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事業の特徴

TLVは何をしている会社か

産業活動に欠かせない
蒸気エネルギーのスペシャリスト

みなさんの目の前にはたくさんの“モノ”があると思います。このサイトを見るために使っているPCやスマホもそうでしょう。家具や家電、衣服、雑貨、それらが揃っている家もどこかのメーカーがつくった“モノ”です。目には見えませんが電気も発電所でつくられた“モノ”と言えるでしょう。これらの“モノ”をつくるために必要になるのがエネルギーです。樹脂製品であれば素材の加工に。食品であれば調理に。自動車であれば数万点の部品づくりに。発電であれば巨大なタービンを回すためにエネルギーが使われます。

これらのモノづくりを支えるエネルギーが一体何かご存知でしょうか。実は一番多く使われているのは蒸気です。蒸気は加熱、乾燥、蒸し(加湿)、焼成(高熱で焼くこと)、濃縮、蒸留、滅菌・殺菌、洗浄と用途が幅広く、モノづくりに直接作用するエネルギー源として使われるほか、タービンなどの機関を動かす動力源としても役立っています。原材料が“水”なので、環境への負荷も少なく、原料コストや設備コストなども抑えられるメリットがあります。

TLVは蒸気エネルギーを皮切りに、工場全体のエネルギー効率の診断やコンサルティングを行い、クライアントの工場にとって最もエネルギー効率が良く、最も安全なエネルギーの使い方を提案しています。自社の製品はもちろん、クライアント工場の課題解決に必要なソリューションを実現するためであれば、他社の製品も活用し、世界中の産業活動の効率化と安全をお届けしています。

産業界で消費される加熱用途のエネルギーのうち約53.4%が蒸気です。発電用タービンの動力エネルギーを含めると、産業分野全体のエネルギーの74.6%が蒸気になります。
Business fields

業界・業種を超えていく

業界・業種を問わず、モノづくりのあるところに蒸気エネルギーがあり、その影にTLVの仕事があります。ひとつの業界・業種に偏っていないため、景気の変動にも強く安定した経営につながっています。働く観点から見ると、さまざまな業界・業種の開発や生産プロセスに関わるため、同じことをしているようで、実は同じではない仕事を行えます。好奇心と探究心を張り巡らせ、技術とアイデアを発揮することができる点が仕事の面白さにつながります。

国や地域を超えていく

国内に11営業所、海外17カ国に現地法人があります。また、世界50以上の国や地域に100以上の販売・サービス網を張り巡らせグローバルにビジネスを展開しています。世界中でビジネスを展開しているので、不景気の波に飲まれることも少ないとともに、まだまだ成長できるだけの市場が広がっています。加古川本社ではダイバーシティが叫ばれるずっと以前から、さまざまな国籍を持つ人材が個性を発揮し、スペシャリストとして仕事をしています。日本に居ながらにして世界中の人々と肩を並べて仕事ができるのもTLVの特徴のひとつです。

Strengths

TLVの強み

  • 主力製品
    国内シェア1位
    世界シェア3位

    主力商品である工業用のバルブ(スチームトラップ)は、国内で圧倒的トップシェア(*1)を獲得。グローバルシェアは第3位に位置しています。蒸気のスペシャリストとして、TLVの名前は世界に知られています。(*1) QYR Machinery & Equipment Research Center Market Report2020

  • 特許約4900件
    特許製品しかつくらない

    国内外、累計約4900件の特許を取得しています。TLVの独自技術は世界中で高い評価を得ています。また、蒸気式温水製造ユニット「Steam Aqua」は2019年には日本食糧新聞社の「日食優秀食品・資材・素材賞」機械部門賞を受賞。技術力で業界をリードしています。

  • 課題解決策の提案、
    技術開発、導入、
    サービスまで行う

    「製品の開発だけでは問題・課題を全て解決することはできない」というのがTLVの考え方。そこでコンサルティングからエンジニアリング、サービスまでを行うCES(Consulting・Engineering・Services)を展開。クライアント工場の課題を抽出し、それに適したソリューションを開発。導入後はクライアントのベストパートナーとして、アフターサービスを提供し、万が一のトラブルにも対応しています。

  • 脱炭素社会の実現に
    貢献するテクノロジー

    独自の技術力で省エネに取り組み、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。省エネ技術は長い目で見ると、財布にもやさしい結果を生み出します。クライアントの事業の成長にも貢献しています。

Business Outline

ビジネスの概要

スチームトラップや蒸気システムが欲しいというオーダーにお応えするだけではなく、なぜ、その製品やサービスを必要とされているのか、そこには、どんな目的があり、どんな課題があるのか、といったことまで詳細に伺います。その上で、調査や診断を行い、スペシャリストたちが連携して、課題や要望を解決するソリューションを企画し、製品やシステムの選定を行います。今後は、蒸気の枠を超え、プラントで使用されるエネルギーのロスを最小限に抑える、サービスやソリューションの展開も視野に入れています。

Service&Products

サービス

  • CES (Consulting・Engineering・Services)

    「製品の開発だけでは問題・課題を全て解決することはできない」というのがTLVの考え方。そこでコンサルティングからエンジニアリング、サービスまでを一貫して行う、蒸気システムの総合診断、CES(Consulting・Engineering・Services)を展開しています。コンサルタントが現場を徹底的に調査し、問題・課題の奥に潜む真の原因を導き出し、解決策を提案します。その後、エンジニアリングチームが解決策を具現化する設備の設計やシステムを開発・導入し、クライアントの現場に最適なソリューションをお届けします。また、導入後はクライアントのベストパートナーとして、様々なアフターサービスを提供し、万が一のトラブルにも24時間以内の復旧を目指して対応します。

  • SSOP (Steam System Optimization Program)

    プラントの持つ能力を最大限に発揮するためには、蒸気使用装置だけではなく、スチームトラップや配管などの関連設備のチューニングも欠かせません。これらの蒸気システムの能力や課題を見える化し、本来のパフォーマンスが発揮できるよう蒸気システムの最適化を行うのが、SSOPです。最適化後はマネジメントシステムを通じて、最高のパフォーマンスを継続維持していきます。プラントの能力を最大限に発揮することは、エネルギーのロスを最小限に抑えることにも繋がります。プラントのカーボンニュートラル化の実現に役立つ仕組みとして注目を集めています。
    ※2009年度、新日本石油精製株式会社(現ENEOS 株式会社)様と共同で10万台のスチームトラップからの蒸気漏洩削減に取り組み、省エネ大賞 組織部門 資源エネルギー庁長官賞 (主催 : 経済産業省)を共同受賞
    ※2019年度、蒸気システム総合診断CES Surveyによる省エネサービスが省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)の省エネルギーセンター会長賞を受賞

  • iBPSSM.net

    プラントにおける蒸気エネルギー設備の主要箇所を特定し、無線モニタリングセンサーを設置。遠隔モニタリングを通じて蒸気使用設備の管理、コンサルティングを行うサービスです。プラントの蒸気システムを常に監視することで蒸気エネルギーのロスをなくすほか、故障の予兆発見や突発的な故障時の迅速な復旧につなげています。
    ※2021 年度 省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)」の経済産業大臣賞(ビジネスモデル分野)を受賞

製品群

  • 流体制御機器

    国内シェア1位、世界シェア3位のスチームトラップをはじめ、蒸気・エア・水配管などのフィールドで使用する製品群を開発、製造しています。

  • システム製品

    プラントの蒸気設備の制御を含むシステム全体で目的の機能を実現する製品群を手掛けています。

  • メンテナンス機器

    スチームトラップやバルブ、回転機の診断などメンテナンスに使用する製品群を手掛けています。