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流体制御機器
クリーンスチームトラップ
LV6シリーズ
トラップ内部に水が残留しにくい
専用X-エレメント採用 / ドレンの残留を防止
LV6シリーズには専用X-エレメントを採用し、特にLV6-SF/LV6-Pは、新たに開発された開口部を大きく設けた特殊形状(フリードレン形状)のX-エレメントを採用しました。このフリードレン形状は、本体内のみならずエレメント内のドレンの残留を極力防ぐ構造で、洗浄も容易です。
LV6シリーズの弁口は底部にあるため、ドレンが本体に残留しにくい構造です。
下ケースに大きな開口部を設けた
フリードレン形状X-エレメント
(LV6-SF/LV6-P)
本体接続はクランプを採用 / 分解・洗浄が容易
内部洗浄を容易にするため、接続部はクランプ構造を採用し、分解、組立も容易です。
X-エレメントとは
X-エレメントはサーモリキッド(感温液)とその力を伝えるダイヤフラム、弁で構成され、蒸気雰囲気中では閉弁し、ドレンや空気などの不凝縮気体が周囲にあれば開弁する機能をもつエレメントです。バイメタルでは排除できなかった高温の不凝縮気体も排除できます。この機能はサーモリキッドの特性によるものです。
サーモリキッドも水と同じようにある圧力下で、ある温度以下では液体であり、ある温度以上になると気体となって膨張します。気体になる温度は、水が蒸気になる温度よりも6℃(エアベント用は22℃)程低い温度であるため、周囲が蒸気雰囲気の時にはサーモリキッドは気化しており、膨張したサーモリキッドの入った部屋がダイヤフラムを押し、ダイヤフラムと一体化した弁と弁口の間にあった隙間を閉じます。
逆にX-エレメントの周囲が低温である場合(ドレンや空気のある状態)は、サーモリキッドが液状の状態であり、弁は押されず、弁と弁口の隙間からドレンや空気が排出されます。
※標準型の飽和温度マイナス約6℃で開閉するタイプがあります。
通常の作動の場合
フェイルオープン機構(ダイヤフラムが破損した場合)
X-エレメントはダイヤフラムが破損した時、開弁状態(フェイルオープン)になるように設計されています。
スチームトラップは、故障した時、開弁状態を維持する場合(吹き放し)と閉弁状態を維持する場合(フン詰まり)があります。閉弁状態となれば、装置の運転を止めて故障トラップを交換出来ない連続プロセスにおいてはドレンが滞留し、装置に加熱不良を引き起こします。逆に開弁状態となれば蒸気が引き続き供給され、装置で生産し続けることができます。この機構はダイヤフラムが破損した時、蒸気やドレンが流入してエレメントが膨張し、弁が弁口と接触し閉弁状態になったとしても、破損時には弁中央部にある小穴を通って、弁口からドレンなどが流れるようにしたものです。
一次側圧力が維持される限り、弁は押し上げられて全開状態“フェイルオープン”をキープします。