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TLV・TTS保全と検査メールマガジン

2021/08/04 Vol.81

2021年08月04日配信 Vol.81

TLV・TTSメールマガジン 保全と検査に革新を



今月は大型回転機の芯出し事例についてご紹介します。
ミスアライメントの解消が難しい、長い中間軸を持つクーリングタワー(冷却塔)のような大型の回転機。そのアライメント方法を従来のダイヤルゲージからレーザー軸芯出し器に変えたことで得られた具体的な効果とは?ダイヤルゲージとレーザー軸芯出し器の比較も交えてご説明します。

その他、工場稼働中に全てのガス体の漏れを検出し、漏れ量を金額換算してレポートするエア・ガスリーク診断をご案内します。


 運転時の振動異常、軸受け等の突発故障、騒音を解消
 クーリングタワー(冷却塔)のレーザーアライメント

クーリングタワーのアライメント事例

 
レーザー軸芯出し器は、従来芯出しに使用されてきたダイヤルゲージの様々な課題を解決してきましたが、特にクーリングタワー(冷却塔)のような長い中間軸を持つ大型回転機のアライメントで大きな改善効果を上げることができます。

ダイヤルゲージを使ってクーリングタワーのアライメント調整をする場合、ファンと中間軸、中間軸と電動機の合計2回調整する必要があるため、ミスアライメントの解消が困難です。これに対し、レーザー軸芯出し器は10mまで測定可能なため、ファンと電動機を直接測定することができ、短時間で精度の高い芯出しが行えます。

※参考:クーリングタワーの芯出しにおけるダイヤルゲージとレーザーの違い

実際にクーリングタワーで、レーザー軸芯出し器によるアライメントSV(スーパーバイザー)を実施されたお客様では次のような効果がありました。
  • レーザー軸芯出し器で測定して、数mm~数10mmの芯ズレを確認。
  • ズレ修正後は手回しでも分かるほど回転負荷が軽くなり、ベアリングやカップリングへの負荷も軽減。
  • 運転時の振動値が5.3mm/sから2.8mm/sに低下し、静音化。
  • 1台あたり半日~1日だった作業時間を0.5~1時間程度(モーターのみ)に短縮。
  • ミスアライメント解消でファン減速機のベアリング寿命が延び、頻繁なメンテナンスから解放。
 
クーリングタワーのアライメント事例詳細を見る >
 

このほかレーザー軸芯出し器は、下記のようなダイヤルゲージによる芯出しの課題も解決します。当社では1984年のレーザー軸芯出し器導入以来、30年以上にわたって様々な現場の回転機の芯出しに活用してきました。この30年間で機器も進化を遂げ、芯出し精度に加えて操作性も大幅に向上させています。
 
  ダイヤルゲージの課題
ダイヤルゲージ
レーザー軸芯出し器による解決策
レーザー軸芯出し器
ダレ

精度
取り付け用の治具にはダレ(撓み)があり、撓み量は測定ごとに変化。
一般的な芯出しの要求精度0.03mm〜0.05mmを確保した高精度な芯出しは困難(参考:人間の髪の毛の太さは0.08mm程度)。
直進性に優れたレーザーを利用するため治具によるダレがなく、誤差の小さい高精度な測定が可能。
修正作業 作業者によってダイヤルゲージの読み値が異なる、修正量の計算方法が統一されていない等が原因で作業に個人差が出やすい。 測定値から自動で位置関係と修正量を計算してコントロールユニットに表示するため、作業者の負担を軽減。
横方向の修正はリアルタイムでモニタリングしながら修正できるため、修正回数を減らすことが可能。
扱い易さ 取り扱いが難しいため、熟練作業者がいない現場では修正回数が増えて作業時間が長引いたり、芯出しの品質低下に繋がったりする。
技術伝承がされない
まま熟練作業者がリタイヤしてしまうケースも多い。
センサーとコントロールユニットはBluetoothを利用し無線化。
スマートフォンのようにタッチ画面で直感的に操作でき、誰でも簡単に高精度な芯出しが可能。
 
工数の削減、作業の平準化のためのレーザーアライメントについては、以下からお気軽にお問い合わせください。
 
お問合せはこちら >

 


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  モレ金額がわかるエア・ガスリーク診断
 
エア・ガスリーク診断  製造現場で多く使用される圧縮エア、窒素、プロセスガス等の各種ガス。

エア・ガスリーク診断 ソニックマンサーベイは、スピーディーな診断で工場稼働中でも全てのガス体の漏れを発見・定量化し金額換算短時間で広いエリアの検査が可能なため、プラント全体の広域診断も可能です。

ガスを輸送する長距離配管には大量のバルブや継ぎ手が使用されており、設備の劣化と共にエア・ガスの漏れ(リーク)も増加します。
実際にリーク診断を行ってみると、プロセスガスや燃料ガスなどの可燃性・毒性ガスの漏れも検出され、エア使用量の約2割を漏れで損失していた工場の例もありました。

まずは一部分で、またはプラント全体でなど診断計画についてのご相談も承りますので、一度リーク診断をご検討されてみてはいかがでしょうか?
 
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