バルブが漏れているため蒸気を遮断できず修理ができない…
蒸気ヘッダーのバルブはグランド漏れで操作できず。
ボイラーの運転を停止せざるを得ず工場全体がストップし莫大な損害発生。
24時間操業の工場で、蒸気ラインの配管で蒸気漏れの不具合を発見。すぐに修理のため蒸気を止めようとしましたが、ヘッダー分岐に設置したバルブが漏れて蒸気を閉止できません。結局ボイラーの運転を停止して蒸気を元から停止せざるを得ず、生産ストップにより大きな損害が出てしまいました。二度と同様の事態が起きないようにとった対策とは?バルブ1つが重要な役割を果たした事例です。
製薬会社様
使用装置名 | 蒸気輸送配管 |
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生産物 | 医薬品 |
採用いただいた製品
お悩み
配管修理のため蒸気供給を停止したいが、バルブ漏れで閉止できずボイラー停止
24時間操業の工場で、蒸気ラインの配管で蒸気漏れの不具合が見つかりました。そこでヘッダー分岐のバルブを閉止して蒸気を停止しようとしたところ、バルブのグランドからの激しい蒸気漏れがあり、バルブ閉止の操作が行えませんでした。そのため、蒸気配管の漏れ修理を行うにはボイラー自体を停止して蒸気を元から止めざるを得ず、連続運転中の生産ラインを止めて多大な損害が出てしまいました。
問い合わせのきっかけ
グランド漏れをしないバルブを探す必要に迫られた
もともと「バルブは漏れるもの」「バルブの漏れは仕方がない」と思っていましたが、今回の損害が大きかったため、対策を調査。TLVにも相談したところ、漏れにくい「ベローズバルブ」を紹介されました。バルブなんてどれも同じと思っていましたが、ベローズバルブは構造上グランド漏れしにくいとのことだったため、採用してみることにしました。
解決策
ベローズバルブを採用
今後二度と24時間操業の生産ラインをストップさせないために、蒸気ヘッダーに設置するバルブをベローズバルブに交換しました。
改善結果
肝心なときに確実に閉止できる漏れないバルブで生産機会損失を回避
ベローズバルブへの交換後バルブからの漏れは確認されず、またバルブの固着等の問題もなくバルブ開閉は正常に行えます。万が一配管修理の必要が生じた場合でも、バルブを閉止することにより蒸気供給自体の停止による生産ストップは回避できるようになりました。
お客様の声
製薬会社ご担当者様
「たかがバルブ1個ですが、今回そのバルブの漏れによって大きな被害を被って初めて、漏れないバルブの有難味を痛感しました。損害は手痛くはありましたが、今回のことにより連続運転停止を回避する手段として、漏れないベローズバルブの存在を知ることができて良かったです。」
工事会社ご担当者様
「医薬品工場に限らず電子部品工場なども24時間連続運転で、しかも付加価値の高い製品を製造しているため、万が一の生産停止による機会損失は非常に大きくなります。そのような事態になれば、工事会社側には違約金も発生してきます。今回は、お客様にご迷惑をお掛けしてしまいましたが、今後は蒸気ヘッダーなど確実に操作できることが求められる重要なバルブにはベローズバルブを採用し、お客様の連続運転停止リスクを回避したいと思います。」