お知らせ
TLVのSSRMがAPI RP 581 第4版に採用されました
2025年4月09日
TLVのサービスの一つである「SSRM」がアメリカ石油協会(API)に認められ、API RP 581の第4版に採用されたことをお知らせします。
蒸気システムは何十年にもわたり、プラントの生産プロセスに比べて軽視され続けてきました。
蒸気はプラントで生産物の加熱や動力に不可欠なものですが、スチームトラップやバルブなど蒸気システムを構成する機器は、適切なメンテナンスが行われないまま何年も使用されることが少なくありません。
TLVはプラントが蒸気システムを安全かつ安定的に運転・維持できるよう、蒸気システムの最適化の開発を進めてきました。
蒸気システム最適化プログラム(SSOP)は2005年にTLVによって開発され、現在も進化を続けています。これにより、お客様は蒸気システムを診断・維持し、各蒸気使用設備の最適な運転状態と、蒸気システム全体の最適なバランスを維持することが可能になります。
2018年にTLVは世界初のSSRM(Steam System Risk Mitigation)をリリースしました。SSRMは蒸気の専門知識と、過去の膨大な診断データより構築したトラップの寿命予測を含むデータベース、生産設備の故障リスクに焦点をあてた検査手法を組み合わせ、蒸気システム全体の潜在化されたリスクを特定・定量化し、軽減するサービスです。
アメリカ石油協会(API)は最新版のRecommended Practice 581において、蒸気システムのリスク管理は、プラント設備維持のための重要な一部分であると明記しました。蒸気システムをリスクベース検査(RBI)の対象に昇格することにより、保全、検査担当者は従来ブラックボックスとされてきた蒸気システムを含め、プラント全体にRBI手法を適用できるようになりました。
TLVはこれを契機に、蒸気システムのユーザーが安全で信頼性の高いプラント運転を達成できるよう、今後もSSRMの開発を継続していきます。
詳しくは、API Standards LibraryからRP 581(全英文)をご覧いただくか、TLVまでお問い合わせください。