1. ホーム
  2. メールマガジン
  3. 2008年のTLV蒸気と省エネメールマガジン
  4. 2008/09/30 Vol.61

TLV蒸気と省エネメールマガジン

2008/09/30 Vol.61

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■    TLVメールマガジン  Vol.61
■          ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■          2008年09月30日  株式会社テイエルブイ  http://www.tlv.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先日、薪能を鑑賞してきましたが、月明かり、風のそよぎ、木々のざわめき
といった自然の演出が舞台の効果を高め、幽玄の美を堪能できました。
芸術の秋の次は・・・食欲の秋を満喫したいと思います♪

さて今月は、蒸気使用設備の省エネ対策のほか、省エネ策として有効な
「ドレン回収」に焦点をあてた記事2本、製品の修理・メンテナンスに便利な
「分解・組立の手引き」公開のご案内等をお届けします。

▼ INDEX ▼
===================================================

■□ 【連 載】
蒸気の省エネ入門講座 第七回
~ 蒸気使用設備の省エネ対策:装置周りの8つのポイント

■□ 【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ ドレン回収の歴史 ~

■□ 【製品紹介】
燃料高騰の今、廃熱回収を見直しませんか?<1>
~ クローズドドレン回収機器のご紹介 ~

■□ 【ご案内】
TLVホームページにメンテナンスの新コーナーが加わりました
~ 分解・組立の手引き公開のご案内 ~

■□ 【開催のお礼】
多くのご参加ありがとうございました
~ 回転機メンテナンスセミナーのご報告 ~

★ トピックス
★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記

==================================================================

このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止の方はお手数ですが以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【連載】『蒸気の省エネ入門講座』第七回
┃ ~ 蒸気使用設備の省エネ対策:装置周りの8つのポイント
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回は工場の蒸気システムにおいて最も重要な蒸気使用設備、つまり現場で
実際に蒸気を使用する生産設備での蒸気の省エネ対策について解説します。

◆ 蒸気を使用する目的

多くの工場には加熱・乾燥・加湿の工程があり、これらの生産設備に蒸気が
供給されています。つまり蒸気は、より高い生産性で、より高品質な製品を
生産することを目的に使われています。そして、この目的を達成するために、

- 所定時間内に蒸気使用設備を昇温する
- 蒸気の伝熱面温度を均一に保つ
- 蒸気の省エネルギー

という観点で、蒸気使用方法の改善を進めていかなければなりません。


◆ 蒸気使用設備で出来る8つの省エネ対策

蒸気使用設備で出来る蒸気の省エネ対策としては下記の8つが上げられます。

1.設備休止時の蒸気元バルブ開/閉確認

装置の休止中は蒸気を遮断した方が省エネになるのか、保温のために蒸気を
通気し続けた方が省エネになるのか調査して明らかにしましょう。
設備の昇温に要する蒸気量よりも非生産時待機中の蒸気量が多くなる設備で
は、バッチ操業の待ち時間帯に、設備の蒸気元バルブで蒸気の供給を完全に
遮断しましょう。

2.蒸気の適正圧力管理

蒸気使用設備は、一般的に被加熱物を所定時間内で目標とする温度まで昇温
することを一つの目的としていますが、言い換えると高い圧力(温度)の蒸
気を供給し、必要以上に短い時間で昇温させる必要はありません。
過剰な蒸気圧力を適正圧力まで減圧することで蒸気の潜熱が増加し、蒸気使
用量を低減できます。

3.乾き蒸気の供給

蒸気使用設備はボイラーから離れていることが多いため、輸送途中の配管内で
蒸気の乾き度が低下します。蒸気の乾き度を高めるためには蒸気中からドレン
を排除しなければなりません。

4.被加熱物の負荷に応じた適正加熱

被加熱物の温度や量は常に変化します。常に適正温度に加熱するために、蒸気
供給側に温度制御弁、圧力制御弁、流量制御弁等を設置し、自動制御システム
によって常に所定温度に自動コントロールします。

5.ドレン・エアの完全排除

蒸気使用設備の蒸気スペース内にドレンやエアが残留すると加熱が阻害され
ます。これらを自動で完全に排除するため、高温のエアも排気できる機能を
持ったスチームトラップの設置が有効です。また、構造的に蒸気スペースの
上部にエアが滞留する装置には蒸気用エアベントの設置も必要です。

6.ドレンの回収・再利用

蒸気使用設備で発生したドレンはまだ多くの顕熱を持っていますので、効率
良く回収し、再利用することを検討しましょう。

7.適正保温

蒸気使用設備や蒸気供給配管、ドレン回収配管等は放熱ロスを最小限にする
ために保温施工が必要です。適正な保温のためにJIS A 9501に基づき保温材、
保温厚さを選定し施工します。

8.蒸気原単位の管理

生産工程の蒸気使用量と生産量を比較することにより、どれだけの蒸気を使っ
て、いくら生産できたかを把握するのが蒸気原単位の管理です。エネルギー
原単位を年平均1%低減させていくことが省エネ法でも求められています。

原単位管理のためには蒸気流量を計測しなければなりませんが、計測により、
待ち時間等の非生産時の蒸気消費量の把握も可能になります。
非生産時の蒸気消費量は削減の余地があります。また、常に蒸気流量を監視
することによって、蒸気漏れなどの異常の早期発見も可能になります。


これらのうち重要ないくつかの項目は今後掘り下げて解説したいと思います。


------>>蒸気の省エネ入門講座は下記からどうぞ
http://www.tlv.com/ja/introduction_lecture/introduction_lecture7.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ ドレン回収の歴史 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第49話━━

前回は、蒸気の省エネ策として非常に有効な、ドレン回収の意義・メリットに
ついて説明しましたが、今回はドレン回収の歴史について解説します。

▼ ドレン回収とは
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ドレン回収はスチームトラップから排出されたドレンを回収・再利用し、
蒸気の省エネ促進と水資源の節減を図ることを目的としています。

蒸気を多く使用する設備ではドレンも多量に発生します。ドレンを再利用する
先は、ボイラー給水や温水を使う洗浄工程などですが、都合よくドレン発生源
の近くにあることは少なく、多くの場合何らかの方法で遠方までドレンを移送
しなければなりません。


▼ ドレン回収の方法と歴史
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◇ スチームトラップのみによるドレン回収

最も古典的なドレン回収方法は、スチームトラップが発明された1800年前半
から既に行われていました。それは、スチームトラップ入口の蒸気圧力を利用
してドレンを再利用先まで移送する方法で、自圧回収とも呼ばれます。

特別な機器が不要であり、手軽に始められるドレン回収方法と言えますが、
スチームトラップの入口側蒸気圧力の大きさでドレンの移送可能な高さや距
離が決まり、スチームトラップの入口圧力よりも高い圧力のところにドレン
を回収することはできません。


◇ 渦巻きポンプによるドレン回収

スチームトラップの一次側蒸気圧力に左右されず、より遠方・より高所へ
回収することができるよう、1900年代前半に開発されたのが渦巻きポンプを
組み合わせたドレン回収です。ドレンを一旦ドレンタンクに集め、ここから
渦巻きポンプによってドレンを遠く離れた再利用先まで移送します。

この方法では渦巻きポンプの容量・揚程次第で、大量のドレンをより高い圧
力の回収先へ回収することができます。高揚程のポンプを使用すれば回収ド
レンをボイラーへ直接給水することができるようになります。

しかし渦巻きポンプは、 押し込み水頭が不足するとポンプ内部でキャビテー
ションが発生して圧送不能になるため、高温のドレンを圧送するためには、
常温の水を圧送する時よりも大きな、3~5mもの押し込み水頭が必要です。


◇ メカニカルポンプによるドレン回収

渦巻きポンプのキャビテーション問題を解決するために1950年頃に開発され
たのが、駆動源として蒸気や圧縮空気などの気体を使ってドレンを圧送する
メカニカルポンプです。

渦巻きポンプと異なり遠心力を利用しないためキャビテーションの心配があ
りません。また、電気を必要としないため防爆エリアで使いやすいというメ
リットもあります。

近年ではトラップ機能を内蔵した物や、小容量~大容量の物まで種類が豊富に
なっており、現在のドレン回収方法の主流の一つとして広まっています。


◇ドレン回収専用ポンプによる回収

渦巻きポンプのキャビテーション問題を解決するためにメカニカルポンプと
ほぼ同時期に開発されたのが、エゼクターを渦巻きポンプの入口に配したド
レン回収専用のポンプです。

このポンプはエゼクターの作用によって高温ドレンを加圧した状態で渦巻き
ボンプに押し込むことにより、1m程の流入水頭でもキャビテーションを起こ
さず運転することが可能です。

ボイラーへ高温ドレンを直接回収できる上、高所に設置するタンクが不要等、
省スペース・省工事によるメリットも大きく、1970年代のオイルショック時期
を機に、非常に有効な省エネ策として広く普及しました。現在も高温ドレンを
直接ボイラーに回収するクローズドシステムで主流のドレン回収方法です。


------>>ドレン回収の歴史についての図説はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0809condensate_new2.html


……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ

「本文中に登場する、ドレン回収ポンプに組み合わされる『エゼクター』は
 次のうちどれでしょう。」

A.蒸気エゼクター B.水エゼクター C.空気エゼクター
………………………………………………………………………………………☆


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【製品紹介】燃料高騰の今、廃熱回収を見直しませんか?<1>
┃ ~ クローズドドレン回収機器のご紹介 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

蒸気のお話でも前回から連続してドレン回収の話題を取り上げていますが、
燃料費用が増加し蒸気単価が数年前の倍以上に上昇している今、改めて廃熱
回収を見直す工場が増えています。

本メルマガでは皆様の声にお応えして、今後4回に渡り廃熱回収の様々な方法
や機器をご紹介していきます。

蒸気系統の廃熱回収方法は、以下の2つに大別できます。

 - ドレン利用
 - フラッシュ蒸気利用

第1回目の今回はドレン利用のうち、高圧高温のままドレンを回収するクロー
ズド回収をご紹介します。


■ クローズドドレン回収とは

高い圧力で蒸気を使用する装置からは高圧高温のドレンが排出されます。
このドレンの圧力をできるだけ高く保ち、高温のままボイラーへ直接回収する
ことがロスの少ない方法の一つと言えます。このように、ドレンを大気に触れ
させることなく、大気圧以上に保ったまま回収するのがクローズド回収です。

クローズド回収では、揚液であるドレン温度が100℃以上の高温であるため、
キャビテーションを起こさずに運転できるポンプシステムが必須です。

ドレン回収ポンプ【CP-Nシリーズ】は、エゼクターを組み合わせることで1m
の流入水頭があればキャビテーションを起こしません。高効率エゼクターに
より、最小限の電動機容量で大きな回収量を確保しています。


■ ドレン回収を成功させるには

ドレン回収は機器の他にも、回収配管設計やボイラーへの給水制御などが上
手くマッチしなければ、最大限の効果が発揮できません。オイルショックの
頃一度導入してみたものの、思ったほどメリットが得られず撤去した、とい
う話をしばしばお聞きすることがありますが、機器以外の部分が実情と上手
くマッチできていなっかったケースも多いようです。

TLVでは現場確認に基づき、長年の経験を活かした最適なシステム提案をさせ
ていただきます。未回収のドレンがある、回収しているが効果が十分でない、
など課題がございましたら是非一度ご相談ください。


------>>クローズドドレン回収機器CP-Nの詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news86j.html

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【ご案内】TLVホームページにメンテナンスの新コーナー追加!
┃ ~ 分解・組立の手引き公開のご案内 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

製品の修理やメンテナンスを行う際には、分解や部品の脱着を伴います。
分解や組立の要領が取扱説明書に記載されていることをご存じですか?

この度、取扱説明書から分解・組立要領を抜粋し、まとめて掲載したページ
をご用意しました。お問合せの多い製品を中心に選出し掲載しております。
作業手順の確認や必要工数の検討などにご活用ください。

また、一般的な作業のポイントと使用する工具についてのコメントも掲載し
ておりますのでご活用ください。
なお、実際に点検や部品交換を行う際には、必ず取扱説明書をお手元にご用意
の上実施していただきますようお願いいたします。

取扱説明書はTLVホームページからダウンロードできます。
メールアドレス他必要事項をご記入の上、TLVサイト会員にご登録いただきま
すとご利用いただけます。ご利用は無料です。


------>>分解・組立の手引きはこちらをご覧ください↓
http://www.tlv.com/ja/decomposition/index.html

------>>取扱説明書のダウンロード(TLVサイト会員ページ)はこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【開催のお礼】多くのご参加ありがとうございました
┃ ~ 回転機メンテナンスセミナーのご報告 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

9月3日配信の号外版メルマガでご案内した、回転機の安定操業・生産性向上
のための革新技術セミナーが、9月12日千葉県市川市のTLV東京CESセンターで
開催されました。

今回のセミナーは、6月にTLV本社で開催したセミナー同様、ロール設備に
フォーカスした内容で、繊維・製紙・樹脂フイルム製造など幅広い業界から
ロール設備をご使用のお客様約30名のご参加をいただきました。

TLVからの技術説明だけではなく、ロール設備に対して新技術を実際に活用
されているお客様から有効事例の紹介をご講演いただきました。
興味深い内容に参加の皆様も熱心に聞き入っておられました。

次回開催は未定ですが、決まり次第メルマガとホームページでご案内させて
いただきます。


------>>回転機メンテナンスセミナーの様子はこちらをご覧ください↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news85j.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ トピックス
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆スチーム・アカデミー・クイズに問題を追加しました。

今回は「アカデミー・コース 」と「エンジニアリング・コース」の第14回
です。
http://www.tlv.com/ja/quiz/index.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

今月の更新はありません

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後までお読みいただきありがとうございます。

今月はドレン回収に関する記事を2本お届けしました。
ドレン回収は「省エネルギー」「水資源の節約」「環境保全」に繋がり、
読者の皆様の関心も高いテーマですので、メルマガで取り上げる度にいつも
多くの反響をいただきます。

今月から短期連載を開始した、廃熱回収の記事では来月以降も様々な種類の
ドレン回収機器や廃蒸気熱交換器をご紹介していきます。

「ドレン回収のこんなポイントを解説して欲しい」
「もっと別の省エネ策を特集して欲しい」

などご希望がございましたら、出来る限りお応えしたいと思いますので、
どんどんお寄せください!
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=M099

次号は10月28日に配信致します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━