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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2013/08/27 Vol.120

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■■■ TLVメールマガジン Vol.120
■   ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■   2013年8月27日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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長く厳しい暑さが続きましたが、朝夕は少し涼しくなってきました。
夜にはコオロギの鳴き声なども聞かれるようになり、秋の気配を感じます。

今月のメールマガジンでは新発売の空気式制御弁PN-COS-16をご紹介します。

減圧弁に似た外観を持つ新しい制御弁は、そのシンプルな構造から低コスト
で自動制御が行えます。高温・高湿環境、水濡れOK、防爆域でも使用できて
扱いやすい制御弁。更に、手動で遠隔操作する減圧弁としても利用できます。
この汎用性の高いPN-COS-16が活躍する現場、工程とは・・・?

連載記事、『もっと知りたい蒸気のお話』では、ドレン回収を取り上げます。
これまでに連載の中でご説明してきた、ドレン回収の概要、回収の方式と
いった内容に続き、今月はどの様な機器を使用するかについてご説明します。

では、今月のメールマガジンをご覧ください。


▼ INDEX ▼
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■□【新製品】
   高温高湿環境・水濡れOK 防爆域で使える低コスト制御弁/減圧弁
 ~ 空気式制御弁 PN-COS-16のご案内 ~

■□【連 載】
   もっと知りたい蒸気のお話
 ~ ドレン回収(3)自圧回収とポンプによる圧送 ~


★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記(夏なのにオクトーバーフェスト?)

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■【新製品】低コストで高温・高湿・防爆域でも使える制御弁/減圧弁
┃ ~ 空気式制御弁 PN-COS-16のご案内 ~
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▼ 制御弁?減圧弁?
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新発売の空気式制御弁PN-COS-16の特徴を一言で表すと、

 「限りなく減圧弁に近い制御弁」

と言えるかもしれません。

減圧弁に似た外観を持ち、構造的には減圧弁に操作用圧縮空気の接続口を
追加しただけ。操作用の圧縮空気圧がかかっていなければ、通常の蒸気用
パイロット式減圧弁として利用可能です。

減圧弁の構造をベースとしているので、水濡れなどのハードな環境にも強く、
用途に合わせて「遠隔操作可能な減圧弁」として使ったり、
「自動制御を低コストで実現する制御弁」として使ったりと
扱いやすいのが特長です。

◆PN-COS-16の特長

  1.防爆域、高温・高湿箇所どこでも設置できる

  2.自動制御でも使用できる

  3.電気を使わず手動の遠隔操作でも使用できる

これらの特長から、

 【圧力を微調整しながら進める工程】
 【圧力変更が多い工程】
 【水洗いが多く電気機器を避けたい現場】
 【湯気が立ち込める現場】

などでの使用を想定しています。
(詳しくは記事最後の『具体的な使用例』をご覧ください)


▼ 特長1:防爆域、高温・高湿箇所どこでも設置できる
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PN-COS-16は、減圧弁に圧縮空気による制御機能を付加しただけですので、
制御弁には電気部品を一切使用しておらず、防爆域への設置が可能です。

もちろん自動制御をするため必要となる、電空レギュレーターや調節計などの
付帯機器では電気を使用しますが、これらの機器を防爆域の外へ設置すること
は比較的容易です。

同じ理由により、高温・高湿な場所への設置も可能で、水に強いことから
食品工場などでの使用にも向いています。


▼ 特長2:自動制御でも使用できる
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以下の機器を用意すれば、低コストな自動制御弁として使用することができ
ます。

 - PID制御可能な調節計
 - 圧力トランスミッター
 - 電空レギュレーター
 - 圧縮空気

調節計は専用コントローラーではなく、汎用品が使用可能です。


▼ 特長3:電気を使わず手動の遠隔操作でも使用できる
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制御用の圧縮空気の圧力を変化させるため、減圧弁を別途手元に設置すれば、
PN-COS-16本体は高所など手の届かない場所に設置しても、圧力設定を変更
することができます。

つまり、手元にあるエアレギュレーターをリモコン代わりに操作して
圧縮空気の圧力を変化させれば、蒸気圧力設定を調整することができます。


▼ 具体的な使用例
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◆自動制御弁として使用する場合

 - 減圧弁ならではの素速い圧力追従性を生かした自動制御

 - 高温環境、防爆域など電動アクチュエーターが苦手な現場での使用
  (但し、調節計や電空レギュレーターは非防爆域に設置)

 - 減圧弁+制御弁の箇所を、PN-COS-16 1台に集約し省スペース化

といったPN-COS-16の特長を生かし、以下のような現場にも設置が可能です。

:制御精度を向上させたいがコストを優先してON-OFF制御で我慢している現場

:設定圧力の異なる減圧弁が設置された複数の配管を切り替えて圧力の変更を
 行っている設備


◆電気を使わず手動の遠隔操作で使用する場合

 - 水濡れしやすい作業環境でも安心

 - 湯気が立ちこめる現場でも安心

 - 配管工事だけで手軽に設置可能

といったPN-COS-16の特長を生かし、以下のような現場にも設置が可能です。

:仕上がり具合を見ながら微調整を行いたくても、減圧弁が高所に設置されて
 いて諦めていた現場

:防水・防湿対応スイッチを使用しているものの、操作性が悪く直感的な操作
 ができない現場


制御弁としても減圧弁としても、幅広く活躍できるPN-COS-16。
使用用途や設置場所などのご相談を承っております。


------>>PN-COS-16の詳細はこちらをご覧ください↓
http://www.tlv.com/product_v2/newproducts/newproduct.html


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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ ドレン回収(3) 自圧回収とポンプによる圧送 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第104話━━

メールマガジンでは、これまでドレン回収に関して以下2本の記事でご説明
してきました。

 ドレン回収(1)ドレン回収とは
 http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_1.html
 ドレン回収(2)オープン回収とクローズド回収
 http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_2.html

今月はドレン回収に使用される機器に焦点をあててご説明します。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_3.html


▼ スチームトラップのみによるドレン回収(自圧回収)
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ドレン回収にはどのような機器が使われるのでしょうか。
蒸気の圧力や回収先の条件によって用いられる機器は異なります。

最も古典的でシンプルなドレン回収方法は、スチームトラップを用いたもの
で、スチームトラップ入口の蒸気圧力を利用してドレンを再利用先まで移送
します。自圧回収とも呼ばれます。

この方法は、特別な機器が不要であり、手軽に始められるドレン回収方法と言
えますが、スチームトラップの入口側蒸気圧力の大きさでドレンの移送可能な
高さや距離が決まります。

また、スチームトラップの入口圧力よりも高い圧力のところにドレンを回収
することはできないという制約があります。


▼ ポンプによる圧送
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自圧では回収できない場合は、ポンプの力を借りて(ブーストして)目的地
まで回収します。

具体的には次のようなケースです。

 - スチームトラップ入口側蒸気圧力が低すぎるため、目的の高さまで上が
   らない、またはスチームトラップの作動差圧が小さくなり既設のスチー
   ムトラップが使用できない

 - 回収先が遠方のため、配管抵抗による背圧増加でスチームトラップから
   ドレンが排出できない、またはスチームトラップの作動差圧が小さく
   なり既設のスチームトラップが使用できない

 - ドレン回収のための中継タンクが地下など回収目的地よりも低所にある

 - 回収ドレンを直接ボイラーへ給水する


▼ 一般的な渦巻きポンプによる圧送
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ポンプによる圧送を行えば、スチームトラップの一次側蒸気圧力に左右され
ず、より遠方、より高所へ回収することができます。

ドレンを一度ドレンタンクに集め、ここから渦巻きポンプによってドレンを
遠く離れた再利用先まで移送します。

この方法では渦巻きポンプの容量・揚程次第で、大量のドレンをより高い圧力
の回収先へ回収することができます。高揚程のポンプを使用すれば回収ドレン
をボイラーへ直接給水することができるようになります。

しかし一般的な渦巻きポンプでは、揚液の温度が80℃を超えるとキャビテー
ション発生の恐れがあります。

押し込み水頭が不足すると、ポンプ内部でキャビテーションが発生して圧送
不能になるため、高温のドレンを圧送するためには常温の水を圧送する時より
も大きな、3~5mの押し込み水頭が必要です。

この押し込み水頭を確保するために、ドレンタンク(またはドレンヘッダー)
を高所に設置したり、ドレンタンクを蒸気圧力で加圧するといった対策も取ら
れます。


▼ メカニカルポンプによる圧送
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渦巻きポンプのキャビテーション問題を解決するため開発されたのがメカニ
カルポンプです。駆動源として蒸気や圧縮空気などの気体を使い、ドレンを
圧送します。

メカニカルポンプは渦巻きポンプと異なり、遠心力を利用しないのでキャビ
テーションの心配がありません。また、電気を必要としないため、防爆エリア
での使いやすさというメリットもあります。

近年では、小~大容量の物まで種類が豊富になっており、現在のドレン回収
方法の主流の一つとして広まっています。


▼ ドレン回収専用ポンプによる圧送
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同じく渦巻きポンプのキャビテーション問題を解決するために、エゼクター
を渦巻きポンプの入口に配したドレン回収専用のポンプも開発されました。

このポンプはエゼクターの作用によって高温ドレンを加圧した状態で渦巻き
ポンプに押し込むことにより、1m程の流入水頭でもキャビテーションを起こ
さず運転することが可能です。

大きな流入水頭を確保しなくて良いため、高所に設置するタンクや圧力容器に
なる加圧タンクが不要になり、省スペース・省工事によるメリットが大きく、
通常のポンプに近い感覚で設置、使用できます。

現在、高温ドレンを直接ボイラーに回収するクローズドシステムでは主流の
ドレン回収方法となっているほか、低揚程のものは、高温ドレンでもキャビ
テーションを起こさない性質から移送用ポンプにも使用されます。


------>>ホームページでは画像を用いて分かりやすく説明しています
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_3.html


☆Web版技術計算ツールでは、ドレン回収配管の設計に便利な以下の計算式
 がご利用いただけます(会員専用・無料)
http://www.tlv.com/ja/steam_table/eng_calc.php

 ドレン回収-配管設計-ドレン回収管「ドレン回収管の配管呼径選定」
 ドレン回収-配管設計-ポンプ出口管「ポンプ出口管の配管呼径選定」


☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?

 参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
 皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=92


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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

☆取扱説明書(和文・英文)を修正しました
 PN-COS-16
 FP46UC/P46UC
 FS3/FS5/FS5H(S3/S5/S5H)
 FL5/FL5-C/FL21/FL21-C/FL32/FL32-C(L5/L5-C/L21/L21-C/L32/L32-C)
 VC2/VC3/VC4
 VS1A
 VS1C
 SA3

☆取扱説明書(英文)を修正しました
 VAS
 V1/V2
 VA1/VA3/VA4/VA5
 VS3-E/VS3-P/VS3-EP
 JA3/JAF3/JA5/JAF5/JA7/JA7.2/JA7.5/JA8
 DC3A
 DC3S
 DC7
 LEX3N-TZ
 SS1NL/SS1NH/SS1VL/SS1VH
 TATSU2

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
 ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

もうすぐ9月ですが、まだ日中は暑い日が続きます。
そんな季節に欠かせないのが、何と言ってもビール!

この季節、日本ではビアガーデンが賑わいますが、ビールの本場ドイツで
有名なのがビールの祭典『オクトーバーフェスト』。

ドイツのバイエルン州ミュンヘンで毎年9月半ばから10月上旬に開催され、
昨年は期間中に約700万リットルのビールが消費されたそうです。

日本でもこのオクトーバーフェストを模した催し物が
東京、仙台、名古屋、奈良、大阪、神戸、姫路、長崎・・・など
全国各地で開催され、ビール好きを楽しませています。

かくいう私も先日、姫路のオクトーバーフェストを体験!
世界遺産の姫路城(工事中ですが)をバックに、ドイツビールとソーセージ、
ザワークラウト、プレッツェルなどを食し、愉快な音楽に酔いしれました。

大人の夏の想い出にはビールが欠かせませんね?!

来月のメールマガジンは9月25日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに♪


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おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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