TLV蒸気と省エネメールマガジン
2013/04/23 Vol.116
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■■■ TLVメールマガジン Vol.116
■ ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■ 2013年4月23日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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新年度に入って早3週間。この春異動された方はもう業務に慣れましたか?
メルマガ編集部にもたくさんのご担当者変更のご連絡をいただきました。
新しく読者になられた皆さま、今後ともよろしくお願い致します。
今月は蒸気の新担当者の方も、長く蒸気に携わっておられる方も必見!
蒸気の教育、知識の整理に役立つ情報をお送りします。
満足度98.9%!年間1,000名以上の方が受講する蒸気セミナーのご案内の他、
連載記事『もっと知りたい蒸気のお話』では、番外編として、これから
蒸気を学ぶ方が最初に読んでおきたい話を7つ、厳選してご紹介します。
また、装置の安全・安定操業に関わる問題として、装置の破損、温度ムラ
などの原因となるドレン滞留についてお届けします。
その前兆は、多くの方が耳にしたことのある「音」で始まります・・・。
装置の故障、生産停止に陥る前に、取るべき対策とは?
では、今月のメールマガジンをご覧ください。
▼ INDEX ▼
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■□【ドレン排除】
ヒーターの破損、熱交換器の温度ムラはドレン滞留解消で防ぐ!
~ ポンプ機能を内蔵したスチームトラップ GTシリーズのご案内 ~
■□【ご案内】
新人教育にも最適!年間1,000名以上の方が受講する蒸気セミナー
~ TLVスチーム・アカデミー・セミナー <お申込みはWeb割引がお得>
■□【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話 <番外編>
「新担当者が今読んでおきたい7つのお話」
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記(GW休業期間)
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■【ドレン排出】ヒーターの破損、熱交換器の温度ムラはドレン滞留が原因
┃ ~ ポンプ機能を内蔵したスチームトラップ GTシリーズのご案内
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▼ 安全・安定操業の敵!ドレン滞留
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「ヒーターからカンカンと異音がする」
「熱交換器の加熱時間が今までよりも長くなった」
「製品が焦げ付くようになった」
これは装置トラブルの前兆かもしれません。
これをこのまま放っておくと、場合によっては装置のパンク、穴空きなどに
繋がり、生産停止に追い込まれることもあります。
この原因となるのが、ドレン滞留(ストール現象)です。
ドレン滞留が原因となって起こるトラブルには以下がありますが、
・ヒーターからのカンカンという異音・・蒸気凝縮による滞留ドレンの衝突
・ヒーターコイルのパンク ・・・・・・ウォーターハンマーによる衝撃
・熱交換器の温度ムラ ・・・・・・・・滞留ドレンと供給蒸気の温度差
・腐食によるピンホール ・・・・・・・コロージョンや応力腐食
このトラブルを防ぐ対策は「迅速・確実なドレン排除」!
ドレン滞留は、スチームトラップの作動圧力差が無くなることが原因ですので
ポンプを使いトラップ一次側の圧力を上げれば、滞留ドレンを排除できます。
▼ ポンプ機能を内蔵したスチームトラップ
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この対策に効果を発揮するのが、パワートラップGTシリーズです。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news92j.html
GTシリーズは、スチームトラップに蒸気圧でドレン排出をアシストする機能が
加わった、ポンプ機能内蔵スチームトラップです。
「ポンプ機能」と「スチームトラップ機能」の1台2役で、
作動圧力差が無い場面では蒸気駆動式のポンプとして、
作動圧力差が確保されている場面では、スチームトラップとして作動します。
トラップとして作動している時は駆動用蒸気を消費しません。
GTシリーズが登場する以前は、
メカニカルポンプ + スチームトラップ
を直列で設置しなければならなかったのが、GT1台の設置で済むようになり、
コスト削減と省スペースを実現しました。
▼ GTシリーズが最適なアプリケーション
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GTシリーズの設置を推奨する用途は、通常のスチームトラップ単体ではドレン
排除が難しい次のような装置です。
◇ 空調用蒸気コイル
◇ 貯湯槽熱交換器
◇ シェル&チューブ熱交換器
◇ プレート熱交換器
いずれも熱源である蒸気の温度に対して、制御目標温度が100℃以下の比較的
低温となる設備です。
▼ 幅広いラインナップでリボイラーから空調外調機まで対応
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GTシリーズは全4機種の幅広いラインアップで、リボイラーのような
大容量熱交換機から空調外調機まで対応します。
○GTシリーズ ラインナップ
GT10 : 最大圧送量 7t/h
GT10M: 最大圧送量 2.2t/h
GT10L: 最大圧送量 1.5t/h
GT5C : 最大圧送量 250kg/h
特に、小型の装置と組み合わせることが想定される、GT5C、GT10L、GT10Mは
低い流入水頭でも使用できるよう配慮しており、通常のスチームトラップに
近い感覚でご使用いただけます。
------>>パワートラップGTシリーズの詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news92j.html
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■【ご案内】新人教育にも最適!年間1,000名以上が受講する蒸気セミナー
┃ ~ TLVスチーム・アカデミー・セミナーのご案内 ~
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TLVでは蒸気に関するセミナーを兵庫県、千葉県で定期的に開催しています。
- 加古川本社会場 (兵庫県加古川市のTLV本社工場)
- 東京CESセンター会場 (千葉県市川市のTLV東京CESセンター)
42年間の実績があるTLVの蒸気セミナーは、年間1,000名以上の方が学ぶ
“知る人ぞ知る”存在。受講者の満足度が高いことも特長の1つで、
過去8ヶ月間にスチーム・アカデミー・セミナーを受講いただいた方の
実に98.9%が、アンケートで「満足」と評価されています。
このため、同じ企業様からのリピーターも多く、中には、お客様の教育
プログラムに組み込んでいただいている例もあります。
特に年度初めのこの時期、蒸気の基礎から解説するアカデミー・コースは、
新入社員の方や新しく蒸気を扱う部署に異動された方にも最適です。
【アカデミー・コース】 ~ 入門編
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-a1-r.html
:蒸気の基礎から、蒸気の有効活用によるプラント全体の省エネルギー・
生産性向上のポイントまで、事例などを交えてご説明します。
デモ装置を用いた実演もあり、見て・触って理解を深めていただけます。
まさに、これから蒸気を学びたい方にお勧め!工務・設備・設計・製造部門
のスタッフ・管理者など幅広い方々にも受講いただいています。
▽ 開催スケジュール ※加古川・東京両会場で同内容・同日開催です。
2013年 5月14日(火)~15日(水) 6月17日(月)~18日(火)
7月 4日(木)~ 5日(金) 8月 5日(月)~ 6日(火)
10月 9日(水)~10日(木)
更に一歩進んで、蒸気プラントの設計や制御システムの構築に携わる方は、
アカデミー・コースに続いてエンジニアリング・コースも受講されると、
より一層知識が深まってお勧めです。
【エンジニアリング・コース】 ~ 設計編
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-a3-r.html
:高効率で安全・最適な蒸気システムの構築が学べます。蒸気配管・ドレン
回収配管設計、排熱回収メリット等の実務に直結する計算手法の実習や
演習も行います。設計・工務・エンジニアリング部門の方にお勧めです。
▽ 開催スケジュール ※加古川・東京両会場で同内容・同日開催です。
2013年 6月19日(水) 8月 7日(水) 10月11日(金)
各コースともお申込み期限前であっても、定員となり次第申込みを締め切ら
せていただきます。以下URLの[セミナーのスケジュール]から、ご希望の
コースと日程を選びお早めにお申込みください。
------>>お申し込みはホームページからの【Web割引】がお得です
http://www.tlv.com/ja/seminar/seminar.html
その他プログラムなど詳細はホームページでご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしております!
☆セミナーの予習・復習にどうぞ☆
『スチーム・アカデミー・クイズ』はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/kentei/index.html
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ 新担当者が今読んでおきたい7つのお話 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━番外編━━
今月は蒸気のお話番外編として、この春新しく蒸気関連の仕事に就かれた方や
新入社員の方に、まず読んでいただきたい記事を厳選してご紹介します。
記事を選んだポイントは「基本を学ぶ」「実務に役立つ」の2点。
新担当者の方だけでなく、長く蒸気に関わっておられる方も、この時期改めて
知識を整理するのにピッタリ!
もしもまだ読んでいない記事があれば、これを機に是非ご一読ください。
▼ まずはこれ・・・【基本を学ぶ】
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蒸気の基本を押さえ、更に知識として欠かせない配管とバルブ全般についても
学びましょう。
1.蒸気とは
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1009steam.html
2.蒸気表の見方
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0603jyoukihyou.html
※参考※ 蒸気表自体は以下からご覧いただけます↓
http://www.tlv.com/ja/steam_table/steam_table.php
3.配管の種類
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0605haikan_syurui.html
4.バルブの種類と用途
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0704valve.html
▼ 応用編・・・【実務に役立つ】
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基本はOKと言う方には実践的な次の記事をお勧めします。
バルブ、減圧弁、流量計などの機器を選定する際の接続呼径は、配管の呼径に
そのまま合せただけでは問題になるケースがよくあります。
では必要な情報とは何なのか、機器の接続呼径の選定方法を学ぶなら・・・
5.機器選定と配管サイズ
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0512haikan_size.html
配管設計時の最重要項目の一つである、口径の選定について学ぶなら・・・
6.蒸気輸送配管の口径
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1209haikan_koukei.html
配管設計をする上で最も注意を要する点の一つです。
蒸気流量の制御をされる方、流量計を選定される方にも・・・
7.流量計測
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1302flow_measurement.html
どの記事も通り一遍の説明ではなく、ノウハウも少なからず盛り込んだ
他では読めない記事ばかりです!
蒸気に関わる方なら読んでおいて損はないはず?
明日からの業務に少しでもお役立ていただければ幸いです。
☆「『もっと知りたい蒸気のお話』にこんな記事を追加して欲しい」
「ここをより詳しく説明してほしい」などのご要望もお待ちしております。
ご意見・ご要望がございましたら、いつでもお気軽にお寄せください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=M099
☆蒸気・エア・水配管の設計に便利!Web版技術計算ツールもどうぞ<無料>
http://www.tlv.com/ja/steam_table/eng_calc.php
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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆取扱説明書(和文・英文)を新規公開しました
J3S-X-RV
☆取扱説明書(和文)を新規公開しました
TR1-35S
☆取扱説明書(英文)を新規公開しました
LA13/LA13L/LA21
☆取扱説明書(英文)を修正しました
CV-COS
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。
今月のメールマガジンは、ゴールデンウィークを控えていつもより1週間早い
お届けとなりました。
当社のゴールデンウィーク休業期間は、4月27日(土)~5月6日(月)
となります。期間中はご不便をお掛けしますがよろしくお願い致します。
冒頭でもお伝えしましたが、3月は異動・退職される方が多く、編集部にも
たくさんのメルマガ停止・変更のご連絡をいただきました。
特に退職によるメールマガジン配信停止のご連絡では、
「いつも情報を送っていただきありがとうございました」
「メールマガジンを楽しみに読んでいました」
「毎月情報を頂いていたので、一言御礼が言いたくて・・」
などの大変ご丁寧なご挨拶をいただき、温かいお言葉が大変有難く
励みになりました。ありがとうございます!
新年度のTLVメールマガジンも、気を引き締めて皆様にお役立ていただける
情報の発信に努めて参ります。今後も引き続きよろしくお願い致します!
来月のメールマガジンは5月28日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに♪
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☆TLVのメールマガジンは『蒸気と省エネ』だけではありません!
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http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/index.html
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おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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