フリーフロート・スチームトラップ-選定のポイント
Free Float Steam Trap Selection Points
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フリーフロート

TLVは、高精度の真球フロートを心臓部に採用した、フリーフロート式スチームトラップを長年に渡り提供してきました。故障の原因となるレバーやヒンジをなくすことにより長寿命化を実現し、多くのお客様より高い評価を得ています。

シンプル構造

レバーやヒンジがなく、動くのはフロートだけの
シンプル構造で長寿命

ドレン流入量に応じた連続排出 / 熱効率向上

ドレン流入量に応じてフリーフロートが上下し、弁開度を自動調節、ドレンを連続排出します。そのため、装置内にドレンを滞留させず、熱効率を最大限に維持します。

ドレンを回収する用途に最適 / 背圧許容度が高い

入口側蒸気圧力の99%(JX、JH-Xシリーズは90%)の背圧がかかっても差圧があればフリーフロート型トラップはドレンを排出します。そのため、クローズドシステムでのドレン回収用途に最適です。

蒸気ロスを低減

トラップ内のドレン液面を一定以上に保ちながら(ウォーターシール)、弁口からドレンを連続排出します。このウォーターシールと高精度フリーフロートの組合わせにより、蒸気ロスの低減を実現しました。

2種類の自動エアベント構造

TLVのフリーフロート・スチームトラップに、用途や使用条件に合せ2種類の異なる自動エアベント構造を採用しました。また高温高圧用途にはエアベントを内蔵していない機種も用意しています。それぞれの特徴に従い最適な型式を選定していただけます。

項目 X-エレメント バイメタル -
エアベント機能 自動 自動 なし
初期エア排除 -
運転中の高温エア排除 × -
最高使用圧力 3.2 MPaG 10 MPaG 12 MPaG
最高使用温度 240 ℃ 350℃/425℃ 425℃/530℃
推奨用途

一般の蒸気プロセス

バッチ運転の蒸気プロセス

ドレン排除の難しい構造の蒸気プロセス

X-エレメントが使用できない圧力・温度域の蒸気プロセス

蒸気主管

X-エレメントが使用できない圧力・温度域の蒸気プロセス

エアの混入がほとんどない、長期間連続運転される蒸気プロセス・主管

製品シリーズ

JXシリーズ

JH-Xシリーズ

JH-Bシリーズ

JH-Pシリーズ

X‐エレメント エアベント (自動)

X-エレメントはサーモリキッド(感温液)が封入されており、サーモリキッドと水との飽和温度差によって開閉弁する新しい弁機構です。

X-エレメント

X-エレメント

自動ブローオフ機構 / 立上がり時間を短縮

X-エレメントは低温時、弁口をフルに開弁しているため立上がり時の初期空気や低温ドレンを速やかに排除し、立上がり時間を短縮します。

高温エアも確実に排除

飽和温度近くでX-エレメントは開弁するので、装置運転中に入ってくる高温エアも難なく排気でき、バッチ運転のプロセスにも最適です。

フェイルオープン機構で安定操業

X-エレメントは、万が一、構成部品であるダイヤフラムが壊れた時、開弁状態を維持するように設計されています。スチームトラップはドレンを滞留すると、生産物に被害が及ぶのはもちろん、ウォーターハンマーにより装置そのものにダメージを与えることがあります。

この開弁状態を維持する、すなわちフェイルオープン機構により安心して装置にご使用いただけます。

バイメタル エアベント (自動)

円盤バイメタルを採用し、X-エレメントでは対応できない高温・高圧域でも使用できます。

バイメタル

バイメタル

自動ブローオフ機構 / 立上がり時間を短縮

初期立上がり時は低温のため、内蔵バイメタルはフラット形状で、中心に設けられたエアベント弁はエアベント座から離れており、開口部から初期エアを速やかに自動排除して立上がり時間を短縮します。

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構造断面図

型式 断面図
JX シリーズ J3X・JF3X
J3S-X
J5X・JF5X
J5S-X
J7X
J7.2X
J7.5X
J8X
J3X
JH-X シリーズ JH3S-X
JH5SL-X
JH5RL-X
JH7RL-X
JH7.2R-X
JH7.5R-X
JH8R-X
JH5RL-X
JH-B シリーズ JH3S-B
JH5SL-B
JH5SH-B
JH5RL-B
JH5RH-B
JH7RL-B
JH7RM-B
JH7RH-B
JH7.2R-B
JH7.5R-B
JH8R-B
JH5RL-B
JH-P シリーズ

JH5SL-P
JH5SH-P
JH5RL-P
JH5RH-P
JH7RM-P
JH7RH-P
JH7.2R-P
JH7.5R-P
JH8R-P

JH7RM-V

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トラップの選定に必要な項目

選定にあたっては、下記の項目の確認が必要です。

1)

用途(使用箇所)の確認 …

主管、装置、暖房・空調、トレース等

2)

使用条件の確認 …

トラップ前後の圧力関係、温度、ドレン量等
*トラップ出口側圧力はトラップ入口側圧力の99%(X-エレメント内蔵の場合は90%)以下の使用条件であれば使用可能です。

3)

トラップの呼径、接続方法、要求材質等

以上の項目から各ステップにて適正型式を選定してください。

フリーフロート・スチームトラップの選定ステップ(バイパス弁付、大容量フロートを含む)

<ステップ 1> 型式の選定

  • 使用する用途、使用条件から、下記の選定表より該当する型式の製品仕様ページ(PDF)に進んでください。

(1)
使用圧力
MPaG
(2)
最高
使用温度
(3)
本体
標準材質
(4)
エアベント
の種類
(5)
最大
排出流量
kg/h
型式
pdficon
用途*


装置


調












〜 1.57/2.1 220 鋳鉄

ダクタイル鋳鉄
自動エアベント
(X-エレメント)
710 J3X
JF3X
 
1040 J5X
JF5X
 
4000 J7X  
9000 J7.2X  
15600 J7.5X  
25000 J8X    
ステンレス鋼 760 J3S-X  
1020 J5S-X  
〜 3.2 240 630 JH3S-X  
1000 JH5SL-X  
炭素鋼 1000 JH5RL-X  
4080 JH7RL-X  
6000 JH7.2R-X    
13800 JH7.5R-X    
26000 JH8R-X    
350 ステンレス鋼 自動エアベント
(バイメタル)
445 JH3S-B**
〜 4.6 425 710 JH5SL-B**
炭素鋼 710 JH5RL-B
3800 JH7RL-B
5700 JH7.2R-B    
13000 JH7.5R-B    
26000 JH8R-B    
ステンレス鋼 - 710 JH5SL-P**  
炭素鋼 710 JH5RL-P  
5700 JH7.2R-P    
13000 JH7.5R-P    
26000 JH8R-P    
〜 6.5 ステンレス鋼 160 JH5SH-P**  
自動エアベント
(バイメタル)
160 JH5SH-B**  
炭素鋼 770 JH7RM-B  
- 3800 JH7RM-P  
〜 8.0 125 JH5RH-P  
自動エアベント
(バイメタル)
125 JH5RH-B  
〜 10.0 低合金鋼 610 JH7RH-B  
〜 12.0 530 - 445 JH7RH-P  





〜 1.0 180 鋳鉄 手動バイパス弁 425 BT3N
電動バイパス弁 425 MBT3N
 空気動バイパス弁 425 PBT3N







***
〜 1.1 220 炭素鋼 手動バルブ 185000 SW1U-B      
〜 1.6 51000 SW1U-A    
0.05 〜 1.57 鋳鉄 手動エアバルブ 25000 J10-30    
63000 J10-60    
0.05 〜 2.1 425 炭素鋼 21000 JH15S-21    
67600 JH15M-21    
12800 JH15E-21    
0.05 〜 4.6 27000 JH15S-46    
87000 JH15M-46    
165000 JH15E-46    

*

ここに示す用途はあくまでもガイドラインです。実際には使用条件によって各種用途に使用できる場合がありますので、選定に対しご不明な場合はTLVへご相談ください。

**

主管用フリーフロート型トラップですが、プロセス用途にも使用できます。

***

J10,JH15型は、フリーフロート+ピストン方式でドレンを間欠的に排出するタイプです。
SW1U型は、レバー付きフロートを採用し、ドレンを連続的に排出するタイプです。

※以下は該当する型式の製品仕様ページ(PDF)で確認し、適正型式を選定してください。

<ステップ 2> 材質の確認

  • ステップ1で選択された型式の標準材質でいいか確認ください。該当しない場合他の型式、オプションも確認ください。

<ステップ 3> 流量の確認とオリフィスNo.選定

  • 使用箇所のトラップにかかる圧力条件により、作動圧力差から排水能力グラフより安全率を考慮し、要求する流量を満足するか確認ください。指定なき場合の流量安全率は1.5以上を確保ください。

<ステップ 4> 呼径、接続仕様等の確認

  • 選定した型式の最高使用温度や呼径、接続仕様などが希望のものかなどを確認してください。
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