流体制御機器
大容量フロート・スチームトラップ
J10シリーズ/JH15シリーズ/SW1Uシリーズ
最大排出能力170t/hの大容量スチームトラップ
大容量リボイラー等大量にドレンが発生する用途向けトラップです。
毎時数トン~数十トンのドレン排出能力があります。
特長
加熱効率の向上
蒸気使用量が多い蒸気加熱装置でもフロートダイナミック機構が大きな弁口からドレンを大量に排出します。
フリーフロートがドレン量を感知するので、ドレンが流入すると速やかに排出動作を始めます(J10/JH15)。
加熱効率の向上
TLY機構が大量のドレンの排出と流入ドレン量にあわせた弁の開度の調節を可能にし、無駄な蒸気を損失せず、装置内にドレンを滞留させません(SW1U-A/SW1U-B)。
用途
蒸気使用量の多い連続運転のプロセスに適しています。
- リボイラー・大型熱交換器
フロートダイナミックの原理
TLVの大容量フロート・スチームトラップJ10、JH15は、フロートダイナミック・スチームトラップとも呼ばれています。フリーフロートをパイロット弁に利用し、ピストン方式の大口径主弁を開くことにより大容量を実現しています。
多量のドレンが流入すると、フロートは浮上し、ドレンはオリフィスからシリンダー内に流入し、そこで二次圧を形成します。この二次圧がピストンを押し主弁を開かせ、本体内のドレンを間欠的に排出します。
TLY(Tetra-Leaf & Yoke)機構
TLVの大容量フロート・スチームトラップSW1Uシリーズは、TLY機構を採用することにより、コンパクト設計で大容量を実現しています。
TLVが開発した4枚羽根型弁がレバーフロートに直結し、ドレンを連続的に排出します。単弁座方式は差圧による影響を受けますが、TLYは出入口間の差圧による弁の開閉力がバランスよく取れて圧力の影響を受けません。