TLV蒸気と省エネメールマガジン
2008/12/17 Vol.64
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■■■ TLVメールマガジン Vol.64
■ ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■ 2008年12月17日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。仕事にプライベートに何かと慌しく
なりますので、早め早めに準備をし余裕を持ってお正月休みを迎えたいもの
ですね。
TLVメールマガジンも、いつもより少し早めにお届けします。
▼ INDEX ▼
===================================================
■□ 【ご案内】
廃止製品や型式変更製品のご確認が便利に!
~ 旧・廃止製品検索システムの運用を開始しました ~
■□ 【事例紹介】
キーワードは「省エネ」「品質」「生産性」
~ 現場診断に基づいたプラント改善実績のご紹介 ~
■□ 【連 載】
コストダウンに繋がるメンテナンス<その12>
~ ハンディー型振動計とビブコードシステム活用事例 ~
■□ 【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ スチームトラップの凍結対策 ~
■□ 【開催のお礼】
多くのご参加ありがとうございました
~ VACUUMIZER技術説明会のご報告 ~
★ トピックス
★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記
==================================================================
このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止の方はお手数ですが以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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■【ご案内】廃止製品や型式変更製品のご確認が便利に!
┃ ~ 旧・廃止製品検索システムの運用を開始しました ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TLVの製品の中には既に廃止になった製品やモデルチェンジして型式名が変更
になった製品がいくつかあります。
「今まで使っていた物と同じでよいのだが、最新のカタログに載っていない
ので、どれを選べばいいかわからない」
という場合でも、簡単に検索ができるようになりました。
【旧・廃止製品検索システム】では、現在販売されていない過去の製品も含め
TLVの製品が型式名から検索できます。
- 入力された型式が廃止製品の場合は、現行品の代替機種を表示します。
- 入力した文字で始まる型式名の一覧を表示するので、正確な型式名が
分からなくても調べられます。
まずは、スチームトラップのみでのスタートですが、順次他の製品にも拡大
していきます。
TLVの古い製品を調べたいとき、今使っている製品の最新の後継品を知りたい
ときなど、是非ご活用ください。
------>>旧・廃止製品検索システムはこちらから↓
http://www.tlv.com/product_v2/new_old/new_old.php
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■【事例紹介】キーワードは「省エネ」「品質」「生産性」
┃ ~ 現場診断に基づいたプラント改善実績のご紹介 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前号で完結した連載『蒸気の省エネ入門講座』の中でも、設備改善のポイント
を説明した「蒸気使用設備の省エネ対策」は多くの読者の皆様からご支持いた
だきました。
http://www.tlv.com/ja/introduction_lecture/introduction_lecture7.html
では、実際の改善はどのように行われているのでしょうか。
その疑問にお答えするため、プラントの改善実績の紹介ページを新たに公開
しましたのでご案内致します。
■ 現場診断に基づく改善事例
TLVではこれまで、数多くのお客様の工場診断を実施してきました。
診断では【省エネルギー】【品質向上】【生産性向上】の観点を中心に、
現場確認と提案を行ってきております。
今回、過去の診断でお客様にご提案し、顕著な改善実績が上がった事例を
6項目取り上げ、ホームページ上でご紹介しました。
- 減温効率の改善
- 低温加熱の改善
- 温度制御方法の改善
- 加熱・冷却システムの改善
- 廃蒸気回収・環境の改善
- ドレン排除方法の改善
具体的な改善項目は工場の規模や生産工程の違いにより様々ですが、蒸気を
熱源として使用している点はいずれも同じですから、皆様の工場にも応用で
きる項目があるのではないでしょうか。
「似たような課題はウチにもある」という場合は是非ご相談ください。
------>>改善事例紹介ページはこちら↓
http://www.tlv.com/ja/ces/ces_survey_experience1.html
------>>技術的なお問合せ・ご相談はこちら↓
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=H081
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■【連 載】コストダウンに繋がるメンテナンス <その12>
┃ ~ ハンディー型振動計とビブコードシステム活用事例 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
回転機の振動を測定・管理することで成果を挙げられた事例として、以前
「オペレーターによる振動管理で突発故障ゼロを実現」をご紹介しました。
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0612maintenance_2j.html
今回はこのN社様について、その後の取り組みをご紹介します。
▼ ビブコードシステムによる振動管理の全プラント展開
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
N社様では管理するプラントと設備数を年々増やしながら、着々と成果を挙げ
ておられ、2001年から開始したハンディー型振動計とビブコードシステムに
よる振動管理で、
☆6年間ベアリングの突発故障による設備停止ゼロ
☆トータル3.4億円の生産機械損失防止
を実現されました。
現在、N社様における管理対象のプラント・設備は、15プラント・620台にもな
ります。実にプラントの94%、設備の25%をカバーし、しかもベアリングの
故障に起因する突発の設備停止事故ゼロは6年間続いています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
故障ゼロが実現すると、補修費用が発生しないので成果を金額で表現すること
が難しくなります。そのため、異常を発見できずに故障が生じた際に被るで
あろう損失額、つまり生産機会損失額を求めて、効果金額とされました。
その効果金額は累計で3億4千万円になるということです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼ 管理手法の転換と意識の変革
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
また、振動管理の役割も少し変わってきました。
当初は21件と多発していた、あるプラントの突発故障の防止を最大の目的と
し、製造オペレーターの技術向上、保全費削減も期待されて始まった振動管理
ですが、その効果が認められると全プラントへ対象エリアが展開されました。
そして、管理を行うのは保全を担当する施設グループだけというのではなく、
製造、生産管理、更に協力会社が連携を取り合う【製造部設備保全システム】
へと発展しました。
その流れは次のようになっています。
1.日常保全チェックシートで設備の点検を行う。
異常があれば生産管理あるいは施設グループに連絡する。
/製造部門
2.バイブロチップによる振動測定を行う。
万が一異常があると、異常機器連絡表を発行する。
/生産管理グループ
3. 連絡表に基づき点検修理を行い、かかった修理費を報告する。
/施設グループ /協力会社
4.部品交換や欠陥の是正が行われた後、処置が適切に行われたことを確認す
るため、振動計による品質チェックを実施する。万が一、振動値に改善が
見られない場合は関係部門に再是正の必要を報告する。
/生産管理グループ
このようにメンテナンス品質のチェックが行われるようになったことで、協力
会社の担当者の意識も変わったとのことです。そして、修理に要した費用も
関係部門に報告されるようになったことから、コスト意識が高くなりました。
これまでの壊れれば修理すればいいという、修理対応型のメンテナンスを転換
し、信頼性向上により結果としてコストが抑えられるプロアクティブなメンテ
ナンスの方向へ、という動きにも発展しつつあるとのことです。
---->>N社様の活用事例に関する詳しい説明と図説はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0812maintenance_12j.html
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ スチームトラップの凍結対策 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第52話━━
温暖化の影響で冬の訪れがやや遅くなったとはいえ、南北に長い日本列島、
寒冷地では凍結対策を考えねばならない季節になってきました。
今回は、寒冷地におけるスチームトラップの凍結対策について説明します。
▼ 凍結対策の決め手はドレンの完全排除
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
冬場になると蒸気配管やスチームトラップで凍結が発生し、復旧に長い時間を
要することがあります。もちろん運転中に凍結する訳ではなく、蒸気プラント
の休止時に、蒸気配管やスチームトラップ内に残留したドレンが凍結すること
により、トラップやバルブの本体が割れたり、本体が割れなくてもパッキンが
破損したり、内部の部品が変形するといった問題が起こるものです。
対策としては、プラントの休止時に配管やスチームトラップ内にドレンを残留
させないことが基本です。しかし、蒸気配管の取り回しやスチームトラップの
構造によっては、内部のドレン残留を避けられないケースもあります。
▼ 自動凍結防止弁の利用
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
寒冷地での長期プラント休止に備え、配管内等に残留するドレンを圧縮空気や
窒素を使って完全にブローするとともに、配管内に圧縮空気等を充填しておく
方法があります。
日常の凍結対策としては一般的に【自動凍結防止弁】が用いられます。
自動凍結防止弁は、蒸気の送気が停止され圧力が下がると弁を開き、自然流下
でドレンを自動的に排出するものです。配管やスチームトラップのドレンが
滞留する位置に設置して使用します。
入口圧力が0.02MPaG以下まで下がると、内蔵しているコイルバネによって自動
的に弁を開き、残留するドレンを排出します。また、プラントの稼動によって
入口圧力が0.03MPaG以上まで上昇すると閉弁します。
▼ 自動凍結防止弁使用時の注意点
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
自動凍結防止弁は、動きとしてはブロー口を自動的に開閉しているだけなので
自然流下でドレンが排出される取り付け位置、及び排出されたドレンが、自然
流下出来る出口側配管が必要です。
また、特に注意したいのは自動凍結防止弁の出口配管を長くしないことです。
出口側配管が長いと、排出されたドレンが途中で凍結してしまうことがあり
ます。途中で凍結するとそれ以降ドレンを排出することが出来なくなり、
トラップや配管内にドレンが残留したまま凍結に至ってしまいます。
最後に、温調トラップのように温度変化で開閉する等、内部にドレンが溜まら
ない構造のトラップには自動凍結防止弁は必要ありませんが、トラップ二次側
配管の施工については、自動凍結防止弁の二次側配管同様の注意が必要です。
------>>自動凍結防止弁について以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0812freeze.html
……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ
「水は凍ると体積が大きくなるため、機器破損の原因になります。
氷は同じ重さの液体の水に比べて、何倍の体積になるでしょうか。」
A.1.09倍 B.1.23倍 C.1.67倍
………………………………………………………………………………………☆
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■【開催のお礼】多くのご参加ありがとうございました
┃ ~ VACCUMIZER技術説明会のご報告 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11月11日の号外版メルマガでご案内した、VACCUMIZER技術説明会が12月4日に
兵庫県のTLV本社、5日に千葉県市川市のTLV東京CESセンターで開催されました
のでご報告いたします。
両会場共に実際に導入・ご使用いただいているお客様から有効事例の紹介を
おこなっていただきました。具体的な事例で数値を用いた説明はわかりやす
く、参加の皆様も熱心に聞き入っておられました。
また、TLV本社会場ではデモプラントで実際の運転状態をご覧いただきました。
東京CESセンターではTLV本社のデモプラントでの実機運転の様子をインター
ネットを用いた生中継でご覧いただきました。
参加者からは、
「ショールームでのデモプラントの見学は非常に分かりやすく理解できまし
た。今後の設備更新の役に立てたいと思います。」
「実動の様子なども含めて、システムが良く解って良かったです。」
「釜内容物の温度制御(冷却性)に、アドバンスが感じられました。」
「コストダウンの面からも非常に有効な手段と感じました。」
などの声をいただきました。
------>>VACCUMIZER技術説明会の様子はこちらをご覧ください↓
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-c1-r0812.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ トピックス
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆雑誌投稿記事一覧に「蒸気の質の改善による省エネ・生産性・品質の向上」
を追加しました。
http://www.tlv.com/ja/articles/articles_017.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
今月の更新はありません
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
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★ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後までお読みいただきありがとうございます。
今号で当メルマガの年内レギュラー配信は終わりです。
今年も1年間TLVメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございました。
来年発行の1月号では、2月に開催されるENEX2009 地球環境とエネルギーの
調和展を大々的に取り上げる予定です。
また、来年は蒸気に限らず省エネ全般を解説する記事などの新連載がいくつか
スタートします。
次号は1月27日配信予定です。来年もご期待ください。
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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■■■ TLVメールマガジン Vol.64
■ ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■ 2008年12月17日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。仕事にプライベートに何かと慌しく
なりますので、早め早めに準備をし余裕を持ってお正月休みを迎えたいもの
ですね。
TLVメールマガジンも、いつもより少し早めにお届けします。
▼ INDEX ▼
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■□ 【ご案内】
廃止製品や型式変更製品のご確認が便利に!
~ 旧・廃止製品検索システムの運用を開始しました ~
■□ 【事例紹介】
キーワードは「省エネ」「品質」「生産性」
~ 現場診断に基づいたプラント改善実績のご紹介 ~
■□ 【連 載】
コストダウンに繋がるメンテナンス<その12>
~ ハンディー型振動計とビブコードシステム活用事例 ~
■□ 【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ スチームトラップの凍結対策 ~
■□ 【開催のお礼】
多くのご参加ありがとうございました
~ VACUUMIZER技術説明会のご報告 ~
★ トピックス
★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記
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このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止の方はお手数ですが以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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■【ご案内】廃止製品や型式変更製品のご確認が便利に!
┃ ~ 旧・廃止製品検索システムの運用を開始しました ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TLVの製品の中には既に廃止になった製品やモデルチェンジして型式名が変更
になった製品がいくつかあります。
「今まで使っていた物と同じでよいのだが、最新のカタログに載っていない
ので、どれを選べばいいかわからない」
という場合でも、簡単に検索ができるようになりました。
【旧・廃止製品検索システム】では、現在販売されていない過去の製品も含め
TLVの製品が型式名から検索できます。
- 入力された型式が廃止製品の場合は、現行品の代替機種を表示します。
- 入力した文字で始まる型式名の一覧を表示するので、正確な型式名が
分からなくても調べられます。
まずは、スチームトラップのみでのスタートですが、順次他の製品にも拡大
していきます。
TLVの古い製品を調べたいとき、今使っている製品の最新の後継品を知りたい
ときなど、是非ご活用ください。
------>>旧・廃止製品検索システムはこちらから↓
http://www.tlv.com/product_v2/new_old/new_old.php
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■【事例紹介】キーワードは「省エネ」「品質」「生産性」
┃ ~ 現場診断に基づいたプラント改善実績のご紹介 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前号で完結した連載『蒸気の省エネ入門講座』の中でも、設備改善のポイント
を説明した「蒸気使用設備の省エネ対策」は多くの読者の皆様からご支持いた
だきました。
http://www.tlv.com/ja/introduction_lecture/introduction_lecture7.html
では、実際の改善はどのように行われているのでしょうか。
その疑問にお答えするため、プラントの改善実績の紹介ページを新たに公開
しましたのでご案内致します。
■ 現場診断に基づく改善事例
TLVではこれまで、数多くのお客様の工場診断を実施してきました。
診断では【省エネルギー】【品質向上】【生産性向上】の観点を中心に、
現場確認と提案を行ってきております。
今回、過去の診断でお客様にご提案し、顕著な改善実績が上がった事例を
6項目取り上げ、ホームページ上でご紹介しました。
- 減温効率の改善
- 低温加熱の改善
- 温度制御方法の改善
- 加熱・冷却システムの改善
- 廃蒸気回収・環境の改善
- ドレン排除方法の改善
具体的な改善項目は工場の規模や生産工程の違いにより様々ですが、蒸気を
熱源として使用している点はいずれも同じですから、皆様の工場にも応用で
きる項目があるのではないでしょうか。
「似たような課題はウチにもある」という場合は是非ご相談ください。
------>>改善事例紹介ページはこちら↓
http://www.tlv.com/ja/ces/ces_survey_experience1.html
------>>技術的なお問合せ・ご相談はこちら↓
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=H081
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■【連 載】コストダウンに繋がるメンテナンス <その12>
┃ ~ ハンディー型振動計とビブコードシステム活用事例 ~
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回転機の振動を測定・管理することで成果を挙げられた事例として、以前
「オペレーターによる振動管理で突発故障ゼロを実現」をご紹介しました。
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0612maintenance_2j.html
今回はこのN社様について、その後の取り組みをご紹介します。
▼ ビブコードシステムによる振動管理の全プラント展開
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
N社様では管理するプラントと設備数を年々増やしながら、着々と成果を挙げ
ておられ、2001年から開始したハンディー型振動計とビブコードシステムに
よる振動管理で、
☆6年間ベアリングの突発故障による設備停止ゼロ
☆トータル3.4億円の生産機械損失防止
を実現されました。
現在、N社様における管理対象のプラント・設備は、15プラント・620台にもな
ります。実にプラントの94%、設備の25%をカバーし、しかもベアリングの
故障に起因する突発の設備停止事故ゼロは6年間続いています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
故障ゼロが実現すると、補修費用が発生しないので成果を金額で表現すること
が難しくなります。そのため、異常を発見できずに故障が生じた際に被るで
あろう損失額、つまり生産機会損失額を求めて、効果金額とされました。
その効果金額は累計で3億4千万円になるということです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼ 管理手法の転換と意識の変革
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
また、振動管理の役割も少し変わってきました。
当初は21件と多発していた、あるプラントの突発故障の防止を最大の目的と
し、製造オペレーターの技術向上、保全費削減も期待されて始まった振動管理
ですが、その効果が認められると全プラントへ対象エリアが展開されました。
そして、管理を行うのは保全を担当する施設グループだけというのではなく、
製造、生産管理、更に協力会社が連携を取り合う【製造部設備保全システム】
へと発展しました。
その流れは次のようになっています。
1.日常保全チェックシートで設備の点検を行う。
異常があれば生産管理あるいは施設グループに連絡する。
/製造部門
2.バイブロチップによる振動測定を行う。
万が一異常があると、異常機器連絡表を発行する。
/生産管理グループ
3. 連絡表に基づき点検修理を行い、かかった修理費を報告する。
/施設グループ /協力会社
4.部品交換や欠陥の是正が行われた後、処置が適切に行われたことを確認す
るため、振動計による品質チェックを実施する。万が一、振動値に改善が
見られない場合は関係部門に再是正の必要を報告する。
/生産管理グループ
このようにメンテナンス品質のチェックが行われるようになったことで、協力
会社の担当者の意識も変わったとのことです。そして、修理に要した費用も
関係部門に報告されるようになったことから、コスト意識が高くなりました。
これまでの壊れれば修理すればいいという、修理対応型のメンテナンスを転換
し、信頼性向上により結果としてコストが抑えられるプロアクティブなメンテ
ナンスの方向へ、という動きにも発展しつつあるとのことです。
---->>N社様の活用事例に関する詳しい説明と図説はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0812maintenance_12j.html
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ スチームトラップの凍結対策 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第52話━━
温暖化の影響で冬の訪れがやや遅くなったとはいえ、南北に長い日本列島、
寒冷地では凍結対策を考えねばならない季節になってきました。
今回は、寒冷地におけるスチームトラップの凍結対策について説明します。
▼ 凍結対策の決め手はドレンの完全排除
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
冬場になると蒸気配管やスチームトラップで凍結が発生し、復旧に長い時間を
要することがあります。もちろん運転中に凍結する訳ではなく、蒸気プラント
の休止時に、蒸気配管やスチームトラップ内に残留したドレンが凍結すること
により、トラップやバルブの本体が割れたり、本体が割れなくてもパッキンが
破損したり、内部の部品が変形するといった問題が起こるものです。
対策としては、プラントの休止時に配管やスチームトラップ内にドレンを残留
させないことが基本です。しかし、蒸気配管の取り回しやスチームトラップの
構造によっては、内部のドレン残留を避けられないケースもあります。
▼ 自動凍結防止弁の利用
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
寒冷地での長期プラント休止に備え、配管内等に残留するドレンを圧縮空気や
窒素を使って完全にブローするとともに、配管内に圧縮空気等を充填しておく
方法があります。
日常の凍結対策としては一般的に【自動凍結防止弁】が用いられます。
自動凍結防止弁は、蒸気の送気が停止され圧力が下がると弁を開き、自然流下
でドレンを自動的に排出するものです。配管やスチームトラップのドレンが
滞留する位置に設置して使用します。
入口圧力が0.02MPaG以下まで下がると、内蔵しているコイルバネによって自動
的に弁を開き、残留するドレンを排出します。また、プラントの稼動によって
入口圧力が0.03MPaG以上まで上昇すると閉弁します。
▼ 自動凍結防止弁使用時の注意点
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
自動凍結防止弁は、動きとしてはブロー口を自動的に開閉しているだけなので
自然流下でドレンが排出される取り付け位置、及び排出されたドレンが、自然
流下出来る出口側配管が必要です。
また、特に注意したいのは自動凍結防止弁の出口配管を長くしないことです。
出口側配管が長いと、排出されたドレンが途中で凍結してしまうことがあり
ます。途中で凍結するとそれ以降ドレンを排出することが出来なくなり、
トラップや配管内にドレンが残留したまま凍結に至ってしまいます。
最後に、温調トラップのように温度変化で開閉する等、内部にドレンが溜まら
ない構造のトラップには自動凍結防止弁は必要ありませんが、トラップ二次側
配管の施工については、自動凍結防止弁の二次側配管同様の注意が必要です。
------>>自動凍結防止弁について以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0812freeze.html
……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ
「水は凍ると体積が大きくなるため、機器破損の原因になります。
氷は同じ重さの液体の水に比べて、何倍の体積になるでしょうか。」
A.1.09倍 B.1.23倍 C.1.67倍
………………………………………………………………………………………☆
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■【開催のお礼】多くのご参加ありがとうございました
┃ ~ VACCUMIZER技術説明会のご報告 ~
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11月11日の号外版メルマガでご案内した、VACCUMIZER技術説明会が12月4日に
兵庫県のTLV本社、5日に千葉県市川市のTLV東京CESセンターで開催されました
のでご報告いたします。
両会場共に実際に導入・ご使用いただいているお客様から有効事例の紹介を
おこなっていただきました。具体的な事例で数値を用いた説明はわかりやす
く、参加の皆様も熱心に聞き入っておられました。
また、TLV本社会場ではデモプラントで実際の運転状態をご覧いただきました。
東京CESセンターではTLV本社のデモプラントでの実機運転の様子をインター
ネットを用いた生中継でご覧いただきました。
参加者からは、
「ショールームでのデモプラントの見学は非常に分かりやすく理解できまし
た。今後の設備更新の役に立てたいと思います。」
「実動の様子なども含めて、システムが良く解って良かったです。」
「釜内容物の温度制御(冷却性)に、アドバンスが感じられました。」
「コストダウンの面からも非常に有効な手段と感じました。」
などの声をいただきました。
------>>VACCUMIZER技術説明会の様子はこちらをご覧ください↓
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-c1-r0812.html
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★ トピックス
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆雑誌投稿記事一覧に「蒸気の質の改善による省エネ・生産性・品質の向上」
を追加しました。
http://www.tlv.com/ja/articles/articles_017.html
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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
今月の更新はありません
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
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★ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後までお読みいただきありがとうございます。
今号で当メルマガの年内レギュラー配信は終わりです。
今年も1年間TLVメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございました。
来年発行の1月号では、2月に開催されるENEX2009 地球環境とエネルギーの
調和展を大々的に取り上げる予定です。
また、来年は蒸気に限らず省エネ全般を解説する記事などの新連載がいくつか
スタートします。
次号は1月27日配信予定です。来年もご期待ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━