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流体制御機器

装置(高温高圧)用フリーフロート・スチームトラップ

530℃/12MPaGまで対応!!

装置(高温高圧)用フリーフロート・スチームトラップは、装置用スチームトラップにとって重要な「大きなドレン排出能力を備えていること」・「強力な空気排除能力を持つ自動ブロー機構」・「高圧での使用にも対応できる設計」の3つの特長を備えています。 高圧対応の材質を使用しているため高圧用途に最適なのはもちろんのこと、圧力の高低によらずバルブ類に鋳鋼品が要求されるケースにも対応できます。

使用圧力範囲 0.01MPaG ~ 12.00MPaG
使用温度範囲 0℃ ~ 530℃

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特長

装置の加熱効率の向上

流入するドレンにあわせてフロート(フリーフロート)が浮き沈みして、ドレンを排出し蒸気が流入すれば閉弁します。
エアベントであるX-エレメントが、低温空気だけでなく高温空気も排気します。その結果、装置内の蒸気室が蒸気のみの空間になり、装置が持つ加熱性能をフルに発揮できます。

長寿命・高耐久性

フロートが高精度な真球なので、回転して球体の広範囲な面がシール面となるので長寿命です。
JH3S-X、JH5SL-Xはボディー本体材質もステンレス製とし、さらに耐久性を高めました。

装置に安心

X-エレメントは故障時でも、弁を開弁するようにできています(フェイルオープン構造)。

中高圧主管用途にも対応

JH3、JH5、JH7シリーズは蒸気輸送配管用と同じフロート3点支持機構を採用しています。過熱蒸気配管など流入してくるドレンが少ない場合でも、弁口はフロートに密接しており、蒸気の逃げを許しません。

超高温用途にも対応

JH7RHT-PおよびJH8RHT-Pは本体材質に9Cr-1Mo合金鋼を採用し、近年高温化している火力発電所の主蒸気系統にも対応。

用途

3.2MPaGまでの蒸気プロセス - JH-Xタイプ
  • 初期エアおよび高温エアの排除が求められる3.2MPaGまでの蒸気プロセス
  • 特にバッチ運転のプロセスおよびドレン排除の難しい構造のプロセス

※自動ブローオフ機構(X-エレメント内蔵)を採用

3.2MPaG以上の蒸気輸送配管、蒸気プロセス - JH-Bタイプ
  • 初期エアの排除が求められる3.2MPaG以上の高温高圧の蒸気輸送配管、蒸気プロセス

※自動ブローオフ機構(バイメタル内蔵)を採用

3.長期間連続運転される蒸気輸送配管、蒸気プロセス - JH-Pタイプ
  • エアの混入がほどんどない、長期間連続運転される4.6MPaG以上の蒸気輸送配管、蒸気プロセス

フリーフロート・スチームトラップの作動実写ビデオ

  • このビデオはスチームトラップのボディに特別に窓を付けて撮影したものです。
  • このビデオには音声は含まれていません。

プロセスでのあらゆる条件を満足させる、高精度なフリーフロート

ドレンの連続排出

ドレン流入量に応じてフリーフロートが上下し、弁開度を自動調節、ドレンを連続排出します。そのため、装置内にドレンを滞留させません。

ドレンの連続排出

蒸気ロスを低減

トラップ内の液面を一定以上に保ちながら、弁口からドレンを連続排出します。また、ドレンが流入しない場合でも、高精度フリーフロートが弁口を確実にシールします。そのため、作動時の蒸気ロスは極小です。

蒸気ロスを低減

ドレン回収にも最適

フリーフロートタイプは入口圧と背圧が向い合う方向で作用しているため、90%の背圧がかかっても正常に作動します。そのため、クローズド回収などドレン回収用途に最適です。それに対してディスクタイプは同じ方向に作用するため、許容背圧は50%しかありません。

フリーフロートタイプとディスクタイプの許容背圧の比較

2種類の自動エアベント構造

TLVのフリーフロート・スチームトラップに、用途や使用条件に合せ2種類の異なる自動エアベント構造を採用しました。また高温高圧用途にはエアベントを内蔵していない機種も用意しています。それぞれの特徴に従い最適な型式を選定していただけます。

項目 X-エレメント バイメタル -
エアベント機能 自動 自動 なし
初期エア排除 -
運転中の
高温エア排除
× -
最高使用圧力 3.2 MPaG 10 MPaG 12 MPaG
最高使用温度 240 ℃ 350℃/425℃ 425℃/530℃
推奨用途
  • 一般の蒸気プロセス
  • バッチ運転の蒸気プロセス
  • ドレン排除の難しい構造の蒸気プロセス
  • X-エレメントが使用できない圧力・温度域の蒸気プロセス
  • 蒸気輸送配管
  • X-エレメントが使用できない圧力・温度域の蒸気プロセス
  • エアの混入がほとんどない、長期間連続運転される蒸気プロセス・蒸気輸送配管
製品シリーズ
  • JH-Xシリーズ
  • JH-Bシリーズ
  • JH-Pシリーズ
  • JH-Pタイプの蓋上部構造には「手動エアバルブ付」「ソケットウェルド接続口付」「フランジ接続口付」の3種類のオプションがあります。
手動エアバルブ付 ソケットウェルド接続口付 フランジ接続口付

JH-Vタイプ

JH-Wタイプ

JH-Fタイプ

X-エレメント エアベント(自動)

X-エレメントはサーモリキッド(感温液)とその力を伝えるダイヤフラム、弁で構成され、蒸気雰囲気中では閉弁し、ドレンや空気などの不凝縮気体が周囲にあれば開弁する機能をもつエレメントです。バイメタルでは排除できなかった高温の不凝縮気体も排除できます。この機能はサーモリキッドの特性によるものです。

X-エレメント断面図

サーモリキッドも水と同じようにある圧力下で、ある温度以下では液体であり、ある温度以上になると気体となって膨張します。気体になる温度は、水が蒸気になる温度よりも6℃(エアベント用は22℃)程低い温度であるため、周囲が蒸気雰囲気の時にはサーモリキッドは気化しており、膨張したサーモリキッドの入った部屋がダイヤフラムを押し、ダイヤフラムと一体化した弁と弁口の間にあった隙間を閉じます。

逆にX-エレメントの周囲が低温である場合(ドレンや空気のある状態)は、サーモリキッドが液状の状態であり、弁は押されず、弁と弁口の隙間からドレンや空気が排出されます。

X-エレメント飽和曲線

通常の作動の場合

X-エレメント:通常の作動の場合

フェイルオープン機構(ダイヤフラムが破損した場合)

X-エレメントはダイヤフラムが破損した時、開弁状態(フェイルオープン)になるように設計されています。

スチームトラップは、故障した時、開弁状態を維持する場合(吹き放し)と閉弁状態を維持する場合(フン詰まり)があります。閉弁状態となれば、装置の運転を止めて故障トラップを交換出来ない連続プロセスにおいてはドレンが滞留し、装置に加熱不良を引き起こします。逆に開弁状態となれば蒸気が引き続き供給され、装置で生産し続けることができます。この機構はダイヤフラムが破損した時、蒸気やドレンが流入してエレメントが膨張し、弁が弁口と接触し閉弁状態になったとしても、破損時には弁中央部にある小穴を通って、弁口からドレンなどが流れるようにしたものです。

X-エレメント:フェイルオープン機構(ダイヤフラムが破損した場合)

一次側圧力が維持される限り、弁は押し上げられて全開状態“フェイルオープン”をキープします。

X-エレメント:フェイルオープン機構(ダイヤフラムが破損した場合)

バイメタル エアベント(自動)

円盤バイメタルを採用し、X-エレメントでは対応できない高温・高圧域でも使用できます。

バイメタル

バイメタル

自動ブローオフ機構 / 立ち上り時間を短縮

初期立ち上り時は低温のため、内蔵バイメタルはフラット形状で、中心に設けられたエアベント弁はエアベント座から離れており、開口部から初期エアを速やかに自動排除して立ち上り時間を短縮します。

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