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流体制御機器

温調トラップ

80℃以下のトレースに威力を発揮

重油などの高粘性流体を輸送する際、輸送流体の凝固を避けるために温度低下を防止する必要がありますが、蒸気を熱源として使用した場合、輸送流体温度が上がりすぎてしまうことがあります。
排出ドレンの温度を任意に設定・調節することによって、トラップ手前のドレン滞留率を変え、トレース伝熱管の温度を調節できる温調トラップは、輸送流体温度の上がりすぎを防止し、必要な温度に保つことができます。これ以外にも製品の輸送途中の冷却による化学的・物理的変化の防止、また寒冷地の製品輸送の水分氷結の防止、計装機器の凍結防止にご利用いただけます。

使用圧力範囲 0.05MPaG ~ 2.10MPaG
使用温度範囲 0℃ ~ 350℃

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特長

ドレンの排出温度をユーザー自身で設定可能

感温体がバイメタルであり、ドレンの排出温度をユーザーが自分で設定できるスチームトラップです。

省エネルギー

蒸気の飽和温度以下に設定された温度のドレンを排出します。
ドレンの顕熱も利用されるので、蒸気使用量を抑えることができます。

長寿命

過膨張吸収機構がバイメタルに無理な力がかからないように保護するので、バイメタルが劣化しにくくなっています。

メンテナンスし易い

配管したままドレンの排出温度を設定できます。
配管したまま、分解・組立てが可能です。

スケール除去機能付(LEX3N-TZ・LEX8-TZ)

配管したまま短時間で簡単に弁座の詰りを解消できます。

用途

保温や必要熱量の少ない加熱に適しています。また、自動凍結防止弁としてもご使用頂けます。

  • 重油など低温時(約80℃以下)でも固まりにくい流体のスチームトレース、タンクヒーティングなど
  • 凍結防止用計装トレースなど

正しくお使いいただくために

正しい使用

ドレンの顕熱を利用すべく設計されている用途

  • 重油など、低温時(約80℃以下)でも固まりにくい流体のスチームトレース、タンクヒーティングなど
  • 凍結防止用計装トレースなど
誤った使用
ドレンを速やかに排除すべき用途

ドレンの滞留による熱交換効率の低下、ウォーターハンマーを引き起こす恐れがあります。

  • 蒸気輸送配管
  • 一般蒸気加熱装置
流体管理温度が80℃以上のトレース、タンクヒーティングや潜熱を利用すべく設計されている用途

液体が凝固し、流体不良や配管詰りを引き起こす恐れがあります。

  • アスファルトや溶融硫黄など、低温時(約80℃以下)に固まりやすい流体のスチームトレース、タンクヒーティングなど
  • 重油など、低温時(約80℃以下)で固まりにくい流体でも、蒸気の潜熱を利用すべく設計されているスチームトレース、タンクヒーティングなど

スケール除去機能

操作方法
  • 調節ネジをドライバーで回転させます。鋭利な刃先の弁先端が弁口の周りに付着したスケールを削り取ります。
  • 調節ネジを引き上げるとスケールはドレン・蒸気によりブローされ、弁口の詰りを解消します。弁口付近の端面部も同時にクリーニングされます。
スケール除去機能のイメージアニメーション

クリーニング調整前後の状態

シート面以外もクリーニングされているのは、ドレンを同時に、表面の堆積物も排出された結果です。

注意

過膨張吸収機構

過膨張吸収機構でバイメタルを保護

温調トラップは温度の上昇、下降によるバイメタルのたわみで弁が開閉します。弁が着座状態時に、温度上昇が発生するとバイメタルの変形や破損の可能性があるため、過膨張コイルバネを採用しました。バイメタルが膨張しようとする力をコイルバネによって吸収されるため、設定温度プラス200℃までバイメタルを保護します。

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50℃~(飽和温度-10℃)で設定可能

温調トラップで設定可能な温度の下限は50℃ですが、外気温の影響を受けない範囲で確実に作動させるため、ドレン温度と外気温度の差がなくなる程の低い温度設定はできません。

温調トラップは温度によって弁を開閉させる、弁機構を採用しています。温調トラップをはじめ、サーモスタティックトラップは温度の検知は可能ですが、ドレンであるか蒸気であるかは検知できません。

そのため、蒸気の温度とドレンの温度が等しくなる飽和温度に設定した場合は、蒸気が流れ続けてしまう可能性があります。これではスチームトラップの役割を果たしているとはいえません。これを防ぐには、飽和温度よりも低めの温度で開閉弁するように設定しなければならず、飽和温度よりも10℃程度低い温度が上限の目安となります。

温度設定方法

温調トラップの排出ドレン温度の変更は、頂部の調整ねじを回転して行います。

温調トラップの排出ドレン温度の変更は、頂部の調整ねじを回転して行います。

温調トラップ本体には目盛りや温度指示はありません。そのため必ず該当する機種の温度設定用線図を見ながら行います。使用する蒸気圧力を定めて設定温度を決めると調整ねじの回転数が判明しますので、それにしたがって設定を行います。

以上の方法で設定する排出ドレン温度は非常に再現性が高く、温度計を併用しなくても線図にしたがって設定すれば、任意の温度のドレンを排出させることができます。

設定操作時の注意

温調トラップの経年劣化等により、操作によって外部への蒸気漏れが生じる可能性があります。そのため、設定操作を行う場合は温調トラップの前後弁を閉止し、トラップ表面温度が室温に下がったこと、トラップ内部の圧力が大気圧に下がったことを確認してから実施してください。

外部への蒸気漏れが認められる場合は取扱説明書に従ってメンテナンスを行い、正常復帰してから改めて設定操作を行ってください。また、蒸気通気を再開する際にも外部漏れがないことを確認してください。作業時は安全のため手袋や保護めがね等、保護具を着用しましょう。

温調トラップの特性

温調トラップは、調整ねじを操作して設定温度を変更すると所定の温度に安定するまでに10分程度かかります。その間にスチームトラップ一次側の温度も変化しますので、トラップ一次側の温度変動幅としてはプラスマイナス10℃ほどを見ておく必要があります。

温調トラップの特性

また、温度調整の際は十分に安定したことを確認してから、再調整を行うようにしてください。

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