2020年10月27日配信 Vol.206
朝夕寒くなってきました。毎年この時期になると目立ってくる蒸気のモヤモヤ。回収してエネルギーとして利用するには、いくつかの方法があります。
今月は廃熱回収(ドレン回収、廃蒸気回収)の主な方法を5つご紹介。「気になるモヤモヤがある」「もったいないから再利用したい」という方は、どの方法が最適か是非ご覧ください。
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自社に合う廃熱回収方法はどれ?
ドレン回収・廃蒸気回収方法の違いを解説
蒸気系統の廃熱回収とは、熱と水(ドレン)を有効に再利用することです。
ドレン回収、廃蒸気回収といっても、その方法には多くのバリエーションがあります。
以下では、主なものとして5種類のドレン回収・廃蒸気回収の方法と特徴をご紹介します。
1.最も手軽!ボイラー給水タンクへの回収
ボイラー給水タンクへのオープン回収です。パワートラップという電気不要のメカニカルポンプを使用し、複数個所のドレンを集合して圧送します。
2.高効率!ボイラーへのクローズド回収
電動機を用いて高温ドレンをボイラーに直接回収するドレン回収ポンプ CP-Nを使用して、ドレンをクローズド回収します。
高揚程、高耐温でボイラー、脱気器などへ直接クローズド回収すれば、ボイラー燃料費削減、省エネ、水資源の確保、排水の総量規制対策などに効果があります。
3.フラッシュ蒸気を再利用
無駄に捨てられる高圧ドレンをフラッシュタンク FVシリーズを使って再蒸発させ、低圧蒸気として再利用します。
4.廃蒸気の熱を温水として熱回収
廃蒸気の熱を廃蒸気熱交換器 SRを使って温水として熱回収して利用します。
熱エネルギーを生産物の予洗水や予熱、洗浄水に利用できるほか、湯気を屋内で処理できるので排気ダクトや配管設置も不要となります。
5.ボイラー連続ブロー水の熱を回収
ボイラー連続ブロー水の熱を廃高温水熱交換器 SR-Bを使って回収し、ボイラー給水昇温に利用します。燃料費削減、省エネ効果に加えて湯気消しの効果もあり、ボイラーブロー水以外にも、加硫缶やオートクレーブなどから排出されるフラッシュ蒸気混じりの廃高温水をまるごと回収して温水に熱交換することも可能です。
このように手軽に回収できるものから、高効率なもの、フラッシュ蒸気を回収するものまでそれぞれ特徴がありますので、プラントの環境に合わせてお選びください。
廃熱回収に関するご質問・ご相談はこちらからお問い合わせください。
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