TLV・TTS保全と検査メールマガジン
2017/03/14 Vol.35
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□□□ TLV・TTSメールマガジン Vol.35
□ ~ 保全と検査に革新を ~
2017年03月14日
株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/
有限会社ティティエス http://www.tts-inspection.com/
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重要設備の突然の故障による停止。それは修理費用に加えて、生産機会損失
が発生する恐れもあり、場合によっては甚大な被害を被ることがあります。
設備の突発故障防止に有効なのが、設備の振動を測定する振動管理ですが、
「うちも振動計を買ったけど、続かなくて」
「データの分析が難しくて」
「保全計画にどう反映させたら良いかわからない・・」
「マンパワーが足りなくて」
などの課題も聞かれ、振動管理の運用がうまくいかない事業所様が多いのが
実情です。そこで、ご提案するのが「回転機振動管理のアウトソーシング」。
具体的な事例を交えてご紹介していますので、是非ご覧ください。
▽ INDEX ▽
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□■【診断事例】
アウトソーシングで、失敗しない振動管理
~ 突発故障・運転停止を防ぐ!回転機の振動モニタリング ~
~ お客様事例◆突発故障を未然に防止 ~
↓回転機のモニタリングを外部委託して、突発停止防止&保全効率アップ
☆ 編集後記(リニューアル後のオススメページ)
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━【TTSサイトをリニューアルしました】━━━━━━━━━━━━━━━━
新たなTTSサイトでは、スマートフォンやタブレット、パソコンのいずれで
見ても、それぞれ最適な画面で表示されるデザインを採用。
多くの写真とアニメーションを用いてこれまで以上に分かりやすく、様々な
診断サービス、診断事例、メンテナンスを学ぶ講座等をご紹介しています。
http://www.tts-inspection.com/ja/
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□【診断事例】アウトソーシングで、失敗しない振動管理
┃ ~ 突発故障・運転停止を防ぐ!回転機の振動モニタリング ~
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プラントでは電動機、ポンプ、ファン、コンプレッサー、発電機、搬送シス
テムなど多種多様な回転機が使用されており、中には生産設備として生産に
直結する重要なものも含まれます。
重要な回転機が突発故障により停止すると、修理費用もさることながら、
生産の一部や場合によってはプラント全体を停止させることになり、
非常に大きな生産機会損失が発生する場合があります。
回転機の突発故障を未然に防ぐには、運転中の機械の状態(コンディション)
をモニタリングし、故障の兆候を発見した段階で速やかに適切な処置を施し
ます。回転機の状態を監視する手法には、以下のようなものがあります。
- 人の五感によるもの
- 計器を用いて振動値を計測し管理分析するもの
- 潤滑油の状態や含まれる成分を管理分析するもの、など
五感によるものは計器なども不要で手軽に導入できますが、状態把握、考察、
判断を人が行うため、担当者によって結果が異なるなど標準化は困難です。
そこで、一般的には計器を用いて振動値を計測管理する手法が用いられます。
▽ 振動管理が「長続きしない」「保全に反映できない」
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では、振動計を購入して計測と記録をすれば振動管理ができるかと言うと、
そう簡単ではありません。自社で振動計を使って振動測定をしているプラント
は多数ありますが、データをフルに活用し、保全に反映させるまで適用できて
いるところは少ないのが実情です。
保全アクションへうまく繋げられない理由には、次のようなものがあります。
- 測定をするためのマンパワー不足
- 測定データは収集しても、集めたデータの解析や解析結果を
保全アクションに繋げるノウハウがない
- データベースを構築できておらずデータを蓄積していく仕組みがない
成果の出る振動管理を運用していくためには、データを蓄積したデータベース
の準備、振動測定の実施、測定値の解析と考察、保全アクション方針の決定
など、多くのステップが存在します。
そのため、ステップの途中で挫折してしまい、振動管理を保全アクションに
結び付けて成果を出すというゴールまでたどり着けない例が多いようです。
そこで、最近増えているのが「振動管理のアウトソーシング」です。
マンパワーやノウハウが必要な部分などは外部へアウトソースし、限られた
マンパワーは振動測定結果に基づく保全計画や設備改善計画等に投入。
どんな事業所でも無理なく振動管理を継続し、突発停止を防止できます。
▽ TTSの振動管理アウトソーシング
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TTSが提供する振動測定サービスも、多くの事業所様でご利用いただいていま
す。
http://www.tts-inspection.com/ja/inspection_service/condition_monitoring01/
最新の振動測定ツールを活用し、ISOの認証「ISO機械状態監視診断技術者
(振動カテゴリーⅡ)」を取得した技術員が測定を担当。
持続的かつ成果を上げられる管理の肝となるデータベースの構築から測定、
運用まで、一貫したサポートを実施します。
お客様の目的に応じて、振動測定と異常値の報告までを行う簡易版と、
詳細測定とデータベースの構築、分析、対策方法の提案までを行う詳細版の
2種類のサービスを提供しています。
◆ 簡易診断サービス ~ 多くの回転機を計測
・概要:振動速度と加速度を、対象設備1台あたり4点測定。
設定した基準値を超えた場合に異常として報告。
・測定可能台数:1日50台程度(但し環境により異なります)。
・特徴:測定するパラメータとポイントを絞り込むことで、点検カバー率を
上げられる。
◆ 詳細診断サービス ~ 回転機を詳細に計測し分析
・概要:対象設備1台あたり10点程度測定し、PC管理のデータベースを作成。
設定した基準値を超えた場合に異常を報告することに加え、更に詳細
データ(FFTやエンベロープ)を取得し、要因分析と推奨対策を提出。
・測定可能台数:1日20台程度(但し環境により異なります)。
・特徴:点検カバー率は低い反面、詳細分析結果が得られるため、中長期的
なスパンで抜本的な対策を行うための判断材料にも使用可。
両サービスともに、お客様の要望に合わせたカスタマイズも可能です。
実際に詳細診断サービスを導入されたお客様の事例を、以下にご紹介します。
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┃【お客様事例】突発故障を未然に防止~振動管理の詳細診断サービス
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▽ 自社での振動管理を断念しアウトソース
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定期的にTTSの詳細診断サービスをご利用いただいている、ある化学工場様の
事例です。
そのお客様では、従来は自社で計測器を購入して測定されていましたが、
マンパワーや安全上の問題から理想的な測定データが得られず、振動管理が
頓挫。解決策としてTTSの詳細診断サービスを導入されることとなりました。
プラント全体では、予備機を含めて約200台の重要な回転機を管理されて
おり、このうち約100台の回転機について3日間かけてデータを測定。
振動値の高い箇所については、その場でグリスアップを実施していただき、
振動値が低下する様子を目の前で確認していただくなど、効果を実感して
いただきました。
また、減速機に大きな振動値が検出された際には、原因究明のために詳細解析
を実施。ベアリングの状態がかなり悪いことが疑われたため、お客様は保全
計画を立てて機器を停止させ、ベアリングの状況を調査されました。
▽ 突発停止寸前の大きな損傷を発見
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その結果、ベアリングに大きな損傷が見つかり、いつ突発停止してもおかしく
ない状況だったことが判明。その機器は重要機器だったため、お客様からは
大きなトラブルに繋がる前に、未然に防ぐことができたことを高く評価して
いただき、「助かりました」と感謝の言葉をいただきました。
その後も定期的に、毎回100台ずつ詳細診断サービスをご利用いただいて
います。
▽ 振動管理の導入をお手伝いします
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このように、振動管理は非常に有効である一方、導入や運用に課題をお持ち
のお客様が多くいらっしゃいます。
TTSではその課題を解決し、振動管理の導入をサポートします。
過去に導入を検討したものの断念されたお客様、難しそうだからと敬遠して
こられたお客様は是非一度お問い合わせください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=TTSJ
---->>回転機モニタリングの詳細はこちら↓
http://www.tts-inspection.com/ja/inspection_service/condition_monitoring01/
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☆ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。
冒頭でもご紹介した通り、先月TTSのホームページをリニューアルしました。
http://www.tts-inspection.com/ja/
皆さん、もうご覧になりましたか?
レスポンシブデザインという、画面を最適化させるデザインを採用し、
パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットで見た場合も
画面が見やすくなりました。
人気のコーナー「メンテナンスを学ぶ」や、
http://www.tts-inspection.com/ja/learn-maintenance/
具体的な改善事例が見られる「業種別診断事例」、
http://www.tts-inspection.com/ja/case_study/
クイズに答えながら楽しく芯出しが学べる「レーザー軸芯出し検定」など。
http://www.tts-inspection.com/ja/technical-information/maintenance-quiz/
様々なコンテンツがありますので、是非一度覗いてみてください。
では、次号の『保全と検査』メールマガジンもどうぞお楽しみに。
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