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流体制御機器

温調トラップ

LEX3N-TZ/LEX8-TZ

正しくお使いいただくために

正しい使用

ドレンの顕熱を利用すべく設計されている用途

ドレンの顕熱を利用すべく設計されている用途:重油など、低温時(約80℃以下)でも固まりにくい流体のスチームトレース、タンクヒーティングなど

 

ドレンの顕熱を利用すべく設計されている用途:凍結防止用計装トレースなど

  • 重油など、低温時(約80℃以下)でも固まりにくい流体のスチームトレース、タンクヒーティングなど
  • 凍結防止用計装トレースなど

温調トラップLEX3N-TZの使用について

排出ドレンの温度を任意に設定・調節することによって、トラップ手前のドレン滞留率を変え、トレース伝熱管の温度を調節できる温調トラップは、輸送流体温度の上がりすぎを防止し、必要な温度に保つことができます。

誤った使用
ドレンを速やかに排除すべき用途

ドレンの滞留による熱交換効率の低下、ウォーターハンマーを引き起こす恐れがあります。

温調トラップの誤った使用:ドレンを速やかに排除すべき用途(蒸気輸送配管)

 

温調トラップの誤った使用:ドレンを速やかに排除すべき用途(一般蒸気加熱装置)

  • 蒸気輸送配管
  • 一般蒸気加熱装置
流体管理温度が80℃以上のトレース、タンクヒーティングや潜熱を利用すべく設計されている用途

液体が凝固し、流体不良や配管詰りを引き起こす恐れがあります。

温調トラップの誤った使用:ドレンを速やかに排除すべき用途(流体管理温度が80℃以上のトレース、タンクヒーティングや潜熱を利用すべく設計されている用途)

  • アスファルトや溶融硫黄など、低温時(約80℃以下)に固まりやすい流体のスチームトレース、タンクヒーティングなど
  • 重油など、低温時(約80℃以下)で固まりにくい流体でも、蒸気の潜熱を利用すべく設計されているスチームトレース、タンクヒーティングなど

過膨張吸収機構

過膨張吸収機構でバイメタルを保護

温調トラップは温度の上昇、下降によるバイメタルのたわみで弁が開閉します。弁が着座状態時に、温度上昇が発生するとバイメタルの変形や破損の可能性があるため、過膨張コイルバネを採用しました。バイメタルが膨張しようとする力をコイルバネによって吸収されるため、設定温度プラス200℃までバイメタルを保護します。

LEX3N-TZ:
過膨張吸収機構でバイメタルを保護

50℃~(飽和温度-15℃)で設定可能

温調トラップで設定可能な温度の下限は50℃ですが、外気温の影響を受けない範囲で確実に作動させるため、ドレン温度と外気温度の差がなくなる程の低い温度設定はできません。

温調トラップは温度によって弁を開閉させる、弁機構を採用しています。温調トラップをはじめ、サーモスタティックトラップは温度の検知は可能ですが、ドレンであるか蒸気であるかは検知できません。

そのため、蒸気の温度とドレンの温度が等しくなる飽和温度に設定した場合は、蒸気が流れ続けてしまう可能性があります。これではスチームトラップの役割を果たしているとはいえません。これを防ぐには、飽和温度よりも低めの温度で開閉弁するように設定しなければならず、飽和温度よりも15℃程度低い温度が上限の目安となります。

温度設定方法

温調トラップの排出ドレン温度の変更は、頂部の調整ねじを回転して行います。

温調トラップ本体には目盛りや温度指示はありません。そのため必ず該当する機種の温度設定用線図を見ながら行います。使用する蒸気圧力を定めて設定温度を決めると調整ねじの回転数が判明しますので、それにしたがって設定を行います。

以上の方法で設定する排出ドレン温度は非常に再現性が高く、温度計を併用しなくても線図にしたがって設定すれば、任意の温度のドレンを排出させることができます。

LEX3N-TZ:温調トラップの排出ドレン温度の変更は、頂部の調整ねじを回転して行います。

設定操作時の注意

温調トラップの経年劣化等により、操作によって外部への蒸気漏れが生じる可能性があります。そのため、設定操作を行う場合は温調トラップの前後弁を閉止し、トラップ表面温度が室温に下がったこと、トラップ内部の圧力が大気圧に下がったことを確認してから実施してください。

外部への蒸気漏れが認められる場合は取扱説明書に従ってメンテナンスを行い、正常復帰してから改めて設定操作を行ってください。また、蒸気通気を再開する際にも外部漏れがないことを確認してください。作業時は安全のため手袋や保護めがね等、保護具を着用しましょう。

温調トラップの特性

温調トラップは、調整ねじを操作して設定温度を変更すると所定の温度に安定するまでに10分程度かかります。その間にスチームトラップ一次側の温度も変化しますので、トラップ一次側の温度変動幅としてはプラスマイナス10℃ほどを見ておく必要があります。

また、温度調整の際は十分に安定したことを確認してから、再調整を行うようにしてください。

 

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