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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2015/05/26 Vol.141

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■■■ TLVメールマガジン Vol.141
■   ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■   2015年05月26日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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「大量の高温水が短時間に得られる」「温度が安定していて安全」と人気の
蒸気式給湯器スチームアクアに、大容量タイプの新機種が加わりました。
設置面積0.7m2とコンパクトながら、1000kW級(570号)の大容量!
詳細は記事本文をご覧ください。

連載記事『もっと知りたい蒸気のお話』は、読者の方からのリクエストを元に
制作した「蒸気の送気開始・停止時の注意点」です。
バルブ開度とウォーターハンマーの関係など、注意すべき点をまとめていく
うちに一話に収まらなくなったため、前後編に分け、今月はその前編をお届け
します。

現場の声から生まれた記事ですので、是非皆さんの現場でもお役立てくださ
い。


▼ INDEX ▼
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■□【新製品】
  コンパクトで更に大容量の1000kW級(570号)級登場!浴場や空調に
~ 蒸気式給湯器 SteamAqua(スチームアクア)SQ10のご案内 ~

■□【連 載】
  もっと知りたい蒸気のお話
~ 蒸気の送気開始・停止時の注意点 前編 ~

★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記(蒸気のお話記事へのご質問&ご回答)

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━【セミナー日程のご案内】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

蒸気の省エネ、回転機の芯出しに関するセミナーの開催日程をご案内します。

蒸気の基礎から実演を交えて学ぶ
【スチーム・アカデミー・セミナー アカデミー・コース】~入門編
 :7月13~14日、9月7~8日(加古川・東京両会場で同日開催)

芯出しの基礎からレーザーアライメントまで実習中心で学ぶ
【トレーニング・セミナー レーザー式軸芯出し】
 :9月9日(加古川本社会場)

TLV加古川本社(兵庫県加古川市)、TLV東京CESセンター(千葉県市川市)の
2箇所で開催中です。お早目にお申込みください。
http://www.tlv.com/ja/seminar/seminar.html

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■【新製品】コンパクトで更に大容量の1000kW級(570号)級!浴場や空調に
┃  ~ 蒸気式給湯器 SteamAqua(スチームアクア)SQ10のご案内 ~
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▼ 人気の蒸気式給湯器に大容量タイプ登場
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蒸気式の給湯器 SteamAqua(スチームアクア)にこの度、能力が大幅に
アップした新機種、SQ10が登場しました。

スチームアクアは2008年の発売開始以来、

 「大量の高温水が短時間に得られるので効率が良い」
 「簡単操作で立ち上がりが早い」
 「高温設定でも温度が安定しているので安全」
 「コンパクトで場所を取らない」

などの点が評価され、次のような用途で幅広くご使用いただいています。

◇ スチームアクアの使用例

   食品       : 仕込み・加熱・殺菌
   医薬・化学    : プロセス加熱
   ビル・病院・工場 : 給湯・空調
   その他      : 洗浄・手洗い等

今回登場したスチームアクアの新機種SQ10は、より大量の温水を必要とする
お客様の声に応えて開発されました。

SQシリーズ最大級となる公称加熱能力1,000kw(570号)級の加熱能力で、
最大360L/min.=40m3/hの温水製造が可能です。

浴場や空調用温水など温水を多量に使用する用途に最適。
従来機種の複数台設置で対応していた温水量も、1台でカバーできます。


▼ コンパクトな設置面積はそのままに給湯能力は1.7倍!
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パッケージ内の機器配置を工夫し、従来機種と同等のコンパクトな設置面積
のまま、交換熱量の大幅アップを実現しました。

能力は、従来の最大容量モデルSQ6の約1.7倍にアップ。
一方、設置面積は0.7m2(横幅680mm、縦幅980mm、全高1,720mm)で、
機械室等に導入しやすい背高幅細の形状にしました。


▼ タッチパネルで簡単操作・多機能
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従来モデルSQ2、4、6シリーズ同様、タッチパネル式制御盤の採用で簡単操作
と多機能化を実現。警報履歴や総運転時間の確認などが行えます。

もちろん従来同様、外部からの遠隔運転対応、外部への警報出力、
オプションにより循環ポンプ用制御盤追加なども可能です。

また、電源電圧はAC100Vに加え、AC200V対応も可能となりました。


新製品のSQ10が加わったスチームアクアは SQ2、SQ4、SQ6と合わせて4機種。
200kW級から1000kW級まで加熱能力に応じてお選びいただけます。

お客様に最適な加熱能力が分かる仕様チェックシートや、使用例の紹介も
あります。ご興味をお持ちの方は是非以下のページをご覧ください。


------>>蒸気式給湯器SteamAqua(スチームアクア)SQ10の詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/sq10.html


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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ 蒸気の送気開始・停止時の注意点 前編 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第120話━━

▼ 蒸気の送気開始時の注意点
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工場内に張り巡らされている蒸気配管に蒸気を送り始める際、バルブを一気に
全開にせず、徐々に開けていくよう操作することが求められます。
それは何故かご存知ですか?

普段何気なく行っている操作にも理由があります。今回は、装置や配管で
安全に蒸気を使用するため、蒸気系の運転開始・終了時に注意すべき点を、
その理由も合わせてご説明します。

バルブの急開を避ける理由・・・それは、自動車の運転などと同様、
「急」の付く操作は避けるべきだから?
確かに様々な操作を行う上で、急な操作を避けた方が良い結果に繋がること
は多いものですが、これでは理由の説明になっていません。

バルブ開度を急激に増やすと何が起こるのでしょうか。
急激に温度が上がる?急激に蒸気が流れる?
確かにどちらも問題がありますが、温度上昇については後編で触れ、
ここでは蒸気の流れについて考えてみます。

バルブを徐々に開けていく一番の理由は、

「ウォーターハンマーを発生させないため」

と言えます。つまり、徐々に開度を増すようにバルブ操作をすることにより、
大量の蒸気を急激に流さないようにして、ウォーターハンマーの発生を防止
しているのです。

では、配管系統に合った適正なサイズのバルブが設置されているはずなのに、
どうしてバルブ開度に神経質になる必要があるのでしょうか。

それは、次の2つの理由からです。

 ・送気前の配管内は大気圧であり、定常運転時より圧力差が大きいため、
  少しの開度でもたくさんの量の蒸気が流れてしまう

 ・送気された蒸気は配管を昇温するために配管途上で凝縮してしまう


▼ 蒸気が大量に流れるとドレンが大量に発生
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大量の蒸気が急激に流れると、何が問題なのでしょうか。

「大量の蒸気を急激に流さない」は「短時間に大量の蒸気を流さない」に
言い換えることができます。

送気初期の温度差が大きい段階では管への伝熱は速く、管に触れる蒸気は
次から次に凝縮していきます。つまり、送気すればするだけ蒸気が凝縮し、
ドレンが発生する状態です。

その結果、蒸気の瞬時流量も大きくなります。
蒸気の瞬時流量は、配管が飽和温度まで昇温するためにかかる時間によって
決まります。

例えば、配管が飽和温度に昇温するまでに消費される蒸気量が100[kg]で、
昇温にかかる時間が15分とすると、

  100[kg]÷15/60[h] = 蒸気の瞬時流量  400[kg/h]
             (ドレンの瞬時流量 400[kg/h])

となり、蒸気(ドレン)の瞬時流量は400[kg/h]です。


▼ スチームトラップの排出能力にも注意
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スチームトラップを選定する際は、このドレンの瞬時流量をカバーする
排出能力のものを選ばなければなりません。

逆に、既にトラップが設置されていてこれから送気する場合は、トラップの
ドレン排出能力を超える瞬時流量となるような開度で、蒸気を送気しては
いけません。

実際の現場では、蒸気の元バルブは1箇所であっても、スチームトラップは蒸気
配管中に1台ではなく、適切な箇所に複数設置されるケースが多くあります。
このとき、各トラップの排出能力を超えてしまう瞬時流量でドレンを流すことは
できません。

一時的とはいえ、スチームトラップの排出能力を超えるドレンが発生すると、
排出遅れのドレンが蒸気配管内に滞留し、ウォーターハンマーの原因になる
ことがあります。

ドレン量の計算、スチームトラップの選定については、蒸気のお話
「配管からのドレン排除 中編(ドレン発生量の計算)」で詳しく説明して
いますのでご参照ください。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0907haikan_jyoukiyusou2.html

スチームトラップの能力だけでなく、バイパスバルブを活用してドレンを
排出する方法もあります。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/0711bypass_valve.html


その他の注意点については、次回の「蒸気の送気開始・停止時の注意点
 後編」でご説明します。


------>>「蒸気の送気開始・停止時の注意点 前編」については、
     以下で図解しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1505send_steam_1st.html


☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?

 参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて欲しいなど、
 皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=105


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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

☆取扱説明書(和文)を新規公開しました
 オプタライン スマート RS
 オプタライン スマート
 シャフタライン

☆取扱説明書(英文)を修正しました
 S-COS-16/S-COSR-16
 GT10/GP10/GT14/GP14

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
 ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

冒頭でもご紹介した通り、今月の『もっと知りたい蒸気のお話』は、
読者の方からのリクエストから生まれました。
(兵庫県の読者様、ありがとうございます!)

他に神奈川県の読者様からは、「逆止弁 後編」にご質問をいただいて
おりますので、この場を借りてご紹介します。
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1307check_valve_3.html

【ご質問】

:スイングバルブの取り付けについて「(流体が)下から上に流れる垂直配管
 で使用可能」とあるのは、上から下の間違いではないでしょうか?

【ご回答】

:スイング式逆止弁は「下から上に流れる垂直配管で使用可能」で間違い
 ありません。

 マルが付いている画像では、流体が下から上に流れる垂直配管で、
 上から下への逆流をスイング式逆止弁が止めています   
 バツが付いている画像は、流体が上から下に流れる垂直配管で、
 下から上への逆流を止めることができない様子を表しています。

スイング式逆止弁は、円盤状の弁体がヒンジを支点に90度回転して開閉する
仕組みのため、上から下に流れる垂直配管で下から上に流体が逆流しても
弁体が下がったまま持ち上がらず、逆流を止めることができません。

一方、ばねの力を併用して閉弁するディスク式逆止弁なら、上から下に流れる
垂直配管でも使用可能です。ディスク式逆止弁は、水平配管、下から上に
流れる垂直配管、上から下に流れる垂直配管のいずれでも使用できます。


編集部では、「こんな記事がほしい」という記事のリクエスト、
「ここが分かりづらい」という記事のご質問等お待ちしております。

他にもご質問やご意見等ございましたら、いつでもお気軽にお寄せください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=H081


来月のメールマガジンは6月30日頃配信の予定です。どうぞお楽しみに。


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