流体制御機器
メカニカルポンプ パッケージ(PowerTrap System Package)
GPシリーズ
工事が簡単
5箇所の配管を接続するだけ
- 配管工事はわずか5箇所の接続のみです。
- 電動機を使用するポンプと違って電気工事は一切不要。
- 電動機を使用するポンプと同様に(1)~(4)を接続し、追加で(5)の操作気体配管(15Aまたは25A)を接続すれば工事は完了です。
周辺機器は配管設置済み
システムパッケージなら | 単品なら |
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周辺機器は配管設置済み 選定・設計・施工の手間不要 | 設定が分からない・面倒 設計の手間がかかる 施工の手間がかかる |
- パッケージならドレンヘッダーを含む周辺機器も配管設置済み。
そのため、周辺機器の選定、購入、それらを配置し接続するための配管施工が不要です。 - パッケージ内の配管施工済み箇所や機器は、TLVによる保証対象となります。
電気を使用せず、動力源は現場の蒸気やエア
電源のない現場や防爆域において、蒸気やエアの圧力を利用してドレンを圧送できます。
ドレン回収の悩みを解消
- 電源がない遠方からも回収したい
- 設備が散在しているがポンプ台数は少なく抑えたい
- 配管工事と電気工事両方の手配は大変
- 電気系トラブルは苦手
- 圧力の低いドレンも回収したい
メカニカルポンプ(PowerTrap)の4つのポイント
気体漏れのないスナップアクション機構
独自のスナップアクション機構で瞬時に給気/排気を切替えます。そのため、クランク機構式にありがちな操作気体漏れがなく、弁・弁座のエロージョンを防止します。
主な内部部品はステンレス鋼、圧縮コイルバネには耐久性の高いニッケル基合金を使用しています(GP5Cは除く)。
容易なメンテナンス
- スケールが付着しやすい給気弁は、外部から簡単にメンテナンスできます。
- スナップアクションユニットは、ユニットごと交換することができ作業時間の短縮が可能です。
低流入水頭を実現
ポンプでキャビテーションが発生しないように必要なポンプ手前の水の押し込み圧力である流入水頭を、パワートラップは各型式において極めて低い値を実現できました。そのためドレン取り出し口の低い装置への採用が可能になりました。
型式 | GP10 | GP14M | GP14L | GP10L | GP5C |
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最低流入水頭 | 710mm | 350mm | 300mm | 155mm |
ポンプが作動するために必要な一次側の圧力(高さで示します)を「最低流入水頭」といい、この値が低いとドレンの取り出し口の低い空調設備などでも使用することができます。
独自の逆止弁で信頼性アップ
- センターバー方式の逆止弁の採用により、ゴミ・スケールによる閉弁不良を低減させました(GP10/GP10L)。
- スイング方式の逆止弁を新開発。低い流入水頭を実現しました(GP14M/GP14L/GP10L)。
- ドレン圧送後の戻りハンマーを軽減し、静粛性・耐久性を大幅に向上させました。
空回りや損傷の原因となるキャビテーションが発生しない
遠心力を利用する渦巻きポンプでは、高温ドレン圧送時にポンプ内に気泡が発生するキャビテーションという現象が起こって空回りし、液体を圧送できなくなる恐れがあります。更に、キャビテーションは振動や騒音を引き起こし、ポンプや周辺機器、配管を損傷する原因にもなります。
キャビテーションを防ぐため、ドレン回収タンク(ポンプクッションタンク、ドレンヘッダー)を高所に設置する方法がありますが、これでは蒸気使用装置に大きな背圧をかけてしまうことになります。蒸気使用装置に背圧がかかると、ドレンが抜けず温度が上がらなくなるなど、運転に支障を来します。
通常のポンプの場合
メカニカルポンプ パッケージの場合
遠心力を使わず、操作気体圧力で押し出すパワートラップは、構造と作動原理が渦巻きポンプとは全く異なり、キャビテーションが発生しません。
そのため、ドレンヘッダーを低所に設置することができ、蒸気使用装置に無用な背圧をかけません。
選べる5種類の圧送能力
圧送能力が異なる5種類のパッケージを用意しておりますので、ドレン量に合わせた最適な選定が可能です。
もちろん、ドレンヘッダーも圧送量に見合ったサイズで設計されています。
操作蒸気圧力0.2MPaG、背圧0.1MPaGにおける圧送能力の例
型式 | GP10L-1AJ | GP14L-1AJ | GP14M-1BJ | GP10-1CJ | GP10-2FJ |
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外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
圧送能力 (100kW 熱交換器で換算) | 0.8t/h ![]() | 1.0t/h ![]() | 1.2t/h ![]() | 3.0t/h ![]() | 6.0t/h ![]() |
※スチームトラップおよびパワートラップは使用圧力や背圧の大きさによって排水能力や圧送能力が変化します。詳細は各機種の仕様書に掲載している能力線図をご覧ください。
オプション
サイクルカウンター : 作動を監視してメンテナンス周期を予想
パワートラップ(GPシリーズ(GP5Cを除く))に取り付けて作動回数を計測することで作動状態の監視・点検を可能にし、 メンテナンス周期を計数管理することができます。またプロセスの負荷を想定することも可能です。
型式 | C1CM(カウンターユニット型) | C1SM(端子箱型) |
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外観 | ![]() | ![]() |
特長 | 本体のデジタル表示とLEDの点滅により直接確認が可能 | 外部表示器との組み合わせにより遠隔監視が可能 |
取り付け可能 システムパッケージ型式 | GP14M-1BJ/GP14L-1AJ/GP10-1CJ/GP10-2FJ/GP10L-1AJ |
保温カバー(屋外使用可) : 放熱を防ぎメンテナンス作業も効率良く
ガラスマット・ガラスクロス製の専用保温カバーは火傷防止に加え、“マジックテープ”止めによる着脱のため、作業時間の短縮に貢献します。
※“マジックテープ”は(株)クラレの面ファスナーの登録商標です。
型式 | RK12 | RK11 | RK10 | RK9 |
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外観 | ![]() | |||
取り付け可能 パワートラップ型式 | GP14M-1BJ | GP14L-1AJ | GP10-1CJ GP10-2FJ | GP10L-1AJ |
その他オプション品
パワートラップを有効に活用するための各種オプションを用意しております。
名前 | タンク液面計 | 給気用減圧弁バイパスセット | 炭素鋼系材質 | パワートラップ本体液面計 | パワートラップ本体圧力計 |
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外観 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
※パワートラップ本体液面計、パワートラップ本体圧力計、サイクルカウンターは同時に装着できません。いずれか1点のみ装着可能です。
※オプションの詳細はラインアップの製品仕様書からご確認ください。