2010/04/20 Vol.80 | 蒸気のことならテイエルブイ
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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2010/04/20 Vol.80

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■■■    TLVメールマガジン  Vol.80
■          ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■          2010年04月20日  株式会社テイエルブイ  http://www.tlv.com/
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来週末からいよいよGWが始まりますね。その関係で、今月のメールマガジン
は通常より1週間早いお届けとなりました。

この4月は、異動等で新しい環境に変わった方もおられることと思います。
今号では、新入社員の方や新しく蒸気関連の業務に携わることとなった方にも
最適なTLVのセミナーをご紹介します。

そのほか、『コストダウンに繋がるメンテナンス』では、予防保全の実践編
とも言える、振動測定・管理の具体的な導入手順をお届けします。

▼ INDEX ▼
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■□ 【セミナー紹介】
新人教育にも最適です
~ TLVスチーム・アカデミー・セミナーのご案内 ~
    リピーター多数!蒸気の基本や実用的な事例を実演付きで習得

■□ 【連 載】
コストダウンに繋がるメンテナンス<その19>
 ~ 事後保全から予防保全へ!上手な振動測定・管理の進め方 ~
    成果を上げて継続できる、振動測定・管理の具体的な導入手順

■□ 【製品紹介】
圧縮空気配管のドレンを排除
 ~ エアトラップ ~
    エアトラップ選びのポイントは「詰まり対策」です

■□ 【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ セパレーター ~
    蒸気の質向上、エロージョン・ウォーターハンマー対策に効果


★ トピックス
★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記(GWの予定)

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このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止やアドレス等の変更は以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。

・配信停止
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002
・アドレス等変更
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S003


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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【セミナー紹介】新人教育にも最適です
┃ ~ TLVスチーム・アカデミー・セミナーのご案内 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

TLVでは蒸気や回転機の芯出しに関するセミナーを定期的に開催しています。
特に、蒸気に関するセミナーは【スチームアカデミーセミナー】として、

- 加古川会場(兵庫県加古川市のTLV本社工場)
- 東京会場(千葉県市川市のTLV東京CESセンター)

の2会場で、同内容のセミナーを開催しています。

◆ 蒸気を使用した実演

このセミナーの最大の特長は、何といっても実際に蒸気を使用した実演を
目にすることができること。現場で起きている現象を、解説付きで目の前で
体験できることです。

◆ 講師が現場の体験を交えて講義

講師は、普段お客様の現場で診断や改善提案活動に携わっているメンバーが
主に担当していますので、体験を交えた実践的な講義も自慢です。

◆ 蒸気の基本と改善事例をアニメーション等で紹介

講義内容は、熱源として蒸気を使う上で、知っておいていただきたいことが
中心。数多くの現場診断から得られた改善事例紹介もふんだんに紹介します。
アニメーション等を使用したわかりやすい資料を使って説明するので、直感的
に理解できます。

◆ 教育の一環として利用するリピーター多数

これまでに数多くのお客様にご参加いただいてきましたが、同じ企業様・事業
所様から継続してご参加いただく“リピーター”が多いことも特長の1つです。
教育の一環として継続的に参加いただいているようです。
新入社員の方や新しく蒸気を扱う部署に異動になった方にも最適です。


スチーム・アカデミー・セミナーのアカデミー・コースは毎月、
エンジニアリング・コースは隔月で開催中です。

☆5~7月のスチームアカデミーセミナー開催予定

【アカデミーー・コース】    5/11~12  6/9~10  7/7~8
【エンジニアリング・コース】    -    6/11     -

 ※加古川・東京両会場とも同日開催です。


その他プログラムなど詳細はホームページでご確認ください。

------>>セミナーの詳細はこちら。セミナー参加者の声も掲載しています。
http://www.tlv.com/ja/seminar/seminar.html


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■【連 載】コストダウンに繋がるメンテナンス <その19>
┃   事後保全から予防保全へ!上手な振動測定(モニタリング)の進め方
┃  ~ 成果を上げて継続できる、振動測定・管理の具体的な導入手順 ~
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▼ 「人」に依存しない高品質メンテナンスのために
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
多大な損失に繋がる設備故障による生産停止。生産設備の高度化により、設備
メンテナンスの質が製品に与える影響の度合いは増しています。反面、設備管
理・メンテナンス担当部門の状況は、少人数化とベテラン技能者の退職、限ら
れた予算など厳しくなる一方です。

「厳しい状況下でも高効率・高品質のメンテナンスで設備の安定稼動を達成」
「ベテランの勘や経験に頼らず、客観的なデータに基づくメンテナンス」

これら理想のメンテナンスを、設備の中でも特に台数の多い回転機械で実現
するのが振動測定(コンディションモニタリング)です。
今回は、振動測定・管理の具体的な始め方、運用の仕方をまとめてみました。

【振動測定・管理の進め方】

 1.現状を調べて整理する
 2.設備の重要度、期待効果などの有効性を基に対象設備を決定
 3.判定基準値を仮設定(後で必ず見直し)する
 4.振動測定頻度を設定する
 5.異常発見時のルールを決定する
 6.メンテナンス業務へ測定結果を反映する
 7.成果を常に把握し公表する


▼ 手順1: 現状を調べて整理する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
振動測定を新規導入するといっても、いきなり運用を開始できるものではあり
ません。後々導入成果を評価するために、まず現状がどうなっているかを数字
で把握しておきます。数字による評価は、客観性の確保と同時に、担当者の
モチベーションアップのためにも重要です。

(1)設備のランク付け

生産への影響度合いから評価しランク付けします。その設備が故障し1時間
停止したときの生産への影響(金額)、修理に要する時間等を予想します。

(2)各設備の点検・メンテナンス情報の整理

現在各設備で実施している日常点検の項目と、メンテナンス方法(事後保全
/時間基準保全)、必要メンテナンス費用、メンテナンス実績を調べます。

(3)メンテナンスの全体像の把握

以下データを調査して、他との比較、成果を評価するときの客観的なベンチ
マーキングにします。

- 年間メンテナンス実績の分類(年間修理件数、計画内/外の件数と費用)
- 頻繁に修理を行っている設備の調査(具体的な修理箇所とその費用)
- 工場/プラント/設備単位の平均故障周期
 (Mean Time Between Failure=MTBF)
- 生産量に対する保全費用の比率、など


▼ 手順2: 設備の重要度、期待効果などの有効性を基に対象設備を決定
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
手順1の(1)(2)の情報を元に対象設備を選びます。その際、設定の基準
は必ずしも工場全域で共通である必要はありません。どの設備に振動測定を
適用することが突発停止予防に有効かという視点で選びます。

また、測定の対象が多ければ良いというものでもありません。限られたマン
パワーと費用をどのように有効に活用できるかという視点で判断します。


▼ 手順3: 判定基準値を仮設定(後で必ず見直し)する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
速度を測定する箇所はISO、JISの判定基準を基に設定します。ベアリングの
ショックパルス診断では、軸径と回転数から設定するメーカー判定基準を
仮設定します。

仮設定した基準値は、異常発見時や、部品交換・オーバーホール時には、測
定値と比較して妥当性を検討し、必ず見直します。


▼ 手順4: 振動測定の頻度を設定する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
絶対的な判定基準が確定していない限り、トレンド(傾向)を見て状態の変化
を捉えることが重要です。

特に、モニタリング開始直後は、運転条件の変化に伴う設備の挙動変化などが
掴めていません。同じ運転条件と言っても、実際の測定では人為的な測定誤差
以外にも変動要因が出てきます。異常発生周期もいつも同じとは限りません。

異常による測定値の変化かそうでないのかを誤認しないためも、可能な限り
短いサイクルで頻繁にデータ収集=振動測定をするようにします。


▼ 手順5: 異常発見時のルールを決定する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「振動値が上昇している」「基準値を超えた」このような異常を発見した時、
「おかしい」と感じた時、次に何をするかを事前に決めておきます。

(1)振動値の変化をグラフで確認

急に上昇しているか、以前から上昇の傾向があったのか等確認します。

(2)振動値の再測定

異常の疑いがある測定箇所をもう一度測定します。

(3)再測定値を基に当面の処置決定

再測定の結果、値が低下していれば、通常の測定頻度で経過観察をします。
再測定でも高い値が出たら要注意扱いとします。その部位がベアリングなら
給油を行い、通常測定時よりも短い周期で測定観察を継続します。その後も高
い振動値が改善されなければ、製造部門と調整しメンテナンスを実施します。

(4)現場との情報共有

これらの情報は、設備の間近にいる現場オペレーターと共有しておきます。


▼ 手順6: メンテナンス業務へ測定結果を反映する
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モニタリングの一連の流れを通じて、設備に対する理解を深め、設備管理の
スキル、メンテナンス品質、保全マネージメントの能力も高めていきます。

(1)保全管理のスキルアップ

設備の間近に行くからには、運転音や油ゲージのチェック、温度、漏れの有無
などにも気を配り、メンテナンス業務の基本や五感による状態把握のスキルも
向上させていきましょう。

(2)メンテナンス品質の向上

機械の更新やオーバーホール、修理後は必ず振動を測りましょう。その設備
の初期状態を把握し、据付・芯出しの状態、部品交換は問題なく完了したか等
が確認できます。振動測定に基づく厳しい目で見つめることで、メンテナンス
の品質、意識が変わっていくはずです。


▼ 手順7: 成果を常に把握し公表する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
振動測定の実践でどれほどの成果が出ているか、具体的な数値を把握し、その
成果を社内で発表しましょう。メンテナンスが生産にとってどれほど大切かを
周知していただく良いチャンスです。成果の判断には、以下のような数値を
見ます。

- 生産機会損失をどの程度防げたか
- 計画保全件数は増加したか
- 突発故障件数は減少したか
- 保全コストは低下したか
- MTBF値はどう変化したか、など

測定の結果メンテナンスを行い、突然の機械故障・設備停止を防止出来たと
いう成功体験が、振動測定の継続に繋がります。


▼ まとめ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
運用していくうちに、振動測定によるコンディションモニタリングには、
トレンド管理が大切だということが分かってきます。

絶対値判定は便利と考えがちですが、絶対値判定に用いることができる数値は
理論などで求められるものではなく、その値を出すためには、可能な限り頻繁
なデータ収集を行う必要があるのです。


---->>コストダウンに繋がるメンテナンスはこちらからどうぞ↓
    振動測定・管理の具体的な進め方をより詳しく説明しています
http://www.tlv.com/ja/maintenance/1004maintenance_19j.html


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■【製品紹介】圧縮空気配管のドレンを排除
┃ ~ 「詰まり対策」がポイントのエアトラップ ~
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TLVではスチームトラップとよく似た製品で、エアトラップを製造していま
す。スチームトラップが蒸気系統から凝縮ドレンを排出する際に用いられる
のに対し、エアトラップは圧縮空気系統の結露水ドレンを排出する際に使用
します。


▼ エアトラップ選びでは「詰まり対策」がポイント
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
蒸気用とは異なり、圧縮空気の系統では配管内の錆びや圧縮機から飛散する
油がトラップに流入することが多いため、これらが原因で起こるトラップの
詰まり対策が、エアトラップ選びのポイントとなります。


▼ エアトラップのラインナップ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
TLVでは、排出ドレン量や取り付け姿勢の異なるフリーフロートエアトラップ
をラインナップしています。
大口径弁座で油分・錆・スケールの混入するドレン排除用途に適した、
高粘度ドレン用トラップもあります。

- JA3D  :小型軽量 垂直配管・水平配管取り付け姿勢を選択可能
- JA3  :水平配管取り付けのスタンダードモデル
- JA5  :水平配管取り付け用 ややドレン量が多い箇所に
- JA7  :水平配管取り付け用 大容量エア配管にも
- G8   :垂直配管取り付け用 大容量エア配管にも
- TATSU2 :高粘度ドレン用・多量ドレン用

JAシリーズには外部から強制開弁できるニードル機構が備わっています。
軽微な詰まりであれば、ニードルを数回押し込むことで解消できます。

G8型エアトラップは、ニードルを装備しない代わりに、ドレン溜まりのない
直線状の出口通路構造となっており、構造的に詰まりが起こりにくいよう
工夫しています。

最も強力な詰まり対策機構をもつモデルが、TATSU2です。
フロート4個を内蔵した特殊な構造をもち、ドレン排出作動の都度、
セルフクリーニングを行うことで弁口の詰まりを防止します。


------>>エアトラップの詳細・作動アニメーションはこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news139j.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ セパレーター ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第67話━━

▼ セパレーターにも色々あります
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
世の中にはセパレーターと呼ばれる機器や部品が数多く存在します。
例えば、ボイラーの水位検知に用いる電極が相互に接触しないよう距離を保
つ碍子(がいし)の一種や、気体から粉末等の個体を分離する機器なども
セパレーターと呼ばれます。

このように色々なセパレーターがありますが、本稿では配管中を流れる気体
から液体を分離するセパレーターについて考えます。


▼ セパレーターの役割
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配管内の飽和蒸気は輸送途中の放熱でその一部が凝縮し、ドレンになりま
す。圧縮空気輸送配管では露点以下の温度になると結露水が発生します。
これらのドレンは、装置の加熱効率の低下や生産物の品質低下、作動トラ
ブルを招く可能性があるため、直ちに排除しなければなりません。

ドレン排除のためには、輸送管にドレン抜きのためのスチームトラップや
エアトラップを設置しますが、トラップだけでは不十分な場合があります。

蒸気や圧縮空気の輸送配管内のドレンは、気相部分と完全に分離して管底を
流れているわけではありません。その一部は、輸送配管内を毎秒30m程度の
流速で流れる蒸気や圧縮空気に巻き込まれ、飛沫状になって飛んでいます。

トラップには自らドレンを集めたり、飛んでいる水滴を強制的に分離する機能
が無いため、この状態でトラップがドレンを排除するのは困難です。このよう
なドレンを排除するために、ドレンの強制分離を行うのがセパレーターです。


▼ セパレーターの仕組み
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ドレンセパレーターは蒸気や空気輸送配管を切り込んでインラインに設置し
ます。そして蒸気や空気を常時通過させて使用します。

ドレンを分離するメカニズムは様々で、邪魔板やメッシュに気相も液相もぶ
つけて液相部分を滴り落とす方法や、気相と液相の比重量差を利用した遠心
力を用いる方法などが代表的です。

例えば、当社製品の場合、次に説明するメカニズムで、遠心力を使って水滴を
分離します。

流体をセパレーター内の円筒+羽根で構成された部分を通過させる際に、流体
が螺旋旋回を起こします。このとき混在しているドレン水滴に遠心力が働き、
外側に吹き飛ばされます。これにより、気相部分とドレン水滴を強制的に分離
します。

吹き飛ばされた水滴はセパレーターの内壁面を伝って重力で下方へ移動しま
す。一方、水滴と分離された気相部分は液相の多い壁面から遠い位置である
本体中心部から二次側へ流出していきます。


▼ セパレーターの用途
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最も代表的な用途は、水滴分を除去した蒸気や空気を供給するため、蒸気や
空気を直接吹きかけて使用する設備の直前に設置するものです。

蒸気分野では、蒸し工程やゴム製品の加硫工程、スチームアイロンなど、
空気分野では塗装用スプレーガンやエアブローなどがあてはまります。

吹きかけではなくても、水滴の有無が大きく影響する用途としては、エゼク
ターの駆動流体としての蒸気や、過熱蒸気を作るヒーター(過熱器)へ投入
する蒸気などがあります。これらの用途では、直前で水滴を分離することで
効率アップや省エネが図れます。

輸送気体によって高速で飛ばされる飛沫ドレン水滴は、配管を傷める原因にも
なるため、直接吹きかける用途でなくても、セパレーターによるドレンの強制
分離・除去は配管や装置のエロージョン対策として有効です。

また、分離対象を飛沫ドレン水滴に限定して捉える必要はありません。確実
にドレンを分離排除できるため、蒸気輸送配管のウォーターハンマー対策と
しても効果があります。


▼ 選定上の注意
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
セパレーターは過大流量で使用すると分離効率が低下します。単純に既設配管
径に合わせず、効率よく分離するための条件を逸脱しないよう、選定すること
が必要です。圧力損失も許容値以内に収まるかどうかチェックしましょう。

セパレーターにはトラップを内蔵したものと、内蔵していないものがありま
す。トラップを内蔵していないものでは、別途トラップを設置しなければなり
ません。

設置場所や用途によっては、かなりドレン量が多い場合もありますので、その
ような場合は内蔵トラップにこだわらず、ドレン量に見合ったトラップを選定
し、別途設置することが重要です。


------>>セパレーターについて以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1004separator2.html


……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ

「一般的にセパレーターの能力は、蒸気や空気の流速が速くなると
 どうなるでしょうか?」

 A.上がる
 B.変わらない
 C.下がる
………………………………………………………………………………………☆


☆蒸気についてもっと学ぶなら☆

現場で役立つテクニカルハンドブック
http://www.tlv.com/ja/handbook/s-handbook.html

【Web割引】蒸気セミナー 入門からメンテナンスまで実習中心の全3コース
http://www.tlv.com/ja/seminar/seminar.html


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★ トピックス
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☆平成21年度省エネ大賞を新日本石油精製株式会社様と共同受賞した
 省エネ事例を公開しました(PDF2,544KB)。
http://www.tlv.com/news/pdf/1002_award.pdf

☆3月30日に山口で蒸気の入門&実践の出張セミナーを開催しました。
 (会場:東ソー株式会社南陽事業所様)
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r100330.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

☆取扱説明書(和文)を新規追加しました

 RK8/RK9/RK10

☆取扱説明書(和文)を修正しました

 SS1NL/SS1NH/SS1VL/SS1VH、SS1VG-R/SS1VG-M、VS1A、VS1C

☆取扱説明書(英文)を修正しました

 VA1/VA3/VA4/VA5、VAS、VC2/VC3/VC4
 G8、GAS1N/GAS2N/GAS3N、JAH7.5R/JAHW7.5R
 MC-COS-3/MC-COS-16、MC-COSR-3/MC-COSR-16

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後までお読みいただきありがとうございます。

もうすぐゴールデンウィーク(GW)。
既に予定を立てられた方も、近場でのんびり過ごす方も、中にはお仕事と
いう方もいらっしゃることでしょう。

今年の当社のGW休業期間は4月29日~5月5日です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お急ぎのご用がある方は、4月28日までにご連絡いただくか、
以下のようなお問合せフォーム内に「至急」とご記入の上ご連絡ください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=M099

さて、私のGWの予定はというと、久し振りに孫の顔を見せに帰省します。
実家が遠く普段はなかなか会えない分、たっぷり親孝行をして来たいと
思います☆

次号のTLVメールマガジンは、5月25日(火)配信の予定です。お楽しみに!


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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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