TLV蒸気と省エネメールマガジン
2014/06/24 Vol.130
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■■■ TLVメールマガジン Vol.130
■ ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■ 2014年06月24日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
工場内で時折目にするバルブのグランド部からの蒸気漏れ。立ち込める湯気。
蒸気漏れを止めれば、省エネルギーやコストメリットに繋がると分かって
いてもなかなか手が回らず、仕方が無いとあきらめていませんか?
今月は、「蒸気漏れを起こさないベローズバルブ」をご紹介します。
高い省エネ性に加え、いざというときにハンドルが固まって動かない、
という固着も起こらない構造で、メンテナンスもしやすいバルブです。
本文中では、実際にベローズバルブを導入して成果を上げられた
石油会社様の事例もご紹介します。
このほか『もっと知りたい蒸気のお話』では、ポンプの空回りや
故障の原因となる「キャビテーション現象」についてご説明します。
▼ INDEX ▼
===================================================================
■□【省エネ機器】
ハンドルの固着とグランド漏れを防ぐ
~ 人気商品・即納体制!蒸気用途に最適なベローズバルブBE1・BE6H ~
■□【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ キャビテーション ~
■□【出展案内】
インターフェックス ジャパン(2014年7月2日~4日)
~ [医薬品][化粧品][洗剤]研究開発・製造技術国際展 ~
★ トピックス(IPCCリポートコミュニケーター登録)
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記 (FOOMAのお礼)
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■【省エネ機器】ハンドルの固着とグランド漏れを防ぐ
┃ ~ 人気商品・即納体制!蒸気用途に最適なベローズバルブ BE1・BE6H
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 蒸気用途にも「固着しない」「漏れない」バルブ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
TLVのベローズバルブBE1、BE6Hはもうお使いになられましたか?
これまでベローズバルブは、危険ガスや油等「漏れてはいけない流体」に広く
使用されてきましたが、今では漏らさない=省エネの観点で、蒸気用途にも
一般的に使われています。
この蒸気用途でBE1、BE6Hは、バルブのグランド部からの蒸気漏れが無いのに
加え、ハンドルが固着せずいつでも開閉がスムーズな点が評価されています。
※実際にベローズバルブを使用されている【石油会社様の事例】はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/interview/hot_interview_2009.html
当社は大口径も含めた多くの標準品で即日出荷が可能な「即納体制」を取り、
皆様のご要望にお応えしています(※但し仕様・サイズにより異なります)。
見た目が悪く、エネルギーの無駄でもある蒸気漏れ。一方、ハンドルが固まっ
て動かなくなる固着は、必要なときに開閉ができず、周辺機器のメンテナンス
にも支障を来たします。
その意味で、固着は蒸気漏れよりも深刻な問題と言えるかもしれません。
この『蒸気漏れ』と『ハンドルの固着』。
一見無関係に思える二つの事象には、実は大いに関係があります。
※バルブの固着発生メカニズムの【動画解説】はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news61j.html
▼ ハンドル固着の原因
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハンドルが固まって動かなくなる原因には以下が挙げられます。
- 過度な増し締めによるグランドパッキンの変形
- 蒸気漏れや外的要因による部品(ステム・ステムスリーブ部)の錆び、
その錆びの噛み込み
- バックシートの掛けすぎ
これらは全て、蒸気漏れと関係があります。
蒸気が漏れなければ、グランドを増し締めすることもなく、
ステムやステムスリーブが錆びることも減り、
バックシートを強く掛ける必要もありません。
つまり、外部に蒸気漏れしないバルブはハンドル固着も起こりにくいのです。
▼ 蒸気漏れゼロの秘密はベローズの位置
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ベローズバルブのベローズは弁箱の中にあります。弁箱内部でボンネットと弁
箱の間に入ったベローズが、接液する側と接液しない側を完全に仕切ります。
このため、ベローズバルブが破損するまで、接液しない側に位置するグランド
パッキンが使われることはありません。万が一ベローズバルブが破損しても、
グランドパッキンが蒸気漏れを防ぐ万全の予防構造が取られています。
更に、 TLVのベローズバルブBE1はステムの露出部を保護ベローズで覆うこと
により、粉塵、塩害、風雨等による腐食を防ぎ、ステムやステムスリーブに
錆が発生しにくいよう工夫をしています。この2つのベローズを用いた対策が
ハンドル固着を徹底して防ぎます。
一方、BE6Hはフルポートタイプで、外部から弁開度がわかる「開閉ガイド」
を装備し、150Aまでの大口径サイズも用意しています(フランジ接続のみ)。
「ハンドル固着」と「蒸気漏れ」にお困りの方は、是非一度お試しください。
------>>大好評!ベローズバルブの詳細はこちら↓
「固着しない」「漏れない」構造を動画で説明しています
http://www.tlv.com/ja/catalog/news61j.html
------>>ベローズバルブを使用されている【石油会社様の事例】はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/interview/hot_interview_2009.html
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ キャビテーション ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第113話━━
▼ ポンプのキャビテーション
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
液体圧送用ポンプは、当然のことながら液体圧送に特化して設計されていま
す。そのため、液体圧送用ポンプで気体を送ろうとすると「空回り」状態
となり、気体を圧送することはできません。
ポンプ内に気泡が発生することは、キャビテーションと呼ばれています。
このキャビテーションが発生すると、液体圧送用ポンプ内部に気体が存在
することになるため、想定外の空回りが発生し、液体も圧送できなくなる
だけでなく、様々な問題を引き起こします。
蒸気系統では、ドレン回収ポンプに関わる課題として、キャビテーションが
登場します。
▼ キャビテーションの原因
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
キャビテーションは、輸送対象の液体(揚液)自体が気化し気体が「発生」
することが原因で起こり、エアやガスが外部から混入することによって
生じる空回りとは区別されています。
揚液から気体が発生するメカニズムは、次の通りです。
液体にはその温度に応じた飽和圧力があり、飽和状態(飽和圧力下)では、
液相と気相が同時に存在することが可能です。このため、飽和状態にある
液体では、液相内部からも気相部分が発生します。これが沸騰です。
ポンプ内部で揚液が飽和状態になると、内部から気相(気泡)が発生し、
ポンプが空回りします。同時に、気泡が急激に凝縮して消滅する際に、
激しい振動や音が発生します。
この激しい振動や音として、キャビテーションを認識されている方も多い
のではないでしょうか。
▼ キャビテーションによる被害
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
外部からもよくわかる被害として、振動や騒音の問題があります。
キャビテーションによるポンプの空回りは不規則で大きな振動になりやすい
ため、ポンプや電動機、その他周辺機器を傷める原因となります。
外部からは見えないポンプ内部で発生する被害としては、エロージョン
(壊食)・コロージョン(腐食)があります。
キャビテーションではごく短時間に気泡が発生し、この気泡が凝縮して潰れる
ことで、ポンプや配管の材料表面を傷つけます。
これにより、ポンプのインペラ(羽根車)やケーシングなどが浸食され、
著しく減肉してしまうこともあります。
▼ キャビテーションの発生メカニズムと対策
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
揚液が飽和状態でない場合でも、油断はできません。
揚液の温度上昇や、圧力低下で飽和状態になるからです。
特に、渦巻きポンプやタービンポンプは、遠心力で揚液を押し出して圧送する
原理上、キャビテーションが発生しやすいと言えます。
ポンプ内部では、揚液圧送のために回転するインペラ(羽根車)の動きに
よって、圧力の高い領域と低い領域ができます。
飽和液に近い状態の揚液は、わずかな圧力低下ですぐに沸点を超えてしまう
ため、揚液の圧力が部分的に飽和圧力以下に低下すると、その部分で沸騰が
起こり、気泡が発生してキャビテーションを起こします。
これらの発生メカニズムからも分かるように、キャビテーション対策として
エアベントなどで気体を排気しても、根本的な対策にはなりません。
気体自体を発生させない対策を行う必要があります。
ドレン回収ポンプのキャビテーション対策については、以下ページ
「自圧回収とポンプによる圧送」の中の[メカニカルポンプによる圧送]
[ドレン回収専用ポンプによる圧送]で説明しています。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_3.html
------>>キャビテーションのメカニズムを説明した動画はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1406cavitation.html
☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?
参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=102
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■【出展案内】インターフェックス ジャパン(2014年7月2日~4日)
┃ 蒸気のことならTLV ~100℃以下の蒸気で生産性・温度制御性の向上~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先日の号外版メールマガジンでもご案内した通り、TLVはインターフェックス
ジャパン(主催:リードエグジビション ジャパン株式会社)に出展します。
同展は、医薬品・化粧品・洗剤を製造・研究開発するためのあらゆる機器・
システム・技術が一堂に会する医薬・化粧品技術展で、今年は過去最多の
1,020社が出展します。
当社ブースでは以下テーマのもと、医薬・化粧品をはじめファインケミカル
業界の工場で実際に高い効果を上げている蒸気の有効活用術をご紹介します。
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蒸気のことならTLV
~100℃以下の蒸気で濃縮/乾燥/冷却工程の生産性・温度制御性の向上!~
=====================================================================
■100℃以下の加熱・冷却の精度を劇的に変える!
【真空蒸気加熱・気化冷却システムVACUUMIZER(バキュマイザー)】
http://www.tlv.com/ja/catalog/news53j.html
温水を使った100℃前後の加熱や、更にそれより低い温度の加熱や冷却で、
以下のようなお悩みはありませんか?
「温度が安定しない」
「加熱に時間がかかる」
「加熱・冷却を繰り返してエネルギーロスが多い」
蒸気特有の潜熱加熱により、均一で素早い加熱が可能なVACUUMIZERなら、
高精度な加熱・冷却でその課題を解決し、製品の品質向上に貢献するかも
しれません。ブースでは実機もご用意しご説明致します。
その他、以下の製品もご紹介します。
■安全・安心を実現する【蒸気用減圧弁COSPECT(コスペクト)】
【セパレーターフィルターSF1】
【クリーンスチームトラップ他ステンレス製品】
■省エネルギーに貢献するドレン回収機器
【メカニカルポンプPowerTrap(パワートラップ)】
ご来場の際には、是非、当社ブースにお立ち寄りください。
---------------------------------------------------------------------
◆ 会 場:東京ビッグサイト東展示棟
[TLVブース:東3ホール No.5-20(原料加工ゾーン)]
◆ 期 間:2014年7月2日(水)~7月4日(金)
◆ 時 間:10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
※ご入場には招待券が必要です※
---------------------------------------------------------------------
---->インターフェックス ジャパン「TLV展示ブースの詳細」及び
「招待券」のお申し込み(明後日締切)はこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2014_06_01.html
---->インターフェックス ジャパンの公式サイトはこちら↓
http://www.interphex.jp/ja/
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★ トピックス
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆TLV社員がIPCCリポートコミュニケーターに登録されました。
http://www.tlv.com/news/newsj/news2014_06_02.html
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」とは、世界気象機関(WMO)と
国連環境計画(UNEP)により設立された組織で195か国が参加しています。
IPCCリポートコミュニケーターは、IPCCにより作成された「第5次評価報告
書(AR5)」の内容を、広く一般の人々に伝えていく活動をします。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆今月の更新はありません
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php
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★ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後までお読みいただきありがとうございます。
前回のメールマガジンでもご紹介した展示会、FOOMA JAPAN 2014
国際食品工業展が、6月10日~13日に東京ビッグサイトで開催されました。
梅雨時らしいあいにくの天候にもかかわらず、総来場者数は92,118人に上り、
今年も盛況のうちに閉幕しました。
当社ブースにも多数のご来場をいただきありがとうございました。
スチームアクアのプレゼンテーションに多くの方々が足を止め、
やけど対策や昇温時間が短い点などに多くのご質問をいただきました。
展示期間中に同じ東京ビッグサイトで開催した当社のセミナーにも
多数のご参加をいただきありがとうございました。
※展示の様子は以下サイトでご紹介しています↓↓↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2014_06_03.html
来月のメールマガジンは7月29日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに。
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☆TLVのメールマガジンは『蒸気と省エネ』だけではありません!
『保全と検査メールマガジン』の概要・バックファイル・ご登録はこちら
http://www.tlv.com/ja/mail_magazine/index.html
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■■■ TLVメールマガジン Vol.130
■ ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■ 2014年06月24日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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工場内で時折目にするバルブのグランド部からの蒸気漏れ。立ち込める湯気。
蒸気漏れを止めれば、省エネルギーやコストメリットに繋がると分かって
いてもなかなか手が回らず、仕方が無いとあきらめていませんか?
今月は、「蒸気漏れを起こさないベローズバルブ」をご紹介します。
高い省エネ性に加え、いざというときにハンドルが固まって動かない、
という固着も起こらない構造で、メンテナンスもしやすいバルブです。
本文中では、実際にベローズバルブを導入して成果を上げられた
石油会社様の事例もご紹介します。
このほか『もっと知りたい蒸気のお話』では、ポンプの空回りや
故障の原因となる「キャビテーション現象」についてご説明します。
▼ INDEX ▼
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■□【省エネ機器】
ハンドルの固着とグランド漏れを防ぐ
~ 人気商品・即納体制!蒸気用途に最適なベローズバルブBE1・BE6H ~
■□【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ キャビテーション ~
■□【出展案内】
インターフェックス ジャパン(2014年7月2日~4日)
~ [医薬品][化粧品][洗剤]研究開発・製造技術国際展 ~
★ トピックス(IPCCリポートコミュニケーター登録)
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記 (FOOMAのお礼)
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■【省エネ機器】ハンドルの固着とグランド漏れを防ぐ
┃ ~ 人気商品・即納体制!蒸気用途に最適なベローズバルブ BE1・BE6H
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▼ 蒸気用途にも「固着しない」「漏れない」バルブ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
TLVのベローズバルブBE1、BE6Hはもうお使いになられましたか?
これまでベローズバルブは、危険ガスや油等「漏れてはいけない流体」に広く
使用されてきましたが、今では漏らさない=省エネの観点で、蒸気用途にも
一般的に使われています。
この蒸気用途でBE1、BE6Hは、バルブのグランド部からの蒸気漏れが無いのに
加え、ハンドルが固着せずいつでも開閉がスムーズな点が評価されています。
※実際にベローズバルブを使用されている【石油会社様の事例】はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/interview/hot_interview_2009.html
当社は大口径も含めた多くの標準品で即日出荷が可能な「即納体制」を取り、
皆様のご要望にお応えしています(※但し仕様・サイズにより異なります)。
見た目が悪く、エネルギーの無駄でもある蒸気漏れ。一方、ハンドルが固まっ
て動かなくなる固着は、必要なときに開閉ができず、周辺機器のメンテナンス
にも支障を来たします。
その意味で、固着は蒸気漏れよりも深刻な問題と言えるかもしれません。
この『蒸気漏れ』と『ハンドルの固着』。
一見無関係に思える二つの事象には、実は大いに関係があります。
※バルブの固着発生メカニズムの【動画解説】はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news61j.html
▼ ハンドル固着の原因
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハンドルが固まって動かなくなる原因には以下が挙げられます。
- 過度な増し締めによるグランドパッキンの変形
- 蒸気漏れや外的要因による部品(ステム・ステムスリーブ部)の錆び、
その錆びの噛み込み
- バックシートの掛けすぎ
これらは全て、蒸気漏れと関係があります。
蒸気が漏れなければ、グランドを増し締めすることもなく、
ステムやステムスリーブが錆びることも減り、
バックシートを強く掛ける必要もありません。
つまり、外部に蒸気漏れしないバルブはハンドル固着も起こりにくいのです。
▼ 蒸気漏れゼロの秘密はベローズの位置
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ベローズバルブのベローズは弁箱の中にあります。弁箱内部でボンネットと弁
箱の間に入ったベローズが、接液する側と接液しない側を完全に仕切ります。
このため、ベローズバルブが破損するまで、接液しない側に位置するグランド
パッキンが使われることはありません。万が一ベローズバルブが破損しても、
グランドパッキンが蒸気漏れを防ぐ万全の予防構造が取られています。
更に、 TLVのベローズバルブBE1はステムの露出部を保護ベローズで覆うこと
により、粉塵、塩害、風雨等による腐食を防ぎ、ステムやステムスリーブに
錆が発生しにくいよう工夫をしています。この2つのベローズを用いた対策が
ハンドル固着を徹底して防ぎます。
一方、BE6Hはフルポートタイプで、外部から弁開度がわかる「開閉ガイド」
を装備し、150Aまでの大口径サイズも用意しています(フランジ接続のみ)。
「ハンドル固着」と「蒸気漏れ」にお困りの方は、是非一度お試しください。
------>>大好評!ベローズバルブの詳細はこちら↓
「固着しない」「漏れない」構造を動画で説明しています
http://www.tlv.com/ja/catalog/news61j.html
------>>ベローズバルブを使用されている【石油会社様の事例】はこちら↓
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ キャビテーション ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第113話━━
▼ ポンプのキャビテーション
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
液体圧送用ポンプは、当然のことながら液体圧送に特化して設計されていま
す。そのため、液体圧送用ポンプで気体を送ろうとすると「空回り」状態
となり、気体を圧送することはできません。
ポンプ内に気泡が発生することは、キャビテーションと呼ばれています。
このキャビテーションが発生すると、液体圧送用ポンプ内部に気体が存在
することになるため、想定外の空回りが発生し、液体も圧送できなくなる
だけでなく、様々な問題を引き起こします。
蒸気系統では、ドレン回収ポンプに関わる課題として、キャビテーションが
登場します。
▼ キャビテーションの原因
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
キャビテーションは、輸送対象の液体(揚液)自体が気化し気体が「発生」
することが原因で起こり、エアやガスが外部から混入することによって
生じる空回りとは区別されています。
揚液から気体が発生するメカニズムは、次の通りです。
液体にはその温度に応じた飽和圧力があり、飽和状態(飽和圧力下)では、
液相と気相が同時に存在することが可能です。このため、飽和状態にある
液体では、液相内部からも気相部分が発生します。これが沸騰です。
ポンプ内部で揚液が飽和状態になると、内部から気相(気泡)が発生し、
ポンプが空回りします。同時に、気泡が急激に凝縮して消滅する際に、
激しい振動や音が発生します。
この激しい振動や音として、キャビテーションを認識されている方も多い
のではないでしょうか。
▼ キャビテーションによる被害
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
外部からもよくわかる被害として、振動や騒音の問題があります。
キャビテーションによるポンプの空回りは不規則で大きな振動になりやすい
ため、ポンプや電動機、その他周辺機器を傷める原因となります。
外部からは見えないポンプ内部で発生する被害としては、エロージョン
(壊食)・コロージョン(腐食)があります。
キャビテーションではごく短時間に気泡が発生し、この気泡が凝縮して潰れる
ことで、ポンプや配管の材料表面を傷つけます。
これにより、ポンプのインペラ(羽根車)やケーシングなどが浸食され、
著しく減肉してしまうこともあります。
▼ キャビテーションの発生メカニズムと対策
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
揚液が飽和状態でない場合でも、油断はできません。
揚液の温度上昇や、圧力低下で飽和状態になるからです。
特に、渦巻きポンプやタービンポンプは、遠心力で揚液を押し出して圧送する
原理上、キャビテーションが発生しやすいと言えます。
ポンプ内部では、揚液圧送のために回転するインペラ(羽根車)の動きに
よって、圧力の高い領域と低い領域ができます。
飽和液に近い状態の揚液は、わずかな圧力低下ですぐに沸点を超えてしまう
ため、揚液の圧力が部分的に飽和圧力以下に低下すると、その部分で沸騰が
起こり、気泡が発生してキャビテーションを起こします。
これらの発生メカニズムからも分かるように、キャビテーション対策として
エアベントなどで気体を排気しても、根本的な対策にはなりません。
気体自体を発生させない対策を行う必要があります。
ドレン回収ポンプのキャビテーション対策については、以下ページ
「自圧回収とポンプによる圧送」の中の[メカニカルポンプによる圧送]
[ドレン回収専用ポンプによる圧送]で説明しています。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1212condensate_recovery_3.html
------>>キャビテーションのメカニズムを説明した動画はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1406cavitation.html
☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?
参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=102
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■【出展案内】インターフェックス ジャパン(2014年7月2日~4日)
┃ 蒸気のことならTLV ~100℃以下の蒸気で生産性・温度制御性の向上~
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先日の号外版メールマガジンでもご案内した通り、TLVはインターフェックス
ジャパン(主催:リードエグジビション ジャパン株式会社)に出展します。
同展は、医薬品・化粧品・洗剤を製造・研究開発するためのあらゆる機器・
システム・技術が一堂に会する医薬・化粧品技術展で、今年は過去最多の
1,020社が出展します。
当社ブースでは以下テーマのもと、医薬・化粧品をはじめファインケミカル
業界の工場で実際に高い効果を上げている蒸気の有効活用術をご紹介します。
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蒸気のことならTLV
~100℃以下の蒸気で濃縮/乾燥/冷却工程の生産性・温度制御性の向上!~
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■100℃以下の加熱・冷却の精度を劇的に変える!
【真空蒸気加熱・気化冷却システムVACUUMIZER(バキュマイザー)】
http://www.tlv.com/ja/catalog/news53j.html
温水を使った100℃前後の加熱や、更にそれより低い温度の加熱や冷却で、
以下のようなお悩みはありませんか?
「温度が安定しない」
「加熱に時間がかかる」
「加熱・冷却を繰り返してエネルギーロスが多い」
蒸気特有の潜熱加熱により、均一で素早い加熱が可能なVACUUMIZERなら、
高精度な加熱・冷却でその課題を解決し、製品の品質向上に貢献するかも
しれません。ブースでは実機もご用意しご説明致します。
その他、以下の製品もご紹介します。
■安全・安心を実現する【蒸気用減圧弁COSPECT(コスペクト)】
【セパレーターフィルターSF1】
【クリーンスチームトラップ他ステンレス製品】
■省エネルギーに貢献するドレン回収機器
【メカニカルポンプPowerTrap(パワートラップ)】
ご来場の際には、是非、当社ブースにお立ち寄りください。
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◆ 会 場:東京ビッグサイト東展示棟
[TLVブース:東3ホール No.5-20(原料加工ゾーン)]
◆ 期 間:2014年7月2日(水)~7月4日(金)
◆ 時 間:10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
※ご入場には招待券が必要です※
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---->インターフェックス ジャパン「TLV展示ブースの詳細」及び
「招待券」のお申し込み(明後日締切)はこちら↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2014_06_01.html
---->インターフェックス ジャパンの公式サイトはこちら↓
http://www.interphex.jp/ja/
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★ トピックス
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☆TLV社員がIPCCリポートコミュニケーターに登録されました。
http://www.tlv.com/news/newsj/news2014_06_02.html
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」とは、世界気象機関(WMO)と
国連環境計画(UNEP)により設立された組織で195か国が参加しています。
IPCCリポートコミュニケーターは、IPCCにより作成された「第5次評価報告
書(AR5)」の内容を、広く一般の人々に伝えていく活動をします。
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。
☆今月の更新はありません
※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。
前回のメールマガジンでもご紹介した展示会、FOOMA JAPAN 2014
国際食品工業展が、6月10日~13日に東京ビッグサイトで開催されました。
梅雨時らしいあいにくの天候にもかかわらず、総来場者数は92,118人に上り、
今年も盛況のうちに閉幕しました。
当社ブースにも多数のご来場をいただきありがとうございました。
スチームアクアのプレゼンテーションに多くの方々が足を止め、
やけど対策や昇温時間が短い点などに多くのご質問をいただきました。
展示期間中に同じ東京ビッグサイトで開催した当社のセミナーにも
多数のご参加をいただきありがとうございました。
※展示の様子は以下サイトでご紹介しています↓↓↓
http://www.tlv.com/news/newsj/news2014_06_03.html
来月のメールマガジンは7月29日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに。
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☆TLVのメールマガジンは『蒸気と省エネ』だけではありません!
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