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語句説明

か行

開弁力(フリーフロート・スチームトラップ)

開弁力とは弁を開弁させる方向に作用する力です。

フリーフロートトラップの作動メカニズムは浮力を利用しています。浮力により弁体であるフロートが浮き上がれば、弁座から離れて開弁状態になります。つまり浮力が開弁力です。フロートの浮力は、ドレンの比重を一定と仮定すれば、フロートの体積と重量で決まります。トラップ内部にあるフロートの体積と重量は不変ですので、浮力一定=開弁力一定です。

過熱蒸気

過熱蒸気は飽和蒸気を更に加熱することにより、ある圧力において飽和温度以上の蒸気温度を持つ蒸気のことです。主として動力用途に使用され、加熱用途にはあまり使用されません。

過熱蒸気表

過熱蒸気の諸数値を飽和蒸気表で知ることはできません。飽和蒸気表とは別の『過熱蒸気表』というものがありそれを使用します。
過熱蒸気は飽和蒸気と異なり、同じ圧力でもいろいろな温度をとることができます。その全てを表に載せることはできませんので、専門書の巻末に付録として付いているような過熱蒸気表では、圧力・温度を限定し代表的な数値を抜粋して記載した簡易なものが多く見られます。

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    もっと知りたい蒸気のお話 -  蒸気表の見方
過膨張吸収機構

温調トラップにおけるバイメタル保護機構です。
バイメタルを使った温調型スチームトラップにおいて、弁が着座状態(閉弁状態)にある時に、バイメタル周辺の温度がさらに上昇した場合、バイメタルは膨張しようとします。しかし、その時点で既に弁が着座しているためバイメタルは自由に膨張できず、バイメタル自体に無理な力がかかるため変形や破損が生じることがあります。

この問題を解消するために、TLVの温調型スチームトラップには下図のようにバイメタルの下に過膨張吸収コイルバネを設けています。これにより、弁が着座している状態でバイメタルが更に膨張する際、その膨張量を吸収することができ、バイメタルにかかる無理な力を緩和します。

乾き度

蒸気にもベタベタの湿り状態から、カラカラの乾き状態まで色々あり、その度合いを“乾き度”または“湿り度”で表現します。

蒸気の乾き度とは、蒸気中の気相部分と液相部分の重量割合のことです。また、飽和蒸気が保有する熱量=全熱は、顕熱と潜熱の和ですが、乾き度は実際の蒸気の全熱量に影響します。

例えばある圧力において、蒸気の乾き度が100%(湿り度0%)の状態というのは、その圧力における飽和蒸気の潜熱の100%を有している蒸気ということで、逆に乾き度0%(=湿り度100%)の蒸気というのは、その圧力における飽和蒸気の潜熱を全く有していない、つまり顕熱のみの飽和水(ドレン)ということです。

間接加熱

間接加熱とは、何らかの「熱交換器」を使用して行われる加熱方法です。
蒸気の熱は熱交換器の壁面を通じて被加熱物に伝えられます。従って蒸気と被加熱物は直接は接触しません。蒸気加熱で使用される熱交換器としては、ジャケット式の釜やコイルチューブ、プレート式熱交換器、フィン(プレートフィン・エロフィン)付きチューブなどが代表的です。

これらの熱交換器を使用する加熱方法は蒸気に限った方法ではなく、温水や油など他の熱媒体を使用する際にも行われます。

逆止弁

逆止弁は、順方向には流体を流しますが、逆方向に流れようとすると自動的に閉弁するバルブの一種です。

凝縮伝熱

蒸気は凝縮して液体に戻る瞬間に、保有している潜熱を放出します。放出される潜熱の量を凝縮後の温水(飽和水)がもつ顕熱の量と比較すると、その差は実に2倍~5倍程度にもなります。この熱が一瞬のうちに放出され、熱交換器を介して被加熱物に伝わります。

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    もっと知りたい蒸気のお話 -  蒸気の伝熱
強制ブロー

TLVのエアトラップに備わった機能で、オリフィスに詰まったゴミや異物を除去します。ニードルでオリフィスを貫通させると同時に先端でフロートを押し上げ、異物を強制ブローします。この操作により、軽度の詰りは分解清掃することなく解消できる場合があります。

許容背圧

許容背圧とはトラップが正常に作動するために許される背圧の最大値を一次圧力に対する割合で表したものです。通常、背圧が高くなるにつれてトラップは正常に作動することができなくなります。

金属膨張式スチームトラップ

熱膨張率の異なる2種類の金属が張り合わされたバイメタルが、周囲の温度変化によって生じる形状の変化を利用して弁を開閉し、ドレンを排出するスチームトラップです。

グループトラッピング

複数の蒸気使用装置に対してトラップを1台設置することをグループトラッピングといいます。トラップの数を減らすことができるので設備コストを節減できますが、この方法はスチームロッキングによるドレン滞留が発生しやすいため、お薦めできません。

クローズド回収

ドレン回収は大きく2つに分けることができます。オープン回収とクローズド回収です。
クローズド回収は、回収ドレンに圧力をかけて回収するため、100℃を超える高温のドレン回収が可能となり、より大きな熱回収メリットが期待できます。

減圧弁

プラントでは高圧で発生させておいた蒸気を、生産物や用途に応じて減圧して使用します。蒸気の通路を絞ると圧力が低くなります。一言で言うと、これが蒸気の減圧です。
単に絞るだけなら、バルブを半固定にしたり、オリフィスプレートを通過させたりすれば良いのですが、これでは流量が変わった場合に圧力も変わってしまいます。そこで、流量が変わっても圧力が変動しないように、自動的に開度が変化するよう工夫されたバルブが減圧弁です。

高性能旋回式(SCE)セパレーター

高い分離効率を実現したセパレーターです。
内蔵されたサイクロンにより蒸気またはエアを高速旋回させ、その遠心力で比重の重いドレンを分離します。分離したドレンは、蒸気またはエアに巻き上げられることなく、トラップ部に流れ落ちる構造になっています 。分離効率は98%(蒸気流速30m/s時)です。

高性能旋回式(SCE)セパレーター