FRP成型金型の温度を安定させて不良品を減らしたい…
温度が安定して製品不良が解消された上に、生産性も上がりました。
製品不良の原因となる温度のバラツキ。現場は対策に追われ、何年も悩んでいた現象が、減圧弁を蒸気プロセス用減圧弁(セパレーター・トラップ内蔵) COSPECT等に交換することで解消されました。温度の安定で製品の品質不良が解消され、現場の生産性も上がった事例です。
TOTOバスクリエイト株式会社様
所在地 | 千葉県佐倉市 |
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使用装置名 | FRPプレス機 |
生産物 | 浴槽(ユニットバス) |
お悩み
金型の温度にバラツキが出て、製品不良対策に追われる現場
SMC法(Sheet Molding Compound )を用いて、製品と同じ形状をした金型で不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂などをホットプレスで成型する6機のFRPプレス機に金型をセットし、蒸気で加熱して浴槽を成形しています。
金型の温度制御ユニットには様々なメーカーの制御弁を採用していましたが、金型の温度に10℃前後のバラツキが発生し、成形品クラック(亀裂)、シワ、光沢ムラ、充填不良などが発生していました。現場では、手動でドレンブローなどをして何とかしのいでいたものの、それにも限界がありました。
問い合わせのきっかけ
製品不良の無いプレス機ではCOSPECTを使っている?
制御ユニットの更新にあたり、他のプレス機で使っていたCOSPECTを使ってみては?という話が持ち上がりました。そのプレス機ではもう19年間COSPECTを使っていて製品の品質不良によるトラブルが無いということでした。そこで、COSPECTの性能に期待してFRPプレス機でも試してみることにしました。
解決策
COSPECTを導入
制御ユニットの更新の時期に合わせて、COSPECT(MC-COS-16)を導入しました。
改善結果
温度のバラツキは収まり、成形不良は解消
熱源である蒸気温度の管理を圧力制御で代用するプレス機では、減圧弁の高精度化は大いに効果がありました。
COSPECT導入後は金型温度のバラツキも1~2℃以内に収まるようになり、温度が原因の成形不良はほぼ解消されました。また、手動でドレンブローをすることも無くなったお陰で、5%の生産性向上に繋がりました。
お客様の声
「温度のバラツキによる成形不良が解消されただけでなく、現場の生産性まで向上しました。その立役者である減圧弁が、同じ工場内で20年近くも使われていたとは。解決策は意外なところにありました。」