【事例】蒸気減温器の下流トラップから大量の湯気 仕様範囲の広い蒸気減圧減温システムRGDSで解決!
◆ 蒸気流量の減少で仕様範囲外となった減温器を継続使用 | | ある化学会社様では、構内の設備で動力として過熱蒸気を使用するため、蒸気を過熱状態で送気し、熱交換器など飽和蒸気を使用する箇所では、過熱蒸気に注水して温度を下げる減温器で飽和状態に戻して使用していました。
その後蒸気流量が半減し、既設減温器の許容流量幅が狭いため仕様範囲外になったまま使い続けたところ、仕様外となったことで減温水が過熱蒸気とうまく混合されずに排出される状態となり、大量の湯気が発生。大量の湯気は蒸気ロスに加えて、視界不良による災害の原因となってしまいました。 |
◆ 仕様範囲の広い蒸気減圧減温システムに切り替え
TLVによる現場診断の結果、湯気の原因である大量のドレンの大部分は減温器で過剰に注入されていた減温水であることを確認。減温水を調整範囲下限の流量にしても過剰な状態だったため、減温水と蒸気の混合効率が高く、仕様範囲(レンジアビリティ―)が広い蒸気減圧減温システム(RGDS)に、従来の減温器から切り替えました。
◆ 湯気解消、蒸気・水ロス削減
その結果、注水量が最適化されたことで、下流側のスチームトラップから排出されるドレン量が激減。湯気の立ち込めは解消され、過剰に注入された水を昇温させるために蒸気が消費されることがなくなり、蒸気ロスの削減になりました。もちろん、注水流量が適正化されたことで水ロスの削減にも繋がりました。
以下では事例の詳細を、改善前後を比較しながらご紹介しています。
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