TLV蒸気と省エネメールマガジン
2019/05/28 Vol.189
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■■■ TLVメールマガジン Vol.189
■ ~ 蒸気のことならTLV ~
■ 2019年5月28日 株式会社テイエルブイ
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今月は新製品のバイパスブロー専用バルブ BD800をご紹介します。
通常、プラントでは定期修理後のスタートアップ時に高い圧力で通気させ、
バイパスブローを行います。バイパス配管に設置されているバルブがこの高圧
流れに耐え切れず、当社の調査では約半数のお客様がブロー後のバルブの内弁
漏れを経験されていました。
そこで、これまでに無いバイパスブロー専用バルブとして登場したのが
BD800です。リンク先ページでは、化学会社様での差圧4MPaG、13,000時間の
ブローテストの結果も公開しています。
連載記事では「バイパスバルブ」を取り上げ、バイパス回路の役割やそれぞれ
の回路に適したバイパスバルブをご説明します。詳細は本文をご覧ください。
▼ INDEX ▼
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■□【新製品】
高圧ブロー後の確実な閉止に!減肉しにくく長期間漏れないバルブ
~ バイパス専用!バイパスブローバルブ BD800 ~
→差圧4MPaG、13,000時間のブローテスト実施!検証結果はこちら
■□【連 載】
もっと知りたい蒸気のお話
~ バイパスバルブ ~
→バイパス回路の役割別、バイパスバルブに適したバルブの種類とは?
★ トピックス(ドバイにTLV現地法人を設立)
★ TLVサイト会員ページ・ダウンロードデータ更新情報
★ 編集後記 (関西高機能フィルム展の御礼)
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■【新製品】高圧ブロー後の確実な閉止に!減肉しにくく長期間漏れない
┃ ~ バイパス専用!バイパスブローバルブ BD800 ~
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▼ 他の玉形弁とは違う?!過酷な条件でも漏れないバルブ
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「玉形弁」といえば、どこにでもある一般的なバルブです。
新製品のバイパスブローバルブ BD800も玉形弁の一種ですが、
他の一般的な玉形弁とは明らかに異なる特長を持っています。
それは、「過酷な使い方でも内漏れしにくい」ということ。
過酷と言ってもいろいろありますが、BD800が強いのは、高圧・高温、
そして、その型式名の由来にもなっているBlowDown、つまり
バイパス回路のブローダウン操作です。
では、バイパスブロー操作はそんなに過酷なのでしょうか?
▼ お客様の47%が内弁漏れを経験しているバイパスブロー
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「バイパスブロー操作をされているお客様の47%*が内弁漏れを経験」
というデータがあります(*当社調べ)。
蒸気プラントでは、定期修理後のスタートアップ時に高い圧力で通気させ
バイパスブローを行いますが、バイパス配管に用いられているグローブバルブ
が、ブロー後完全に閉止できずに出口側へ流体が漏れる、内弁漏れが起こる
ことがありました。
▼ 今まで無かった「バイパスブロー」専用のバルブ
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バイパスブロー操作はプラントを運用する上で必要な操作であり、バルブに
とって過酷な使用方法であるにもかかわらず、これまではバイパスブロー専用
のバルブが存在しませんでした。
このため、スチームトラップを設置する際は同じバルブを3台購入して、
スチームトラップの前後にトラップ入口/出口バルブをそれぞれ設置。
そしてバイパス配管にもう一台設置する、といった方法がとられることも多く
ありました。
それぞれ役割が異なるはずの用途に、同じバルブを使用してしまっていては、
使用環境の過酷なバイパス配管などから漏れが生じるのも当然です。
このバイパス配管からの漏れをなくすため、バイパス用途に必要な役割・機能
を追及し、その特性を備えたバルブ、バイパスブローバルブ BD800を開発しま
した。
※参考※
トラップ周辺のバルブの選定については、こちらで説明しています
▼ バイパスブロー専用バルブの3つの特長
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バイパスブローバルブBD800は、バイパス用途に必要な次の特長を備えて
います。
◆ エロージョンによる減肉を防止
◆ スケール除去可能な構造
◆ 外漏れ防止、弁軸の固着防止などの工夫で、扱いやすく長寿命
外観は、ハンドルがなくキャップを被せた少々変わった形をしています。
見慣れない外観の理由や、実際に過酷な使用環境でテストした結果など、
BD800の詳細は以下Webサイト上をご覧ください。
------>>4.0MPaG、13,000時間の【ブローテストの検証結果】公開!
バイパスブローバルブ BD800の詳細はこちら
------>>バイパスブローバルブ BD800に関するお問い合わせはこちら
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┃(彡(彡)彡)【連載】もっと知りたい蒸気のお話
┃ (彡(彡) ~ バイパスバルブ ~
┗━(彡)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第153話━━
減圧弁や制御弁、スチームトラップなどにバイパス配管が設けられることが
多く、ここに設置されているバルブをバイパスバルブと呼びます。
バイパス回路に設置されているバルブのことを指していますので、特定の
形状や構造のバルブを指す言葉ではありません。
バイパス回路には、大きく分けて2つの役割があります。その役割とは?
そして、バイパスバルブに適したバルブとはどのようなものでしょうか?
以下のページでは、バイパス回路の役割と、それぞれの役割に適したバイパス
バルブはどのようなものかをご説明しています。
------>>バイパス回路の種類別に適したバイパスバルブを説明!詳細はこちら
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こちらもオススメ!!▼▼バイパスバルブとスチームトラップを一体化▼▼
並列設置を一体化して配管を簡略化!バイパスブロートラップ
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☆今月の蒸気のお話はいかがでしたか?
今回の記事について、参考になった/ならなかった、今後こんな内容を
取り上げて欲しいなど、皆様のご感想をお待ちしております!
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☆UAE(ドバイ)に現地法人「TLV ENGINEERING FZCO」を設立しました
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★ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。
当メールマガジンでもご紹介した通り、5月22~24日に大阪で開催された
高機能フィルム展に出展しました。
当社ブースにも多数のご来場をいただきありがとうございました。
東京と大阪で毎年開催される同展は、様々な分野で活躍する機能性フィルム
から成形加工技術まで出展されるフィルム産業展で、関西開催の同展への出展
はTLV・TTSとしては初となります。
当社ブースでは、「ロール温調の熱源見直し」「ロール平行度測定」「ロール
の芯出し・平坦度診断」に関するミニセミナーを開催し、毎回多くの方に
ご覧いただきました。
特に、ロール平行度測定に関するご質問を多くいただいたほか、
温水ロールの温度制度向上に課題があり、真空蒸気加熱システムについて
詳しく知りたい、など多くの具体的なご相談をいただきました。
こちらに、会場の様子を掲載した展示会レポートを公開しましたので
ご覧ください。
次回のメールマガジンは6月25日頃の予定です。どうぞお楽しみに。
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