2012/08/28 Vol.108 | 蒸気のことならテイエルブイ
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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2012/08/28 Vol.108

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■■■    TLVメールマガジン  Vol.108
■          ~蒸気を通して省エネ・環境を考える~
■          2012年08月28日  株式会社テイエルブイ  http://www.tlv.com/
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皆さん、夏休みはいかがでしたか?
オリンピック観戦の寝不足をお盆休みで解消した、という方もいらっしゃる
でしょうか。今年は「節電のための夏季休暇」として、従来よりも長い休暇
を取る所もあったようですね。

休み明けは生活リズムが変わり、体調を崩しやすくなりますので、
体調管理に気を付けて頑張りましょう!

今月は、新製品のステンレス製フリーフロート・スチームトラップJ6S-Xを
ご紹介します。排水能力が大きく、腐食に強いステンレス製ですので、
耐久性が求められる装置用にご利用ください。

連載記事、蒸気のお話は前回に続く100℃以下の蒸気 後編です。
100℃以下でも飽和蒸気で加熱できるシステムの特長や、熱の伝わりやすさ
を表す総括伝熱係数についてご説明します。

▼ INDEX ▼
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■□【新製品】
   排水能力が大きくステンレス製でさびにくい
 ~ 装置用フリーフロート・スチームトラップ J6S-X ~

■□【連 載】
   もっと知りたい蒸気のお話
 ~ 100℃以下の蒸気 後編(真空蒸気加熱システム) ~


★ トピックス
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記(反響が15倍!)

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■【新製品】排水能力が大きく、ステンレス製でさびにくい
┃ ~ 装置用フリーフロート・スチームトラップ J6S-X ~
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▼ J6S-Xの特長
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・装置用ステンレス製フリーフロートスチームトラップ

 J6S-Xは、ステンレス製の装置用フリーフロート・スチームトラップです。
 J3S-X、J5S-Xに続く、より大きなドレン排出能力を備えたトラップとして
 新しくラインナップに加わりました。


・蒸気ロスを最小にする構造

 J6S-Xは極少ドレン時の蒸気ロスを最小に抑える、「フロート3点支持機構」
 を採用しており、省エネ性の点でも優れています。


▼ 従来のJ5XとJ7Xの中間の排出能力
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
J3S-X、J5S-Xはそれぞれ鋳鉄製のロングセラーモデルJ3X、J5Xをベースに
していますが、J6S-Xにはベースとなるモデルがありません。

つまり、J6S-Xはこれまで無かった、J5XとJ7Xの間の排出能力を持つ装置用
スチームトラップです。

オリフィスナンバー10を例に、作動圧力差が1.0MPaのときの排出能力を比較
してみると、J5Xの最大ドレン排出能力は1000kg/h程度まで、J7Xの最大ドレン
排出能力は2800kg/h程度までと開きがあります。

J6S-Xはその間を埋める役割も果たし、これまで以上に現場の用途に細かく
対応した選定が可能です。

 <最大ドレン排出能力>(オリフィスナンバー10の場合)

   J5X、J5S-X ・・・ 1000kg/hまで
   J6S-X  ・・・・・ 2000kg/hまで <---新たに加わりました!
   J7X   ・・・・・ 2800kg/hまで


▼ 耐久性が求められる用途に
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ステンレス製本体ボディは内外面の腐食に強いため、耐久性が要求される
以下のような用途に最適です。

 - 設備ごと洗浄されることの多い食品工場
 - ドレンの水質が悪く内部腐食しやすい用途
 - 風雨にさらされる屋外での使用

また、用途に関わらず、過去にスチームトラップの本体損傷が発生した箇所
にも是非ご検討ください。


------>>装置用フリーフロート・スチームトラップJ6S-Xの詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/product_v2/product_080101.html


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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ 100℃以下の蒸気 後編(真空蒸気加熱システム) ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第93話━━

▼ 真空蒸気加熱システムとは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
間接加熱利用で、60℃や90℃などの熱源温度が必要な場合は、温水を循環させ
る方式がよく用いられますが、蒸気でもこれらの温度域の加熱ができます。

「100℃以下の蒸気 前編(真空蒸気とは?)」にもある通り、
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0503vm_1st.html

大気圧以下の飽和蒸気では、熱源である蒸気の温度そのものが60℃や90℃に
なります。

この大気圧以下の飽和蒸気を真空蒸気と呼んでいます。真空蒸気を熱源として
用いる加熱方式に真空蒸気加熱システムがあります。

真空蒸気加熱システムには以下の特長があります。

 - 温度ムラのない均一な加熱ができる
 - 温水に比べて素早い加熱ができる
 - 製品と熱源の温度差(ヒートショック)を小さくできる
 - 設備の省スペース化が図れる


▼ 真空蒸気加熱と温水加熱の違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これらの特長は全て、真空蒸気が飽和蒸気であるということに基づいていま
す。

飽和蒸気であるため、蒸気で満たされている空間は温度が均一であり、
蒸気から被加熱物へは、潜熱による素早い熱の受け渡しが行われます。

一方の温水加熱は、熱源である温水自体の温度が下がることで被加熱物に熱を
与えるため、供給口付近と排出口付近の温水を比べると温度差が生じていま
す。この温度差を小さくし必要な熱量を素速く供給するためには、温水の供給
量(循環量)を莫大な量にしなければなりません。


▼ 総括伝熱係数について
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
間接加熱における熱の伝わりやすさは、総括伝熱係数U[W/(m2・K)]という
数値で表されます。
U値が大きいほど同じ時間でも多くの熱を伝えることができます。

熱量の移動は Q=A×U×ΔT で表されます。
       ~~~~~~~~~~~
 Q:熱量[W]
 A:伝熱面積[m2]
 ΔT(T1-T6):温度差[℃]
 U:総括伝熱係数[W/(m2・K)]

これを生産設備にあてはめてみると、被加熱物が同じで伝熱面積(=釜)、
ΔTも同じであれば、U値が大きいほど同じ時間に多くの熱量を伝えられます。
つまり、バッチ時間を短縮できる可能性があるということです。


U値は伝熱抵抗Rの逆数として表され、U=1/Rの関係があります。
伝熱抵抗Rは R=1/h1+L/λ+1/h2=1/U で表されます。
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 h1:熱源側の熱伝達率(=境膜伝熱係数)

   例)温水=1000~6000[W/(m2・K)]、蒸気=6000~15000[W/(m2・K)]

 h2:被加熱物側の熱伝達率(=境膜伝熱係数)
   例)水=約1000[W/(m2・K)]など

 λ:釜の熱伝導率
   例)炭素鋼=50[W/(m・K)]、ガラス=0.9[W/(m・K)]など

 L :釜の厚み 例)L=0.015[m]など

この式から分かるように、それぞれの要素が熱の伝わりやすさに関わって
おり、熱源や釜などの変更がU値の向上に大きく影響します。

通常、被加熱物は製品ですからこれを変更することは出来ませんが、
攪拌方法を変更するなどしてh2を向上させることは可能です。

「既存設備の能力をアップさせたいが釜や攪拌は変えられない」
というときには、熱源変更が大きな意味を持ってきます。


------>>ホームページでは図を用いて分かりやすく説明しています
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0503vm_2nd.html


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★ トピックス
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☆9月11日に福岡で蒸気の入門&実践の出張セミナーを開催します。
 (会場:三菱化学株式会社 黒崎事業所様)
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r1209kurosaki.html


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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

☆取扱説明書(和文・英文)を修正しました

 GT10L/GP10L/GT10M/GP10M

☆取扱説明書(和文)を修正しました

 GP10/GP10M/GP10L(オープン回収システム施工要領書)
 GP10/GP10M/GP10L/GT10/GT10M/GT10L(クローズド回収システム施工要領書)

☆CADデータ(外観図)を新規追加しました

 GP10M/GT10M

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
 ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

前回のメルマガ107弾でご紹介した、技術計算ツール
http://www.tlv.com/ja/steam_table/eng_calc.php
に大変多くの反響をいただきました。ありがとうございます!

お陰様で、ツールへのアクセス数が通常の15倍に増え、
ツールをご利用いただくためのTLVサイト会員登録の担当者が
嬉しい悲鳴を挙げておりました。

技術計算ツールには50種類以上の計算式がありますが、特によく使われたのは

 1.蒸気配管の圧力損失による配管呼径選定
 2.飽和蒸気表(圧力基準)
 3.蒸気配管の蒸気流速による配管呼径選定
 4.水配管の圧力損失による配管呼径選定

の順でした。今後も皆さんの業務にお役立ていただければ幸いです。

また、サイトにログインできない、
前に会員登録したがパスワードがわからない、
計算式が使えない、などのトラブルがありましたら
いつでもお問合せください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=M099


来月のメールマガジンは9月25日ごろ配信予定です。
どうぞお楽しみに♪


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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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