システム製品
ドレン回収ポンプ
CP-N/CP-S
エゼクター方式ドレン回収ポンプの特長
高温ドレンでもキャビテーションを起こさない
常温水を圧送する際には一般的に渦巻ポンプが使用されます。しかし水の温度が80℃を超えると、キャテーションが発生しやすくなります。キャビテーションが発生すると吐出能力の低下やインペラーの損傷等が生じます。キャビテーションは、インペラーの回転(遠心力)の結果、ポンプ内部で減圧域が生じポンプ内の水が沸騰する現象(減圧沸騰)です。特に蒸気凝縮ドレンは高温であるため、ポンプにはキャビテーション対策が必要です。ポンプに対策が施されない場合は3~5mの流入水頭が必要となり、ドレンタンク(またはドレンヘッダー)を高所に設置したり、ドレンタンクを蒸気圧力で加圧したりするなどの対策が必要になります。
エゼクター方式のドレン回収ポンプでは、エゼクターを利用してポンプに対する流入ドレンの押し込み圧力を生じさせます。エゼクターはノズルとディフューザーで構成され、ディフューザーには増圧効果があります。ポンプに対する押し込み圧力はこのディフューザーの増圧効果によってまかなわれますので、ドレン回収ポンプ全体としてはエゼクターへの流入水頭1mが確保されればキャビテーションを発生させずに運転することが可能です。なお、エゼクターの駆動水はポンプの吐出側から吸い込み側への循環ループを形成することで揚水の一部を利用します。
CP-Nの6つのポイント
CP-N 作動原理