2006/12/19 Vol.40 | 蒸気のことならテイエルブイ
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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2006/12/19 Vol.40

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■■■    TLVメールマガジン  Vol.40
■          ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■          2006年12月19日  株式会社テイエルブイ  http://www.tlv.com/
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今年も残り僅か。仕事もプライベートも何かと忙しいこの時期を無事乗り切
るには、日頃の体調管理がものを言いますね。
機械も同じで、日頃のメンテナンスが重要です。ポンプやファンなどの突然
の故障を未然に防ぐには振動管理が有効です。

今月はこの「振動管理」に加え、岡山近隣の方必見!「岡山出張セミナ-」
のご案内のほか、蒸気のお話では先月に引続き基礎的な内容を解説する
「蒸気の状態による分類」をお届けします。


▼ INDEX ▼====================================================

■ 《連 載》コストダウンに繋がるメンテナンス
    ~ オペレーターによる振動管理で突発故障ゼロを実現 ~

■ 【申込受付中】ジャパンエナジー水島製油所様にて出張セミナー開催
    ~ 岡山近隣の方はこの機会に是非ご参加ください ~

■ 【連 載】もっと知りたい蒸気のお話 ~ 蒸気の状態による分類 ~

★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記

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このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止の方はお手数ですが以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002


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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
 おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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■《連載》コストダウンに繋がるメンテナンス <その6>
┃      ~ オペレーターによる振動管理で突発故障ゼロを実現 ~
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生産設備には電動機、ポンプやファンなど多くの回転機があります。これら
の回転機のうち生産に直結している回転機が突然故障すると、生産が停止す
るので直ちに修理が行われますが、この時の生産損失は修理費の数十倍にも
及びます。

設備保全のあり方を考える場合【故障頻度】【部品の購入費用】【人件費】
だけでなく、発生したときの【生産損失の大きさ】も考慮する必要がありま
す。

▼突発故障による生産損失を防ぐ振動モニタリング
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
回転機の突発故障を未然に防ぐには運転中の機械の状態(コンディション)
をモニタリングし、故障の兆候が発見されたら適切な処置を施すことが最良
の方法です。この手段として有効なのが振動モニタリングです。

振動モニタリングには、

- 定期的な【振動測定】
- その結果のトレンドから異常を見つけ出す【簡易診断】
- 振動の周波数を解析し振動の原因を特定する【精密診断】

があります。減速機のように複雑で多くの部品から構成されている機械では
精密診断が必要ですが、ポンプやファン・電動機などでは簡易診断で異常を
発見でき、計画的に適切な処置が行なえます。


▼年間保全費を200万円削減した事例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
低コストで手軽に振動測定を行なう方法として、携帯型振動計で定期的に巡
回して振動を測定しトレンド管理する方法があります。実際に、製造のオペ
レーターが携帯型振動計による簡易診断を実行して突発故障を防止し、年間
保全費を200万円削減したという事例も報告されています。

この工場では従来、製造オペレーターが設備のチェックリストに基づく毎日
の現場パトロールと定期的なオイル補給を実施していました。しかし、個人
差のある五感点検では、機械の異常を見つけることが困難で、年間21件突発
の設備停止が発生していました。

そこで、携帯型振動計を使った簡易診断で軸受のショックパルス値変化を管
理したところ、1年間で129件の異常を見つけ出し、オペレーターによる注油
と保全担当と協力した計画保全で突発故障を6件にまで削減。更に翌年には
突発故障ゼロを達成しました。

------>>携帯型振動計による有効事例の詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0612maintenance_2j.html


▼携帯型振動計を使った簡易診断の注意点
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
携帯型振動計による簡易診断でポイントになるのは、適正な測定場所、測定
のモード、頻度と正確さです。測定する場所・振動計の押当圧や角度にも注
意が必要です。

例えば、測定する周期が長すぎると異常の発見が遅れます。また、軸受の診
断で、ショックパルスや加速度では潤滑の状態や傷の有無を知ることができ
ますが、変位や速度の測定では判定できず測定モードして不適切です。

これらを解決するのが、ビブコードシステムとショックパルスによる軸受診
断です。ビブコードシステムはバーコードリングを内蔵したインテリジェン
トスタッドと測定プローブから構成されています。測定場所にネジまたは接
着剤で取り付けられたスタッドへ測定プローブをセットすると、自動的に測
定場所が特定され、直ちに測定モードが振動計に設定されます。

あとは測定キーを押して振動を測るだけで、測定の順番や場所、測定モード
間違い、不適切な押当圧などの心配無く、オフラインでありながらオンラ
インと同等の精度で、誰でも素早く簡単に振動測定ができます。
更に、転がり軸受専用に開発されたベアリング診断方法であるショックパル
ス測定を設定しておけば、潤滑の状態や傷の有無も直ちに判断できます。


前述の工場でも、ビブコードを導入し突発故障ゼロを達成しました。
簡易診断に必要なポイントを押さえ、誰でも扱いやすいビブコードは、この
ように初めて簡易診断を導入されるケースでも、成果に結びつけやすい効果
的なツールだと言えます。

------>>ビブコードによる回転機の振動管理のデモ体験はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news33j.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【申込受付中】ジャパンエナジー水島製油所様にて岡山出張セミナー開催
┃      ~ 近隣の方はこの機会に是非ご参加ください ~
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TLVでは加古川と東京の2箇所で実施しているスチーム・アカデミー・セミ
ナーをお客様の工場で開催する【出張セミナー】のご依頼を承っています。
実演も交え、実践的なセミナーとして好評なこの出張セミナーが、来る2007
年1月24日(水)、ジャパンエナジー水島製油所様を会場に開催されます!

各社様からのお申込みを受付けていますので、岡山近隣の方は是非この機会
にお申込みください。

◆日時・会場  :2007年1月24日(水)10:00~16:30
         株式会社ジャパンエナジー水島製油所様
         (岡山県倉敷市潮通2丁目1番地)

◆定員     :30名

◆申込期限   :2006年1月17日(水)

 ※ 但し定員になり次第締め切らせていただきます

◆参加料・研修料:お一人様 5,250円(消費税込み、資料・昼食代含む)

◆プログラム  :
 - 蒸気の基礎

 - トラップの改善
  ・スチームトラップの概要と選定のポイント
  ・スチームトラップ管理の課題と改善事例

 - 省エネ診断のアウトソーシング事例紹介

 - デモ装置を用いた実演
  ・移動式デモンストレーション装置によるスチームトラップの型式別
   作動状態の確認
  ・各種ツールによるスチームトラップの点検実習
  ・トラップの分解をすることなく弁座の詰りを解消する、クリーニング
   機能付き温調トラップの紹介
  ・エア、ガス、蒸気の配管設備からのリーク検出の演習

 - 蒸気プラントの装置別省エネ改善技術

 ※ 都合により内容が多少変更になる可能性があります

◆申込方法  :以下ホームページ内の申込みフォームからお申込み
        ください

------>>本セミナーの詳細及びお申込みはこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news43j.html


◇過去の出張セミナー参加者様の声◇
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- トラップの改善

「各配管に最適なトラップの選定方法が分かり役に立つと思った」
「各種トラップのアニメーション、作動原理が分かりやすかった」

- 省エネのアウトソーシング事例紹介

「省エネという点で蒸気・エアの漏れの大きさを再認識でき良かった」
「現場のニーズに沿った技術が多く興味深かった」

- デモ装置を用いた実演、トラップの分解組立実習

「不調時のトラップ作動状況と気温変化(雨天時など)の作動状況について
 理解できた」
「日頃トラブルが無いと見る機会の無い内部、また分解可能な部分が理解
 でき役に立った」


※出張セミナーに関するご案内はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r.html

※その他セミナーコースのご紹介はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/seminar/seminar.html


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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡)     ~ 蒸気の状態による分類 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第28話━━

水は加熱をしていくと「水の気体」である水蒸気になりますが、その圧力や
温度の組み合わせによって同じ蒸気でも随分と性質が異なります。

前稿では用途の面から蒸気を分類しましたが、
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0611syuruitoyouto.html
本稿では蒸気の状態で分類して説明します。

▼飽和蒸気
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最も身近な「蒸気」です。飽和状態とは液相の水と気相の水が共存している
状態で、別の表現をすれば、蒸発する速度と凝縮する速度が同じです。ボイ
ラーで発生する蒸気は基本的に飽和蒸気です。加熱源としてみた場合、種々
の優れた特性があり、100℃~200℃の加熱を行うための熱源としては非常に
広く使用されています。

飽和蒸気が以下の理由で、熱源として広く使用されています。

○ 潜熱加熱による高速かつ均一な加熱ができる →【品質・生産性向上】
○ 圧力と温度が一義的に決まる →【温度制御に代えて圧力制御可能】
○ 熱伝達率が高い→【伝熱面積を小さくでき設備投資軽減】
○ 元が水なので →【安全・低コスト】

但し、放熱により蒸気自体が凝縮して水(ドレン)が生じるため、蒸気輸送
配管にもドレン排除のためのスチームトラップを設置する必要があること、
乾き度の高い状態で使用しなければ加熱効率が落ちること、配管抵抗などの
圧力損失で圧力が低下した場合に温度も下がってしまう、など注意が必要な
点もあります。


▼過熱蒸気
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
過熱蒸気は飽和蒸気を更に加熱することにより、ある圧力において飽和温度
以上の蒸気温度を持つ蒸気のことです。主として動力用途に使用され、加熱
用途にはあまり使用されません。

過熱蒸気が加熱源としてあまり使用されない主な理由は以下の通りです。

× 過熱部分は顕熱であるため加熱中に温度変化がある→【品質への影響】
× 圧力が一定でも温度が一義的に定まらない →【圧力制御が使えない】
× 熱伝達率が低く伝熱効率が悪い →【生産性・設備投資への影響】

このように、熱交換器を用いて加熱する場合、加熱源として飽和蒸気よりも
優れた点がありません。その一方で、直接加熱用の熱源としての「高温ガス
体」として見た場合には、無酸素状態で加熱できる等の点で空気を加熱した
熱風よりも優れており、食品などの焼成・乾燥用途の研究が進んでいます。

タービンの動力源として過熱蒸気が使用される主な理由は以下の通りです。

○ 蒸気原動機はドレンを嫌うため蒸気の乾き度を低下させたくないため
○ 熱効率の向上

過熱状態で供給・排出させれば、エロージョンの原因となるドレンが蒸気原
動機内で発生せず好都合です。
タービン入口と出口におけるエンタルピの値で計算される理論熱効率向上の
ため、圧力だけでなく過熱度も上げてタービン入口側のエンタルピを増大さ
せています。


▼超臨界水
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
超臨界水は水の臨界点、22.06MPa・373.95℃を超えた状態の水のことです。
蒸気表をお持ちの方はご確認いただきたいのですが、臨界点で蒸発潜熱がゼ
ロになります。そして液相部分の比容積と気相部分の比容積が全く同じにな
ります。

つまり、これより高圧・高温の水は液体とも気体ともいえない混沌とした状
態になっていると言うことです。より高効率を求める発電所のタービン動力
用として用いられるほか、液体と気体の特性を同時に持つ流体として、特に
化学反応時の溶媒としての性質が注目され研究されています。


------>>以下では、様々な状態の蒸気を図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0612rinkaisui.html


……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ

「亜臨界や超臨界ボイラーには、丸ボイラや自然循環式水管ボイラは使用
 されません。なぜでしょうか?」

 A. 耐温の問題があるため

 B. 耐圧の問題があるため

 C. 液相と気相の比重量差が小さく重力による気液分離ができないため
……………………………………………………………………………………☆


↓↓更に蒸気について学ぶなら↓↓(メールでのご依頼はccc@tlv.comまで)

▽蒸気の入門書 役立つ現場読本!お役立ちハンドブック\1,575/冊(税込)
http://www.tlv.com/ja/handbook/s-handbook.html

▽蒸気入門セミナー 蒸気やトラップの基礎について実演を交えながら解説
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-a1-r.html


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★ ダウンロードサイト・データ更新情報
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ダウンロードサイトで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

2006/12/05
JH7.5R-X取扱説明書(英文)を新規追加しました。
JH8R-B取扱説明書(英文)を新規追加しました。
H8R-X取扱説明書(英文)を新規追加しました。

青銅鋳物材質変更のため、下記型式の取扱説明書を修正しました。
BB1N・BBF1N(和文・英文)
CK(F)3M/CK3T/CK(F)3R/CK3MG(和文・英文)
PB11A(F)/PB11B(F)(和文・英文)
(R-)PB10A(F)N/(R-)PB10B(F)N(和文)
MB12A(F)/MB12B(F)(和文)

※ダウンロードサイトは、会員登録をされた方がCADデータ(外観図)、取扱
 説明書をダウンロードできるサイトです。会員登録は無料です。
 ログイン、会員申込みはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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今年もあと十日ほどで終わりですね。皆様にとって今年はどんな一年でした
でしょうか?

私にとっては、今年の頭にブログを立ち上げたり、ホームページをリニュー
アルしたり、お客様のもとを訪問してメルマガやホームページに関するご意
見を伺ったり・・・と、周りのスタッフと共にバタバタしている内にあっと
言う間に過ぎ去った一年でした(まだ終わっていませんが)。

ブログと言えば、今月はメルマガ秘話(?)を紹介した記事がアップされて
います。私も記事の執筆者から取材を受けましたので、ご興味のある方は
是非ご覧ください♪
http://www.tlv.com/blog/?p=186

最後になりますが、今年一年お引き立ていただきありがとうございました。
皆様、良いお年をお迎えください!


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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
 おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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