2007/01/30 Vol.41 | 蒸気のことならテイエルブイ
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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2007/01/30 Vol.41

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■■■    TLVメールマガジン  Vol.41
■          ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■          2007年01月30日  株式会社テイエルブイ  http://www.tlv.com/
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来月は省エネ月間です!

当メルマガでも「省エネ月間特集」と題して、政府が今年5月に打ち出した
「新・国家エネルギー戦略」の話題(省エネの基本講座特別編)、経済産業
省による第一種エネルギー管理指定工場全体を対象とした抜き打ち調査の話
題、蒸気のお話では放熱ロスを防ぐ「トラップの保温」をお届けします。

また、TLV製品価格改定のお知らせもございますので最後までご覧ください。
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■■INDEX
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■ 【連載】省エネの基本講座 <その4・省エネ月間特集特別編>
   ~ 新・国家エネルギー戦略 ~

■ 『工場・事業場に係わる省エネ法の厳正な執行について』の概要
   ~ 第一種エネルギー管理指定工場全体を対象とする調査・検査 ~

■ 【連 載】もっと知りたい蒸気のお話 ~ トラップの保温 ~

■ 【ご案内】TLV製品価格改訂のお知らせ

★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記


このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止の方はお手数ですが以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002


☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
 おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.com までご連絡下さい。
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■【連載】省エネの基本講座 <その4・省エネ月間特集特別編>
┃      ~ 新・国家エネルギー戦略 ~
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近年の原油価格の異常な高騰は長期化する可能性もあり、エネルギーを使用
する事業所にとって大きな経営課題となっています。


 また、もともと日本は エネルギーの自給率が非常に低く、石油への依存度も
 高いため、脆弱なエネルギー安全保障の体質と言われています。


そんな中、政府は今年5月、長期的視野に立った『新・国家エネルギー戦略』
を発表しました。


※参考※ 資源エネルギー庁ホームページ
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/energy-strategy/index.htm



▼『新・国家エネルギー戦略』とは
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『新・国家エネルギー戦略』とは、厳しいエネルギー情勢を踏まえ、エネル
ギーの安全保障を核とした、今後の日本の長期的なエネルギー政策です。

具体的には「世界最先端のエネルギー需給構造を確立する」ため、

 今後2030年までに、


   1.エネルギー消費効率を現状よりも更に少なくとも30%改善する。

   2.石油依存度を現状の50%から40%を下回る水準まで下げる。

   3.運輸のエネルギー消費の石油依存度を80%程度まで下げる。

   4.太陽光発電のコストを火力発電並みに低減する。

   5.発電電力量に占める原子力発電の比率を30~40%程度以上にする。



等の目標が設定されています。この中で最も注目すべきことは、今後2030年
までに「エネルギー消費効率を更に少なくとも30%改善する」という点です。


日本は、1970年代の石油ショック以降、これまでに約37%のエネルギー消費効
率の向上を実現していますが、今後更に30%の改善を図るという非常に大きな
目標を掲げたことになります。



▼更に30%の省エネを実現するためには
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
政府はこの厳しい目標を達成するために、官民上げて今後以下に取り組むと
しています。

  - 革新的省エネ技術開発戦略の策定
  - 省エネ・ベンチマークの開発・普及
  - 社会システムの変革


いずれにしても各事業所には、コスト削減のためにもこれまで以上の省エネ
が求められます。

「もう省エネのネタはない」と言われる方も少なくありませんし、省エネ優
秀事例大会での発表件数が年々減少していることも事実です。

しかし、本当にもうこれ以上省エネの余地はないのでしょうか?


過去から大きな省エネ成果を上げ、現在も徹底した省エネ活動に取り組んで
おられる工場には、以下のような共通点があるようです。


1.明確な、例えば『世界一の省エネ工場にする』といったような
ビジョンと高い目標がある。

2.トップのリーダーシップと全員参加による組織的かつ継続的な
活動が出来ている。

    3.徹底した『エネルギーの視える化』により、固定・変動エネル
     ギーの削減を図っている。

    4.外部の専門の力を活用している。

    5.エネルギーシステム・生産システムの革新を図っている。

    6.尽きることのない飽くなきチャレンジ精神がある。


結局は、『省エネは究極を追及し続ける活動』と言えるのかもしれません。



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■『工場・事業場に係わる省エネ法の厳正な執行について』の概要
┃~ 第一種エネルギー管理指定工場全体を対象に無作為抽出で調査実施 ~
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経済産業省資源エネルギー庁では、平成13年度(2001年度)から「工場総点
検(新スキーム工場調査)」を第一種エネルギー指定工場に対して実施して
います。

これは、年度ごとに対象業種を定めて行われる工場の現地調査です。


 省エネ法(エネルギー使用の合理化に関する法律)で義務付けられている事業
 者の判断基準の遵守状況について点数評価し、その評点に応じて指導等の措
 置を行ないます。

平成16年度までは製造業や熱供給業等に対して調査が行われて来ましたが、
平成17年度以降は製造業から一旦離れ、「民生業務部門(事業場)」が調査
対象となっています。


平成18年度の対象業種は農業、水道業、情報サービス業等です。


  ※参考※ 資源エネルギー庁ホームページ
http://www.enecho.meti.go.jp/policy/saveenergy/kojochosa-top.htm



一方、今年6月に資源エネルギー庁から『工場・事業場に係わる省エネ法の厳
正な執行について』という方針が発表されました。

これには三つの基本方針があり、要約すると以下の内容となります。



▼『工場・事業場に係わる省エネ法の厳正な執行について』の基本方針概要
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(1)工場総点検の改善

 - 従来の業種を指定した調査に加えて、第一種エネルギー管理指定工場
  全体を対象とした無作為抽出による調査が適宜実施されます。


(2)立入検査の拡充

 - 工場総点検(新スキーム工場調査)の結果から立入検査を行う水準が、
   現状の評価点50点→60点に引き上げられます。

 - 定期報告書において、エネルギー消費原単位が中長期的に大きく悪化し
   ており、かつ、法令に基づく判断基準の遵守状況に問題がある場合には
   立入検査が行われます。


(3)届出・提出に関する法執行

 - エネルギー使用状況届出書、定期報告書、中長期計画書及びエネルギー
   管理者(管理員)選任届出書の提出が遅延した場合には、法令に基づき
   厳正に対処されます。


※参考※ 資源エネルギー庁ホームページ(PDF)
http://www.enecho.meti.go.jp/policy/saveenergy/data/060608b.pdf


これらの中で注目すべきは、原単位の悪化を立入検査の理由の一つとして明
確に捉えていることです。


 これは、法が義務付けている省エネのための管理標準をより徹底して運用す
 れば、省エネ法の実効性は高まるとの判断のようです。


実際に工場総点検をきっかけとして、以後管理標準の整備と徹底した運用と
省エネ法が求める設備単位のエネルギー管理(視える化)等の改善によって
大幅にエネルギー原単位を改善している工場も多くあります。




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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡)     ~ トラップの保温 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第29話━━


蒸気輸送配管は放熱による蒸気ロスを減らすために断熱・保温が施されてい
ます。そこに接続されているバルブや減圧弁も放熱面積が大きいため保温す
ることが重要です。スチームトラップはどうでしょうか?


スチームトラップの一次側までは蒸気が来ている訳ですから、これも保温し
て放熱ロスを防ぐべきと思われます。


では、スチームトラップは無条件に断熱・保温してしまって良いのでしょう
か?実はそうではありません。トラップには様々なタイプがありますが、タ
イプによって保温の適否があります。



1. 保温しても全く作動に影響を受けないトラップ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『フロートタイプ』

  トラップ内部の水位変化だけで弁の開閉を行いますので、保温による
   悪影響は一切ありません。


2. 簡易保温にとどめた方が良いトラップ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『バケットタイプ』

  バケットの浮力を利用して弁を開閉させますが、蒸気が凝縮する過程
   も併用していますので、厳重に断熱した場合は正確な作動ができなく
   なることがあります。


3. 保温しない方が良いトラップ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『ディスクタイプ』『サーモスタティックタイプ』

  “トラップが冷えること”が開弁動作の条件となっているトラップです。
   保温を行うとトラップが冷えにくくなり開弁が遅れます。作動遅れが生
   じると本来排出すべきドレンを滞留させてしまいますので、保温すべき
   ではありません。
  但し、人が触れる恐れがある場所に設置されているトラップには、やけど
   防止のための断熱を施すことが望まれます。



このように分類してみると、無条件に保温を行って良いのはフロートタイプ
だけということがわかります。それ以外のトラップは保温をしすぎるとド
レン滞留につながるため注意が必要です。


しかし逆に、3.のグループのトラップは冷えすぎるとドレンが無い状態でも
開弁して蒸気を大きくロスしてしまう恐れがあり、これも注意が必要です。


30数年前のオイルショック当時、トラップに空き缶をかぶせて大きな省エネ
効果が出たという話がありますが、実はこのあたりのバランスがとれた妙案
であったと言うことができます。

 尚、現在のディスクトラップの多くは空き缶に相当するキャップがあらかじ
 め装着されています。


このようにトラップの保温は、トラップの特徴を理解して行うことが重要で
す。


------>>以下では、各トラップに適した保温方法を写真入りで紹介中です↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0701hoon.html



……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ

「配管の保温は『JIS A 9501 保温保冷工事施工標準』で規格化されていま
 す。その中に参考として、4000時間や8000時間ごとの推奨保温厚みや放散
 熱量の一覧表が記載されていますが、この時間とは一体何でしょう?」

 A. 年間使用時間  B.耐久時間(寿命)  C.減価償却期間
……………………………………………………………………………………☆


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■【ご案内】TLV製品価格改訂のお知らせ
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昨今の鉄鋼材料をはじめとする原材料の価格高騰、原材料不足を背景に、
2007年1月1日より当社製品の価格を改訂致しております。

価格改定率は概ね5~10%ですが、製品によってはこの割合を逸脱するものも
ございます。大変お手数ですが、各製品の価格は別途最寄りの当社営業担当
までお問い合わせください。


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★ ダウンロードサイト・データ更新情報
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ダウンロードサイトで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

※今月の更新はありません。

※ダウンロードサイトは、会員登録をされた方がCADデータ(外観図)、取扱
 説明書をダウンロードできるサイトです。会員登録は無料です。
 ログイン、会員申込みはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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今年は亥年です。イノシシと言えば猪鍋(強引?)!
猪の肉を薄切りにし、皿の上に牡丹の花のように盛り付けることから、牡丹
鍋とも呼ばれます。牡丹鍋自体は全国で見られる料理ですが、実はTLV本社の
ある兵庫県の中の、丹波篠山地方が発祥の地だそうです。

猪肉はビタミンB1、カルシウムが多く、煮込めば煮込むほど柔らかくなって
体も温まるとのこと。この冬、雪のちらつく丹波篠山の宿で、本場の牡丹鍋
をいただく・・・なんていうのも心惹かれますね。

「丹波篠山は遠い」という方も、神奈川県の丹沢地方など美味しい猪肉が食
べられる地域は他にも色々とありますので、お近くの名産地で召し上がって
みてはいかがでしょうか?

さて、話はメルマガ本編に戻りますが、今月号は2月を目前に「省エネ月間
特集!」と題してお届けしました。主に産業分野の省エネを取り上げていま
すが、ご存知の通り、最も省エネが進んでいないのは民生分野です。
省エネ月間の来月は、特に意識して自分の身の回りから、省エネに取り組み
たいですね。

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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
 おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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