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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2013/11/26 Vol.123

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■■■ TLVメールマガジン Vol.123
■   ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■   2013年11月26日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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先月までの暖かさが嘘のように、11月は寒い日が続きましたね。
寒さが強まるにつれて、工場で目立ってくるのが湯気のモヤモヤです。

使い道がなく排気している蒸気や、ボイラーの連続ブロー水などを回収し、
温水として生産物の洗浄水や予熱、給水昇温などに利用しませんか?
この時期からお問合せが増えてくる、廃蒸気熱交換器 SRをご紹介します。

また、連載記事『もっと知りたい蒸気のお話』でも、冬場に向けて
トラップの凍結対策についてご説明します。
トラップ自体の対策、配管施工上の対策、操作上の対策のほか、
それでもダメな場合の「最後の手段」もご紹介します!

それでは、今月のメールマガジンをご覧ください。


▼ INDEX ▼
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■□【製品紹介】
   モヤモヤ湯気を無くして温水に利用
 ~ 低圧蒸気もOKで用途拡大!廃蒸気熱交換器 SRのご案内~
■□【連 載】
   もっと知りたい蒸気のお話
 ~ トラップの凍結対策 ~

★ トピックス
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記(技術計算アプリの計算式が少ない?)

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■【製品紹介】モヤモヤ湯気を無くして温水に利用
┃ ~ 低圧蒸気もOKで用途拡大!廃蒸気熱交換器 SRのご案内 ~
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▼ 廃蒸気もエネルギー資源
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ボイラーで発生させた蒸気や、高温蒸気ドレンなどから発生したフラッシュ
蒸気を、使い道がないからと大気に放出し排気していませんか?

このように、使い道が無く排気される蒸気を廃蒸気と呼んでいます。
廃蒸気には使い切れなかったエネルギーが含まれています。

そのため、廃蒸気として排気してしまうと、湯気が立ち込めて現場環境が
悪くなったり、時には近隣に迷惑をかけてしまったりするだけでなく、
何よりも、エネルギーの損失になってしまいます。

この廃蒸気の熱エネルギーを回収し、温水に変換して利用するのが
『廃蒸気熱交換器 SR』です。

------>>廃蒸気熱交換器 SRの詳細はこちらをご覧ください↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news88j.html


▼ 主な用途
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廃蒸気熱交換器には約20年間の販売実績があります。
これまでの実績で多いのは、次のような用途です。

  ◇ ドレン回収タンクからの廃蒸気回収
  ◇ 蒸し庫からの排気蒸気の処理

回収した蒸気は温水に変換し、生産物の予洗水や予熱、洗瓶水や
後洗瓶水などに利用できます。

※【ユーザー事例】蒸気を温水に変換し洗濯水に利用している事例↓
http://www.tlv.com/ja/success_story/case_06.html


▼ 新用途として注目!ボイラー連続ブロー水の熱回収
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最近では、更に以下のような新たな用途にも採用が広がっています。

  ◇ ボイラー缶底からの連続ブロー水やドレン混じりのブロー蒸気回収
  ◇ 温泉バイナリー発電の白煙処理
  ◇ バッチ式加硫缶解放時の排気処理

中でも特に注目されているのが、ボイラー連続ブロー水の熱回収です。

ボイラーは缶体保護や蒸気の質を維持するため、運転中に管底から濃縮水を
ブローします。このブロー水は温度が高いにもかかわらず、以下の理由から
これまであまり熱回収されてきませんでした。

  - 水質的に直接回収ができない
  - ブロー元に影響が出る方法は採用できない
  - 回収によって得られる金銭的メリットが小さい

実際に、環境省のホームページによると、普及率は36%にとどまるそうです。

ボイラーブロー水の熱回収メリットは、ボイラーで使用する燃料を100%とし
た場合に1%程度と小さいものですが、工事は簡単で投資額も小さく済むため、
3、4年程度で投資回収できます。

また、ボイラー室回りの湯気が解消でき、作業環境改善にも効果があります。

ボイラー連続ブロー水の熱回収は、大型の省エネ改善が一巡した昨今、手堅く
メリットを上げられる省エネ改善として、検討される機会が増えています。


▼ 低圧蒸気でも導入しやすい
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廃蒸気熱交換器の利用が拡大している理由の一つに、蒸気から見て抵抗が
かからない構造になっている点が挙げられます。

一般的な熱交換器は効率良く熱交換を行うため、熱交換器自体の抵抗(圧損)
が大きくなりがちで、その多くは熱源流体側、被加熱物流体側の双方に
ある程度の圧力がなければ使用できません。

大気に放出されるような廃蒸気は、様々な理由から抵抗をかけられない低圧
蒸気であるために、放出されていることが多いのでこの点が問題となります。

廃蒸気熱交換器はチューブとシェル(外殻)で構成され、シェル側に蒸気を通
します。シェルは大気開放ベントを持つ構造であるため、廃蒸気に抵抗をかけ
ません。そのため低圧蒸気でも非常に使いやすくなっているのです。


------>>廃蒸気熱交換器 SRの詳細はこちらをご覧ください↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news88j.html


------>>【ユーザー事例】廃蒸気熱交換器を実際に導入した事例はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/success_story/case_06.html


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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ トラップの凍結対策 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第107話━━

▼ 凍結対策の決め手はドレンの完全排除
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冬場になると蒸気配管やスチームトラップで凍結が発生し、復旧に長い時間を
要することがあります。

もちろん運転中に凍結する訳ではなく、蒸気プラントの休止時に、蒸気配管や
スチームトラップ内に残留したドレンが凍結することにより、トラップやバル
ブの本体が割れたり、本体が割れなくてもパッキンが破損したり、内部の部品
が変形するといった問題が起こります。

対策としては、プラントの休止時に配管やスチームトラップ内にドレンを残留
させないこと、つまり温度が下がる前にドレンを外へ排出してしまうことが
基本です。

具体的な対策方法を、以下の3つの切り口で見ていきましょう。

  ◇ スチームトラップの対策
  ◇ 配管施工上の対策
  ◇ 操作上の対策


▼ スチームトラップの対策
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 (1)垂直設置型を選ぶ
 (2)内部に水が残らない構造の物を選ぶ(ディスクタイプなど)
 (3)手動ブロー弁または自動凍結防止弁を取り付ける

凍結しやすい場所にスチームトラップを設置する場合は、ドレンがたまら
ないよう(1)(2)のタイプを選びます。もう一歩進んで、中にたまった
ドレンを完全に抜くには、手動・自動で抜ける(3)を選びます。


▼ 配管施工上の対策
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (1)トラップからの出口管は太く短くする
 (2)トラップからの出口管は自然流下できるようにする
 (3)トラップからの出口配管を立ち上げない

トラップの出口側配管が長いと、排出されたドレンが途中で凍結してしまう
ことがあります。途中で凍結するとそれ以降ドレンを排出することができなく
なり、トラップや配管内にドレンが残留したまま凍結に至ってしまいます。

トラップ出口側の配管は、ドレンが排出されやすい構造にしましょう。


▼ 操作上の対策
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 (1)各箇所のブロー弁を開放する
 (2)圧縮空気を用いたエアブローを行う

装置を停止する時は、(1)によってあらゆる箇所からドレンを抜きます。
その際、よりドレンが抜けやすくするには(2)で勢い良くドレンを吹き飛ば
します。


▼ 手軽に対策ができる自動凍結防止弁
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「スチームトラップの対策」の章にも登場した、スチームトラップの凍結対策
に用いられる専用の機器が『自動凍結防止弁』です。
手軽に凍結対策ができるとして、広く利用されています。

自動凍結防止弁は、蒸気の送気が停止され圧力が下がると弁を開き、自然流下
でドレンを自動的に排出するものです。配管やスチームトラップのドレンが
滞留する位置に設置して使用します。

入口圧力が0.02MPaG以下まで下がると、内蔵しているコイルバネによって自動
的に弁が開き、残留するドレンは重力で流出します。蒸気が通気されて入口圧
力が0.03MPaG以上に上昇すると閉弁します。

動きとしてはブロー口を自動的に開閉しているだけなので、以下が設置の条件
となります。

 - ドレンが自然流下で排出される位置への取り付け

 - 排出されたドレンが出口側配管から自然流下出来ること

また、「配管施工上の対策」の章でも触れたように、自動凍結防止弁の
出口配管を長くしないことも重要です。


▼ 最後の手段?
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前述のように、凍結対策の基本は配管やスチームトラップ内にドレンを残留
させないことです。しかし、蒸気配管の取り回しやスチームトラップの構造
によっては、内部のドレン残留が避けられないケースもあります。

その場合の残された方法は、冷やさない、または熱を加えることです。

 - スチームトラップを屋内などあまり温度が下がらない場所に設置する

 - 電熱テープを巻いた上で保温断熱する
   (但し、電熱テープは蒸気を通気する通常使用時にも耐えられる耐温度
    性能を持つものを使用する)

 - 蒸気を通気し続ける、または凍結しない程度のサイクルで間欠的に蒸気
   を通気する

最後の手段はさて置き、「ドレンを溜めない」という対策は寒冷地に限らず
どの地域にも有効な方法です。ドレンが滞留すると、凍結以外に配管のさび
やウォーターハンマーの原因にもなります。
その意味でも、ドレンを溜めないことはトラブルを防ぐ基本と言えます。


------>>ホームページでは画像を用いて分かりやすく説明しています
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0812freeze.html


☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?

 参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
 皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=52


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★ トピックス
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☆12月17日(火)に大阪で蒸気の入門&実践の出張セミナーを開催します。
 (会場:大阪国際石油精製株式会社 大阪製油所様)
http://www.tlv.com/ja/seminar/s-s1-r1312oosaka.html

☆10月30~11月1日に開催されたメンテナンス・テクノショー2013の
 TLVブースへ多数のご来場をいただきありがとうございました。
http://www.tlv.com/news/newsj/news2013_11_01.html


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

☆取扱説明書(和文)を新規追加しました
 CP-V
 P21S ver.C

☆取扱説明書(和文)を修正しました
 CV-COS
 P21S ver.C
 M-COS-3/M-COS-16/M-COS-21
 M-COSR-3/M-COSR-16/M-COSR-21

☆取扱説明書(英文)を修正しました
 A3N/AF3N
 HR80A
 HR150A/HR260A
 DR20-2/DR20-6/DR20-10
 P46SRN/P46SRM/P46SRW/P65SRN
 FP46UC/P46UC
 P46S

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
 ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

先月のメールマガジンでは、iOS/Android用技術計算アプリ TLV ToolBox
http://www.tlv.com/ja/steam_table/toolbox.html

に大変多くの反響をいただきました。ありがとうございます!

早速多くの方にお試しいただき、いくつかご利用に関するご質問もいただき
ましたので、ここでご紹介致します。


Q.蒸気・ドレン回収・水・空気・ガスの配管設計など使える技術計算は
  50種類以上とあるが、それほど多くの計算式が表示されない。

A.デフォルトでは、良く使われる主な計算式だけの表示となっています。
  全ての計算式を表示するには、画面端のオプション内で
  「計算式を全て表示」をONにしてください。


Q.英語表記となってしまった。日本語表記に切り替えたい。

A.画面端のオプション内で言語の選択を日本語に切り替えてください。
  別の言語を選択する場合も同様です。


また、記事の影響で、同様にPC版の技術計算ツールについても多くのご利用
をいただきました。
http://www.tlv.com/ja/steam_table/eng_calc.php

現場ではオフラインでスマートフォン・タブレット用のTLV ToolBox、
デスクではPC用の技術計算ツール、と使い分けていただくと便利です。
いずれも無料のツールですので、お気軽に日常業務にお役立てください!
(※PC用技術計算ツールには会員登録が必要です)


来月のメールマガジンは、いつもより少し早い12月17日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに♪


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☆TLVのメールマガジンは『蒸気と省エネ』だけではありません!
『保全と検査メールマガジン』の概要・バックファイル・ご登録はこちら
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/index.html
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☆リンク先をご覧いただけない環境の方には、同内容の資料をお送りして
おります。ご希望の資料を明記の上、ccc@tlv.comまでご連絡下さい。
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