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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2016/11/29 Vol.159

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■■■ TLVメールマガジン Vol.159
■   ~ 蒸気を通して省エネ・環境を考える ~
■   2016年11月29日 株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
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今月の連載記事『もっと知りたい蒸気のお話』では、スチームトラップや
各種バルブなどの材料となる「鉄」に注目。
鋳鉄と鋼の違い、鋳造と鍛造の成形方法の違いについてご説明します。
機器選定の際の参考に、社内教育にもご活用ください。

もう一つの記事では、廃高温水・廃蒸気熱交換器をご紹介します。
これからますます寒くなり、蒸気(湯気)が目に付きやすくなる季節。
そのまま捨ててしまっている蒸気、ボイラーのブロー水などについて、
「回収して利用したい」「回収メリットはどの位?」など、ご興味のある方
は是非ご覧ください。


▼ INDEX ▼
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■□【ヒット商品】
  背圧をかけずに熱回収できる熱交換器
~ 廃高温水熱交換器 SR-B、廃蒸気熱交換器 SRのご紹介 ~
↓温水も蒸気もまとめて熱回収!熱回収・水回収メリットも算出します

■□【連 載】
  もっと知りたい蒸気のお話
~ 鋳造と鍛造 ~
↓材料となる鋳鉄と鋼の違い、鋳造と鍛造の違いや使い分け方を解説

★ トピックス(大容量スチームコンプレッサー新発売)
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記 (「鋳造と鍛造」編集裏ばなし)

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■【ヒット商品】背圧をかけずに熱回収できる熱交換器
┃ ~ 廃高温水熱交換器 SR-B、廃蒸気熱交換器 SRのご紹介 ~
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▼ ボイラーブロー水の熱回収でヒット!廃高温水熱交換器
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廃高温水熱交換器 SR-Bは、
http://www.tlv.com/ja/catalog/sr-b.html
2014年の発売開始以来、開発のベースとなった廃蒸気熱交換器 SRを上回る
販売台数を記録し、広く市場に受け入れられています。

SR-Bの用途で最も多いものが、ボイラーブロー水の熱回収です。

従来の熱交換器の多くはそれ自体の抵抗が大きく、ボイラーブロー水の
熱回収を行おうとすればボイラーに背圧をかけてしまうことになります。
そのため、一般的な熱交換器ではボイラーブロー水の熱回収が困難でした。

そこに、ボイラーに背圧をかけない廃高温水熱交換器 SR-Bが登場し、

「ボイラーブロー水の熱回収をしたいが方法が分からない」
「ボイラーブロー水の熱回収をするための、適当な機器が見つからない」

という方々に受け入れられています。


▼ 廃高温水熱交換器と廃蒸気熱交換器の使い分け
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SR-Bは廃高温水熱交換器という名称ですが、高温水だけでなくフラッシュ蒸気
混じりのドレンのような二相混合流や、蒸気のみの熱交換も可能です。

つまり、廃蒸気熱交換器とフラッシュタンクが一体化したような物と言え、
非常に使い勝手の良い熱交換器です。

一方、蒸気の熱交換だけを行う廃蒸気熱交換器 SRは外寸に対する交換熱量が
SR-Bよりも大きいという特長があり、蒸気のみの回収にはSRの方が適していま
す。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news88j.html


▼ 選定、熱回収・水回収のメリット計算はお任せください!
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「現在捨ててしまっている蒸気を利用したいが、
 どちらの熱交換器が良いか分からない」

という方には、廃高温水熱交換器 SR-B、廃蒸気熱交換器 SRのどちらが
その条件に最適か選定し、熱回収、水回収のメリット計算結果もお知らせ
します。万が一、メリットが出ない場合には別の方法もご提案します。

中には、条件に合わせて一つの事業所内でSRとSR-Bの両方を同時に使用し、
最大の回収メリットを上げているお客様もおられます。

下記のリンク先には使用例も掲載しています。

「使用例と似た状況がある」
「メリットだけでも知りたい」
「自社でもちょっと検討してみたい」

という方は、是非一度ご連絡ください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=H081


------>>廃高温水熱交換器 SR-Bシリーズの使用例など詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/sr-b.html

------>>廃蒸気熱交換器 SRシリーズの使用例など詳細はこちら↓
http://www.tlv.com/ja/catalog/news88j.html


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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ 鋳造と鍛造 ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第134話━━

▼ 鉄は合金
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鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)の成形方法の説明に入る前に、
その材料である鉄について触れておきましょう。

鉄は身近な材料ということもあり、日常の会話にも「鉄の○○」といった
表現はよく出てきますが、厳密に言うと様々な道具や部品の材料となっている
「鉄」は、純粋な鉄ではなく炭素や鉄以外の金属との合金です。

日常会話などで単に「鉄」と言うときは鋳鉄(ちゅうてつ)や鋼(こう)を
指していると考えて良いでしょう。

鋳鉄という単語は鋳物(いもの)製品を指す用語としても広く使用されて
いますが、材質を表す呼び名でもあります。詳細は次の章で述べますが、
鉄-炭素系材質の呼び方や分類などは結構曖昧なようです。

スチームトラップやバルブの材質にも、鋳鉄と鋼がよく使用されます。
身近な例では、鋳鉄は鉄瓶や道路にあるマンホールの蓋などに使用され、
鋼は包丁などの刃物や鉄筋、鉄骨、蒸気系統で使用する管などに使用され
ます。


▼ 鋳鉄と鋼の違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鋳鉄と鋼の違いは炭素の含有量で、炭素含有量0.008%から2.0%までが鋼、
2.0%以上の炭素を含有するものが鋳鉄と呼ばれます。

その成分による特性の違いは成形方法にも影響します。

鋳鉄を成形する場合、一度溶解してから目的に近い形状に鋳込む(鋳造する)
必要があり、鋳鉄は鋳造専用なので鋳鉄と呼ばれます。
一方、鋼は鋳造でも鍛造でも成形することができます。

鋳鉄は、溶かした材料を型に流し入れて成形する鋳造性に非常に優れている
反面、粘りなどの強度が炭素鋼よりも小さく、溶接ができないなどの特徴が
あります。
そのため、強度と接続性の点から高温高圧配管では使用できません。

鋼は鋳鉄よりも強度があり溶接も可能なため、高温高圧配管でも使用可能
です。

鋼の中で最も基本となるものが、鉄と炭素の二成分系である炭素鋼ですが、
用途によりステンレス鋼やモリブデン鋼など耐食性能や耐温度性能を高めた
合金鋼も使用されます。


▼ 鋳造と鍛造の成形方法の違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鋳造も鍛造も鉄系材質だけに適用する成形方法ではなく、様々な材質に適用
されています。

鋳造とは、溶かした材料を型に流し入れて成形する方法です。この方法で
作られる素材や製品は鋳物(いもの)とよばれ、例えばお寺の釣り鐘(梵鐘)
もこの方法で作られます。釣り鐘の場合、材料は鋳鉄や鋼ではなく青銅です。

鍛造とは棒状や板状の材料を、油圧や水圧を用いたプレス機で圧力を加えた
り、ハンマーで叩いたりして成形する方法です。
例えば和包丁はこの方法で作られます。

前述の通り鋳鉄は鋳造でしか成形されないため、わざわざ「鋳鉄鋳造品」
とは呼ばれず、材質も成形方法も含めて「鋳鉄」や「鋳鉄品」と呼ばれます。

これに対して、鋼は成形方法が複数あるため、
「○○鋼鋳鋼品」「○○鋼鍛鋼品」のように材質名と成形方法を並べて
呼ばれます。


▼ 同じ材質における鋳造と鍛造の使い分け
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鋳造は溶けた材料を型に流し入れて成形するという特性上、複雑な形状や
内部に空間がある形状を成形することが得意です。

TLVでは、内部にフロートを収め、そのフロートを浮かべるための水を張る
空間が必要なフロートタイプスチームトラップのボディは、鋳造で製作して
います。

鍛造は「鍛える」という漢字からも想像できる通り、プレスで加圧したり
ハンマーで叩いたりして成形します。そのため、複雑な形状や内部に空間が
ある形状の成形は苦手です。

鍛造で形成できない形状や空間は、後工程において切削・穴開け加工を施して
形成する必要があります。

TLVでは、全体がさほど大きくなく、内部に大きな空間を必要としない高圧用
ディスクタイプスチームトラップのボディなどは鍛造で製作しています。


▼ 生産工程における成形方法の使い分け
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鋳造または鍛造で成形される鋼に対し、「鋳造で複雑な形状も成形できるなら
成形方法を鋳造に一本化すれば良いのでは」と思われるかもしれません。
しかし、話はそう簡単ではありません。

強度があり溶接も可能という特性を持つ鋼も鋳造で成形することは難しく、
鋼の成分や製品形状によっては溶解した鋼が型に充分に回り込まない、
内部に気泡(巣)ができる、などの鋳造欠陥が発生することがあります。

一方、鍛造の場合も型ずれ、割れ、不完全な形状に成形されるなどの鍛造欠陥
が発生することがあり、どちらの成形方法にも長所短所があります。

そのため、コストと品質のバランスが取れた製品を提供するためには、製品の
大きさ、形状、1ロットで生産する個数などを考慮した上で、鋳造と鍛造のど
ちらが有利になるかを判断して使い分けることが必要です。

成形工程だけでなく後工程も含めて、製品として完成するまでのトータル
コストや歩留まりを考えた上で、有利な方法を選択します。


------>>以下では「鋳造と鍛造」をイラスト付きで解説しています↓
http://www.tlv.com/ja/steam_story/1611casting_forging.html


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こちらもオススメ!! ▼▼クロムモリブデン鋼鍛造スチームトラップ▼▼

▽鍛造製ボディの高圧用ディスクタイプスチームトラップ HRシリーズ
 http://www.tlv.com/ja/catalog/news164j.html#lineup
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☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?

 今回の記事について、今の掲載方法でよい/メールにも全文を掲載して
 欲しい、参考になった/ならなかった、今後こんな内容を取り上げて
 欲しいなど、皆様のご感想をお待ちしております!
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=110


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★ トピックス
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☆新発売!!スチームコンプレッサー(SC14/SC21/SC31)。
 廃熱回収に加え、メイン蒸気系統の需給バランス補正にも対応する
 大容量タイプが登場しました。
http://www.tlv.com/ja/catalog/news63j.html


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★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
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TLVサイト会員ページで公開しているCADデータ(外観図)、取扱説明書の
更新情報をお知らせ致します。

☆取扱説明書(英文)を修正しました
 SS1NL/SS1NH/SS1VL/SS1VH
 HR80A
 HR150A/HR260A
 PT1

※TLVサイト会員ページでは、CADデータ(外観図)・取扱説明書のダウン
 ロードができます。会員登録・ご利用は無料です。ログインはこちら↓
https://www.tlv.com/ja/download/login.php


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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

今月の『もっと知りたい蒸気のお話』「鋳造と鍛造」記事はいかがでしたか?
記事制作にあたっては、TLVの製造部門など様々な関係部署の担当者に取材し
素材の特徴や成形にあたっての苦労話なども色々と聞くことができました。

その一部をご紹介すると、成形で最も難しいものはやはり鋳鋼品とのこと。
見た目に欠陥がなくても、見えないところに気泡や厚みの違いなどの欠陥が
ある可能性があります。

鋳造方案を確定する過程では、これらの欠陥を発見するために
放射線透過試験のような専用の検査を行って、欠陥がないかを確認しながら
より品質の安定した鋳造方法を確立していくそうです。

お客様に高品質な商品をお届けするためには、社員も知らない様々な苦労が
あるんですね。

『もっと知りたい蒸気のお話』の100を超える記事は、全てこのような取材
や調査を重ね、時間をかけて制作したものばかり。
是非、社内教育や知識習得にご活用ください!
http://www.tlv.com/ja/steam_story/index.html

今後取り上げてほしいテーマなど、ご意見ご感想もお待ちしております。
https://www.tlv.com/ja/enquete/enquete_form.php?id=S001&ss_topic=110


次回のメールマガジンはいつもよりも少し早い、12月13日頃の予定です。
どうぞお楽しみに。


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