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TLV・TTS保全と検査メールマガジン

2019/04/09 Vol.55

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■■■ TLV・TTSメールマガジン Vol.55
■   ~ 保全と検査に革新を ~ 2019年4月9日
株式会社テイエルブイ
有限会社ティティエス
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プラント内にある、膨大な量の配管や設備の老朽化によるトラブルを
防ぐために、網羅的な金属腐食検査は欠かせません。

そこで、定期整備期間中に効率良く精密検査(二次検査)や補修を行うため
プラント稼働中にスクリーニング検査を行うお客様が増えています。

今月は、従来よりも広い「面」で測定し、より抜けモレなく減肉箇所が検査
できる新スクリーニング技術 Bracelet/E-Pit(ブレスレット/イーピット)
検査をご紹介します。

孔食(ピッチング)など従来のスクリーニングでは見つけにくかった
小さな腐食も発見し、検査に手間のかかる保冷配管の検査にも有効です。

Bracelet/E-Pit検査の概要と、保冷配管での診断事例をご紹介しております
ので是非ご覧ください。


▽ INDEX ▽
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□■【新サービス】
  配管・設備の金属腐食を「面」でスクリーニングするBracelet/E-Pit検査
 ~ 抜けモレなく測定し、孔食(ピッチング)も発見! ~
 →概要、適用条件、診断原理をアニメーションで分かりやすく説明
 →保冷配管のBracelet/E-Pit検査の診断事例はこちら

☆ 編集後記(インタビュー動画の撮影裏話)

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□【新サービス】配管・設備の金属腐食を「面」でスクリーニング
┃~ 抜けモレなく測定しピッチングも発見!Bracelet/E-Pit検査 ~
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▽ 広範囲の金属腐食を「面」で測定し、小さなピッチング腐食も発見
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プラントの老朽化に伴う設備や機器のトラブル。

配管や塔槽類などの設備の経年劣化によるトラブルを防止し、プラントの
健全性を担保する効率の良い検査手法として、金属腐食のスクリーニング検査
を導入するプラントが増えています。

1.全体をスクリーニング検査し、精密検査が必要かどうか判断
2.精密検査が必要なものについて精密検査を実施
3.精密検査の結果に基づき補修を実施

このような流れで、プラント全体の健全性を効率よく判断する金属腐食
スクリーニング検査に、従来の手法よりも効率よく網羅的にスクリーニング
が行える技術が登場しました。

その新技術が"Bracelet/E-Pit(ブレスレット/イーピット)検査"です。

UTのような「点」ではなく、また従来のスクリーニング技術よりも広い「面」
で連続的に板厚情報を取得できるため、測定のカバー率が上がり腐食の見逃し
が発生しにくく、孔食(ピッチング)のような小さな腐食も発見します。

検査効率も良いため、従来よりも検査工数を短縮できます。


▽ UTのような検査の前処理不要、最大75mm厚の保温材の上から測定可能
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測定対象が6B未満の場合はE-Pitプローブ。6B以上はBraceletプローブと、
形状の異なるプローブを使い分けます。

どちらも、TT(Through Transmision)と呼ばれる技術を利用しており、これは
電磁場が測定対象物を通過する際の変化(振幅と位相)を検出し、減肉箇所を
特定する技術です。

磁界を利用した検査であるため、UTのような検査のための前処理は不要。
測定対象とプローブとの間に強磁性体がなければ、最大75mm厚の保温材の上
から測定が可能です(75mm以上離れている場合はお問い合わせください)。


▽ 2種類の受信コイルで、ピッチングから広範囲な腐食まで正確に測定
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Bracelet/E-Pit検査は、スポットコイル、ディファレンシャルコイル
の2つの受信コイルで構成されています。
測定対象に腐食があるとスポットコイル、ディファレンシャルコイルは
それぞれ磁界の位相変化、振幅変化を捉え、次のように使い分けられます。

スポットコイルによる測定は、材料表面の変化が大きくなるほど
検出結果の指示値が大きくなります。

一方、ディファレンシャルコイルによる測定は、それ自体では材料表面変化
に対する検出結果の指示値は大きくありません。ディファレンシャルコイル
では、スポットコイルによる測定とディファレンシャルコイルによる測定の
指示値の差を検出することにより、ピッチング(孔食)のようなより狭い範囲
の変化を捉えることができます。


▽ 検査に手間がかかる保冷配管も診断  
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配管検査の中でも特に手間がかかるものに、保冷配管の検査が挙げられます。

保冷配管の検査は一般的に、保冷材解体後に目視検査が実施されます。
プラント稼働中に検査をしたくても、配管内の温度が低く保冷材を解体すると
配管表面に氷が付いて復旧できなくなるため、定期整備中に内容物をパージ
してから保冷材を解体し検査を行います。

このように手間がかかるため、限られた定期整備期間の中では十分な時間が
なく、検査が思うように進まないといったお悩みをよくお聞きします。
プラント稼働時に放射線を使った検査を行う方法もありますが、配管径に限界
があり、大口径には適用できません。

これに対し、Bracelet/E-Pitプローブなら、保冷配管の保冷材を解体せず
中身をパージすることもなく、稼働中にスクリーニング検査を行うことが可能
です。面で測定するためピッチングのような小さな腐食も見落としません。

以下では、実際に保冷配管の腐食をBracelet/E-Pitプローブで測定した事例
をご紹介します。


▽【導入事例】Bracelet/E-Pitによる保冷配管の検査
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あるお客様から、定修時の精密検査の対象を減らすために、プラント稼働中に
スクリーニング検査を実施して精密検査(二次検査)の対象を絞り込みたい
という依頼がありました。

16Bの保冷配管に対して、保冷材の上から15m/日程度の全面探傷を実施。
(外装材の材質が亜鉛板金の場合は、影響を受けやすいため外装材のみ
取り除きます)

その結果、ある限られた範囲で減肉指示の信号を検出しました。
その減肉指示の信号の中には、局所的なピッチングの信号も見られました。

同じ範囲で、別途実施された保冷材を解体した上での目視検査との比較検証も
行われましたが、腐食範囲、ピッチング位置は一致しており、口径の大きな
配管でも、保冷材の上から的確に腐食箇所が絞り込めることがわかりました。

---->>保冷配管のBracelet/E-Pit検査の事例はこちら


▽ 精密検査(二次検査)や補修を効率良く行うために
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プラント稼働中にスクリーニング検査をして、事前に減肉状況が把握できれば
限られた定期整備期間の中で、より効率的に二次検査や補修等を実施すること
ができます。

前述の事例のように、保温配管と比較して外装の劣化状態と配管本体の
腐食状態との相関がなく腐食箇所の絞り込みが難しい保冷配管でも、
Bracelet/E-Pit検査によるスクリーニングによって、ピッチングを含む
減肉箇所を絞込むことができました。

Bracelet/E-Pit検査は、材料変化も捉えることができる特徴を応用して、
加熱炉チューブ等の浸炭検査にも用いられます。

Bracelet/E-Pit検査にご興味をお持ちの方は、
是非一度お問い合わせください


---->>精密検査(二次検査)や補修の対象を絞り込むスクリーニング技術!
   Bracelet/E-Pit検査の詳細はこちら


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☆ 編集後記
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最後までお読みいただきありがとうございます。

今月のメルマガ冒頭でご紹介した、
エア・ガスリーク診断を導入されたお客様のインタビュー動画」と
先月のメルマガでご紹介したレーザー平面度測定器の導入事例

どちらも青森県の北日本造船株式会社様にインタビューさせていただいた
動画を掲載しています。

動画を撮影したスタッフによると、撮影当日は時間との戦いだったようで、
冬なので日は短いし、途中から雨は降ってくるしで、寒さでカメラを回す手も
かじかむ中、北日本造船様に快くご協力をいただきながら、何とか撮影を
スムーズに進めることができたそうです。

造船の現場にも入らせて頂き、実際にレーザー平面度測定が行われた
発電機周辺等を見て、

「普段はなかなか入れない所に入って、実際に測定が行われた現場を
 見ながらお客様の生の声を聞くことができ貴重な経験になりました」

とスタッフもとても喜んでいました。

このインタビューでは、異なった立場の方にお話を聞くことができ、

「現場の作業工数や作業時間が大幅に短縮された」
「稼働中に作業できるので運転停止のための他部門との調整が不要になった」
「コストが削減できた点が大きい」

など、複数での視点で評価いただいておりますので、
まだインタビュー動画をご覧いただいていない方も是非一度ご覧ください!


では、次号の『保全と検査』メールマガジンもどうぞお楽しみに。

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