TLV蒸気と省エネメールマガジン
2010/06/29 Vol.82
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■■■ TLVメールマガジン Vol.82
■ ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■ 2010年06月29日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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梅雨時の蒸し暑さと湿気・・・快適とは言い難いこの時期ですが、この季節
ならではの楽しみもあります。桔梗に紫陽花、花菖蒲。この時期見頃の花々
には雨が良く似合いますね。雨が降るとつい外出が億劫になりがちですが、
この週末は近くの菖蒲園にでも出かけてみたいと思います♪
さて、今月のメールマガジンでは、配管や機器の様々なトラブルの原因と
なりながら、あまりよく知られていない「エロージョン」を取り上げます。
蒸気配管内を高速で流れるドレンの水滴が、配管に穴を開けることもある
エロージョン。そのメカニズムと対策のご説明は必見です!
▼ INDEX ▼
==================================================================
■□ 【省エネ機器】
ハンドルの固着とグランド漏れを防ぐ
~ ヒット御礼・即納体制!蒸気用途に最適なベローズバルブ ~
ヒットの理由「固着しない」「漏れない」構造を動画で説明
■□ 【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ エロージョン ~
エロージョンによる配管損傷のメカニズムとその対策を解説
■□ 【連 載】
コストダウンに繋がるメンテナンス<その20>
~ 工事業者様にレーザー式軸芯出し器が愛用される理由 ~
「レーザー式」の指名で他社と差別化!高効率で作業時間短縮
■□ 【ご案内】
TLVホームページ活用術(3)
~ 回転機のメンテナンスに役立つページ ~
『アライメント・振動管理の達人』で基本を学びWebデモを体験
★ トピックス
★ ダウンロードサイトデータ更新情報
★ 編集後記(蛍の光)
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このメールは、TLVメールマガジンをご希望の方に無料で配信しております。
配信停止やアドレス等の変更は以下またはccc@tlv.comまでお願い致します。
・配信停止
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S002
・アドレス等変更
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=S003
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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━【ご協力いただきありがとうございました】━━━━━━━━━━━━━━
製品総合カタログ(印刷物)制作に関するアンケートご協力の御礼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先月ご案内した、製品総合カタログ(印刷物)のアンケートにご協力いただき
ありがとうございました。
お陰様で多数のご回答をいただき、今後カタログ制作を検討するにあたって
貴重なデータを収集することができました。
今後はこれらの声を活かして、社内での検討を進めて参ります。
ご協力いただいた皆様へ、この場をお借りして御礼申し上げます。
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■【省エネ機器】ハンドルの固着とグランド漏れを防ぐ
┃ ~ ヒット御礼・即納体制!蒸気用途に最適なベローズバルブ BE1・BE6H
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▼ 蒸気用途にも「固着しない」「漏れない」バルブ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
昨年夏に発売したTLVの新型ベローズバルブBE1、BE6Hが大変好評です!
これまでベローズバルブは、危険ガスや油等「漏れてはいけない流体」に広く
使用されてきましたが、最近は漏らさない=省エネの観点で、蒸気用途にも
一般的に使われ始めています。
この蒸気用途でBE1、BE6Hは、バルブのグランド部からの蒸気漏れが無いのに
加え、ハンドルが固着せずいつでも開閉がスムーズな点が評価されています。
当社は大口径も含めた多くの標準品で即日出荷対応が可能な「即納体制」を
取り、皆様の要望にお応えします!(※但し仕様・サイズにより異なります)
見た目が悪く、エネルギーの無駄でもある蒸気漏れ。一方、ハンドルが固まっ
て動かなくなる固着は、必要なときに開閉ができず、周辺機器のメンテナンス
にも支障を来たします。その意味で、固着は蒸気漏れよりも深刻な問題と言え
るかもしれません。
この『蒸気漏れ』と『ハンドルの固着』。
一見無関係に思える二つの事象には、実は大いに関係があります。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news61j.html
▼ ハンドル固着の原因
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハンドルが固まって動かなくなる原因には以下が挙げられます。
- 過度な増し締めによるグランドパッキンの変形
- 蒸気漏れや外的要因による部品(ステム・ステムスリーブ部)の錆び、
その錆びの噛み込み
- バックシートの掛けすぎ
これらは全て、蒸気漏れと関係があります。
蒸気が漏れなければ、グランドを増し締めすることもなく、
ステムやステムスリーブが錆びることも減り、
バックシートを強く掛ける必要もありません。
つまり、外部に蒸気漏れしないバルブはハンドル固着も起こりにくいのです。
▼ 蒸気漏れゼロの秘密はベローズの位置
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ベローズバルブのベローズは弁箱の中にあります。弁箱内部でボンネットと弁
箱の間に入ったベローズが、接液する側と接液しない側を完全に仕切ります。
このため、ベローズバルブが破損するまで、接液しない側に位置するグランド
パッキンが使われることはありません。万が一ベローズバルブが破損しても、
グランドパッキンが蒸気漏れを防ぐ万全の予防構造が取られています。
TLVのベローズバルブBE1・BE6Hのうち、BE1は更にステムの露出部を保護ベ
ローズで覆うことにより、粉塵、塩害、風雨等による腐食を防ぎ、ステムや
ステムスリーブに錆が発生しにくいよう工夫をしています。この2つのベロー
ズを用いた対策が、ハンドル固着を徹底して防ぎます。
BE6Hはステムの露出部を保護するベローズを装着しませんが、フルポートタイ
プであることと、外部から弁開度がわかる「開閉ガイド」を装備していること
がBE1にはない特長です。
また、150Aまでの大口径サイズも用意しています(フランジ接続のみ)。
「ハンドル固着」と「蒸気漏れ」にお困りの方は、是非一度お試しください。
------>>大好評!ベローズバルブの詳細はこちら↓
「固着しない」「漏れない」構造を動画で説明しています
http://www.tlv.com/ja/catalog/news61j.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ エロージョン ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第69話━━
▼ 蒸気配管でも起こるエロージョン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
知らぬ間に配管が減肉して、亀裂が入ったり穴が開いたりする。
これは「エロージョン」が原因かもしれません。
エロージョンとは機械的な浸食作用です。エロージョンの多くは固体により
侵食されるものですが、固形物を流すわけではない蒸気配管でも起こります。
これは、飽和蒸気に存在する凝縮ドレンの水滴が高速で運ばれて、屈曲部など
に衝突することで発生するエロージョンです。固体によるエロージョンとは
区別して、「液滴衝撃エロージョン」と呼ばれることもあります。
エロージョンが発生している箇所は、常に表面が削り取られるため、表面は
「剥きだし」の状態です。これにより電気化学的な腐食(コロージョン)の
進行も早まることが多く、蒸気系配管では両方の作用で腐食が進行するエロー
ジョン・コロージョンとして捉えられることが多いようです。
▼ エロージョンによる配管の損傷
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
炭素鋼配管の耐食性はステンレス配管に比べると劣りますが、炭素鋼配管で
あっても、通常は蒸気輸送配管として何年も使用することができます。
ステンレス配管ほどではなくても、表面に保護被膜として機能する比較的安定
な化合物層を形成することで、腐食減肉の速度が実用に耐えられるからです。
ところがエロージョンが起こると、極めて短時間で減肉が発生します。
液滴の衝撃力は相当大きいとの報告もあり、ドレンが鋼管を直接損傷させる
のに加え、表面の安定な層が削り取られてしまうことにより腐食が促進され、
短時間で減肉を進行させてしまうのです。
▼ 蒸気配管におけるその他のエロージョン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
蒸気輸送配管やドレン回収配管など蒸気系の配管では、液滴衝撃エロージョン
の他にもいくつかのエロージョンがあります。
フラッシュ蒸気が容易に発生するドレン回収配管では、フラッシュ蒸気の発生
により、「湿り度の高い蒸気配管」とほぼ似た環境になることがあります。
この後に起こる現象は液滴衝撃エロージョンそのものですが、フラッシュ蒸気
の発生がきっかけであることから、フラッシングエロージョンと呼ばれます。
ドレン回収配管では、フラッシュ蒸気が細かい泡状に発生する場合もあり、
これが潰れるときの衝撃でエロージョンを起こす、キャビテーションエロー
ジョンもあります。
▼ エロージョン対策
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◇ ドレン回収配管の対策
常時、気液二相混相流であることの多い、ドレン回収配管でのエロージョン
対策は非常に難しいものがあります。まず、二相流であることを考慮した、
適切な管径でドレン回収配管を設計することが重要です。
配管設計を行う場合は通常、1時間当たりの平均流量値を使用しますが、
間欠排出型スチームトラップの場合、連続排出型のものに比べて排出中の
瞬時流量が1時間当たりの平均流量よりもかなり大きくなります。
その結果、実流速としてはかなり速い状態で使われることになり、エロー
ジョンによる損傷が発生することがあります。これを防ぐには、配管径を
太くする、曲がり配管を無くす、配管材質をステンレスにする等の注意が
必要です。更に、連続排出型のスチームトラップも有効です。
◇ 蒸気輸送配管の対策
蒸気輸送配管のエロージョン対策は明快で、蒸気中のドレンを分離すること
です。ドレンを効果的に分離するには、セパレーターを使います。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1004separator2.html
飽和蒸気では配管からの放熱により常にドレンが発生するため、適切なトラッ
ピングで蒸気配管中のドレンを排出し、要所にはセパレーターを設置して強制
分離させる、その組み合わせが肝要です。
------>>エロージョンのメカニズムについて以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1006erosion.html
……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ
「機械的な浸食であるエロージョンに最も関連が深いものは、次のうち
どれでしょう?」
A.導電率
B.流速
C.pH
………………………………………………………………………………………☆
☆蒸気についてもっと学ぶなら☆
現場で役立つテクニカルハンドブック
http://www.tlv.com/ja/handbook/s-handbook.html
【Web割引】蒸気セミナー 入門からメンテナンスまで実習中心の全3コース
http://www.tlv.com/ja/seminar/seminar.html
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■【連 載】コストダウンに繋がるメンテナンス <その20>
┃ 「レーザー式」の指名で他社と差別化!高効率で作業時間短縮
┃ ~ 工事業者様にレーザー式軸芯出し器が愛用される理由 ~
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▼ ポンプの整備時間を短縮できる芯出し器
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レーザー式軸芯出し器を使用する利点の1つに「作業時間短縮」があります。
これは、計測を行った時点で修正量が把握できるためで、このことが作業全体
に大きな影響を与えます。今回はその一例をご紹介します。
工場設備で最も頻繁に整備されている設備はポンプではないでしょうか。毎日
どこかでポンプが計画的に整備され、あるいは緊急でメカニカルシールやベア
リングの交換が行われ、芯出しされているといっても過言ではないでしょう。
このようなポンプ整備の請負業者として、レーザー式軸芯出し器を使用されて
いるM社様の事例です。
▼ レーザー式軸芯出し器導入以前
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
M社様が実施する整備は分解・部品交換を伴い、まず以下の作業を行います。
1.カップリングの結合を解いて、ポンプとモーターを切り離す
2.ポンプは自社工場に持ち帰って部品交換や整備を行う
3.モーターは専門の業者に依頼して整備を行う
これらの作業は朝から始めて通常午後3時頃までかかるため、据え付け芯出し
はこの後5時までの2時間で終了させる必要があります。
終わらなければ残業または翌日作業となり、それは極力避けようと、安心して
任せられるベテランが作業を行うことが多くなります。
続いての作業は以下です。
4.ポンプとモーターを据え付ける
5.カップリングの芯出し作業を行う
芯出し作業の際、そのままで芯が出れば良いのですが、そうでない場合に、
いざ芯出しを始めてから困った事態になります。
芯出し作業の最中に、修正に必要な厚さのシムが入っていなかったり、横に
動かそうとしてボルトがモーターのボルト穴に当たり、それ以上動かすこと
ができなかったりすると、作業を予定時間内に終えるのは絶望的になります。
その結果、残業あるいは翌日に繰り越すことがありました。
▼ レーザーを使った芯出しで作業がスムーズに
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レーザー式軸芯出し器を使えば、ポンプやモーターを取り外す前に、カップ
リングを繋いだ状態で短時間に芯出し測定を行い、修正量まで分かります。
カップリングを繋いだままで芯ずれ、面倒れを測れるのはレーザー式軸芯出し
器だけの特長です。また、計測すると同時に修正量が自動計算されるので、
ダイヤルゲージのような手計算も必要ありません。
整備前の測定で修正量を把握しておくことで、例えば、モーターを下げなけ
ればならないのにシムが入っていない、右方向に動かさないといけないのに
ボルトが当たりそうだ、などと事前に予見できます。
これにより、ポンプ側にシムを入れ、上げておいたり、モーターの固定ボル
ト穴を広げておいたり、といった事前の準備が可能となります。また、通常
使用しないような、数ミリ厚のシムが必要になる場合は、芯出し作業にかかる
までに入手しておくこともできます。
0.カップリングを解かずに、芯出し測定を行い修正量を把握
↓
1~4.従来通りに作業
↓
5.(事前準備が可能なため)芯出し作業がスムーズに完了
芯出しをスムーズに進めるための事前準備が、2時間という限られた時間内
での作業完了をより確実にします。しかも、作業者がベテランでなくても、
事前にレーザー式軸芯出し器の操作を習得しておけば、誰でも確実に芯出し
作業がこなせるそうです。
この芯出しの整備前測定は、シャットダウン工事、定期整備の時のように、
一日に整備する数が5台、10台と集中する場合にも大きな威力を発揮し、
芯出しが完了した台数は従来の1.5~2倍に増えたとのことでした。
▼ 立会い確認省略で更なる高効率
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
レーザー式軸芯出し器を用いた作業は、結果が自動的にコンピューターに記録
され、いつでも確認することができます。測定結果の書き換えが不可能である
ため、発注者との協議によっては、芯出し確認の立会いを省略できるケースが
あるそうです。
確認者の立会いを受けるための待ち時間がなくなれば、ますます効率良く芯出
し作業をこなしていくことが可能です。請負工事であればこのメリットは大き
なものになります。
そして、これらの実績が評価され、エンドユーザー様から
「レーザーによる芯出しを」
と指名を受けることができ、他社との差別化も図れるとのことでした。
---->>コストダウンに繋がるメンテナンスはこちらからどうぞ↓
工事業者様のレーザー式軸芯出しの事例をより詳しく説明しています
http://www.tlv.com/ja/maintenance/1006maintenance_20j.html
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■【ご案内】TLVホームページ活用術(3)
┃ ~ 回転機のメンテナンスに役立つページ ~
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今回で3回目となるこの連載では、当社ホームページが製品・サービス情報の
ほかに、蒸気、省エネに関する様々な情報を提供していることをご紹介して
きました。
「TLVホームページ活用術(1)~人気の定番ページ編」
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/m_magazine100125.html#p_1
「TLVホームページ活用術(2)~省エネ関連ページ編」
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/m_magazine100525.html#p_1
しかし情報はこれだけではありません。
前記事の『コストダウンに繋がるメンテナンス』のように、回転機のメンテ
ナンスに関する様々な情報もご案内しています。
今回は『アライメント・振動管理の達人』というコーナーにまとめられている
メンテナンス系の役立つページをご紹介します。
▼ メンテナンスの基礎と関連事例が分かる
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◇◇ コストダウンに繋がるメンテナンス ◇◇
http://www.tlv.com/ja/maintenance/maintenance_index.html
メールマガジンに隔月で連載している記事です。
「芯出しの入門講座」「芯出しの事例紹介」「振動の測定・管理」の3つの
カテゴリーに分かれていて、メンテナンス作業のツボに加え、その作業が必要
な理由まで、数多くの事例とともに説明しています。
>>> 特に人気のページはコレ↓↓↓
「上手な芯出しの仕方(カップリングアライメント)」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0908maintenance_16j.html
「やってはいけない芯出し(カップリングアライメント)」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0906maintenance_15j.html
「レーザー式軸芯出し器ユーザーの方にアンケートを実施」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0702maintenance_3j.html
「上手な振動測定・管理の進め方(コンディション・モニタリング)」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/1004maintenance_19j.html
芯出し、振動測定ともに実施方法の基本を解説した記事が人気です。
ユーザーの生の声を集めたアンケートの記事もよく見られています。
TLVホームページ=蒸気と思われがちですが、回転機メンテナンス関連の情報
もこれだけご覧いただけます。
蒸気関連に比べるとまだ少なくはありますが、今後も充実させて参りますので
何かご意見・ご要望等ございましたらお問合せフォーム等でお寄せください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=M099
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★ トピックス
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☆CD版製品総合カタログ(STEAM)を2010/06/01版に改訂しました。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=H101&em=&rus=1
☆6月1日に富山で蒸気の入門&実践の出張セミナーを開催しました。
(会場:三菱レイヨン株式会社富山事業所様)
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r100601.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆取扱説明書(和文)を修正しました
COS-3/COS-16/COS-21、COSR-3/COSR-16/COSR-21
M-COS-3/M-COS-16/M-COS-21、M-COSR-3/M-COSR-16/M-COSR-21
MC-COS3/MC-COS16、MC-COSR3/MC-COSR16
☆取扱説明書(英文)を修正しました
HR80A、HR150A/HR260A、A46S/A46SW/A65S、P21S、P46SRN、J3S-X/J5S-X
COS-3/COS-16/COS-21、COSR-3/COSR-16/COSR-21
MC-COS3/MC-COS16、MC-COSR3/MC-COSR16
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後までお読みいただきありがとうございます。
先日、蛍を見に出かけました。
その日はやや気温が低く、あまり沢山はいませんでしたが、それでも
あちらこちらで緑の光が点滅したり、フワーっと舞ったり。
すぐ近くで、光が点滅するお尻の部分までしっかり観察できました☆
TLV本社のある兵庫県には、蛍の観賞スポットがたくさんあり、
県のゲンジボタル保護区である養父市奥米地「ほたるの里」では、
一帯を乱舞する蛍が見られるそうです。是非一度行ってみたいですね♪
次号のTLVメールマガジンは、7月27日(火)配信の予定です。お楽しみに!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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■■■ TLVメールマガジン Vol.82
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■ 2010年06月29日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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梅雨時の蒸し暑さと湿気・・・快適とは言い難いこの時期ですが、この季節
ならではの楽しみもあります。桔梗に紫陽花、花菖蒲。この時期見頃の花々
には雨が良く似合いますね。雨が降るとつい外出が億劫になりがちですが、
この週末は近くの菖蒲園にでも出かけてみたいと思います♪
さて、今月のメールマガジンでは、配管や機器の様々なトラブルの原因と
なりながら、あまりよく知られていない「エロージョン」を取り上げます。
蒸気配管内を高速で流れるドレンの水滴が、配管に穴を開けることもある
エロージョン。そのメカニズムと対策のご説明は必見です!
▼ INDEX ▼
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■□ 【省エネ機器】
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■□ 【連 載】
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━【ご協力いただきありがとうございました】━━━━━━━━━━━━━━
製品総合カタログ(印刷物)制作に関するアンケートご協力の御礼
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先月ご案内した、製品総合カタログ(印刷物)のアンケートにご協力いただき
ありがとうございました。
お陰様で多数のご回答をいただき、今後カタログ制作を検討するにあたって
貴重なデータを収集することができました。
今後はこれらの声を活かして、社内での検討を進めて参ります。
ご協力いただいた皆様へ、この場をお借りして御礼申し上げます。
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┃ ~ ヒット御礼・即納体制!蒸気用途に最適なベローズバルブ BE1・BE6H
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▼ 蒸気用途にも「固着しない」「漏れない」バルブ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
昨年夏に発売したTLVの新型ベローズバルブBE1、BE6Hが大変好評です!
これまでベローズバルブは、危険ガスや油等「漏れてはいけない流体」に広く
使用されてきましたが、最近は漏らさない=省エネの観点で、蒸気用途にも
一般的に使われ始めています。
この蒸気用途でBE1、BE6Hは、バルブのグランド部からの蒸気漏れが無いのに
加え、ハンドルが固着せずいつでも開閉がスムーズな点が評価されています。
当社は大口径も含めた多くの標準品で即日出荷対応が可能な「即納体制」を
取り、皆様の要望にお応えします!(※但し仕様・サイズにより異なります)
見た目が悪く、エネルギーの無駄でもある蒸気漏れ。一方、ハンドルが固まっ
て動かなくなる固着は、必要なときに開閉ができず、周辺機器のメンテナンス
にも支障を来たします。その意味で、固着は蒸気漏れよりも深刻な問題と言え
るかもしれません。
この『蒸気漏れ』と『ハンドルの固着』。
一見無関係に思える二つの事象には、実は大いに関係があります。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news61j.html
▼ ハンドル固着の原因
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハンドルが固まって動かなくなる原因には以下が挙げられます。
- 過度な増し締めによるグランドパッキンの変形
- 蒸気漏れや外的要因による部品(ステム・ステムスリーブ部)の錆び、
その錆びの噛み込み
- バックシートの掛けすぎ
これらは全て、蒸気漏れと関係があります。
蒸気が漏れなければ、グランドを増し締めすることもなく、
ステムやステムスリーブが錆びることも減り、
バックシートを強く掛ける必要もありません。
つまり、外部に蒸気漏れしないバルブはハンドル固着も起こりにくいのです。
▼ 蒸気漏れゼロの秘密はベローズの位置
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ベローズバルブのベローズは弁箱の中にあります。弁箱内部でボンネットと弁
箱の間に入ったベローズが、接液する側と接液しない側を完全に仕切ります。
このため、ベローズバルブが破損するまで、接液しない側に位置するグランド
パッキンが使われることはありません。万が一ベローズバルブが破損しても、
グランドパッキンが蒸気漏れを防ぐ万全の予防構造が取られています。
TLVのベローズバルブBE1・BE6Hのうち、BE1は更にステムの露出部を保護ベ
ローズで覆うことにより、粉塵、塩害、風雨等による腐食を防ぎ、ステムや
ステムスリーブに錆が発生しにくいよう工夫をしています。この2つのベロー
ズを用いた対策が、ハンドル固着を徹底して防ぎます。
BE6Hはステムの露出部を保護するベローズを装着しませんが、フルポートタイ
プであることと、外部から弁開度がわかる「開閉ガイド」を装備していること
がBE1にはない特長です。
また、150Aまでの大口径サイズも用意しています(フランジ接続のみ)。
「ハンドル固着」と「蒸気漏れ」にお困りの方は、是非一度お試しください。
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「固着しない」「漏れない」構造を動画で説明しています
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ エロージョン ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第69話━━
▼ 蒸気配管でも起こるエロージョン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
知らぬ間に配管が減肉して、亀裂が入ったり穴が開いたりする。
これは「エロージョン」が原因かもしれません。
エロージョンとは機械的な浸食作用です。エロージョンの多くは固体により
侵食されるものですが、固形物を流すわけではない蒸気配管でも起こります。
これは、飽和蒸気に存在する凝縮ドレンの水滴が高速で運ばれて、屈曲部など
に衝突することで発生するエロージョンです。固体によるエロージョンとは
区別して、「液滴衝撃エロージョン」と呼ばれることもあります。
エロージョンが発生している箇所は、常に表面が削り取られるため、表面は
「剥きだし」の状態です。これにより電気化学的な腐食(コロージョン)の
進行も早まることが多く、蒸気系配管では両方の作用で腐食が進行するエロー
ジョン・コロージョンとして捉えられることが多いようです。
▼ エロージョンによる配管の損傷
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炭素鋼配管の耐食性はステンレス配管に比べると劣りますが、炭素鋼配管で
あっても、通常は蒸気輸送配管として何年も使用することができます。
ステンレス配管ほどではなくても、表面に保護被膜として機能する比較的安定
な化合物層を形成することで、腐食減肉の速度が実用に耐えられるからです。
ところがエロージョンが起こると、極めて短時間で減肉が発生します。
液滴の衝撃力は相当大きいとの報告もあり、ドレンが鋼管を直接損傷させる
のに加え、表面の安定な層が削り取られてしまうことにより腐食が促進され、
短時間で減肉を進行させてしまうのです。
▼ 蒸気配管におけるその他のエロージョン
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蒸気輸送配管やドレン回収配管など蒸気系の配管では、液滴衝撃エロージョン
の他にもいくつかのエロージョンがあります。
フラッシュ蒸気が容易に発生するドレン回収配管では、フラッシュ蒸気の発生
により、「湿り度の高い蒸気配管」とほぼ似た環境になることがあります。
この後に起こる現象は液滴衝撃エロージョンそのものですが、フラッシュ蒸気
の発生がきっかけであることから、フラッシングエロージョンと呼ばれます。
ドレン回収配管では、フラッシュ蒸気が細かい泡状に発生する場合もあり、
これが潰れるときの衝撃でエロージョンを起こす、キャビテーションエロー
ジョンもあります。
▼ エロージョン対策
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◇ ドレン回収配管の対策
常時、気液二相混相流であることの多い、ドレン回収配管でのエロージョン
対策は非常に難しいものがあります。まず、二相流であることを考慮した、
適切な管径でドレン回収配管を設計することが重要です。
配管設計を行う場合は通常、1時間当たりの平均流量値を使用しますが、
間欠排出型スチームトラップの場合、連続排出型のものに比べて排出中の
瞬時流量が1時間当たりの平均流量よりもかなり大きくなります。
その結果、実流速としてはかなり速い状態で使われることになり、エロー
ジョンによる損傷が発生することがあります。これを防ぐには、配管径を
太くする、曲がり配管を無くす、配管材質をステンレスにする等の注意が
必要です。更に、連続排出型のスチームトラップも有効です。
◇ 蒸気輸送配管の対策
蒸気輸送配管のエロージョン対策は明快で、蒸気中のドレンを分離すること
です。ドレンを効果的に分離するには、セパレーターを使います。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1004separator2.html
飽和蒸気では配管からの放熱により常にドレンが発生するため、適切なトラッ
ピングで蒸気配管中のドレンを排出し、要所にはセパレーターを設置して強制
分離させる、その組み合わせが肝要です。
------>>エロージョンのメカニズムについて以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1006erosion.html
……………………………………(答えは上記リンク先↑の末尾に掲載)・.☆
☆ここで問題 ★ プチ・クイズ
「機械的な浸食であるエロージョンに最も関連が深いものは、次のうち
どれでしょう?」
A.導電率
B.流速
C.pH
………………………………………………………………………………………☆
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現場で役立つテクニカルハンドブック
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■【連 載】コストダウンに繋がるメンテナンス <その20>
┃ 「レーザー式」の指名で他社と差別化!高効率で作業時間短縮
┃ ~ 工事業者様にレーザー式軸芯出し器が愛用される理由 ~
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▼ ポンプの整備時間を短縮できる芯出し器
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レーザー式軸芯出し器を使用する利点の1つに「作業時間短縮」があります。
これは、計測を行った時点で修正量が把握できるためで、このことが作業全体
に大きな影響を与えます。今回はその一例をご紹介します。
工場設備で最も頻繁に整備されている設備はポンプではないでしょうか。毎日
どこかでポンプが計画的に整備され、あるいは緊急でメカニカルシールやベア
リングの交換が行われ、芯出しされているといっても過言ではないでしょう。
このようなポンプ整備の請負業者として、レーザー式軸芯出し器を使用されて
いるM社様の事例です。
▼ レーザー式軸芯出し器導入以前
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M社様が実施する整備は分解・部品交換を伴い、まず以下の作業を行います。
1.カップリングの結合を解いて、ポンプとモーターを切り離す
2.ポンプは自社工場に持ち帰って部品交換や整備を行う
3.モーターは専門の業者に依頼して整備を行う
これらの作業は朝から始めて通常午後3時頃までかかるため、据え付け芯出し
はこの後5時までの2時間で終了させる必要があります。
終わらなければ残業または翌日作業となり、それは極力避けようと、安心して
任せられるベテランが作業を行うことが多くなります。
続いての作業は以下です。
4.ポンプとモーターを据え付ける
5.カップリングの芯出し作業を行う
芯出し作業の際、そのままで芯が出れば良いのですが、そうでない場合に、
いざ芯出しを始めてから困った事態になります。
芯出し作業の最中に、修正に必要な厚さのシムが入っていなかったり、横に
動かそうとしてボルトがモーターのボルト穴に当たり、それ以上動かすこと
ができなかったりすると、作業を予定時間内に終えるのは絶望的になります。
その結果、残業あるいは翌日に繰り越すことがありました。
▼ レーザーを使った芯出しで作業がスムーズに
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レーザー式軸芯出し器を使えば、ポンプやモーターを取り外す前に、カップ
リングを繋いだ状態で短時間に芯出し測定を行い、修正量まで分かります。
カップリングを繋いだままで芯ずれ、面倒れを測れるのはレーザー式軸芯出し
器だけの特長です。また、計測すると同時に修正量が自動計算されるので、
ダイヤルゲージのような手計算も必要ありません。
整備前の測定で修正量を把握しておくことで、例えば、モーターを下げなけ
ればならないのにシムが入っていない、右方向に動かさないといけないのに
ボルトが当たりそうだ、などと事前に予見できます。
これにより、ポンプ側にシムを入れ、上げておいたり、モーターの固定ボル
ト穴を広げておいたり、といった事前の準備が可能となります。また、通常
使用しないような、数ミリ厚のシムが必要になる場合は、芯出し作業にかかる
までに入手しておくこともできます。
0.カップリングを解かずに、芯出し測定を行い修正量を把握
↓
1~4.従来通りに作業
↓
5.(事前準備が可能なため)芯出し作業がスムーズに完了
芯出しをスムーズに進めるための事前準備が、2時間という限られた時間内
での作業完了をより確実にします。しかも、作業者がベテランでなくても、
事前にレーザー式軸芯出し器の操作を習得しておけば、誰でも確実に芯出し
作業がこなせるそうです。
この芯出しの整備前測定は、シャットダウン工事、定期整備の時のように、
一日に整備する数が5台、10台と集中する場合にも大きな威力を発揮し、
芯出しが完了した台数は従来の1.5~2倍に増えたとのことでした。
▼ 立会い確認省略で更なる高効率
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レーザー式軸芯出し器を用いた作業は、結果が自動的にコンピューターに記録
され、いつでも確認することができます。測定結果の書き換えが不可能である
ため、発注者との協議によっては、芯出し確認の立会いを省略できるケースが
あるそうです。
確認者の立会いを受けるための待ち時間がなくなれば、ますます効率良く芯出
し作業をこなしていくことが可能です。請負工事であればこのメリットは大き
なものになります。
そして、これらの実績が評価され、エンドユーザー様から
「レーザーによる芯出しを」
と指名を受けることができ、他社との差別化も図れるとのことでした。
---->>コストダウンに繋がるメンテナンスはこちらからどうぞ↓
工事業者様のレーザー式軸芯出しの事例をより詳しく説明しています
http://www.tlv.com/ja/maintenance/1006maintenance_20j.html
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■【ご案内】TLVホームページ活用術(3)
┃ ~ 回転機のメンテナンスに役立つページ ~
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今回で3回目となるこの連載では、当社ホームページが製品・サービス情報の
ほかに、蒸気、省エネに関する様々な情報を提供していることをご紹介して
きました。
「TLVホームページ活用術(1)~人気の定番ページ編」
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/m_magazine100125.html#p_1
「TLVホームページ活用術(2)~省エネ関連ページ編」
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/m_magazine100525.html#p_1
しかし情報はこれだけではありません。
前記事の『コストダウンに繋がるメンテナンス』のように、回転機のメンテ
ナンスに関する様々な情報もご案内しています。
今回は『アライメント・振動管理の達人』というコーナーにまとめられている
メンテナンス系の役立つページをご紹介します。
▼ メンテナンスの基礎と関連事例が分かる
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◇◇ コストダウンに繋がるメンテナンス ◇◇
http://www.tlv.com/ja/maintenance/maintenance_index.html
メールマガジンに隔月で連載している記事です。
「芯出しの入門講座」「芯出しの事例紹介」「振動の測定・管理」の3つの
カテゴリーに分かれていて、メンテナンス作業のツボに加え、その作業が必要
な理由まで、数多くの事例とともに説明しています。
>>> 特に人気のページはコレ↓↓↓
「上手な芯出しの仕方(カップリングアライメント)」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0908maintenance_16j.html
「やってはいけない芯出し(カップリングアライメント)」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0906maintenance_15j.html
「レーザー式軸芯出し器ユーザーの方にアンケートを実施」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/0702maintenance_3j.html
「上手な振動測定・管理の進め方(コンディション・モニタリング)」
http://www.tlv.com/ja/maintenance/1004maintenance_19j.html
芯出し、振動測定ともに実施方法の基本を解説した記事が人気です。
ユーザーの生の声を集めたアンケートの記事もよく見られています。
TLVホームページ=蒸気と思われがちですが、回転機メンテナンス関連の情報
もこれだけご覧いただけます。
蒸気関連に比べるとまだ少なくはありますが、今後も充実させて参りますので
何かご意見・ご要望等ございましたらお問合せフォーム等でお寄せください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=M099
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★ トピックス
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☆CD版製品総合カタログ(STEAM)を2010/06/01版に改訂しました。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=H101&em=&rus=1
☆6月1日に富山で蒸気の入門&実践の出張セミナーを開催しました。
(会場:三菱レイヨン株式会社富山事業所様)
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r100601.html
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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆取扱説明書(和文)を修正しました
COS-3/COS-16/COS-21、COSR-3/COSR-16/COSR-21
M-COS-3/M-COS-16/M-COS-21、M-COSR-3/M-COSR-16/M-COSR-21
MC-COS3/MC-COS16、MC-COSR3/MC-COSR16
☆取扱説明書(英文)を修正しました
HR80A、HR150A/HR260A、A46S/A46SW/A65S、P21S、P46SRN、J3S-X/J5S-X
COS-3/COS-16/COS-21、COSR-3/COSR-16/COSR-21
MC-COS3/MC-COS16、MC-COSR3/MC-COSR16
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。
先日、蛍を見に出かけました。
その日はやや気温が低く、あまり沢山はいませんでしたが、それでも
あちらこちらで緑の光が点滅したり、フワーっと舞ったり。
すぐ近くで、光が点滅するお尻の部分までしっかり観察できました☆
TLV本社のある兵庫県には、蛍の観賞スポットがたくさんあり、
県のゲンジボタル保護区である養父市奥米地「ほたるの里」では、
一帯を乱舞する蛍が見られるそうです。是非一度行ってみたいですね♪
次号のTLVメールマガジンは、7月27日(火)配信の予定です。お楽しみに!
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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