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不撓不屈の開発スピリットで、独自性を追求

開発エンジニアコラム

お客様の声をきっかけに誕生した真空蒸気加熱システム。

「なぜ減圧弁は105℃付近までしか減圧できないのか?」への答を探して。

営業から研究開発に異動して数年後、突然「新規事業探索」というプロジェクトのリーダーを任せられることになりました。それからの一年間は数多くの失敗を繰り返し、真っ暗闇の中を歩くような毎日でした。そんなある日、社長から「お客様の方をきちんと向いているか?」と忠告を受けました。当時の私は外国へ行ったり、新聞などで流行を追っては、華やかなところばかりに目を向けていたんですね。

そこでお客さまの声に耳を傾けてみると、「均一に加熱できない」といった温水の問題点と出会いました。それでも最初は「温水は関係ない」と思っていたのですが、「でも、これを蒸気でできたら」と考え直すようになりました。
また同じ頃、蒸気をご使用中のお客様から「何故減圧弁は105℃付近までの減圧しかできないのか?もっと低温で加熱したい」という声もお聞きしました。減圧弁では飽和温度105℃付近の圧力までしか減圧できないことは、我々にとっては当たり前のことだったのですが、その時、ようやく固定概念にとらわれずに新製品の目指すべき方向が見えたような気がします。

100℃以下の低温でも「均一加熱・素早い制御」が可能に。

こうして開発された「バキュマイザー」は、105℃が限界だったこれまでの減圧弁よりも大幅に低い、40℃や60℃といった温度の蒸気が扱えるようになりました。低温であっても蒸気特有の潜熱加熱ができるので、「均一加熱、素早い制御」などが可能です。
つまり、「温度にムラがある、温度制御に時間がかかる、均一に熱が伝わらない」といった温水の問題点が一気に解決された訳です。

今では電子部材や医薬品の原料など、温度の精度・再現性が厳密に求められる現場で欠かせないものとなっています。こういった工場では、温度センサーでは測定しきれないような「±0.2℃」といった正確さが求められることが多々あります。これを温水でやろうとしてもできません。加熱も冷却も気相で行う真空蒸気を使ったシステムだからできることでしょう。今ではバキュマイザーの利点を認めていただき、「このシステムでしか生産できない」というユーザー様の声を多くいただいております。

※当コラムに記載している内容は、取材時点の情報です。