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スチームトラップの基本

スチームトラップの銘板の見方

トラップ修理・取替え時は銘板を確認

スチームトラップには銘板(ネームプレート)が付いています。これはトラップの「IDカード」のようなもので、製品型式名や製造時期、仕様が記載されていて、故障や修理、取替えの際等に銘板を見れば簡単に製品が特定できます。

現行の当社製スチームトラップの銘板は、ごく一部の例外を除きステンレス板でできており、形状は3つのタイプに大別できます。形状は違っていても記載されている情報は以下の通り共通です。

円盤状

円盤状の銘板の記載内容

ドーナツ状

ドーナツ状の銘板の記載内容

長方形

長方形の銘板の記載内容

特に間違えやすいのが「最高使用圧力/温度」と「最高許容圧力/温度」で、銘板を見て両者を取り違えて解釈してしまう方が時々おられます。各記載の意味について、順番に詳しく見ていきましょう。

銘板記載内容の意味

型式名

型式名は文字通り製品の名前です。製品や部品を注文いただく際に非常に重要な情報で、以下のように記載されています。/AはTLV社内の識別記号です。

例)TLV J3X-10 /A

なお、接続規格やオプション仕様は一部製品を除き型式名に表されず、銘板にも記載されていませんので、ご注文の際には型式名と合わせてこれらの情報も指定してください。

製造No.・シリアル番号・製造ロット番号

製造No.として2015年7月以前に出荷された製品は、個体識別が可能なシリアル番号が記載されている場合とロット単位で特定できる製造ロット番号が記載されている場合があります。

シリアル番号は個体識別が可能な番号で、製品仕様や製造時期など全ての情報を1台1台について特定することができます。

製造ロット番号は生産ロット単位で製品仕様や製造時期が特定できる番号です。ロット内の1台1台を特定することはできません。

最高使用圧力・最高使用温度

最高使用圧力(PMO)は製品として機能する圧力の最高値です。この値を超えて使用されると正常に作動しません。

メカニカルタイプのスチームトラップの場合は、最高作動圧力差(ΔPMX)が記載されています。スチームトラップ一次側の圧力がPMOの値を超えていなくても、二次側が負圧である場合など、ΔPMXを超えてしまうことがあります。その場合はスチームトラップは正常に作動できないので注意しましょう。

最高使用温度(TMO)も同様で、製品として機能する温度の最高値です。

最高許容圧力・最高許容温度

最高許容圧力(PMA)は本体など、製品の耐圧部が許容出来る圧力の上限値です。最高許容温度(TMA)は本体などが許容できる温度の上限値です。

蒸気輸送配管用フリーフロートスチームトラップSS1NLとSS1NHのように、同じボディを使っていながらTMOやTMAの値が異なる製品がありますが、これは内部で使用しているガスケットの種類などが異なるためです。

最高○○圧力/温度を正しく理解しましょう

「最高使用圧力/温度」と「最高許容圧力/温度」は紛らわしいので、今一度整理してみましょう。

例えば、フリーフロートスチームトラップなどのメカニカルタイプはオリフィスナンバーが複数用意されています。オリフィスは可動部もない部品で、穴径の違いでナンバーが異なるだけですので、どのオリフィスを選んでも製品の耐圧力を示す最高許容圧力は同じです。しかし、選ぶオリフィスによって作動できる圧力(圧力差)の最高値が異なります。

従って、使用条件に照らして選定の際に考慮しなければならないのは、最高使用圧力/温度、最高作動圧力差の数値です。最高許容圧力/温度の数値は耐圧テストで圧力を掛ける際の値を決定するときなどに使います。

銘板が読み取れない場合

現行製品の銘板の文字はレーザーで刻印され、新品時は焦げ茶色っぽく見えています。時間が経ちステンレス板が変色しても、刻まれた文字を斜めから懐中電灯で照らすなど、光の当て方を変えれば読み取りやすくなります。

修理や取替えのため製品名を知りたいのに、銘板がステンレス製以外の古い製品で、経年劣化により文字が判別不能だったり、銘板そのものが無くなったりしているケースもあります。その場合、次の項目をご連絡いただくとよりスムーズに製品が特定できます。

  • 配管接続呼径と接続仕様
  • 接続面間寸法
  • (フリーフロートスチームトラップの場合)蓋の形状と寸法

また、外観写真があると絞り込みが容易になります。