2006/08/29 Vol.36 | 蒸気のことならテイエルブイ
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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2006/08/29 Vol.36

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■■■    TLVメールマガジン  Vol.36
■          ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■          2006年08月29日  株式会社テイエルブイ  http://www.tlv.com/
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原油高が止まりませんが、石油や天然ガスの可採埋蔵量があと何年分あるか
ご存知ですか?知らない方は今月から連載を開始する『省エネの基本講座』
をご覧ください!当連載では知っているようで知らない省エネに関する基本
的な事柄や国内・海外の省エネ事情、更なる省エネのポイントなどを今後
数回に渡りお伝えしていきます。
この他、トラップ型式名変更のお知らせ、雑誌投稿記事公開の話題、蒸気の
お話では普段からお問合せの多い「トラップとオリフィス」をお届けします

…… I N D E X ………………………………………………………………
【新連載】省エネの基本講座 ~省エネルギーの意義
製品型式名変更のご案内 ~フリーフロートスチームトラップJHシリーズ
雑誌投稿記事公開 ~業界誌、専門誌に投稿した記事を公開しました
【連 載】もっと知りたい蒸気のお話 ~トラップとオリフィス 前編
…………………………………………………………………………………………

このメールは、<送信者>(株)テイエルブイが過去に御名前をいただいた方、
メール配信をご希望の方に無料で送らせていただいております。(06/08/29)

※配信停止の方はお手数ですが以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002

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 ◇◆  【新連載】省エネの基本講座 <その1>
 ◆◆   ~ 省エネルギーの意義 ~
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今月から、省エネルギーの基本について解説した連載をスタートします。
第1回目となる本稿では、これほど世界的な規模で強く求められている省エ
ネルギーの意義とは何なのか、日本の省エネルギーの歴史を紐解きながら
探ってみます。

/我が国の省エネルギーの歴史
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
我が国の省エネルギーの歴史は、1947年の『熱管理規則』、1951年の『熱管
理法』の制定から始まります。当時は、石炭の有効利用、ばい煙対策に重点
が置かれており、その後よく知られているように1973年、1979年と二度の石
油ショックを経験しました。

省エネルギーという言葉が盛んに使用されるようになったのもこの頃からで
当初の省エネ活動と言えば「節約」でしたが、1979年の『省エネ法(エネル
ギー使用の合理化に関する法律)』の施行により、「エネルギー使用効率の
向上」へと変化していきました。

その後、地球環境保全の観点がクローズアップされ、1992年には地球サミッ
トがブラジルで開催されます。1997年には『京都議定書』が採択され、我が
国は温室効果ガスの第一次削減目標6%を公約、そして2005年の発効に至りま
す。省エネ法については、1999年、2003年の大幅な改正を経て、今年2006年
には、熱・電気の一体管理に基づく『改正省エネ法』が施行されました。

/省エネルギーの意義
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このように省エネルギーの歩みは、環境よりも経済が優先された時代から始
まり、二度の石油ショックによる節約運動の時代を経て、エネルギー使用の
合理化の追求そして地球環境保全の取り組みの時代へと変化して来ました。
しかし、省エネルギーの重要な意義である以下の4点は、これから先も変わる
ことは無いでしょう。

1.コスト削減による企業競争力の強化
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
事業所で消費されるエネルギーは製造原価の一部であり、省エネルギーは
その削減です。省エネによるエネルギー消費量の低減は、正に利益の創出と
イコールです。

2.化石燃料の枯渇対策
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^
地球上に残されている化石燃料は有限であり、最新の確認可採埋蔵量は、
【石油が約41年分】、【天然ガスが約67年分】、【石炭が164年分】と言わ
れています。化石燃料に代わる新エネルギーの開発のために、多くの人々が
日々取り組んでいますが、私たちは未来のために、限りある化石燃料を大切
に使っていかなければなりません。

3.地球環境への負荷低減
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
地球温暖化が原因と見られる異常気象の頻発は、温暖化対策が待った無しの
状態にあることを示唆しており、温室効果ガス、特にCO2排出量の低減に直結
する省エネルギー活動の重要性が益々高まっています。

4.企業の社会的責任
 ^^^^^^^^^^^^^^^^
経済優先の社会が、結果として公害問題を起した時代の経験を、私達は生か
さなければなりません。そしてこれからの企業には、1)事業活動による環
境負荷の低減、2)自社商品・サービスによる環境負荷の低減、3)それらの
情報を自ら社会に公開する、と言った「環境経営」が社会的責任(CSR)の
一つとして求められています。そして、持続可能な社会の実現に向けて貢献
し、企業価値を高めていくことが21世紀の優良企業としての存続に繋がるの
ではないでしょうか。

次稿では、省エネルギーの指標となる「原単位」を取り上げてみます。

※参考※ 化石燃料の現状については、資源エネルギー庁ホームページの
     中のパンフレット「地球のちから」をご参照ください↓
http://www.enecho.meti.go.jp/energy/index_energy09.htm

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 ◇◆  製品型式名変更のご案内
 ◆◆   ~ フリーフロートスチームトラップ JHシリーズ ~
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鋳鋼製ボディで高圧高温まで使用できるフリーフロートスチームトラップと
してご愛顧いただいているJHシリーズの型式名を一部変更致しました。
以下の統一ルールに沿って型式名を整理しております。

▼ 型式名の各文字は以下を表します

<例> JH5RL-X-32 → 【JH】【5】【R】【L】-【X】-【32】
    -------------------------------------------------

・JH 【例.JH】基本型式名。Jシリーズの高圧対応品、JHシリーズ。

・数字 【例.5】容量記号(主に内蔵するフロートのサイズで決定)。

・R/S 【例.R】本体。R=接続継手溶接構造ボディ。
        S=ステンレス鋳鋼製の接続継手溶接構造ボディ。

・H/M/L【例.L】圧力区分。H=高圧。M=中圧。L=低圧。
         (そのモデル内に圧力区分が無い場合は空白)

・X/B/V【例.X】エアブロー機構の方式。
        X=X-エレメント式自動エアブロー内蔵。
        B=バイメタル式自動エアブロー内蔵。
        V=手動エアブロー内蔵。

・数字【例.32】オリフィスナンバー。

※ 接続仕様は型式名に含みません

  従来は一部製品でフランジ・ねじ込み・溶接など接続仕様によってJH・
  JHS・JHWなど型式名が異なるケースがありました。これらを全てJHに
  統一します。

>>各製品情報は以下の新製品一覧からご確認ください↓
http://www.tlv.com/product_v2/newproducts/newproduct.html

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 ◇◆  雑誌投稿記事の公開
 ◆◆   ~ 業界誌、専門誌に投稿した主な記事を公開しました ~
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今月、ホームページ上に新しく「雑誌投稿記事」のページを追加しました。 
TLVがこれまでに業界誌・専門誌に投稿してきた記事の中から、特に皆様の
ご参考になるような記事を抜粋して掲載しています。

 - トラップの選定に関する記事
 - 配管の注意点についてまとめた記事
 - 蒸気システムの最適化や診断に関する記事
 - エネルギーモニタリングの記事
 - 回転機械の芯出しなど、メンテナンスに関する記事・・・など

各記事の中では、それぞれ特に重要なポイントを分かりやすくまとめていま
すので、是非一度のぞいてみて下さい!

>>雑誌投稿記事一覧はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/articles/articles_index.html

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(彡(彡)彡) 【連載】もっと知りたい蒸気のお話
(彡(彡)       ~ トラップとオリフィス 前編 ~
__(彡)_________________________第24話__

オリフィスとは直訳すると「開口部」のことです。スチームトラップではメ
カニカルタイプのトラップにある弁座部分の穴のことをオリフィスと呼んで
います。例えばフリーフロートトラップJ3Xの場合、このオリフィスの直径は
数ミリです。接続する配管の内径に比べるとはるかに小さな径となり、かな
り絞られていることが分かります。

/オリフィス径はなぜ絞られている?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
呼径15mmのトラップは内径が約15mmの配管に接続して使用しますが、フリー
フロート型トラップの場合、そのオリフィス径は2~3mmとなります。なぜこ
れほどオリフィス径は配管の内径と比べて絞られているのでしょうか?

3mm径のオリフィスは圧力差0.2MPaで350kg/h程度のドレンを流すことができ
ます。この排出量は、ドレンの出口が15mmになっているような小規模な装置
の推定蒸気消費量からすると十分です(J3Xの場合はX-エレメント部からも
排出しますので、もう少し大きな排出能力を持っています)。

このように、トラップが要求される能力に見合った排出能力を持つためには
接続配管径よりもかなり小さなオリフィス径で十分であると言えます。

/排出能力と呼径
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
多くのメカニカルトラップは接続部の口径ではなく、オリフィス径がボトル
ネックになって排出能力が決定されるため、呼径と排出能力の間に直接的な
関係はありません。J3Xを例にとると、15A配管用も20A配管用も25A配管用も
全て同じ排出能力です。

オリフィス径を大きくすれば、トラップの排出能力をより大きくすることが
できますが、それに見合った大きさのフロートが必要となり、トラップ全体
も大きくなってしまいます。トラップを必要十分な大きさで設計するには、
適切なオリフィス径とフロート径にする必要があるのです。

オリフィス径とフロートの大きさには開弁力・閉弁力が関係しています。
この詳しい内容は来月の後編でご説明します。


>>以下では、トラップとオリフィスについてより詳しく解説しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0608orifice.html


↓↓更に蒸気について学ぶなら↓↓(メールでのご依頼はccc@tlv.comまで)

※蒸気の入門書 役立つ現場読本!お役立ちハンドブック\1,575/冊(税込)
http://www.tlv.com/ja/handbook/s-handbook.html

※蒸気入門セミナー 蒸気やトラップの基礎について実演を交えながら解説
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-a1-r.html

※技術資料付き製品総合カタログ「STEAM Ver.02」【1人1冊まで無料】
http://www.tlv.com/news/newsj/news00000j.html


★☆ ダウンロードサイト・データ更新情報 ☆★………………………………

ダウンロードサイトで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

2006/08/25
 JHシリーズの型式名変更に伴い各取扱説明書(和文)を修正しました。
 JHシリーズの型式名変更に伴いCAD外観図を修正しました。
 SF1 CAD外観図を新規追加しました。

※ダウンロードサイトは、会員登録をされた方がCADデータ(外観図)、取扱
 説明書をダウンロードできるサイトです。会員登録は無料です。

※ダウンロードサイトへのログイン、会員申込みはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
…………………………………………………………………………………☆★
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__/編集後記\_________________________
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今月からスタートした『省エネの基本講座』はいかがでしたでしょうか?

残された化石燃料が石油約41年分、天然ガス約67年分、石炭164年分という
具体的な数字を見ると危機感を感じるとともに、企業としてはもちろんの
こと、個人としてもできる限り省エネや資源の有効利用に取り組みたい、
という気持ちを新たにしますね。

さて、来月は『省エネの基本講座』第2弾として、省エネルギーの指標とな
る「原単位」を取り上げ、省エネ促進のための原単位管理を考えてみます。
その他の記事では、新製品情報などをご案内する予定です。

更に、来月から当メルマガは、「蒸気を通じて省エネ・環境を考えるメール
マガジン」としてリニューアルします!
今後も進化するTLVメールマガジンを宜しくお願い致します。 
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