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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2021/10/26 Vol.218

2021年10月26日配信 Vol.218

TLVメールマガジン 蒸気のことならTLV



今月は、熟練作業者による手動の圧力制御を自動制御に切り替えたゴム製品製造会社様の事例をご紹介します。手動のバルブ操作では大型加硫釜のエア排除がうまくいかず、立ち上げ時間、製品品質、工数全てが影響を受けていましたが、自動化により立上げ時間の短縮、製品不良の解消、作業者の工数削減と作業標準化を実現されました。

そのほか『もっと知りたい蒸気のお話』から、装置の温度が上がらない原因ともなる空気障害について解説した「蒸気の分圧 前編(温度が上がらない理由)」をご紹介します。


 【事例】ゴム加硫釜の温度・圧力の自動制御で
  製品不良解消・工数削減・作業標準化を実現!
 
ゴム加硫釜の自動制御事例

ゴムの加硫工程では、大型の加硫釜に製品を入れて容器内を蒸気で満たし、加硫が終わると排気・圧抜きをして製品を取り出すというバッチ運転を繰り返します。
蒸気通気始めの段階で容器内に充満するエアを排除できないと、釜内温度が十分に上がらなかったり、昇温に時間がかかったりし、製品の品質にも影響します。

あるゴム製品製造会社様では、手動バルブで初期エアの排除を行っていましたが完全に排除することができず、その都度熟練作業者が手動バルブを微調整するものの、色彩ボケやあばたなどの製品不良や、バッチごとの品質ばらつきに悩まされていました。

その後、ご担当者がTLVのセミナーに参加された際、自社の課題とそっくりの事例を見て講師に相談。釜内圧力と温度を最適化する自動制御システムを導入した結果、短時間で確実にエアを排除できるようになり、以下を実現されました。

・立上げ時間の短縮
・加硫中の温度安定
・製品品質の向上、製品不良の解消
・作業工数の削減
・手動操作不要による作業標準化


事例の詳細や、導入された自動制御システムの内容等については以下をご覧ください。


 装置の温度が上がらない原因は空気障害だった?
  『もっと知りたい蒸気のお話』蒸気の分圧 前編

 
蒸気の分圧 

「熱交換機の蒸気室部分の圧力計は所定の圧力を指しているのにいつまでたっても必要な温度に達しない」

このような経験をされたことはありませんか?
この場合、蒸気室部分に残った空気が原因で蒸気の圧力が下がっている可能性があります。
これはドルトンの分圧の法則で説明ができます。
詳細は以下をご覧ください。


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  改善事例が新しくなりました
 
TLV改善事例

TLVの改善事例が新しくなり、従来の「業種」に加えて「お悩み」「製品・サービス」から事例を探せるようになりました。

普段使用しているバルブはすぐにグランド漏れが起きてしまう」/石油精製
半径2kmもの範囲に点在するスチームトラップの管理に手が回らない」/地域熱供給
ボイラー連続ブロー水から熱回収したい」/化学
法定年次点検がある老朽化したストレージタンクの更新問題」/ビル管理
暑さと湯気による作業環境悪化の原因となっている高温水タンクを改善したい」/食品


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