはニードル弁
(4) 仕切弁またはボールバルブ
(2) ストレーナー40メッシュ以上 (5) スチームトラップ

注意

  • 操作気体は、蒸気、圧縮空気、圧縮窒素などの非可燃・非毒性気体をご使用ください。
  • ベント管の管末は、ピットなどの安全な場所まで配管してください。
  • 安全のため、必ず取扱説明書をお読みください。

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小型熱交換器のストール現象とGT5Cによる解消策

ストール現象とは

ヒーターがよくパンクする。 ヒーター内部からウォーターハンマー音がする。 均一加熱ができない ・・
このような現象が装置で起こっているなら、ストール現象が発生しているかもしれません。
ストール現象とは、熱交換器内の蒸気圧力が出口側の圧力(背圧)より低下し、ドレンがトラップから排出されず装置内に滞留した状態のことで、ウォーターハンマーによる装置の損傷・破壊や、腐食による孔明き、加熱ムラなど様々な問題を引き起こします。

GT5C標準配管例

GT5Cは、従来のメカニカルポンプでは難しかった小型の熱交換器や、取出し口の低い装置にもコンパクトさとシンプルな配管で対応します。現在ご使用のスチームトラップを交換し、給気ラインを接続するだけで装置をストールの脅威から守ります。

オープンシステム配管例

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