流体制御機器
蒸気輸送配管用フリーフロート・スチームトラップ
SSシリーズ/JHSシリーズ/SH5VL
フリーフロート・スチームトラップのよくあるお問い合わせ3選(1分03秒)
SSTシリーズのよくあるお問い合わせ3選(1分02秒)
SST・フリーフロート・フロート3点支持機構
SST(Super Steam Tracer)
蒸気輸送配管用フリーフロート・スチームトラップはすべて3点支持機構が組み込まれ、特にドレン量が少ない用途に開発されています。蒸気輸送配管用のみならず、ドレン量の少ない用途の一つであるトレースラインにも有効で、これらのシリーズは別名SST(Super Steam Tracer)シリーズとも名付けられています。一部の装置(高温高圧)用フリーフロート・スチームトラップ(JHシリーズ)にもSSTのコンセプトが採用され、蒸気輸送配管用に設計されています。
さらにSSTの設計は、トラップ内蔵の減圧弁やセパレーターにも採用されています。
フリーフロート
フリーフロートは、レバーやヒンジなどがつかないフロートが浮力を利用し、流入してくるドレンの量に合わせてフロートと弁口との距離が変わって弁口が大きく開いたり閉じたりする、フロートそのものが弁の役割を果たす機構です。
真球に近い中空の球体に研磨されたフリーフロートそのものが弁であるため、フロート表面のどこでもシールができます。そのため、高い信頼性と耐久性を備えています。また、フロートの浮力を利用していることから、スチームトラップ内のドレンの水位は弁口よりも少し上部にあり、弁口は常にウォーターシール(水封)され、蒸気の漏洩を許しません。
フロート3点支持機構
フロートの着座をより安定させ、シール性を高める為の機構です。3次元的に計算し、フロートは完全に弁口を塞ぐことができるガイド上の2箇所、そして弁口の計3点でフロートを支持します。よってドレンが極めて少なくウォーターシールを見込めない場所でも、蒸気(又は空気・ガス)を漏洩しません。
蒸気ロス / 経年劣化の比較(SS1NL/SS1NH/SS1VL/SS1VHと一般的なディスク式トラップ)
高精度研磨フロートとのコンビネーションが高いシール性と長寿命を実現します。
蒸気ロスの比較
経年劣化の比較
ステンレスを本体に採用
SSTシリーズ(SH5VLを除く)の本体、弁座は、錆びに強く、耐食性に富むステンレス材を使用しており、長寿命で初期の高い性能を長期間維持できます。
バイメタル自動ブローオフ機構を内蔵
自動ブローオフ機構 / 立ち上り時間を短縮
初期立ち上り時は低温のため、内蔵のバイメタルはフロートを持ち上げるか、エアベント座から離れるかにより、強制的に開弁させ、初期空気と低温ドレンを速やかに自動排除して立ち上り時間を短縮します。
(JH-Pシリーズは自動ブローオフ機構を内蔵していませんが、長期間連続運転でエアの混入がほとんどない蒸気輸送配管に適しています。)
排気能力(SS1NL/SS1NH/SS1VL/SS1VH)
省スペースの縦配管にも対応
縦配管・横配管用をラインアップ
SS1/SS3/SS5の各シリーズでは垂直配管取り付けタイプと水平配管取り付けタイプの2種類を用意しています。
※SH5VLは垂直配管用のみ