2006/10/31 Vol.38 | 蒸気のことならテイエルブイ
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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2006/10/31 Vol.38

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■■■    TLVメールマガジン  Vol.38
■          ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■          2006年10月31日  株式会社テイエルブイ  http://www.tlv.com/
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メンテナンス関連の情報をお求めの方、お待たせ致しました。
今月から「コストダウンに繋がるメンテナンス」の連載を再開します♪
尚、今後は「省エネの基本講座」と交代で隔月の連載となりますので、
「省エネの基本講座」は今月お休みし、来月お届け致します。
今月はこのほか、温調トラップに関する記事等をお届けします。


▼ INDEX ▼=================================================

■ 《連 載》コストダウンに繋がるメンテナンス<5>
   ~回転機の日常メンテナンスにレーザーを採用した有効事例~

■ 【ご案内】蒸気セミナーのWeb割引が通年サービスとなりました

■ 【製品紹介】80℃以下のトレースに威力を発揮!
   ~温調トラップのご紹介~

■ 【連 載】もっと知りたい蒸気のお話 ~温調トラップの注意点~

★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記

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このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止の方はお手数ですが以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002


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■《連載》コストダウンに繋がるメンテナンス <その5>
┃   ~ 回転機の日常メンテナンスにレーザーを採用した有効事例 ~
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▼保全現場の2007年問題
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最近よく話題になるのが団塊の世代が定年を迎える「2007年問題」です。
回転機械のメンテナンスの現場でも、ベテラン技能者の高齢化と第一線から
のリタイヤ、そして若手への技術・技能伝承がなかなかうまく進まないこと
に対する危機感が、早くから持たれていました。

保全現場では、人員の削減により日々の保全作業の消化に手一杯で、教育の
時間もままなりません。更に、コストダウンを目的とした急激な外注化によ
り、保全のコア技術さえ失っていったところも少なからず発生しています。

一方、アウトソーサーであるメンテナンス会社では、優秀な技能者を確保す
ることが急務ですが、アライメント技能者が一人前になるには、従来のやり
方で5~6年の経験が必要とされるため、一朝一夕に育成するのは困難です。

この影響は一般的なポンプの平均アライメント精度にも表れており、TLVが
現場で計測した結果では、2003年以前に0.25mmであったものが、2004~2005
年には0.59mmにまで低下していることからも、状況の深刻さが分かります。

▼誰でも使えるアライメント装置
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このような中にあって、技能者の育成に時間をかけずに、メンテナンスの
作業時間短縮、回転機の故障件数の減少に成功したA石油化学会社様の事例
をご紹介致します。

A石油化学会社様では大型回転機のアライメントに、時間短縮と精度アップ
の目的でレーザー式軸芯出し器を使用していました。これをポンプやファン
などで日常的に行われている軸受やシール交換後のアライメントにも運用す
ることとなり、レーザー式軸芯出し器をもう1台追加購入し、社内の保全担当
者と協力会社の作業者全員が使えるよう操作訓練も実施しました。

▼3年間で1,000万円のコスト削減
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
約10名のメンテナンス作業者が、その後の3年間で点検したポンプやファンの
台数は延べ963台に上り、それ以前は年間77件発生していた芯出し不良に起因
する故障は47件に減少。コストダウン効果は3年間で1,000万円以上となりま
した。

この事例からも、回転機械の9割以上を占めるポンプのような、一般回転機の
アライメントの精度を高く維持することがどれだけ効果が高いかお分かりい
ただけると思います。ポンプやファンから大型回転機まで広く使え、1日程度
の操作訓練を受ければ誰でも使いこなすことができるレーザー式軸芯出し器
は、回転機の寿命延長、コスト削減に加え、アライメント技術・技能伝承の
問題にも有効なのではないでしょうか。


------>>レーザー式アライメント機による有効事例の詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0610maintenance_1j.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【ご案内】蒸気セミナーのWeb割引が通年サービスとなりました
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毎年春から夏にかけて期間限定で実施し、ご好評いただいた蒸気セミナーの
【Web割引】が通年サービスとなりました!

兵庫県の加古川本社、東京CESセンターのショールームで開催している蒸気
セミナーには、蒸気やトラップの基本を解説した入門コースから、トラップ
点検やメンテナンスのトレーニングコースまで、7つのコースがございます。
この各コースにWebからお申込みいただくと、1年中割引価格が適用されます

各コースとも、実演を交えた分かりやすい内容ですので、初級者から上級者
まで、実務担当者、管理者、エンジニアリング担当の方々に広くお薦め致し
ます。


------>>【Web割引】蒸気セミナーの詳細・スケジュールはこちら↓
http://www.tlv.com/ja/seminar/seminar.html


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■【製品紹介】80℃以下のトレースに威力を発揮!
┃      ~ 温調トラップのご紹介 ~
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ドレンの温度変化を作動原理に利用したサーモスタティックタイプのスチー
ムトラップ、温調トラップをご紹介致します。

温調トラップとは温度変化によるバイメタルの変形とばねの力を弁駆動に利
用したバイメタル式トラップの一種で、外部へ露出している調節ねじで開閉
弁温度(排出ドレン温度)を変更する事ができるのが特長です。

このトラップの主な用途は、流体の管理温度が80℃以下のトレース、タンク
ヒーティングや計装機器の凍結防止トレースなどです。

温調トラップはトラップ手前にドレンを溜めながら作動するという特性上、
弁口の詰まりが起こりがちですが、TLVでは、配管したまま分解することなく
詰まりの原因となっているスケールを除去できる、スケール除去機能を開発
し採用しています。

当社の温調トラップのラインアップはLEX3N-TZとLEX8-TZの2種類です。両モ
デルとも、ボディ本体材質をステンレス鋳鋼とし、耐久性を高めています。

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◇ LEX3N-TZ
   ~ 鋼管トレースにも銅管トレースにも使用しやすいストレート形状
◇ LEX8-TZ
   ~ 銅管トレースに使用しやすいアングル形状
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------>>LEX3N-TZ、LEX8-TZの詳細、及び正しい使用方法の解説はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news42j.html


温調トラップそのものの特徴については、次項の「もっと知りたい蒸気の
お話」をご覧ください。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡)     ~ 温調トラップの注意点 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第26話━━

前項に続いて、温調トラップを取り上げます。この温調トラップの最大の特
長は、「排出するドレンの温度を設定できる」ことです。トラップ手前にド
レンを滞留させることにより、60℃や80℃といった、元の蒸気の温度に比べ
てかなり低い温度のドレンを排出する事ができます。

▼温調トラップの目的とは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「本来トラップとは、発生したドレンを速やかに排除するための機器のはず
では・・・?」この疑問は、温調トラップが開発された経緯を知ると解決で
きるかもしれません。

温調トラップは重油などの高粘性流体を輸送する際に、温度低下により輸送
流体が凝固してしまうことを防ぐ目的のトレース用として開発されました。

重油の温度維持には蒸気の熱が利用されます。重油の場合、輸送のためには
40℃程度の温度があれば十分なのですが、蒸気の温度は100℃以上あります。
従って、蒸気をそのまま熱源として使用した場合に重油の温度が上がりすぎ
る可能性がありますが、温調トラップを使用してトレース伝熱管の温度を
下げてやれば、重油の温度が上がりすぎるのを防げるのです。

▼温調弁の代わりになるか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
蒸気を使用して加熱を行う際に、温調弁や制御弁を使用することがあります
が、温調トラップはそれらの代わりになるのでしょうか?

温調弁や制御弁を使用して温度制御を行う場合と比べたときに、決定的に違
う点があります。温調弁や制御弁が被加熱物の温度を基準にしているのに対
し、温調トラップはトラップ内部の温度が基準になっていることです。その
ため、一般的な加熱においては温調トラップは温調弁や制御弁の代わりには
なり得ません(詳しくは次稿で述べたいと思います)。

▼使用上の注意点
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
重油など高粘性流体のトレース以外には計装機器の凍結防止用トレースとい
う用途もあります。いずれにしてもトレース自体があまり一般的な用途では
なく、温調トラップは用途を限定した特殊なスチームトラップと言えます。
被加熱物温度の上がりすぎを防ぐためにあえてドレンを滞留させるスチーム
トラップなのです。

トレース用途を除けばドレンを滞留させた方が良い蒸気の使用場所は基本的
にありません。蒸気輸送管もドレンは大敵です。当社では、

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「顕熱を利用する用途には温調トラップの使用が可能」
「潜熱を利用する用途および蒸気輸送管には温調トラップは使用不可」
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と明確に区別をしています。


------>>以下では、温調トラップ使用上の注意点を図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0610ontyou.html


……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ

「温調トラップLEX3N-TZ、LEX8-TZには円盤状のバイメタルが使用されて
 います。バイメタルとは二種類の金属材料(仮に材質[a]と材質[b]と
 します)が組み合わされた機能材料ですが、どのような構造になって
 いるでしょうか?」

  A. [a][b][a]のような三層サンドイッチ構造

  B. 円盤の内側[a]を外側[b]が取り囲む構造

  C. 表面[a]裏面[b]を背中合わせに貼り合せた二層構造
……………………………………………………………………………………☆


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★ ダウンロードサイト・データ更新情報
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ダウンロードサイトで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

※今月の更新はありません。

※ダウンロードサイトは、会員登録をされた方がCADデータ(外観図)、取扱
 説明書をダウンロードできるサイトです。会員登録は無料です。
 ログイン、会員申込みはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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すっかり秋も深まりましたね。芸術の秋ということで、先日京都の伊藤若冲
展に行って参りました。近年特に人気の高い若冲ですが、江戸時代の物とは
思えない大胆な色彩や構図、緻密な描写が現代人にも受けるのでしょう。

若冲の絵は、環境省の「もったいないふろしき」の図柄にも選ばれていまし
たが、風呂敷といえば日本が誇るエコ製品!当社のブログでも取り上げた記
事がありますのでご覧ください↓
http://www.tlv.com/blog/?m=20060728

さて、仕事の上では秋と言えば、「蒸気シーズンのスタート」。
皆様の中にも既に、工場のトラップの点検などに着手されている方も多いの
ではないでしょうか。 これから冬にかけて湯気の目立つ季節となります。
フラッシュ蒸気なら問題ありませんが、蒸気漏れならエネルギーロス!
蒸気漏れを防ぎ、できるだけドレン・廃熱を回収して省エネルギー・コスト
ダウンに繋げたいですね。

来月の連載記事、省エネの基本講座では「国内の省エネ事情」をお届けしま
す。ご期待ください。


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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
 おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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