流体制御機器
ポンプ機能内蔵 スチームトラップ(PowerTrap)
GTシリーズ
特長
ストール現象対策として有効
ポンプ機能を内蔵しているため、負圧~正圧に変動する装置のストール対策に効果的です。
扱いやすい
蒸気を駆動力とするため電気不要。防爆域でも使えます。
分解メンテナンスは配管を接続したままで可能。また、各部品をユニット化しているため交換も容易です。
設置しやすい
GT5Cは、排気管が不要です。前後の逆止弁も本体に内蔵しているため、通常のスチームトラップ配管+操作用蒸気配管だけで済み、工事が簡単です。従来機種では設置が困難であった小型装置にも対応します。
用途
- エアハンユニット・リボイラー・熱交換器・シリンダードライヤー・空調機・吸収式冷凍機・エロフィンヒーター・プレートフィンヒーターなどのドレン滞留(ストール現象) の解消
ドレン滞留問題(ストール現象)とは
ヒーターがよくパンクする。ヒーター内部からウォーターハンマー音がする。均一加熱ができない ・・
このような現象が装置で起こっているなら、ストール現象が発生しているかもしれません。
ストール現象とは、熱交換器内の蒸気圧力が出口側の圧力(背圧)より低下し、ドレンがトラップから排出されず装置内に滞留した状態のことで、ウォーターハンマーによる装置の損傷・破壊や、腐食による孔明き、加熱ムラなど様々な問題を引き起こします。
周辺機器施工済みのパッケージ版
配管工事が簡単!短納期
パッケージ版のGT14L-1SAJなら、GT14Lを使用するために必要な、ドレンヘッダーやバルブ、逆止弁などの周辺機器は全て共通ベースの上に配置して配管済み。そのため、工事は以下をフランジで接続するだけでOKです。
- ドレンの「入り」と「出」の配管
- 操作気体を供給する蒸気配管
- 初期空気抜きのエアベント管
GTシリーズの5つのポイント
トラップとポンプのハイブリッドシステム
GTシリーズはスチームトラップ機能を内蔵しているため、装置内圧が背圧よりも高い場合はにはスチームトラップとしてドレンを排出し、低い場合にはメカニカルポンプとしてドレンを圧送します。
2つの機能の切り替えが自動的に行われるハイブリッドシステムを採用しており、専門的な知識を要するスチームトラップの選定も不要です。
気体漏れのないスナップアクション機構
独自のスナップアクション機構で瞬時に給気/排気を切替えます。そのため、クランク機構式にありがちな操作気体漏れがなく、弁・弁座のエロージョンを防止します。
主な内部部品はステンレス鋼、圧縮コイルバネには耐久性の高いニッケル基合金を使用しています。
容易なメンテナンス
- 配管を接続したままでメンテナンスが可能です。
- スケールが付着しやすい給気弁は、外部から簡単にメンテナンスできます(GT10)。
- スナップアクションユニットは、ユニットごと交換することができ作業時間の短縮が可能です。
低流入水頭を実現
パワートラップは各型式において極めて低い流入水頭を実現しているため、ドレン取出し口の低い装置への採用を可能にしました。
専用逆止弁で信頼性アップ
- センターバー方式の逆止弁の採用により、ゴミ・スケールによる閉弁不良を低減させました(GT10/GT10L)。
- スイング方式の逆止弁を新開発。低い流入水頭を実現しました(GT14M/GT14L/GT10L)。
- ドレン圧送後の戻りハンマーを軽減し、静粛性・耐久性を大幅に向上させました。
オプション
保温カバー(屋外使用可) : 放熱を防ぎメンテナンス作業も効率良く
ガラスマット・ガラスクロス製の専用保温カバーは火傷防止に加え、“マジックテープ”止めによる着脱のため、作業時間の短縮に貢献します。
※“マジックテープ”は(株)クラレの面ファスナーの登録商標です。
型式 | RK12 | RK11 | RK10 | RK9 |
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外観 | ![]() |
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取付け可能 パワートラップ型式 |
GT14M | GT14L | GT10 | GT10L |
その他オプション品
パワートラップを有効に活用するための各種オプション品を用意しています。
名前 | ステンレス ボディー |
液面計※ | 圧力計 | ドレン入口側 ストレーナー |
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外観 | ![]() |
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取付け可能 パワートラップ型式 |
GT14M/GT14L GT10/GT10L |
GT14M/GT14L/GT10/GT10L | お問合せください |
※:サイクルカウンターと一緒に取り付けることは出来ません。