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TLV蒸気と省エネメールマガジン

2023/06/27 Vol.238

2023年06月27日配信 Vol.238

TLVメールマガジン 蒸気のことならTLV



今月は、化学会社様で起きた蒸気減温器のトラブル事例をご紹介します。 
使用中に蒸気流量が減少し、仕様範囲外で減温器を使っていたところ湯気が大量発生して災害の原因となってしまった事例です。 
その他、逆止弁の取り付け方向とシール性能の実証実験を行った動画をご紹介します。



【事例】蒸気減温器の下流トラップから大量の湯気 
  仕様範囲の広い蒸気減圧減温システムRGDSで解決!


 
◆ 蒸気流量の減少で仕様範囲外となった減温器を継続使用 
 
化学会社様RGDS事例 ある化学会社様では、構内の設備で動力として過熱蒸気を使用するため、蒸気を過熱状態で送気し、熱交換器など飽和蒸気を使用する箇所では、過熱蒸気に注水して温度を下げる減温器で飽和状態に戻して使用していました。 

その後蒸気流量が半減し、既設減温器の許容流量幅が狭いため仕様範囲外になったまま使い続けたところ、仕様外となったことで減温水が過熱蒸気とうまく混合されずに排出される状態となり、大量の湯気が発生。大量の湯気は蒸気ロスに加えて、視界不良による災害の原因となってしまいました。


◆ 仕様範囲の広い蒸気減圧減温システムに切り替え 

TLVによる現場診断の結果、湯気の原因である大量のドレンの大部分は減温器で過剰に注入されていた減温水であることを確認。減温水を調整範囲下限の流量にしても過剰な状態だったため、減温水と蒸気の混合効率が高く、仕様範囲(レンジアビリティ―)が広い蒸気減圧減温システム(RGDS)に、従来の減温器から切り替えました。 

◆ 湯気解消、蒸気・水ロス削減 

その結果、注水量が最適化されたことで、下流側のスチームトラップから排出されるドレン量が激減。湯気の立ち込めは解消され、過剰に注入された水を昇温させるために蒸気が消費されることがなくなり、蒸気ロスの削減になりました。もちろん、注水流量が適正化されたことで水ロスの削減にも繋がりました。 

以下では事例の詳細を、改善前後を比較しながらご紹介しています。 
 

蒸気減圧減温システム(RGDS)の事例を見る >
 

 

RGDSに関するご質問・お問合せはこちらからお寄せください。


【実験動画】逆止弁の取り付け方向とシール性の検証

 
逆止弁実験動画


逆止弁の取り付け方向に関して、水平配管への設置は問題のないものがほとんどですが、垂直配管への設置はタイプによっては上から下の流れに使用できないものもあります。構造上、重力で開弁してしまうスイング式逆止弁などがそれに該当します。 

一方、閉弁方向に力を加えるバネが入っていて、重力で開弁することがないスプリングディスク式逆止弁は、垂直配管に上から下の流れ方向で設置して使用できます。 
実験動画では、スプリングディスク式逆止弁であるTLVのCKシリーズが、水平配管設置と垂直配管設置でシール性能に差がないことを確認しています。

実験動画を見る >

逆止弁に関するご質問・お問合せはこちらからお寄せください。