1. ホーム
  2. メールマガジン
  3. 2017年のTLV・TTS保全と検査メールマガジン
  4. 2017/02/14 Vol.34

TLV・TTS保全と検査メールマガジン

2017/02/14 Vol.34

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□□□  TLV・TTSメールマガジン Vol.34
□ ~ 保全と検査に革新を ~ 2017年02月14日
株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/ 
有限会社ティティエス http://www.tts-inspection.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月はプラントに多数あるタンクの、底板の減肉検査方法についてご紹介
します。タンクの側面や天板は運転中でも比較的検査が容易ですが、
底板は外部から直接アクセスできず、タンク開放にコストがかかることから
検査しづらいと言われています。

そこで登場するのがPEC(パルス渦流探傷)技術です。

腐食の発生しやすい、アニュラー板部などはタンクを開放せずに肉厚測定が
可能。開放時の内面からの検査の場合もライニングやコーティングを剥がさ
ず測定。コストと工数を削減し検査カバー率を上げられます。
それを可能にした独自のプローブとは?詳細は記事をご覧ください。

もう一つの記事では、日本初登場!最新の減肉検査技術の速報です。
詳細は後日お知らせしますが、まずは予告編としてご紹介します。


▽ INDEX ▽
==================================================================

□■【予 告】
  “面”で測定するから早い!広範囲な肉厚測定に
 ~ 新たな減肉検査技術 Braceletプローブ 近日導入 ~

□■【診断事例】
  腐食検査のコスト・工数削減!タンクを開放せずに減肉検査
 ~ PEC(パルス渦流探傷)によるタンク底板の肉厚測定 ~
  ↓独自のプローブで、腐食しやすいアニュラー板部を供液中に検査
☆ 編集後記(雪の中の診断)

==================================================================


━【TTSサイトをリニューアルしました】━━━━━━━━━━━━━━━━

新たなTTSサイトでは、スマートフォンやタブレット、パソコンのいずれで
見ても、それぞれ最適な画面で表示されるレスポンシブデザインを採用。

多くの写真とアニメーションを用いてこれまで以上に分かりやすく、様々な
診断サービス、診断事例、メンテナンスを学ぶ講座等をご紹介しています。
http://www.tts-inspection.com/ja/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□【予告】“面”で測定するから早い!広範囲な肉厚測定に
┃  ~ 新たな減肉検査技術 Braceletプローブ 近日導入 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

TTSではお客様のご要望をお聞きしながらその課題解決のため、
常に世界に目を向けて新技術を探し求めています。

2017年、TTSでは新たな渦流探傷を応用した計測技術
Bracelet(ブレスレット)プローブを導入します。

これは、従来のPEC(パルス渦流探傷)とは異なる技術で、PECの“点”による
測定に対し、Braceletプローブでは“面”で測定します。

点による測定では、細かい測定間隔のため広い面積の検査に時間がかかるのに
対し、Braceletプローブの面による測定なら短時間での測定(約0.75m2/分)
が可能。次のような腐食の、広い範囲の詳細な肉厚測定に威力を発揮します。

 - CUF (耐火材下腐食)
 - CUI (保温下腐食)
 - 配管、圧力容器・塔槽類、タンク
 - 防食テープ巻き配管
 - ゴムやファイバーグラスライニングされたタンク底板

対象の表面にコーティングなどの施工がない場合は、内外面の減肉を検出。
保温や耐火材、ライニング・コーティングがある場合は外面のみの減肉検出
ですが、コーティングなどを剥離せずに検査可能なため、大幅なコストダウン
が期待できます。

詳細は、今後ホームページやメールマガジン上でお伝えしていきます。
ご興味のある方はこちらからお問い合わせください↓
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=TTSJ


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□【診断事例】腐食検査のコスト・工数削減!タンクを開放せずに減肉検査
┃  ~ PEC(パルス渦流探傷)によるタンク底板の肉厚測定 ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▽ 検査が難しいタンク底板
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
製品原料や中間・最終製品が保存されるタンク。

プラントには様々な用途で使用されるタンクが多数存在しています。
近年プラントの老朽化に伴い、漏洩事故等も発生していることから
タンクの健全性を確認したいというニーズが高まっています。

タンクの側面や天板は外部からのアクセスが容易なため、様々な手法で
運転中でも検査が可能です。一方、底板は次のような理由から手を付け
づらいのが実情です。

 - 外部から直接アクセスできない
 - 供液中にはタンク内部にもアクセスできない
 - タンクの開放には生産調整が必要で、コストもかかる


▽ 供液中もPEC(パルス渦流探傷)技術でタンクアニュラー板部を検査
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
タンクの底板で最も腐食しやすいのは、アニュラー板と呼ばれるタンク底板
の外周に近い部分です。

この部分はタンク底板と土台の間に水や空気が入り込まないようにシールが
施工されている場合が多いのですが、シールが劣化すると外部から空気や水が
入ってきやすいため、腐食やそれによる減肉が発生します。

TTSでは、PEC(Pulsed Eddy Current:パルス渦流探傷)と狭所で使用できる
薄長形状のプローブ(厚さ3mm、長さ約300mm)を使用することにより、
タンク外部からタンクのアニュラー板部を検査する技術を提供しています。

底板外周のシールを除去した後、タンク底板とタンク基礎の隙間にプローブ
を差し込むことで、最も腐食しやすい外周から約300mmの間の底板肉厚が、
供液中でもタンクを開放せずに測定できます。

「タンク底板の全面検査にはタンクの開放が必要だが、
 生産調整やコスト面から実施できない」

「せめて、最も腐食しやすいタンクアニュラー板部だけでも検査したい」

というお客様が、タンク開放が不要なPECによるアニュラー板部の減肉検査を
導入されるケースが増えています。
法定検査を義務づけられていないタンクなど、長年検査が行われていなかった
タンク底板アニュラー板部の健全性確認にも採用いただいています。

※金属腐食スクリーニング検査 PEC(パルス渦流探傷)
http://www.tts-inspection.com/ja/inspection_service/pec01/


▽ ライニングやコーティングの上からも検査OK
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
タンクによっては、内面にライニングやコーティングが施工されているもの
があります。

ライニングやコーティングが施工されているタンクは、タンク開放時に内部
から検査ができる状態となっても、通常の検査方法ではライニングなどを剥離
して金属面を露出させる必要があるため、費用や検査期間が多くかかります。

このような場合も、PECを活用すればライニング等を剥離することなく検査が
できるため、検査の付帯工事や検査期間を短縮しながら、検査カバー率を
大幅に上げることが可能です。

PECによりライニング、コーティング等を剥がさずに減肉検査をする方法は、
タンクだけでなく各種容器や処理槽等でも活用されています。


▽【お客様事例】タンクアニュラー板部のPEC腐食検査で大幅コストダウン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実際に、PECによるタンク底板の肉厚測定を行ったことで大幅なコスト削減が
図れた事例をご紹介します。

そのお客様は、タンク底板のアニュラー板の一部に大きな腐食があることを
外側から確認し、タンクの更新を検討していました。

その際PECによる腐食検査の存在を知り、PECならタンクを開放せずアニュラー
板部のシール剥離のみで、一定の奥行まで検査できるため、タンク更新前に
まずはタンクの現状を確認しようとPEC検査の実施を決めました。

PECによりアニュラー板部全周の外部から奥行300mmまでの部分を検査した
結果、外周近くに見られた腐食は50mm程度奥まった範囲までに留まっている
ことが判明。

タンクの一部補修のみで対応でき、計画していたタンク更新が不要となった
ため、大幅なコストダウンに繋がりました。


---->>『お客様の声』も掲載!タンク底板のPEC検査事例の詳細はこちら↓
http://www.tts-inspection.com/ja/case_study/pec12/


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ 編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後までお読みいただきありがとうございます。

最近、雪の多い日が続きます。
暑い中でのメンテナンス作業も大変ですが、雪が降る寒い中での作業も
厳しいものですね。

TTSでも雪の降る中で診断を行うことがあります。
ある雪の多い年に、北海道で配管診断を行った際には、診断の前にまず
スコップで雪かきをして、雪に埋もれた配管を見える状態にするところから
作業を始めたとのこと。

雪かきをするそばからどんどん雪が降り積もり、診断作業自体も大変でした
が、診断を終えた帰路も大雪による運航停止が相次ぎ、兵庫県に戻ってくる
まで一苦労だったそうです。

雪国の方にとっては、雪の中での過酷なメンテナンス作業がもうしばらく
続きます。春の訪れまで、作業の際はくれぐれもお気を付けください。

では、次号の『保全と検査』メールマガジンもどうぞお楽しみに。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━