TLV蒸気と省エネメールマガジン
2013/10/29 Vol.122
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■■■ TLVメールマガジン Vol.122
■ ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■ 2013年10月29日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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皆さんはスマートフォンやタブレット端末をお使いですか?
この度、TLVから蒸気の技術計算ができる無料アプリをリリースします!
昨年のWeb版リリース以来、多くのユーザーにご利用いただいている
技術計算ツールのスマートフォン・タブレット端末対応版で、
iOS/Androidの両方でお使いいただけるアプリです。
蒸気・エア・水配管の設計に、7ヶ国語対応の技術計算アプリ
『TLV ToolBox』を是非お役立てください。
連載記事『もっと知りたい蒸気のお話』では、メリット計算についてご説明
します。排出したままとなっているドレンを回収した場合の年間節約金額が、
具体的にいくらになるのか計算してみませんか?
詳しくは、今月のメールマガジンをご覧ください。
▼ INDEX ▼
===================================================================
■□【新登場】
蒸気・エア・水配管の設計に!!
~ 技術計算ツールのiPhone/Androidアプリ『TLV ToolBox』公開 ~
■□【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ ドレン回収のメリット計算 ~
■□【ご案内】
メンテナンス・テクノショー2013 出展のご案内
~ いよいよ明日開幕!国内唯一の保全の専門展示会です ~
★ トピックス
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記(製品寿命27年?)
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【新登場】蒸気・エア・水配管の設計に!!
┃ ~ 技術計算ツールのiPhone/Androidアプリ『TLV ToolBox』公開 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2012年のWeb版公開以来、
「Cv値や圧力損失の計算が手早くできる!」
「蒸気配管設計に使えて便利」
とご好評いただき、多くのユーザーにご利用いただいている
TLV技術計算ツールに、この度スマートフォン、タブレット端末用のアプリ
『TLV ToolBox』が加わりました!
iOS/Androidの両方でお使いいただけ、日本語に加えて英語・ドイツ語・
フランス語・スペイン語・中国語・韓国語にも対応しています。
------>>モバイル用技術計算アプリ『TLV ToolBox』はこちら
http://www.tlv.com/ja/steam_table/toolbox.html
▼ 無料でお使いいただけます
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
既にWeb公開されている、PC用のTLV技術計算ツール同様、
モバイル用技術計算アプリももちろん無料です。
モバイル機器用のアプリケーションになっても、蒸気の会社が作る、
30年以上の歴史を誇る計算ツールならではの以下の特長は変わりません。
- 蒸気・ドレン回収・水・空気・ガスの配管設計、ドレン回収メリット
計算など、使える技術計算は50種類以上
- 日本機械学会の蒸気表をプログラム内で使用し、計算が正確
- どのような単位の組み合わせや順序でも誤差が出ない
- 計算中のタイミングでも単位変換が可能
TLVの技術計算ツールは、1993年にEngineering Computer「EC-1」として
初登場し、MS-DOS PC用パッケージソフトウェア製品「SE-1」を経て、
Windows98対応の「SE-1 Ver.3」になりました。
Web版としては、PC用TLV技術計算ツールを2012年に公開し、
この度、モバイル用技術計算アプリ TLV ToolBox公開の運びとなりました。
PC用、モバイル用と使い分けて、日々の業務に是非ご活用ください!
------>>モバイル用技術計算アプリはこちら(無料)
http://www.tlv.com/ja/steam_table/toolbox.html
------>>PC用技術計算ツールはこちら(会員専用・登録無料)
http://www.tlv.com/ja/steam_table/eng_calc.php
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ ドレン回収のメリット計算 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第106話━━
▼ 省エネ効果が高いドレン回収
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ドレン回収とは、装置などで蒸気を使用した後に発生するドレンを、何らか
の形で再利用することです。
ドレン回収の一形態である『ボイラー給水として再利用』は、ボイラー周り
の熱回収の中でも、省エネ効果が特に高い項目の一つです。
一般財団法人省エネルギーセンター発行の資料によると、
「ボイラーへの給水温度を10℃上昇させる事は約1.6%の省エネ効果に
相当する」
とされています。
蒸気を使用することにより発生するドレンですが、プロセス装置側では
再利用先が無いことが多く、どちらかというと厄介者です。
その一方で、ボイラー側では水と熱の両方を必要としており、ドレンは
その両方を備えた優れた媒体と言えます。
▼ エネルギーの3割を捨てている?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
飽和蒸気を熱源として使用している場合の多くは、蒸気の潜熱を利用して
います。
蒸気が持つ全ての熱エネルギー=全熱のうち、潜熱の割合は、例えば
1.0MPaG蒸気の場合で約72%ですので、潜熱利用では蒸気エネルギーの7割を
利用していることになります。
ということは、発生したドレンをそのまま捨ててしまうことは、蒸気が本来
持っていたエネルギーの3割近くを捨ててしまうことになるのです。
そのエネルギーの元は、言うまでも無くボイラ燃料の燃焼によって生じる熱
です。
このことからも、ドレン回収の省エネ効果の高さが想像できると思います。
▼ ドレン回収による年間節約金額を計算
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
では、ドレン回収によって年間どの程度の金額が節約できるでしょうか。
ドレン回収のメリットは次の2項目です。
- 熱を回収するメリット
- 水を回収するメリット
熱の回収メリットは、現状の温水使用温度やボイラーへの給水温度と回収後
の温度との差に運転時間を乗じたものがメリットと言えます。
水の回収メリットは、ドレンを回収利用することで減量できる水の購入コスト
+その水処理に要するコストに運転時間を乗じたものがメリットと言えます。
実際に以下のページで、熱と水の回収からどの程度の年間節約金額となるか
計算してみましょう。
------>>ドレン回収による年間節約金額(メリット)計算はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_5.html
※参考※
リンク先をご覧いただけない方は以下の手順で年間節約金額を計算することが
できます。
(1)熱量単価を計算
[燃料単価]円/L
------------------------------------------------------------------
[燃料発熱量]MJ/kgx[ボイラー効率]x(ガスの場合[比重量]kg/L)
= [熱量単価]円/MJ
(2)1時間当りの回収熱量を計算
[ドレン量]ton/hx[水比熱]kJ/Kx([ドレン温度]℃-[基準熱量]℃
-[放散熱量]℃)
= [1時間当りの回収熱量]MJ/h
(3)1時間当りの熱回収金額を計算
[熱量単価]円/MJx[1時間当りの回収熱量]MJ/h
= [1時間当りの熱回収金額]円/h
(4)1時間当りの水と清缶剤等の回収金額を計算
[ドレン量]ton/hx([原水単価]円/ton+[清缶剤等]円/ton)
= [1時間当りの水と清缶剤等の回収金額]円/h
(5)年間節約金額を計算
((3)+(4))x[運転時間]h/日x[年間運転日数]日/年
= 【年間節約金額】円/年
------>>ドレン回収による年間節約金額(メリット)の自動計算はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_5.html
☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?
参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=94
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■【出展案内】メンテナンス・テクノショー2013 出展のご案内
┃ ~ リスクの「診える化」でメンテナンスを最適化します ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TLVとTTSは今年もメンテナンス・テクノショーに共同出展します。
今年のコンセプトは『リスクの診える化でメンテナンスの最適化』。
国内の工場は、プラントの老朽化進行や技能伝承の問題がある中、
より高い生産性が求められるなど、時代の動向の中で更に高度な課題に
直面しています。
この課題に対して、具体的な最初のアプローチが「見える化」です。
更に、単なる「見える化」だけではなく、プラントの現状を最新の技術を
使って計測・診断することで
- 突発トラブル
- 歩留まりの悪化
- 工期の遅れ
などのリスクを可視化する、「診える(みえる)化」が必要です。
「診える化」によって、予算や人員などのリソースを最も大事な優先度の高い
テーマにいち早く集中させ、プラントのメンテナンスを最適化することが可能
です。
今回はこのコンセプトに基づき、様々なリスクの「診える化」技術をデモンスト
レーションを交えてご説明します。新製品のレーザー式軸芯出し器のお披露目も
ありますので、是非当社ブースへお立ち寄りください。
◆ 会 場: 東京ビッグサイト(東京国際展示場)東2・3ホール
◆ 期 間: 2013年10月30日(水)~11月1日(金)
◆ 時 間: 10:00~17:00
◆ 入場料: 1,000円(税込)
※但し、招待状持参者は無料です。
◆ 展示内容:
▼ 回転機の芯出し状態を診える化し機器の寿命を伸ばす
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- レーザー式軸芯出し器 ロータラインウルトラiS
- レーザー式軸芯出し器 オプタラインスマートRS <新製品>
技能伝承が特に難しいといわれる回転機のアライメント。
レーザー技術を用いて、作業時間短縮、据え付け精度向上を果たし、
技能伝承が上手くいかないために生じているリスクを解決します。
▼ 最小限の付帯工事で腐食劣化を診える化
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 配管・タンク等の金属腐食診断-PEC(パルス渦流探傷)
設備の老朽化に伴う金属の腐食は、漏洩や強度不足に繋がるため対策が
急務です。しかし、腐食の検査では、多くの場合保温材などの被覆材、
コーティング、高所なら足場施工などの付帯工事が必要となり、
そのための費用は肝心の検査以上に重い負担となります。
被覆材の解体などを行うことなく、腐食を診える化する技術をご紹介
します。
▼ ロール設備の平行度を診える化し生産リスクを低減
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- ロールパラレルアライメント
ロール設備を用いた生産の品質には、ロールの平行度が大きく影響しま
す。製品バリエーションの多様化と生産スピードの向上に応えるためには
ロールが平行に据え付けられていることが必須です。
レーザージャイロスコープを用いた特殊計測技術で、製造ライン全体の
ロール平行度を簡単に診える化し、平行度の最適化が最高の生産環境を
実現します。
------>>メンテナンステクノショーのTLV・TTS展示内容はこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2013_10_01.html
※社団法人日本能率協会「ものづくりNEXT2013」公式サイトはこちら↓
http://www.jma.or.jp/next/index.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ トピックス
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆11月13日(水)に岡山市で蒸気の入門&実践の出張セミナーを開催します。
(会場:株式会社クラレ 岡山事業所様)
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r1311okayama.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆取扱説明書(和文・英文)を修正しました
GT10L/GP10L/GT10M/GP10M
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後までお読みいただきありがとうございます。
先月のメールマガジンでは、減圧弁COSPECT(コスペクト)のビデオに
多くの反響をいただきありがとうございました!
ビデオをご覧いただいた方から、多くのパンフレットのご依頼や価格照会を
いただきました。
中には『製品寿命27年』という表現に驚かれ、
「そんなに古くからありましたか?」と質問なさる方もおられました。
そうなんです!!
蒸気プロセス用減圧弁COSPECTの発売は1986年に遡り、以来30年近くの間、
多くの工場でご愛用いただいています。
TLV製品の中でもベテラン格と言えるCOSPECT。
まだビデオをご覧いただいていない方は是非こちらからご覧ください。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news74j.html#cont04
来月のメールマガジンは11月26日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに♪
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☆TLVのメールマガジンは『蒸気と省エネ』だけではありません!
『保全と検査メールマガジン』の概要・バックファイル・ご登録はこちら
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/index.html
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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■■■ TLVメールマガジン Vol.122
■ ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■ 2013年10月29日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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皆さんはスマートフォンやタブレット端末をお使いですか?
この度、TLVから蒸気の技術計算ができる無料アプリをリリースします!
昨年のWeb版リリース以来、多くのユーザーにご利用いただいている
技術計算ツールのスマートフォン・タブレット端末対応版で、
iOS/Androidの両方でお使いいただけるアプリです。
蒸気・エア・水配管の設計に、7ヶ国語対応の技術計算アプリ
『TLV ToolBox』を是非お役立てください。
連載記事『もっと知りたい蒸気のお話』では、メリット計算についてご説明
します。排出したままとなっているドレンを回収した場合の年間節約金額が、
具体的にいくらになるのか計算してみませんか?
詳しくは、今月のメールマガジンをご覧ください。
▼ INDEX ▼
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■□【新登場】
蒸気・エア・水配管の設計に!!
~ 技術計算ツールのiPhone/Androidアプリ『TLV ToolBox』公開 ~
■□【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ ドレン回収のメリット計算 ~
■□【ご案内】
メンテナンス・テクノショー2013 出展のご案内
~ いよいよ明日開幕!国内唯一の保全の専門展示会です ~
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★ 編集後記(製品寿命27年?)
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■【新登場】蒸気・エア・水配管の設計に!!
┃ ~ 技術計算ツールのiPhone/Androidアプリ『TLV ToolBox』公開 ~
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2012年のWeb版公開以来、
「Cv値や圧力損失の計算が手早くできる!」
「蒸気配管設計に使えて便利」
とご好評いただき、多くのユーザーにご利用いただいている
TLV技術計算ツールに、この度スマートフォン、タブレット端末用のアプリ
『TLV ToolBox』が加わりました!
iOS/Androidの両方でお使いいただけ、日本語に加えて英語・ドイツ語・
フランス語・スペイン語・中国語・韓国語にも対応しています。
------>>モバイル用技術計算アプリ『TLV ToolBox』はこちら
http://www.tlv.com/ja/steam_table/toolbox.html
▼ 無料でお使いいただけます
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
既にWeb公開されている、PC用のTLV技術計算ツール同様、
モバイル用技術計算アプリももちろん無料です。
モバイル機器用のアプリケーションになっても、蒸気の会社が作る、
30年以上の歴史を誇る計算ツールならではの以下の特長は変わりません。
- 蒸気・ドレン回収・水・空気・ガスの配管設計、ドレン回収メリット
計算など、使える技術計算は50種類以上
- 日本機械学会の蒸気表をプログラム内で使用し、計算が正確
- どのような単位の組み合わせや順序でも誤差が出ない
- 計算中のタイミングでも単位変換が可能
TLVの技術計算ツールは、1993年にEngineering Computer「EC-1」として
初登場し、MS-DOS PC用パッケージソフトウェア製品「SE-1」を経て、
Windows98対応の「SE-1 Ver.3」になりました。
Web版としては、PC用TLV技術計算ツールを2012年に公開し、
この度、モバイル用技術計算アプリ TLV ToolBox公開の運びとなりました。
PC用、モバイル用と使い分けて、日々の業務に是非ご活用ください!
------>>モバイル用技術計算アプリはこちら(無料)
http://www.tlv.com/ja/steam_table/toolbox.html
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ ドレン回収のメリット計算 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第106話━━
▼ 省エネ効果が高いドレン回収
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ドレン回収とは、装置などで蒸気を使用した後に発生するドレンを、何らか
の形で再利用することです。
ドレン回収の一形態である『ボイラー給水として再利用』は、ボイラー周り
の熱回収の中でも、省エネ効果が特に高い項目の一つです。
一般財団法人省エネルギーセンター発行の資料によると、
「ボイラーへの給水温度を10℃上昇させる事は約1.6%の省エネ効果に
相当する」
とされています。
蒸気を使用することにより発生するドレンですが、プロセス装置側では
再利用先が無いことが多く、どちらかというと厄介者です。
その一方で、ボイラー側では水と熱の両方を必要としており、ドレンは
その両方を備えた優れた媒体と言えます。
▼ エネルギーの3割を捨てている?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
飽和蒸気を熱源として使用している場合の多くは、蒸気の潜熱を利用して
います。
蒸気が持つ全ての熱エネルギー=全熱のうち、潜熱の割合は、例えば
1.0MPaG蒸気の場合で約72%ですので、潜熱利用では蒸気エネルギーの7割を
利用していることになります。
ということは、発生したドレンをそのまま捨ててしまうことは、蒸気が本来
持っていたエネルギーの3割近くを捨ててしまうことになるのです。
そのエネルギーの元は、言うまでも無くボイラ燃料の燃焼によって生じる熱
です。
このことからも、ドレン回収の省エネ効果の高さが想像できると思います。
▼ ドレン回収による年間節約金額を計算
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
では、ドレン回収によって年間どの程度の金額が節約できるでしょうか。
ドレン回収のメリットは次の2項目です。
- 熱を回収するメリット
- 水を回収するメリット
熱の回収メリットは、現状の温水使用温度やボイラーへの給水温度と回収後
の温度との差に運転時間を乗じたものがメリットと言えます。
水の回収メリットは、ドレンを回収利用することで減量できる水の購入コスト
+その水処理に要するコストに運転時間を乗じたものがメリットと言えます。
実際に以下のページで、熱と水の回収からどの程度の年間節約金額となるか
計算してみましょう。
------>>ドレン回収による年間節約金額(メリット)計算はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_5.html
※参考※
リンク先をご覧いただけない方は以下の手順で年間節約金額を計算することが
できます。
(1)熱量単価を計算
[燃料単価]円/L
------------------------------------------------------------------
[燃料発熱量]MJ/kgx[ボイラー効率]x(ガスの場合[比重量]kg/L)
= [熱量単価]円/MJ
(2)1時間当りの回収熱量を計算
[ドレン量]ton/hx[水比熱]kJ/Kx([ドレン温度]℃-[基準熱量]℃
-[放散熱量]℃)
= [1時間当りの回収熱量]MJ/h
(3)1時間当りの熱回収金額を計算
[熱量単価]円/MJx[1時間当りの回収熱量]MJ/h
= [1時間当りの熱回収金額]円/h
(4)1時間当りの水と清缶剤等の回収金額を計算
[ドレン量]ton/hx([原水単価]円/ton+[清缶剤等]円/ton)
= [1時間当りの水と清缶剤等の回収金額]円/h
(5)年間節約金額を計算
((3)+(4))x[運転時間]h/日x[年間運転日数]日/年
= 【年間節約金額】円/年
------>>ドレン回収による年間節約金額(メリット)の自動計算はこちら↓
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☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?
参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=94
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■【出展案内】メンテナンス・テクノショー2013 出展のご案内
┃ ~ リスクの「診える化」でメンテナンスを最適化します ~
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TLVとTTSは今年もメンテナンス・テクノショーに共同出展します。
今年のコンセプトは『リスクの診える化でメンテナンスの最適化』。
国内の工場は、プラントの老朽化進行や技能伝承の問題がある中、
より高い生産性が求められるなど、時代の動向の中で更に高度な課題に
直面しています。
この課題に対して、具体的な最初のアプローチが「見える化」です。
更に、単なる「見える化」だけではなく、プラントの現状を最新の技術を
使って計測・診断することで
- 突発トラブル
- 歩留まりの悪化
- 工期の遅れ
などのリスクを可視化する、「診える(みえる)化」が必要です。
「診える化」によって、予算や人員などのリソースを最も大事な優先度の高い
テーマにいち早く集中させ、プラントのメンテナンスを最適化することが可能
です。
今回はこのコンセプトに基づき、様々なリスクの「診える化」技術をデモンスト
レーションを交えてご説明します。新製品のレーザー式軸芯出し器のお披露目も
ありますので、是非当社ブースへお立ち寄りください。
◆ 会 場: 東京ビッグサイト(東京国際展示場)東2・3ホール
◆ 期 間: 2013年10月30日(水)~11月1日(金)
◆ 時 間: 10:00~17:00
◆ 入場料: 1,000円(税込)
※但し、招待状持参者は無料です。
◆ 展示内容:
▼ 回転機の芯出し状態を診える化し機器の寿命を伸ばす
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- レーザー式軸芯出し器 ロータラインウルトラiS
- レーザー式軸芯出し器 オプタラインスマートRS <新製品>
技能伝承が特に難しいといわれる回転機のアライメント。
レーザー技術を用いて、作業時間短縮、据え付け精度向上を果たし、
技能伝承が上手くいかないために生じているリスクを解決します。
▼ 最小限の付帯工事で腐食劣化を診える化
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 配管・タンク等の金属腐食診断-PEC(パルス渦流探傷)
設備の老朽化に伴う金属の腐食は、漏洩や強度不足に繋がるため対策が
急務です。しかし、腐食の検査では、多くの場合保温材などの被覆材、
コーティング、高所なら足場施工などの付帯工事が必要となり、
そのための費用は肝心の検査以上に重い負担となります。
被覆材の解体などを行うことなく、腐食を診える化する技術をご紹介
します。
▼ ロール設備の平行度を診える化し生産リスクを低減
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- ロールパラレルアライメント
ロール設備を用いた生産の品質には、ロールの平行度が大きく影響しま
す。製品バリエーションの多様化と生産スピードの向上に応えるためには
ロールが平行に据え付けられていることが必須です。
レーザージャイロスコープを用いた特殊計測技術で、製造ライン全体の
ロール平行度を簡単に診える化し、平行度の最適化が最高の生産環境を
実現します。
------>>メンテナンステクノショーのTLV・TTS展示内容はこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2013_10_01.html
※社団法人日本能率協会「ものづくりNEXT2013」公式サイトはこちら↓
http://www.jma.or.jp/next/index.html
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★ トピックス
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆11月13日(水)に岡山市で蒸気の入門&実践の出張セミナーを開催します。
(会場:株式会社クラレ 岡山事業所様)
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r1311okayama.html
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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆取扱説明書(和文・英文)を修正しました
GT10L/GP10L/GT10M/GP10M
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。
先月のメールマガジンでは、減圧弁COSPECT(コスペクト)のビデオに
多くの反響をいただきありがとうございました!
ビデオをご覧いただいた方から、多くのパンフレットのご依頼や価格照会を
いただきました。
中には『製品寿命27年』という表現に驚かれ、
「そんなに古くからありましたか?」と質問なさる方もおられました。
そうなんです!!
蒸気プロセス用減圧弁COSPECTの発売は1986年に遡り、以来30年近くの間、
多くの工場でご愛用いただいています。
TLV製品の中でもベテラン格と言えるCOSPECT。
まだビデオをご覧いただいていない方は是非こちらからご覧ください。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news74j.html#cont04
来月のメールマガジンは11月26日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに♪
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☆TLVのメールマガジンは『蒸気と省エネ』だけではありません!
『保全と検査メールマガジン』の概要・バックファイル・ご登録はこちら
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/index.html
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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