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ボイラー連続ブロー水から熱回収したい…

年間300万円の省エネメリットと3年以内の投資採算性。 
ボイラーに背圧がかからず安定運転な上、ものすごく熱効率がいい。 
どうやってこの熱交換器を作ったか教えてほしいくらいです。

ボイラー燃料費削減への取り組みの中、缶水ブローに着目し、熱回収する方法が無いか検討されていました。しかし、ボイラーに背圧がかかる熱交換器は設置することができず一度は回収を断念されました。その後、背圧のかからない廃高温水熱交換器の存在を知って導入し、給水温度を上昇させることで、試算通り年間約300万円の燃料費削減に成功。他の事業所にも水平展開が進んでいる事例です。

東洋紡株式会社 敦賀事業所様

東洋紡株式会社様

所在地福井県敦賀市
使用装置名貫流ボイラー
生産物化学繊維、フィルム、バイオ製品等

採用いただいた製品

お悩み

省エネのためボイラーの連続ブロー水を回収したいが背圧をかけられず断念

社内の省エネ推進を主導していく立場として、日頃から継続的な省エネ活動を実施。情報収集にも力を入れ、新技術の導入も積極的に行っていました。ボイラー周辺では省エネ効率の高いボイラーを導入し、ブロー率を下げ、採算に合う投資案件はほぼ一通り実施しました。唯一できていなかったのがボイラー連続ブロー水の熱回収で、ボイラーに背圧をかけると安定したブローができなくなるため、熱交換器を設置することができません。そこで、高温の連続ブロー水の熱エネルギーを回収したいと思いながらも、利用できずに廃棄してしまっていました。

問い合わせのきっかけ

背圧のかからない熱交換器が存在する?

「何か新しい省エネ技術は無いか?」という相談をしていたところ、TLVから廃高温水熱交換器SR-Bの紹介を受けました。背圧がかからないため、諦めていたボイラーの連続ブロー水の回収が可能だ、というので早速省エネメリットを試算し、ボイラー設備への展開を検討することとしました。

解決策

ボイラーの安定運転に支障が出ない熱交換器

5tの貫流ボイラーを7台設置しています。SR-Bの手前で各ボイラーからの184℃の連続ブロー水を集合させてSR-Bに給水します。試算では、SR-Bの熱交換で給水温度を上昇させることにより、燃料使用量、原単位、CO2排出量を削減し、年間約300万円の省エネメリットが出ました。投資採算性も良く、工事費用も含めて3年以内に回収できる計算です。他には無い、背圧がかからずボイラーの安定運転に支障が出ない熱交換器だったため、検討後すぐに導入を決定しました。

SR-B

改善結果

熱交換率が高く省エネ目標達成 他事業所にも水平展開

常時、温度や給水量、圧力等をモニタリングしながら効果を確認しています。184℃のボイラー連続ブロー水をSR-Bを使って熱交換した結果、熱回収前に15℃だった給水温度が21℃となり、温度が6℃上昇。導入後約1年が経過しましたが、非常に熱交換率が高く、試算通りの省エネメリットが出て目標を達成できました。その後、社内外で省エネ効果を発表。実績が評価され、他事業所でもSR-Bを導入しました。また、他社からもSR-Bの見学に訪れるなど水平展開が広がっています。

熱交率が高く省エネ目標達成 他事業所にも水平展開

お客様の声

お客様の声

工務部動力グループ 
技術係長 
稲葉 博暁様

「SR-Bを紹介されるまで背圧のかからない熱交換器を知らず、こういう形での熱交換は無理だと諦めていました。そのため、SR-Bを知ってから導入までのタイミングは早かったです。 設置してから、配管を触ってみて驚きましたよ。ボイラーから184℃で排水されたものがSR-Bを通ると、配管に平気で触れるくらいになるんです。とにかく、ものすごく熱交換率がいい。導入後トラブルも無く、どうしてここまで熱交換率が高いのか、どうやって作ったか教えてほしいくらいです。今後もより一層省エネ効率を高めていきたいですね。」

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