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TLV・TTS保全と検査メールマガジン

2018/04/10 Vol.45

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□□□  TLV・TTSメールマガジン Vol.45
□ ~ 保全と検査に革新を ~ 2018年04月10日
株式会社テイエルブイ http://www.tlv.com/ 
有限会社ティティエス http://www.tts-inspection.com/
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今月のテーマは前回に続いてロール設備のメンテナンス。
今回はロール設備の平行度診断の事例をご紹介します。

ロールの平行度がずれていると、製品にシワや破れなどの不良品が出たり、
設備の寿命が短くなったりするという問題が生じます。

この事例では、水準器とメジャーテープを使用する従来の方法ではロール
のずれを解消できませんでしたが、診断方法の変更で改善に成功しました。

新たに導入した診断方法が、ロール平行度診断 パラライン。
離れたロールも精密に診断できる理由とは?詳細は本文をご覧ください。


▽ INDEX ▽
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□■【診断サービス】
  フェルトの筋曲り対策で紙の品質向上・フェルト寿命延長
 ~ 製紙工場のロール設備改善!パララインによる平行度測定 ~
  ↓離れたロールの平行度も精密測定 障害物があっても別フロアもOK

☆ 編集後記(0.05mmの高精度)

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□【診断サービス】フェルトの筋曲り対策で紙の品質向上・フェルト寿命延長
┃  ~ 製紙工場のロール設備改善!パララインによる平行度測定 ~
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▽ 家庭紙製造ラインでフェルトの筋曲がり発生
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ある製紙工場で、家庭紙を製造するラインにおいてフェルトの筋曲りが発生
しました。

フェルトというのは、ロールの束の周りにまいてある布のようなもので、
紙を搬送しながら余計な水分を取って表面を滑らかにする役割を持っていま
す。筋曲がりとはフェルトのつなぎ目が一直線になっていない状態です。

フェルトの筋(つなぎ目)が曲がっているということは、フェルトがずれた
状態ですから、製品である紙の品質が落ちます。それだけでなく、無理な力
がかかるためフェルト自体も短期間で交換しなければならなくなるのです。

フェルト筋曲がりの原因の一つとして、ロール平行度のずれが考えられます。
そこで、従来から行っている水準器とメジャーテープ(テープゲージ)を
使った方法で、各ロール間の平行度を測定し調整することとしました。


▽ 従来方式の問題点:水準器とメジャーテープを使った平行度測定
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従来の方法では、まず基準点となるロールを決めます。

それから、水準器とメジャーテープを使って、基準点となるロールと隣接
するロールの平行度を測定。次に、今測ったロールを新たな基準点として、
更に隣のロールとの平行度を測定。

これを繰り返して各ロール間の平行度を測定し、測定結果に基づき、
ロールの位置を調整しました。

また、ロールの平行度測定に合わせてフェルトの周長(円周の長さ)も
操作側、駆動側のそれぞれで測定し、周長均一になるよう調整を行いました。

しかし、これらを調整した後に再度ラインを稼働してみたところ、すぐに
フェルトの筋曲りが発生してしまい、状況の改善は見られませんでした。

水準器とメジャーテープを使った方法は、基準点を移動しながら測定すること
と、メジャーテープを使用するという手法の特性上、ロール間の距離が離れた
り、障害物が存在したりしていると誤差が生じやすく、測定精度が下がって
しまうという問題点があります。
https://www.tts-inspection.com/ja/inspection_service/roll_parallel02/

これらのことから、隣接していないロールの平行度を確認することが難しく、
今回の作業でも調整後の平行度が実際に規定値以内になったかどうかについて
は疑問が残っていました。


▽ 新方式の利点:基準点が変化しない平行度測定
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従来の方法に代わる、精度の高い平行度測定の方法を調べていたところ、
パララインによるロールパラレルアライメント(ロール平行度診断)を
紹介され導入することとなりました。

導入にあたって最大の評価ポイントとなったのが、離れたロールの平行度を
隣接するロールと同様の精度で測定できる点です。

パララインは航空宇宙工学で利用されているリングレーザージャイロ
(角速度検出器)技術を使った精密診断器であり、1つ基準点を決めると
基準点を変化させずに、ロール間の距離や障害物も関係なく、例えロール同士
が見えていなくても高精度な平行度診断が可能です。
https://www.tts-inspection.com/ja/inspection_service/roll_parallel01/


▽ 新方式パララインの測定では数ミリのずれを発見
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検証のため、従来法で平行度を測定・調整した後のロールを新方法である
パララインで測定した結果、ロールの端で数ミリのずれがあることが判明
しました。そこで、その日のうちにロール位置を修正、さらに修正後の再測定
まで実施しました。

新方法での修正後に、念のため従来法でもフェルトグループの周長を測定
したところ、操作側、駆動側の周長がぴたりと一致していることが確認でき
ました。

その後ラインを稼働し、生産運転を実施。過去に筋曲りが顕著に表れてきた
運転時間が経過したタイミングでフェルトの状況を確認したところ、筋曲りは
大幅に改善され、フェルトの取り換えが必要となるような大きな曲がりには
なっていませんでした。


▽ ロール設備でお悩みの方はご相談ください
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製紙工場のフェルトの筋曲がりに限らず、ロール設備で製品が蛇行する、
シワや破れなどの不良品が出る、という場合には一度精密なロール平行度
診断を行ってみませんか?

ロール平行度が向上すると、品質改善だけでなく設備の寿命延長にも繋がり
ます。ご興味をお持ちの方は以下からお気軽にお問い合わせください。
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=TTSJ


---->>ロール平行度診断 パララインの詳細はこちら↓
https://www.tts-inspection.com/ja/inspection_service/roll_parallel01/


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☆ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

3月、4月とロール設備の話題が続きました。

今月ご紹介したロール平行度診断パララインは、毎年定期的に実施される
お客様も多くおられます。

毎年診断を行う際には前回の結果も参照するのですが、
前回のデータと比較すると、(1)明らかに平行度の精度が落ちている
ロールと、(2)前回とほとんど変わらないロールの2種類に大別されます。

この2種類のロールにはある違いがあるのですが、それは何かというと、
(1)は前回から今回の診断までの間にお客様にてロールを動かしたもの、
(2)は前回から動かしていないロールです。

つまり、前回からロールを動かしていないものでは、前回同様の高精度
な測定が行われている(測定値のバラツキがない)ということです。

パララインは「ロール幅1mあたり±0.05mmの高精度診断」をうたって
いますが、3年振りに測っても同じデータが出ることを確認すると、
手前味噌ながら精度の高さを実感します。

長い間シートの蛇行に悩んでおられたお客様が、パラライン診断で蛇行が
解決し「もっと早く導入すれば良かった」と言われることもよくあります。

フイルム、不織布、金属箔製造設備など、シート状や糸状の生産物を
生産するロール設備でお困りの方は是非一度お問い合わせください!
https://www.tlv.com/ja/contactform/contactj_form.php?id=TTSJ


では、次号の『保全と検査』メールマガジンもどうぞお楽しみに。


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