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TLV・TTS保全と検査メールマガジン

2020/04/14 Vol.66

2020年04月14日配信 Vol.66

TLV・TTSメールマガジン 保全と検査に革新を



緊急事態宣言も発令された現状にあって、稼働中の工場ではテレワークや出勤停止などによる人手不足でも生産は止められない、逆に増産しなければならない、外部の人を入れられないため特に今はトラブルを避けたい、という方も少なくないのではないでしょうか。

突発故障の兆候を捉える方法としては振動のモニタリングが一般的ですが、低速回転機器、低周波域など振動では捉えにくい異常もあります。

そのような条件でも使用されているのが、潤滑油内の金属摩耗粉モニタリングです。
今月は潤滑油内金属摩耗粉モニタリングシステムを実際に導入されたお客様の事例を4つご紹介します。
 
 4つのお客様事例をご紹介!
 潤滑油分析で減速機、ギアボックスを傾向管理

ウェアスキャナー減速機事例

ベアリングやギアボックス等の潤滑油管理は、振動では捉えられない微細な兆候が把握でき設備の傾向管理に有効ですが、検査方法やコストの面で課題が聞かれます。

潤滑油内金属摩耗粉モニタリングシステム WEARSCANNER(ウェアスキャナー)は、手軽で高精度な油分析を実現してそれらの課題を解決。潤滑油(強制循環油)中に混入する摩耗粉の数と大きさを測定し、ギア、軸受などの状態と傾向を把握します。

ウェアスキャナーは、渦電流の原理で潤滑油内に存在する電気的伝導性のある粒子のみを測定。電流の変化から通過した金属粉の統計的な数、及びサイズのモニタリングが可能になります。オンラインとオフラインの2種類のシステムから選べ、センサーを強制循環ラインに取り付けてセットアップするだけですぐに使用できます。

以下では、実際にウェアスキャナーを導入されたお客様の事例を4つご紹介します。


◆お客様事例1.減速機ギアの突発故障防止

減速機は、業界を問わず押出機やロールといった様々な生産ラインなどで幅広く活用されています。しかし、「振動管理はしているが、ギアの突発故障が減らない」というお客様も多く、ギアという部品の性質や回転数など様々な要因から、減速機のギアは一般的に振動測定で状態把握を行うことは難しいと言われています。

あるお客様も押出機ギアの原因不明な突発故障に悩まされていて、押出機の減速機が停止すると生産ラインの全てが停止するだけでなく、原料の歩留まり、生産機会損失、コストへの影響など大きな課題となっていました。そこで、ウェアスキャナーを導入した結果は・・・? 続きは以下のページをご覧ください。

減速機ギアのお客様事例はこちら >


◆お客様事例2.パワートレイン試験室の耐久試験用途

装置の耐久試験では、試験開始から終了までのベアリング、ギアなどの微細な兆候変化を把握したいと考えていました。しかし、振動測定では僅かな兆候を感知できず、従来のフィルター法による金属磨耗粒子測定では、粒子の大きさと量の把握は不可能でした。そこで、ウェアスキャナーを導入し、潤滑油内の金属摩耗粒子を測定することにしました。
パワートレイン試験室のお客様事例はこちら >


◆お客様事例3.風車ナセル内ギアボックスの高所測定が容易に

風車のナセル内ギアボックスの状態監視を行う必要がありましたが、風車が低速で回転するため振動を測定することは困難でした。また、測定のために毎回高所にあるナセルに登らなくてはならないことも安全面から懸念がありました。そこで、低速回転域も測定可能なウェアスキャナーを導入。安全に予知保全を実現することができました。
 
風車ナセル内ボックスのお客様事例はこちら >


◆お客様事例4.船舶の洋上トラブル防止

船舶には多くの回転機や発電機が存在します。洋上ではエンジンを含めた周辺部品の交換が容易ではないため、メンテナンスには細心の注意を払い、突発的なトラブルを防止する必要があります。そこで、ウェアスキャナーを導入し、各機器にとって致命傷となる破損に至る前に修繕などの対策を取れるようにしました。
 
船舶のお客様事例はこちら >



振動モニタリングでは捉えられない低速回転機器、低周波域時の異常を早期発見し、突発故障の兆候を捉える潤滑油内金属摩耗粉モニタリングシステム ウェアスキャナー。手軽に高精度な油分析を実現するウェアスキャナーの詳細を知りたい、実物を見てみたいという方はこちらからお問合せください
 
ウェアスキャナーの詳細はこちら >

 


 【お客様事例】耐火材を剥離せず減肉検出
  タワースカート部の金属腐食スクリーニング

 
タワースカート部腐食   ある石油精製工場様ではタワースカート部の腐食検査にあたり、数が多く全数の詳細検査が行えないため、外観目視検査で耐火材やシール材の劣化がひどいもののみ詳細検査対象としていました。

しかし、外観の劣化状態と実際の腐食状況が一致せず、検査効率と安全面で問題となっていました。
 
そこで、耐火材の上からも減肉検査が可能な金属腐食スクリーニングを採用。
全数をスクリーニング検査し、実際に腐食のある分のみ詳細検査を実施した結果、外観は健全でも腐食が進行していたものも見逃すことなく効率の良い補修が行え、安全にコストダウンを実現することができました。