2014/08/26 Vol.132 | 蒸気のことならテイエルブイ
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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2014/08/26 Vol.132

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■■■ TLVメールマガジン Vol.132
■   ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■   2014年08月26日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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クマゼミの声に混じって、ツクツクボウシの声が聞かれるようになりました。
家で育てている朝顔もすっかり実が茶色くなり、小さな種をつけています。
まだまだ暑い日が続きますが、夏の終わりも確実に近づいているようです。

今月は、液体配管の空気抜きに関する記事をお届けします。

水などの液体を輸送するための液体配管内に空気が残っていると、流体を
うまく送ることができず、配管の振動や破損に繋がることがあります。

この配管中に溜まった空気によるトラブルを防ぐ方法については
『もっと知りたい蒸気のお話』で、その際に使用する空気抜き弁については
製品紹介記事でご説明しています。

では、今月のメールマガジンをご覧ください。


▼ INDEX ▼
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■□【連 載】
  もっと知りたい蒸気のお話
~ 液体配管の空気抜き ~

■□【製品紹介】
  液体・蒸気配管の空気・ガスを排除し配管の振動・破損を防止
~ 自動空気抜き弁 エアベントシリーズ ~

★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記 (生まれ変わった白鷺城)

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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ 液体配管の空気抜き ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第115話━━

▼ 液体配管の残存空気によるトラブル
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今回は蒸気の話題から少し離れて、液体配管について取り上げます。

液体配管は液体を送るための配管であり、管内が輸送液体で満たされている
状態が理想ですが、送液前の「カラ」の配管内には空気が存在しています。
液体配管中に空気を始めとする不凝縮ガスが残っていると、以下のような問題
が起こる可能性があります。

・配管やポンプの破損

液体用ポンプは気体を送ることができません。気体が入り込むとポンプが空
転状態になり、吐出圧が急激に低下します。これが脈動の原因になります。
振動や衝撃が発生し、液体を上手く送ることができないばかりか、配管やポン
プの破損に繋がることもあります。

・液体のタンクへの充填不良

タンクでは、残留不凝縮ガス層がクッションとなって反発し、所定の液量を
充填できないことがあります。液面計も同様のメカニズムにより、実際とは
異なるレベルを示すことがあります。

このような問題を防ぐためには、液体用エアベント(自動空気抜き弁)で
空気を上手く追い出しながら液体を送る必要があります。

「エアベント」とは、広義には単なるベント配管も含みますが、ここでは
空気抜き弁・自動排気弁として取り上げます。
配管内に空気があると開弁し排気します。空気がなくなり排気が不要に
なると、自動的に閉弁する液体用自動空気抜き弁です。


▼ 液体用エアベント(自動空気抜き弁)の効果的な設置場所
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自動空気抜き弁といっても、弁の開閉は自動的に行われますが、強制的に
不凝縮ガスを集めて排出してくれるわけではありません。効果を高めるには、
設置する場所も重要です。

・ガスが集まりやすい箇所、抜けにくい箇所

不凝縮ガスが集まりやすい箇所への設置が効果的です。また、ポンプ本体
やその直後など、入り込んだ不凝縮ガスが抜けにくい箇所に設置することも
あります。

・頂部や上部

輸送液体と不凝縮ガスの間には比重差があり、不凝縮ガスは相対的に上方に
集まります。そのため、タンクや装置の頂部や、配管が鳥居状になっている
箇所の上部への設置が基本です。

但し、不凝縮ガス層は水撃を緩和するクッション層の役割を果たすことがあり
ます。水撃を防ぐために、ガスを排除する速度が速くなりすぎないよう配慮
した設計・選定を行い、設置個数や排気能力を決めていくことも必要です。


▼ 構造はフロートタイプが一般的
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「液体中から気体を排除する」・・・この動作はちょうどスチームトラップ
等ドレントラップの「気体中から液体を排除する」の逆です。

スチームトラップでは蒸気とドレンの温度差を作動原理に利用するタイプも
ありますが、不凝縮ガスと輸送流体には温度差が無いため、自動空気抜き弁
では浮力を利用したフロートタイプの構造が一般的です。本体内の液面の
上昇に合わせて、フロートが上昇することで閉弁する機構です。


▼ 真空破壊機能付き液体用エアベント(自動空気抜き弁)
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不凝縮ガスを排気し、排気し終えると閉弁するという機能はどの自動空気抜き
弁も備えていますが、大気側からの空気の吸い込みも可能な自動空気抜き弁も
あります。

このタイプは吸排気弁とも呼ばれ、送液停止時に大気側から空気を吸い込んで
真空を破壊し、サイフォンの原理による逆流を防止します。

一方、空気の吸い込みができないタイプは、送液停止時も大気側から空気が
流入せず、管内が液体で満たされる状態を維持します。


------>>液体配管の空気抜きについて以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1003air_vent.html


☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?

 参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
 皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=67


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■【製品紹介】液体・蒸気配管の空気・ガスを排除し配管の振動・破損を防止
┃  ~ 自動空気抜き弁 エアベントシリーズ ~
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今月の『もっと知りたい蒸気のお話』でもご説明したように、蒸気や液体を
輸送する配管内に空気が残留していると、流体を上手く送ることができずに
配管の振動や、最悪の場合は配管破損に繋がります。

タンクに液体を注入している場合、空気の残留により所定レベルまで液を
注入できないこともあります。

この配管中に溜まった空気などの気体を排出する自動弁がエアベントです。
TLVのエアベントには液体用が2種類、蒸気用が1種類あります。


▼ 水用エアベント(1)排気能力が非常に大きい初期急速排気弁
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初期急速排気弁シリーズは弁口が大きく、短時間に大量の気体を排出できる
ため、送水配管や貯水タンクなどの通水始めの空気抜きに適しています。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news134j.html

構造はフリーフロートスチームトラップ同様、フロートと弁口の組み合わせ
です。作動原理は気体と液体の比重差=浮力を利用するものです。

下方に弁口が位置するスチームトラップとは逆に、弁口は排気弁上部に設置
されています。そのためエアベント内に液体が流入し、浮力によってフロート
が浮上すると閉弁し、排気終了となります。

大きな弁口による短時間での排気が可能な反面、一旦閉弁すると圧力差があ
る限りは再開弁しないという特徴もあります。

運転中にも排気を行う必要がある場合は、別途自動排気弁を併用ください。


▼ 水用エアベント(2)運転中の排気が可能な自動排気弁
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自動排気弁シリーズは、運転中の排気が可能な自動排気弁です。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news135j.html

運転中に空気が溜まってしまう箇所に設置することで、送水トラブルの原因
となる空気を排除できます。

構造は初期急速排気弁と同じですが、弁口径を小さくすることで、運転中の
排気を可能にしました。
レバー付きフロートで小型化を実現した超小型自動排気弁もあります。

自動排気弁は排気能力が小さいため、通水始めに短時間で排気が必要な場合
は初期急速排気弁を併用してください。


▼ 蒸気用エアベント
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蒸気用エアベントシリーズは、蒸気配管や蒸気使用装置中の空気を排気する
ために使用します。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news136j.html

蒸気用エアベントは蒸気と空気の温度差を利用して作動します。温度で開閉
するX-エレメントを使用することにより、初期空気だけでなく装置運転中に
入ってくる高温エアも排気でき、バッチ運転のプロセスにも最適です。


▼ 真空破壊機能付き
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水用エアベントでは配管内の圧力が低下して、エアベント二次側(通常は
大気)と同圧になった場合に開弁します。

これにより、空気の吸い込みが可能となりますので、配管内が真空になるの
を防いだり、配管内の液の排水を容易にしたりします。

蒸気用エアベントは、温度が低下して配管内や装置内が負圧になるような
条件では、空気を吸入して真空破壊弁として機能します。

配管内とエアベント二次側が同圧になっても空気が流入しないようにする
には、逆止弁を設置してください。


------>>各エアベントの作動アニメーション等詳細は以下をご覧ください

※液体用エアベント 初期急速排気弁↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news134j.html

※液体用エアベント 自動排気弁↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news135j.html

※蒸気用エアベント↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news136j.html


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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

☆取扱説明書(和文・英文)を修正しました
 MB12A(F)/MB12B(F)

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
 ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

TLV本社の近くにある世界遺産といえば・・・姫路城。
(TLV本社のある加古川市は姫路市の隣です)

平成21年10月に始まった姫路城大天守保存修理事業も大詰めを迎え、
今年5月には白亜に生まれ変わった大天守の上層部が姿を現しました。

45年ぶりの本格修理により、壁や屋根に白しっくいが塗られた城は
以前にも増して真っ白に輝き、まさに「白鷺城」そのもの。

一部には、あまりの白さに驚きの反応もあったようですが、
これが経年による汚れやカビの無い本来の姿なのだそうです。

先日姫路に行ったときに間近で見たところ、太陽の光が眩く反射し、
さすが白鷺城という風格をたたえながら周囲の緑にも溶け込んでいました。

内部の一般公開は来年3月からだそうですが、大天守の基礎の解体は大部分が
終わっており、外からはほぼ全容を見ることができます。
生まれ変わったばかりの美しい姿を是非ご覧になられてはいかがでしょうか。


来月のメールマガジンは9月30日頃配信予定です。
どうぞお楽しみに。


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