TLV蒸気と省エネメールマガジン
2013/01/29 Vol.113
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■■■ TLVメールマガジン Vol.113
■ ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■ 2013年1月29日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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2月は省エネ月間ですね。
蒸気の省エネと言えば、工場内に立ち込める蒸気や厄介者のドレンを回収し
再利用する“廃熱回収”。
省エネ意識の高まるこの時期、廃熱回収に関してお問い合わせいただく機会も
増えます。特に今年は、低温排熱の回収・有効利用に関する補助金という政府
のバックアップもあり、“廃熱回収熱”がより高まっているように感じます。
蒸気分野の廃熱回収には廃蒸気回収、ドレン回収などがありますが、今月は
このうちドレン回収を取り上げます。
連載記事『蒸気の話』では先月に引き続き、ドレン回収記事の第2弾をお届け
します。熱エネルギーを持つ水資源としてドレンを回収・再利用し、省エネ
効果も高いドレン回収。その回収方式のご説明です。
また、そのドレン回収を手軽に始められるドレン回収用ポンプもご案内して
います。
では、今年最初のTLVメールマガジンをご覧ください。
▼ INDEX ▼
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■□【省エネ製品】
電気不要、カンタンなのにしっかり回収!ドレン回収ポンプ
~ パワートラップGPシリーズのご案内 ~
■□【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ ドレン回収(2) オープン回収とクローズド回収 ~
■□【出展案内】
ENEX2013、Convertech Japan 2013出展のご案内
~ いよいよ1月30日(水)より開催されます ~
★ トピックス
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記(新年のお楽しみ)
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■【省エネ】電気不要、カンタンなのにしっかり回収!ドレン回収ポンプ
┃ ~ パワートラップGPシリーズのご案内 ~
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▼ ドレン回収を“カンタン”にしたパワートラップ
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ポンプを使ったドレン回収は、複雑で大がかりになると思っていませんか?
同じドレン回収用ポンプでも、蒸気圧や空気圧で動くパワートラップは、
電気工事が一切不要。蒸気または空気系の配管工事のみで使い始めること
ができます。
駆動や制御に電力を使わない上に、冷却水や潤滑油なども使用しないため、
それらの維持管理も不要です。
パワートラップGPシリーズなら、設置条件に合った機種を選んで、
手軽に最適なドレン回収システムを構築することができます。
昨年9月には新機種GP10Mも加わり、ご使用いただける環境も広がりました。
○パワートラップGPシリーズ ラインナップ
GP10 : 最大圧送量 7t/h
【NEW】GP10M: 最大圧送量 2.4t/h
GP10L: 最大圧送量 1.5t/h
▼ メンテナンスも“ラクラク”
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導入がカンタンなパワートラップは、メンテナンスもラクラクです。
◇ 電動機・原動機・電源系統・燃料系統・伝動軸無し
:そのため、これらに関わるメンテナンスの手間もトラブルもありません。
外部から動力を伝達する回転軸が無いことで、グランドパッキンや
メカニカルシールの面倒な交換からも開放されます。
◇ 部品交換もスピーディー
:部品をメンテナンス・交換する際も、本体筐体部分を後方に大きく外し、
内部を全てむき出しにできるため、配管には一切触れず短時間で完了でき
ます。
交換する内部部品は、複雑な可動部分をあらかじめ組み上げてユニット化
してあります。ユニットごと交換するため組み間違えの心配がなく、調整
箇所もわずかです。
◇ 【NEW】メンテナンス時期が分かる専用カウンター(オプション)
:パワートラップの内部部品の劣化状況は、使用期間ではなく作動回数で分か
ります。新しいオプション機能のカウンターでは、作動回数によりメンテ
ナンスが必要な時期を的確に把握し、計画的にメンテナンスが行えます。
◇ 安心の導入サポート
:初回のメンテナンスはOJTを兼ねて、お客様と当社技術員が共同で作業を
実施します。以降のメンテナンスは自社で行われている例も多いようです。
▼ ドレンは“しっかり”回収
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回収対象が分散している、遠いなど、従来はドレン回収を諦めがちだった条件
でこそパワートラップは本領を発揮し、ドレン回収を可能にします。
空調機、吸収式冷凍機、シリンダードライヤー等の気になる箇所に、ピンポ
イントで設置しやすいのも便利な点です。
カンタン、ラクラクながらしっかり頼れるパワートラップで、ドレン回収を
手軽に始めませんか?
------>>パワートラップGPシリーズの詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news93j.html
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ ドレン回収(2) オープン回収とクローズド回収 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第98話━━
▼ ドレン回収の分類
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ドレン回収の方法はいろいろな切り口で分類することができますが、重要な
切り口の一つに回収方式があります。
ドレン回収の方式は大きく分けると、「オープン回収」と「クローズド回収」
の2種類に分類することができます。
オープン回収とは、ドレンを大気圧の開放系で回収する方式です。
クローズド回収とは、ドレン圧力を大気圧よりも高い状態に維持したまま回収
する方式です。
両者の最も大きな違いは回収可能な温度の上限で、オープン回収では大気開放
系で回収するために回収可能な温度の上限は100℃です。
クローズド回収では回収圧力に応じて、100℃以上の温度で回収することができ
ます。
▼ オープン回収の特徴
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オープン回収は回収系統が大気開放となるため、構成はシンプルです。
また、大気圧下でのフラッシュ蒸気分離後の配管は、水配管として設計できる
ので設計も容易です。そのため、ドレン回収に必要な設備投資は比較的低額
で済みます。
一方で、スチームトラップ一次側の圧力が高く、顕熱を多く保有するドレンを
オープン方式で回収した場合は、大気へ逃げる熱量の割合が高くなり、熱回収
の面で不利になります。また、フラッシュ蒸気が元となる「白煙」が多量に
発生して環境面でも不利です。
▼ クローズド回収の特徴
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クローズド回収は、ドレンの圧力を維持したまま回収するため、回収系統に
圧力を維持するための工夫が必要です。
例えば、スチームトラップの作動圧力差を確保するため、圧力調整弁などを
介して、最小限のフラッシュ蒸気を低圧側へ逃がす必要があります。
また、系統内の全配管をフラッシュ蒸気とドレンが混相となっている二相流
配管用の設計にしなければなりません。
このように、クローズド回収はオープン回収よりも配管は複雑になりますが、
その分、回収可能な熱量は大きくなるため省エネ効果が高く、系外へ出る
フラッシュ蒸気も最小限に抑えられて環境面でも有利です。
------>>ホームページでは画像を用いて分かりやすく説明しています
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_2.html
☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?
参考になった/ならなかった、ここが分かりづらかった、今後こんな内容を
取り上げて欲しいなど、皆様のご感想をお待ちしております!
http://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=91
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■ 【出展案内】ENEX2013、Convertech Japan 2013出展のご案内
□ ~ いよいよ1月30日(水)より開催されます ~
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先日のメルマガ号外でもご案内しましたが、TLVは1月30日~2月1日に東京ビッ
グサイトで同時開催される2つの展示会、ENEX2013、Convertech Japan 2013に
今年も出展します。
会場でお会いできることを楽しみにしております。
◇ ENEX2013 第37回 地球環境とエネルギーの調和展
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◆ 会 場: 東京ビッグサイト 東1ホール[TLVブース 1N-14]
◆ 期 間: 2013年1月30日(水)~2月1日(金)
◆ 時 間: 10:00~17:00
◆ 入場料: 無料
一般財団法人省エネルギーセンター主催のENEX2013「第37回地球環境とエネル
ギーの調和展」は省エネ・節電効果の高い製品、機器、システムが集まる省エ
ネルギーの専門展示会です。
TLVブースでは“スチームスペシャリスト-蒸気のことならTLV”をテーマに、
各装置等から排出される蒸気やドレンを回収し、エネルギー・資源として
利用する廃熱回収をご提案するほか、蒸気式温水製造器やステンレス製の各種
製品をご紹介します。
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ENEX2013 TLV展示ブースの詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2013_01_01.html
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---->ENEX2013公式サイトはこちら↓
http://www.low-cf.jp/
---->公式サイトから事前登録すると両会場にご入場いただけます
http://evt-web.jp/enex_jizen/
◇ Convertech JAPAN 2013 機能性材料・フィルム、加工技術の総合展示会
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◆ 会 場: 東京ビッグサイト 東1・2・3ホール&会議棟
[TLV・TTSブース 3N-15]
◆ 期 間: 2013年1月30日(水)~2月1日(金)
◆ 時 間: 10:00~17:00
◆ 入場料: 3,000円(税込) ※ただし、招待状持参者は無料です
TLVとTTSは、今年も高機能フィルム・シートを始めとする機能性材料を生み
出す主要な製造・加工技術の展示会、Convertech JAPAN 2013(コンバーテッ
クジャパン2013 主催:株式会社加工技術研究会)に出展します。
ブースでは、“ロールと回転機におけるメンテナンスのスマート化”をテーマ
に、ロール製造装置の平行度を計測する「パラライン」、レーザー式軸芯出し
システム「ロータラインウルトラiS(アイエス)」、レーザーレベル測定シス
テム「レバラインエキスパート」などのデモを行います。
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Convertech JAPAN 2013 TLV・TTS展示ブースの詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2013_01_02.html
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---->Convertech JAPAN 2013公式サイトはこちら↓
http://www.convertechjapan.com/
---->公式サイトから事前登録しても両会場に無料でご入場いただけます
http://evt-web.jp/convertech/
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★ トピックス
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☆低温排熱の回収・有効利用に関する補助金『平成24年度次世代型熱利用設備
導入緊急対策事業』についてご案内しています。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news98j.html#index01
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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆取扱説明書(和文・英文)を新規公開しました
C1CM/C1SM
☆取扱説明書(和文・英文)を修正しました
LV5/LV13/LV13L/LV13N/LV21
JA3/JAF3/JA5/JAF5/JA7/JA7.2/JA7.5/JA8
JAH7.2R/JAH7.5R/JAH8R
CK(F)3M/CK3T/CK(F)3R/CK(F)3MG/CKF3RG
☆取扱説明書(和文)を修正しました
TC8
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?
TLVでは、毎年初出勤日に全国の営業所から本社に社員が集結します。
そこで行事や様々な教育・研修などが行われるのですが、何といっても
楽しみなのは、普段なかなか会うことのできない社員同士、久し振りに
元気な顔を合せて近況を報告し合えることです。
初出勤日の皆の活気ある様子を見ていると、「今年一年また頑張ろう」
という気になりますね。
2012年の漢字は「金」でしたが、今年一年はどんな年になるのでしょうか。
皆さんにとって良い一年でありますように!
来月のメールマガジンは2月26日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに♪
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☆TLVのメールマガジンは『蒸気と省エネ』だけではありません!
『保全と検査メールマガジン』の概要・バックファイル・ご登録はこちら
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/index.html
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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